レオナルドに憑依したので好き勝手やろうと思う   作:nyasu

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それを室内で使うなんてトンデモない

魔女の夜とかいう奴らがやってきた。

おいおい、侵入者が千客万来だな。

アリスの森を見て回って、感心している節がある。

 

「魔女が来るぞ、怖い魔女だぞ~」

「や~」

「坊っちゃん、余りアリスを使って遊ぶ物ではないですよ」

「スキンシップですぅ」

 

アリスの作ったワンダーランドに何がいるか、そんなのは俺の想像を既に超えている。

子供の夢というのは際限がないからな。

ちょっと、話したりしたらすぐに創ってしまう。

 

『アンタ達、どこから来たんだ?』

『キャァァァシャベッタァァァァ!?』

『オイラ、コロモンよろしくな!』

 

実際に創ったモンスターと魔女たちが接触した。

おいおい、抱きしめてやがる。

アイツ、使い魔にする気かよ。

 

『何なんだ、この森は……』

『ベトベター』

『何か居たぞ、逃げろォォォ!』

『も、森が腐ってやがる……早すぎたんだ腐敗が』

 

魔女たちが楽しそうにはしゃいでいる。

あっ、飲み込まれた臭そう。

 

『グオォォォ』

『何だアレは人面獣!?キメラか』

『助けて、何なんだこの人外魔境は』

『キャベツだぁぁぁぁ!飛んでるぞぉぉぉ』

『どゆこと!?キャベツが空を飛ぶわけ、飛んでるじゃねーか!』

 

紆余曲折を経て、彼女達は城の前まで辿り着いた。

どうやら楽しんでもらえたのか、みんな興奮で息切れしている。

ハァハァする女ってエロいよね、でもなんで目隠ししてるの。

メデューサなの、ライダーなの?

 

「坊っちゃん、お客様がお見えです」

「入れ」

 

俺は肘掛けに持たれながら顎を乗せてドアを見る。

ドアの前にいる、銀髪紅目のホムンクルス達がゆっくりと開く。

アインツベルンのホムンクルスを模倣しているが、ちゃんと感情もあるし寿命も人並みである。

 

「スタァァァプ!首長の命令により、服は脱いでもらおうか」

「なっ!?」

「武器の携帯は認められない、さぁ!さぁさぁ!」

 

ドアを開けて、ホムンクルス達が魔女達を堰き止める。

うん、ぐぬぬって言いながらストリップする魔女とかおばさんだけど良いものだ。

ぬーげ、ぬーげ、ぬーげ!

 

下着一枚で魔女達が俺の前に跪いた。

態々、俺の所に来るって事は前もって下調べとかしたんだろう。

例えば、コカビエルを倒したこととかな。

 

「この度は、拝謁の――」

「止せ、御託はいい。要件を言え」

「ハッ、お力をお貸しいただきたくございます」

「ふむ、内容は」

 

魔女の夜の目的は和平の邪魔をすることらしい。

彼女達は禍の団に属しており、はぐれ魔法使いの一派らしい。

はぐれ魔法使いって何だろう、倒すと経験値がたくさん貰えるのだろうか。

 

「それで、俺に何を寄越す?報酬は?」

「ハッ、風の噂で何やら魔法に興味があるご様子。我々に協力していただけた暁には、魔力や奇跡を起こすあらゆる秘術をご提供することを約束しましょう」

「魔力や奇跡?なに、ダクソの話か?因みに魔法は何を教えてくれるんだ?第二魔法か、それとも第三魔法か?」

「だ、第二魔法ですか?はて、一体何を指しているのか」

 

首を傾げる魔女に俺も首を傾げる。

魔法をご存じない?技術的に不可能な現象を起こすことだったはずだけど、いやこれは型月理論か。

コイツらの魔法と、俺の魔法は認識が違うのか?

 

「他には」

「他に、ですか?」

「つまらん奴らだ」

「それはアンタの事でしょ、燃えな!」

 

俺の身体が紫の炎に包まれる。

な、何が起きたんだ。

あ、熱い熱いぞぉぉぉぉ。

 

「うわぁ、やられたー……」

「なっ、ヴァルプルガ様!」

「端から交渉は決裂、魔獣創造はコッチを殺そうとしていた。なら先に殺さないといけないわよねん!さぁ、さっさと――」

「どこに行こうというのかね」

 

ドアを開けて、颯爽登場。

俺の名前を言ってみろ!

俺の方を見ながら、ゴスロリの女が固まっていた。

年齢は二十代くらいか、頭にリボンが大量に付いている可笑しい女だ。

頭の可笑しい女だ。

玉座は真っ黒焦げで、紫色の炎がまだ燃えている。

 

「ば、馬鹿な!確かに灰にしたはず!虫になろうと、炎が弱点なはずだ!」

「不意打ちとは卑怯じゃないか。まぁ、無駄な事はやめたまえ!あっ……」

 

また身体が紫色の炎に包まれる。

こ、これが紫炎のヴァルプルガとやらの力か。

 

「ハァハァ……何の方法で、復……活……したか……」

「フハハハハ、何度でも蘇るさ!不死鳥のように、フェニックスは蘇る!そうフェニックスは何度でも蘇るのだから」

「あり得ない!二度も殺したのよ」

「お前は間違っていない。確かに俺は死んだ。そして、新しく起動したのだ」

 

分からないだろうから教えてやろうゴスロリ少女。

俺は初め、自分より強いものを創造した。

生まれたての時、彼らは創造の際に与えた記憶のみしか持ち合わせてはいなかった。

新たな記憶は生まれてからの物だけだった。

そんなある日、創造物の一体は死んでしまい記憶をロストした。

俺が創造し直しても、俺が知らない記憶は持ち合わせてはいなかった。

だから、俺は記憶をバックアップするモンスターを生み出した。

これで存在がロストしても、死んだ瞬間の記憶を新しい身体に受け継がせる事で同じ存在として復活できるってな。

 

「俺自身が最強である必要はなく、最強のものを作り出せばよい。だがそれは安易に死にやすいと言うことだ」

「なら、なんで死んでないのよ!」

「自分とまったく同じものを作り上げたんだ。まったく同じならば自分ではなくても問題ないと思わないか?」

「自身の複製、それが復活の仕組み……」

 

俺を殺すなら精神的に殺すしか無い。

もしくは、俺のストックを全部破棄してから殺すしか無い。

まぁ、俺のストックは異次元にある。

その異次元は内側からしか開くことは出来ず、開かないようするには異次元の内側にいる微生物を殺さないといけない。

つまり、開かないと中に入れないが鍵は施錠された部屋の中にあるということだ。

 

「か、勝てるわけがない……」

「恐怖しろ、ちゃんと殺してやるから。ただいま伯爵」

「ようやく、私の出番ということか。おかえり伯爵」

 

玉座の影が揺らめき、そこから壁一面に広がり眼球が周囲を見回す。

黒い闇が広がった壁面と赤い瞳が存在していた。

俺の影に潜んでいる、アーカードだ。

 

「どうして、彼が憤怒なのか。それは、彼が失敗作を収容しているからだ」

「失敗作……」

「殺すには惜しく、しかし制御は出来ない。故に収容、だが故に彼らは怒り狂う、魂の牢獄から俺へと怒りを募る。だから、たまには開放してあげるんだ。殺せ」

 

影が液体のように滴りながら、何かを排出する。

それは黒い影で出来た人だった。

それは黒い影で出来た獣だった。

それは黒い影で出来た悪魔だった。

 

「フフフ、フハハハハ!遂に、遂にか!おぉ、圧制者よ!死ぬがよい」

「グォォォォォォ!」

「…………」

 

黒いマッチョにパンチされる。

パンチされて吹っ飛んだ俺を、黒いブレスが焼き払う。

最後に闇魔法が俺に炸裂して、俺は死んだスイーツ。

 

 

 

……ハッ!?

あ、ありのまま起きたことを話すぜ。

俺は余裕ぶっていたらスパルタクスとリオレイアとマヌスにボコボコにされていた。

何を言ってるのか分からねぇと思う、俺も分からねぇ。

超スピードとか超能力とかじゃ断じてねぇ、最も恐ろしい物理を味わったぜ。

 

「あっ」

 

俺の視界の中で城が爆発した。

ば、爆発オチなんて最低ィー!

 

「おぉ、ドラゴンよ!貴様こそ傲慢の象徴、権力者なり!即ち圧制者、ならば滅ぼさん!」

「グォォォォォ!」

「…………」

 

お、俺は知らない!俺のせいじゃないぞ!

あんな裸装備で戦うマッチョも、深淵を撒き散らす化物も、黒いドラゴンも知らないからな。

 

「お城が無くなってしまったのよ。やっぱり人間らしい倫理観が欠如しているのだわー!」

「バーサーカーだからな。是非もないよね」

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