レオナルドに憑依したので好き勝手やろうと思う 作:nyasu
子猫ちゃんが帰った。
あーん、子猫ちゃんの人でなし!
えっ、子猫じゃなくて小猫?ちょっと黒歌が何言ってるかわからないです。
俺にとっては女の子は誰でも子猫ちゃんさ!
「キモっ」
「やめろ黒歌、それは俺に効く」
おいおい、そんな目で見るなよ……興奮するじゃないか。
俺の下半身がアリスのようなお子様に見せられない状態になる。
「変態にゃ!」
「うるせぇ!そんなほぼ半裸なお前が悪いんだよ!」
「どうせ抱く気だにゃ!同人誌みたいに、同人誌みたいに!」
まったく見損ないで貰おうか、そのとおりだよ!
ベッドの上で黒歌にプロレス(意味深)を仕掛けていると、何やらてとてと足音が聞こえてきた。
こ、この足音はアリス!ダメだ、情操教育的にダメだ!
俺は慌ててドアの前に達、手を向けて魔法を放つ。
「フリィィィィィィズ!」
「こ、氷がドアを凍らせている!」
「フフフ、フハハハハ!見よ、これぞカズマさんの用いた魔法によるドアを開けられない方法だ!」
だがしかし、現実は非情である。
ドアに亀裂が走り、ガシャンガシャンと破片となる。
ドアの向こうには手刀を振り終えた七実の姿があり、その後ろにはぬいぐるみを持ったアリスがいた。
「あらあら、無駄な努力ご苦労様。でも私がいて運が良かったですね、いえ悪かったのかしら」
「れおなるど、服は着ないとダメなのよ」
「おのれ、虚刀流!」
俺の努力を無駄にしやがって……。
幼女の前で、全裸で仁王立ちする男がいた。
っていうか、俺だった。
全裸でぶらんぶらーんと、見せられないよな状態で俺は立っていた。
「それより、急にどうした」
「その前に服を着て欲しいのだけれど」
「それより、急にどうした」
「無視するのね、酷い人。まぁいいわ、騎士が二人森に入ったわ」
ほほぉ、またですか。
また侵入者ですか、女騎士ですか。
大好物です、本当にありがとうございました。
監視用の虫達によって侵入者を見つけ出す。
侵入者は二人、どちらも美少女だった。
もしかしなくても原作キャラだろう。
モブにしては可愛すぎるからだ。
「また私が出向いてもいいけれど、どうします?」
「俺が出よう」
「私も、私もやる!私もやるのよ」
「えー」
アリスさん出るんすか、マジすか。
まぁ良いですけど。
俺の作ったアリスは最強なんだ!
というわけで、二人で女騎士をくっころしに行くことにした。
結界内の中で移動するなんて、簡単なことである。
転移用の能力を付けたモンスターを用いて移動すればあっという間だ。
閑散とした森の中を、彼女達は闊歩していた。
警戒は常に、異常な森を闊歩する。
ある種の結界、複数の気配は日常にいるはずのない存在、即ち異形の者。
「やはり、空間が広すぎる」
「別世界……異界とでも言えば良いのかしら。まるで、ゲームの世界ね」
「悪魔には空間を作り、そこで競い合うゲームがあるという。あながち、間違いではないかもしれない」
駒王町の一角にして、駒王町よりも大きいその森。
明らかに何者かの手が加わっている。
「止まれ」
腕を横に伸ばし、背後にいるイリナを静止する。
木々の間を、彼女は見た。
彼女の、ゼノヴィア視線の端にスカートのような物が見えたのだ。
「そこにいるのは誰だ!」
「フフフ、ウフフフ、見つかっちゃた」
『見つかってしまったわ、どうしましょうアリス』
「そうね、なら今度は鬼ごっこにしましょうか、ありす」
『そうね、それがいいわアリス』
木々の合間から、それらは現れた。
それは二人の少女、瓜二つの見た目に瓜二つの姿。
少し色彩が違うかもしれないが、だが同じに見える。
「子供、どうして子供が……」
「待てイリナ、こんな場所にいるんだ。ただの子供ではあるまい」
「た、確かに……」
ゴクリと生唾を飲み込む、イリナ。
その様子を、何者かが見ていた。
見ているということは見られていると認識される事。
だから、ゼノヴィアはソイツのいる方向に向かって破壊の聖剣を振るった!
「そこだ!」
「うわぁぁぁぁぁぁ!?」
地面が破壊され、根元ごと木々が吹っ飛ぶ。
その木々の中に、白い何かがあった。
それを、驚いた顔でイリナが認識する。
「あ、アレは布団よ!丸まった布団だわ!」
「いや、中から何か出たぞ!あの肌色は、なん……だ……」
「全裸、全裸が空から振ってきたぁぁぁぁぁぁぁ!?」
ソイツは全裸であった。
全裸が空から振ってきて、地面に落ちた。
なんだあれ、えっ、なんだあれ。
見れば少女達が頭を抱えている。
つまりあれか、全裸の関係者なのか?
「な、何者だ!貴様ァ!」
「…………」
「し、死んでる?いや、本当は起きているのだろ!おい、貴様ァ!」
全裸がゆっくりと起き上がる。
歳は、中学生くらいだ。
日本人ではない、西洋人で無傷で立っていた。
「ふふふ、ようこそ我がワンダーランドへ!運命に翻弄されし、女騎士達よ」
「…………」
「怯えて声も出まい。君達は聖剣を探索するという運命に従い、我々の居城へと参ったのだ。そう、つまりこれは運命の邂逅!」
「服を着ろ、話はそれからだ」
目の前で手を広げる少年に、頭を抱えるゼノヴィア。
イリナは自らの手を顔の前にやって見ないようにした。
まぁ、チラチラ指の隙間から見ていたけどな。
俺の素晴らしき登場に、美少女達が慌てていた。
一人は能面のような顔で、一人は顔を真っ赤にしていた。
うん、青い髪の方は怖いな。すげぇ、切りたそうに俺の股間を見ている。
汚物を見るような目、ドSに違いない。
「服はない、何故なら布団が吹き飛んだことにより俺が着る物はなくなったからだ。吹き飛ばした奴が悪い、だから俺は悪くない!」
「誰がそんな事を……私か!?」
「待ってゼノヴィア、布団の中に全裸でいる事も、その状態で外にいるアイツが異常なのよ。騙されないで」
「……ハッ!たしかにそうだ!おのれ、虚言を弄すか」
なんだって、俺がいつ嘘を付いたというのか。
これだから、女騎士は話を聞かない。
これは肉体言語に訴えかけるべき、そうするべき。
「そもそも、何故貴様は私達が聖剣を探していることを知っている。よもや、貴様が聖剣を盗んだのではあるまいな」
「おいおい、勝手に決めつけるなよ。盗んでないって言っても信じないでしょ」
「ふん、あそこの城が怪しいな。とにかく、全て探索すれば問題ない。大人しく、投降してもらおうか」
そう言って剣を構える彼女。
名前は何ていうんだろう、そのタイツってばエロいっすね。
「れおなるど、お客様の前で服を着ないなんて失礼だわ」
「俺が法だ。もう見られてるし情操教育とか気にしない」
「ぼっちだから倫理感が崩壊してるのよ!」
おま、言って良いことと悪いことがあるだろうが!
アリスとそんな風に喋っていたら、目の前に青い影が現れた。
いや違う、これは髪の色!
「破壊の聖剣を使うまでもない」
「うっ」
「イリナ、そっちの子供も捕まえろ。擬態の聖剣を縄にすれば可能だろう」
無言で腹パンとか、まだ喋っている途中でしょうが!
ただの人間では死んでいるところだった。
「まだ俺のターンは終わっちゃいないぜ」
「ッ!」
「侮ったな、エクソシスト!」
俺の軽いパンチが青髪の姉ちゃんをブッ飛ばす。
そう、文字通り木々を壊しながらブッ飛ばした。
「ゼノヴィア!」
「いつから俺がタダの人間だと思った?錯覚だ」
「なん……ですって……」
「さぁ、第二ラウンドの始まりだ」