俺は、スーパーザンクティンゼル人だぜ?   作:Par

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カルナ砦先輩は、心の中に


激突だよ全員集合!

 ■

 

 一 塩辛いのは、涙じゃない。

 

 ■

 

 一瞬途切れた意識を復活させた時最初に感じたのは、口の中に広がる強い塩辛さだった。単純に塩を口に入れたのとは、全く違う多くの物が混じった塩辛さ。それは、俺にとっては初めての経験だった。

 目を開くと痛かった。水に包まれる感覚から初めてこれが海だと気がついた。そして滅茶苦茶息が苦しい事にも気がつい――。

 

「ごぼがばっ!!ぼばぁーぶばぁっはああーーーーっ!?」

 

 自分が窒息寸前であるのに気がついた俺は、大急ぎで水面へと泳ぎ顔を出して息を吸う。酸素を一気に取り込み意識がはっきりしてきた。自分が今海にいてどうしてそうなったかも思い出す。

 

(ジ、ジータァ……あんのじゃじゃ馬ぁ!!)

 

 どうせ後先考えず大技を使い続けたんだろう。それに押し出されまくったポセイドンが運悪く俺を巻き込みそして吹き飛んだ……そしてボチャンかい。

 俺人生初の海がこんな形でいいんですかね。本当はバカンスでのんびり泳いだりして体験するはずだった海……俺の海……。

 

(いや、それよりも皆、シャルロッテさん達はっ!)

 

 自分以外の仲間を心配した途端背後から轟音が鳴り響いた。非常に嫌な予感がしたが恐る恐る振り返る。

 そこには、俺とポセイドンを吹き飛ばした時に出来た大穴が原因となり、一気にバランスが崩れたカルナ砦が崩れ落ちる姿がっ!!

 

「み、みんなぁーーーーっ!?」

 

 あんまりな一日は、まだまだ終わらない。

 

 ■

 

 ニ カルナ砦「あばよ、ダチ公!!」

 

 ■

 

 無残にも崩れ落ちるカルナ砦。いつの間にか消えたポセイドンも気になるが、それよりもシャルロッテさん達が先だ。大急ぎで海から上がって瓦礫となってしまった砦に向かう。

 

「シャルロッテさぁーんっ!?コーデリアさぁーんっ!!ユーリくぅーんっ!?」

 

 叫んで呼ぶが返事が無い。ティアマトとかは……まあ間違いなく平気だろうが、他の皆が心配だ。

 

「居たら返事し、ぶろおばあっ!?」

「――――!?」

 

 瓦礫を掻き分けて探そうと思ったら突如地面が瓦礫ごと盛り上がり出してそのまま俺を吹き飛ばした。顎がクッソいてえ。

 

「お、相棒無事だったか」

「うごご……おま、B・ビィ?」

「おう。ユグドラシル、傍に相棒がいる。気をつけてな」

「――――!」

 

 瓦礫を持ち上げ盛り上がったドーム状の地面、その隙間からB・ビィが顔を除かせていた。何かと思って見たらそれは、ユグドラシルが地面をドーム状にして固めたものだった。

 

「ユグドラシル……無事だったか、あたたっ」

「――――!」

「いい、いい大丈夫。瓦礫の上じゃ俺が何処かなんてわからんかったろ」

 

 ユグドラシルが申し訳なさそうにしているが、これはあまり責められないな。何故なら彼女が作ったドームの下には、シャルロッテさんやコーデリアさん達、そしてジータ達が護られていたのだ。

 

「兄貴―っ!」

「おにいちゃーんっ!」

「ようビィにジータ……」

「ジミー殿無事でありましたかっ!」

「海に吹き飛ばされた時は、どうしようかと思ったが……流石嬢ちゃんの兄貴だな」

 

 まあ溺れかけましたがね。

 

「まったく、ジータには何時も驚かされる……」

「あれ、先輩?」

「ん?ああ!ファラじゃないかっ!?」

「せ、せんぱーいっ!!会いたかったっすーっ!!」

 

 そして此方では、謎の感動の再会が……。

 

「……まあいいや皆無事で何よりって事で」

「オウ、荷物モ無事ダゾ」

「もう荷物は、いいっつーの……怪我とかも無いよね?」

「ええ、咄嗟にユグドラシルが全員護ってくれたわ」

「そのようで……それにしても、まあ……これは、酷い……」

 

 本当に瓦礫の山になった砦。ジータの戦闘開始からあらゆる場所が壊されたのだろう。最後の一撃は、本当に致命的だったようだ。

 

「流石お兄ちゃんっ!どうなるかと思ったけど無事でよかったあ!」

「よかったあ……じゃねえわ馬鹿野郎このやろうっ!お前はもうちょっと周りを考えて戦いなさいよ!」

「あいたっ!?」

「おお、拳骨」

「定番ね」

 

 なぁ~にあっけらかんとしてんだこのじゃじゃ馬はっ!!

 

「見ろこの惨状をっ!?ポセイドンは逃げてそして俺を吹き飛ばし、砦は崩壊して俺は吹き飛ばされたッ!!」

「二度言ったな……」

「ええ、二度言ったわ……」

 

 言うとも二度でも三度でも、ラカムさんにイオちゃんよ。

 

「助けに来てくれたのは感謝するが、助けるはずの俺を海に吹き飛ばすとはどう言うつもりじゃあっ!!」

「だ、だってお兄ちゃんが何処にいるかなんてわからなかったし!」

「なおの事闇雲に破壊活動するんじゃねーーーーっ!!」

「にゃああぁぁーーーーっ!?」

「おお……拳骨ぐりぐり」

「ジータでも流石に痛いようね……」

「嬢ちゃんと坊主の力関係が良くわからねえなあ……」

「単純な力ではジータで、幼馴染、兄妹……まあ家族としての関係は、彼が上と言う事ね」

「なんか懐かしいなぁ……ザンクティンゼルじゃあ、日常茶飯事だった光景だぜ」

「これが日常か……大変だったんだな」

「まあな……」

「成敗ッ!!」

「ほぎゃっ!?」

 

 留めに拳のなんか少しでっぱてる部分の骨でゴォウリッ!と頭を捻り折檻終わり。愚か者めが。

 

「さて……ユーリ君は?」

「こ、ここだ」

 

 ユグドラシルに護られた中には、当然ユーリ君もいる。驚いた様子で座り込んだままだった。

 

「あはは……なんてこった、本当に砦が崩れちまった」

「悪かったね。うちのじゃじゃ馬が……」

「……いや、ある意味清々したよ。ここまで派手にやられちゃあな。それにもう俺は……」

「あー……そういやあ帝国兵の奴らは、無事かな」

「帝国兵……そうだ隊長っ!?」

「あ、やっべ」

 

 まいったな……そういやユーリ君のところの隊長さん放置したままだった。他の帝国兵もこれで放置と言うのも幾らなんでも気の毒だしなあ。救助した方がいいかね。

 

「だあっ!?な、何事だこれはっ!」

「し、死ぬかと思ったべっ!?」

「あ、隊長っ!?」

「むっ!ユーリかっ!」

 

 とか思ってたら離れた所の瓦礫が崩れて中からユーリ君の隊長さんや他の仲間の帝国兵が現れた。いやそれ以外にも多くの帝国兵達がワラワラと瓦礫から出て来た。

 

「……帝国兵って丈夫だな」

「なんだか、にょきにょき生えてくるねえ団長」

「ははっ!はた、畑の野菜みたいひっ!あははっ!」

 

 これなら大丈夫そうかなあと思っていると最後に一人髭の男が瓦礫から出て来た。

 

「ぜ、ぜーっ!ぜー……っ!ま、まったく……とんでも無い娘ですネェ……っ!」

「ああ、髭の人っ!!」

「髭の人?」

 

 そのまんまじゃねえか。

 

「この田舎娘っ!!幾らなんでもやりすぎですヨォーッ!!」

「そ、それは……いやそっちが先に星晶獣なんかを使うからいけないんじゃないっ!!」

「だからって自分の仲間も居るのに砦ごと吹き飛ばす奴がいますかぁっ!?」

 

 おいジータ、お前今敵にドッ正論言われてるぞ。

 

「しかもポセイドンには、逃げられて……何時も何時も余計な真似を。しかもアレでは、魔晶のコントロールも外れたようですしネェ……まったく忌々しい」

「イオちゃん、あの髭って誰?」

「帝国のポンメルンって奴よ。すっごい嫌な奴」

「そこっ!聞こえてますヨォ!?」

 

 おっと失敗。と言うかコイツだったんかユーリ君の言っていた大尉のポンメって。

 

「それだけじゃねえぜ兄貴っ!あの野郎がザンクティンゼルでジータを一度殺したんだっ!!」

「……ほう」

 

 それはそれは……。そうでしたか、こいつがねえ、そうですかそうですか。

 

「おたくがあの時、ザンクティンゼルで暴れた帝国軍の司令官ってわけね」

「うぅん?なんですか、貴方は?」

「こいつの兄貴みたいなもん」

「自慢のお兄ちゃんだぞ、このやろーっ!!」

「ふぅむ?ああ、そうですか……貴方があの星晶なんたらとか言うふざけた騎空団の団長ですか」

「ふざけた騎空団の点は否定出来ないのが悔しいが、態々言うなこの野郎」

「ふんっ!そこの田舎娘の兄貴分を気取ってるだけあってか、礼儀知らずでずいぶんと野暮ったい顔の男ですネェ」

「なんだとこのポメポメヒゲ太郎っ!?」

「なんでお前が先に怒るのジータ」

 

 どうどう、落ち着け。はいはい、どうどう。

 

「まあ俺の顔はどうでもいいよ。いや、良くはないが……まあそれで一応は、妹分を一度は殺してくれちゃったあんたに文句の一つも言いたいわけよ。後そこまで冴えない顔じゃねえよ」

「何を言い出すかと思えば……そこの娘が死んだのは、我々帝国の研究成果であるそこの青の小娘を庇い立てなんてしからですネェ。自業自得ですヨォ。文句を言うなら死んでしまう様な事に巻き込んだそこの小娘と裏切り者に言いなさい」

 

 ポンメは高圧的にルリアちゃんとカタリナさんを指差した。気に食わん奴だなあ。

 

「そ、そんな」

「気にしないのルリアちゃん。しかし、ポンメこの野郎……」

「ポ、ポンメってこの小僧……っ」

「言うに事欠いて責任を他人に押し付けるとは、しかもこんな小さい子に……恥を知れっ!バーカバーカ!」

「だまらっしゃいっ!小さい子だとぉ?違いますネェ……それは、“兵器”ですヨォ!星晶獣を操る術を持つ者がただの人間?馬鹿馬鹿しいっ!島一つ容易く落とせる力をふるえる存在は、我々帝国が管理すべきなのですネェ!」

「……冗談じゃねえ、ふざけろポンメルンっ!」

 

 ポンメの言葉を聞いて叫んだのは、ユーリ君だった。突然ポンメに対して反発する彼に仲間の帝国兵達が慌てている。

 

「なんですか?貴方何処の部隊の者ですっ!」

「馬鹿者っ!?ユーリ貴様一体何をっ!」

「離してくれ隊長!」

「ユーリッ!?」

 

 激しい剣幕のユーリを見てただ事ではないと察した隊長が、彼の肩を掴み止めようとするが、彼はそれを振り払いポンメルンへと向かっていく。

 

「帝国が管理だと?そのためにこの島を危険に曝してそんな事をよくものうのうと……ポセイドンの制御が利かなけりゃそのまま自分達だけ逃げるつもりだったくせに偉そうにっ!!」

「ユーリ、お前まさか作戦の細部を……」

「正義なんて事を言いながら自分達以外の犠牲を考えちゃいねえっ!!この島の住民が犠牲になってしまうような作戦の何処に正義があるっ!?何故だポンメルンッ!!なんでこんな作戦を実行したっ!!」

「貴様……」

 

 仲間達の制止も無視しポンメに詰め寄るユーリ君。怒りを露にしたポンメだったが彼の顔をみて表情が変わった。

 

「お前あの男の息子ですか……」

「あの男……親父を知ってるのかっ!?」

「成るほど、これは……はーっはっはっ!」

「何がおかしいっ!?」

「これが笑わずに居られますかっ!貴方は、何も知らない愚か者……誰がこの作戦を考えたかも知らず、よくもまあ私に向かいそこまで咆えるものですネェ?」

「な、なにを……」

「まだわかりませんか?今回の作戦立案者……」

「ポンメルン大尉っ!?それは、その事を彼にはっ!!」

 

 ユーリ君の隊長が咄嗟にポンメを止めようとしたがそれを聞き入れずポンメの奴は、言葉を続けた。

 

「それは、貴方の父親ですネェ」

「……親父が?」

 

 その言葉は、ユーリ君にとってつらい現実だった。

 

 ■

 

 三 ぶれない志

 

 ■

 

 

 ポンメルンから告げられた言葉にユーリは、その場で立ち尽くした。にわかに信じられなかったのだ。

 

「親父が?ば、馬鹿を言うな、そんな嘘をっ!」

「グヒャヒャヒャッ!嘘なものですか、正真正銘この作戦の発案者は、貴方の父親ですネェ!」

「嘘だっ!親父がこんな危険な作戦を……」

「ふんっ!確かに……あの男は、ポセイドンの危険性に気がつき途中で作戦の中止を求めましたネェ……」

 

 その場に居たのか、ユーリの父親とは見知った仲だったのか。ポンメルンは、苦々しい表情を浮かべ“その場面”を回想した。

 

「最悪島が崩壊する可能性に気がついたあの男は、直ぐに作戦の中止を求めましたが、しかし相手は、あのフュリアス将軍閣下。あの方が一度決めた作戦を覆す等ありえないのは、奴も知っていたでしょうに……」

「フュリアスだと……」

 

 フュリアス。ハーヴィン族のエルステ帝国の少将である男。

 ハーヴィン特有の幼い容姿と裏腹に、その残虐極まりない性格から帝国内でも兵達から恐れられ、彼の怒りを買い、あるいは戯れで屠られた者は、身内であっても少なくない。

 

「帝国上層部の決定に楯突けば、お終いなんですヨォ。特にあのフュリアス将軍閣下は……私の言葉に聞く耳など持ちませんからネェ」

「まさか、親父は……事故じゃなかったのか、親父は殺されたって言うのかっ!?」

「コホンッ……無駄話は、ここまでですネェ!」

「ぐうっ!?」

 

 ユーリ君の問いには、肯定も否定もせずポンメルンは、突如ユーリ君を突き飛ばした。

 

「貴様っ!」

「小僧、お前はもう立派な反逆者ですネェ!そこの裏切り者共々始末したいところですが……ポセイドンが我々の制御を離れた今、奴が何をするかはお前の父親が危惧したとおりですネェ?」

「ポセイドンが……まさかっ!?」

「船は別の所にありますが何時でも逃げれる状態、我々はさっさと逃げさせてもらいますネェ!お前達、撤収ですネェ!」

「ま、待ちやがれっ!!」

 

 逃げようとするポンメルン達、ユーリは他には目もくれずポンメルンに向かい拳を振りかざして殴りかかった。

 

「この愚か者、ですネェ!!」

「ぐうっ!?」

 

 だが拳がポンメルンに当たる直前、ポンメルンの体から怪しいオーラが立ち込めたかと思うと、ポンメルンはユーリの拳を容易く受け止めて見せた。

 それを見たルリアが叫ぶ。

 

「あれは、魔晶の力っ!」

「いかん、君離れるんだっ!!」

 

 その力に覚えがあったカタリナ達は、ユーリに向かって叫んだ。ユーリもポンメルンの異常を見て離れようとするが想像以上の力がポンメルンの腕に集まる。握られた自身の拳が動かなかった。

 

「やれやれ……原因の一つを作ったのは、お前の父親……それなのにこれ以上私を追いかけて何の意味があると言うのですかネェ?」

「知れた事っ!たとえ親父がこの作戦を考えたとしても、親父は過ちに気づいてそれを止めようとした……っ!!それを知りながらこんな作戦を実行したあんたが許せねえんだよっ!!だから俺が、俺が止めないと駄目なんだ、息子の俺がっ!親父の出来なかった事をやらないと駄目なんだよっ!」

「青二才があぁっ!!」

「ぐおああっ!?」

「ユーリッ!?」

 

 怒りのままにポンメルンが握っていたユーリの拳ごとユーリを持ち上げて放り投げた。そしてポンメルンの身を纏うオーラがより強いものへと変化するとその場には、巨大な鎧に身を包む――あるいは、鎧に取り込まれたかのような姿のポンメルンが居た。その禍々しい姿と力に驚くユーリ。

 

「死に急ぐとは、本当に救いようのない小僧ですネェ?」

「そ、その姿は……」

「驚いたか、これぞ帝国の魔晶技術力の結晶!ですネェェーーッ!」

「人の姿をこんな風に変えて……帝国は、何処まで腐ってやがるっ!」

「ばあぁかあめえっ!!民の犠牲だ親父だと青臭い事を……っ!帝国の正義とは、帝国そのものっ!帝国の繁栄こそが正義ですネェ!」

「それが正義であるものかよっ!」

「黙りなさいっ!小童があっ!!」

「ユーリ危ないっす!?」

「ちいっ!?くそ……脚がっ!」

 

 ポンメルンが巨大な武器を持ちユーリへと迫った。逃げようとしたユーリだが、瓦礫に脚を取られてしまう。

 

「反逆者には、慈悲など無いっ!ですネェッ!!」

「ぐっ!?」

 

 ユーリへと凶刃が迫った。最早ここまでかと覚悟を決めるユーリであったがその前に躍り出る小さな影があった。

 

「はあっ!」

「むうっ!?」

 

 ユーリとポンメルン、両者の間にポンメルンの攻撃を遮るように障壁が展開された。ポンメルンの攻撃もそれに弾かれる。鉄を叩いたような強烈な反動を受けて自身も後退する。

 

「貴様はっ!?」

「少年、よくぞ言いました」

 

 蒼の剣を握りユーリの前に立っていたのは、シャルロッテだった。

 

 ■

 

 四 正義の者達

 

 ■

 

 ポンメルンの攻撃からユーリを護ったシャルロッテ。攻撃を防いだ障壁も彼女が展開させたものだった。

 

「見事です少年、最後までよく正しき事を貫きました。貴殿は、正しく義勇の(つわもの)であります」

「シャルロッテ・フェニヤ、あんた……」

「少年、さあ立ち上がりたまえ」

「脚は大丈夫ですか?フィラソピラさんに治療をしてもらうです!」

「あんた達……す、すまない」

 

 シャルロッテだけではない、コーデリアとブリジールがユーリを護るように集まり彼を立ち上がらせた。シャルロッテはそのまま、愛剣クラウ・ソラスを構えた。

 

「貴様等ぁ……その鎧リュミエール聖騎士団の者ですネェ?」

「如何にも、自分は誉れ高きリュミエール聖国を建国せしリュミエール聖騎士団、その騎士団長シャルロッテ・フェニヤであります!」

「騎士団長~?まったく何なんですかネェ、田舎娘にそこの裏切り者、愚か者の周りに羽虫のよう鬱陶しく愚か者が集まってばかり……エルステ帝国とリュミエール聖国の関係を知らぬとは言わせませんヨォ!?我々に手を出してどうなるかわかっているのですかっ!?」

「承知の上でありますっ!我々は、「清く、正しく、高潔に」をモットーとするリュミエール聖騎士団っ!お前達のような正義無き悪を見過ごす事は出来ないでありますっ!」

「ほざけっ!精々私に手を出した事を後悔するがいいっ!!」

 

 次の標的をシャルロッテへと変えてポンメルンが巨大な刃を振りかざした。

 

「くらええ!」

「なんのっ!」

 

 振り下ろされた巨大な刃は、瓦礫と地面を抉る。強烈な攻撃、しかしシャルロッテは当たる寸前に素早く体を躱した。

 

「ちいっ!小娘風情があっ!!」

「小娘と侮ると痛い目を見るでありますよっ!はああっ!!」

「ぐおぉっ!?」

 

 大振りの攻撃を放ち体勢を戻すのに遅れが出たポンメルンへと、シャルロッテはクラウ・ソラスを振るい蒼い光波を放った。盾で防御したポンメルンであったがその攻撃の勢いに負けて吹き飛ばされた。

 

「それに、自分は小娘ではないでありますっ!自分は、リュミエール聖騎士団団長……」

「お、おのれえ!」

「シャルロッテ・フェニヤ、大人の女性でありますっ!!」

「があぁぁっ!?」

 

 シャルロッテが再びクラウ・ソラスを振るうと凄まじい連激を放った。小さな体から繰り出されているとは思えぬその攻撃に見るもの全てが舌を巻いた。

 

「つ、つええ……あの王冠の姉ちゃんすげえや」

「リュミエール聖騎士団団長の名は、伊達では無いと言うことか……魔晶で強化されたポンメルンをあそこまで」

 

 あの姿のポンメルンと闘った事があるビィ達は、特にその凄さに息を呑んだ。

 

「いかん、大尉を援護しろっ!」

「おっとそうはいかねえぜっ!」

「うおっ!?」

 

 ポンメルンの危機に帝国兵達が武器を手に持つが、四方から銃弾が飛んできて彼らの前進を阻止した。

 

「悪いが加勢は無理だぜ?」

「撤収って言われたんだから逃げとけよ帝国兵!」

「あははっ!ひ、開けた場所なら……ひひっ!被害は、すくなく済みそうだ……うふふっ!!」

 

 オイゲン、ラカム、そしてルドミリアの三人が帝国兵達に向かって銃口を構えていた。

 

「やっと語り合えるな帝国兵っ!存分に語り合おうぜぇーっ!!」

「うおおっ!?」

 

 そして今度は別方向から雷光を迸らせたフェザーが飛び出し帝国兵へと殴りかかった。そして帝国兵達に向かっていくのは、彼だけではない。

 

「うぇっぷ……お酒は無事だったけど、団長きゅん攫ったのはやっぱ許せないにゃあっと!」

 

 回収した酒を既に飲みだした酔いどれラムレッダ、彼女の酒瓶が鉄兜を凹ませ。

 

「いよっと……!さあ、グルグルっと行くよ、クリュプトンッ」

 

 回転独楽が突き飛ばし。

 

「さあ、ブリジール!騎空団での特訓の成果を見せてくれたまえっ!」

「勿論ですっ!とことん張り切るですっ!」

 

 二対の蒼剣が悪を振り払い。

 

「オラオラァ!全員まとめてぇ~サヨナラバイバイの時間だぁ~!」

 

 形を持った残虐の武器が鎧兜を粉砕し。

 

「甲冑男子……けど、あんた達じゃあ駄目ね。制作意欲がわかないわ」

 

 紙面から溢れる百鬼夜行が兵を呑む。

 その猛攻に帝国兵達は、逃げ惑う。

 

「た、隊長っ!?こいつら無茶苦茶だべっ!」

「星晶獣じゃない奴も強すぎますっ!!」

「狼狽えるなっ!陣形を整えろっ!隙を作り大尉を援護するんだっ!」

「させねえっ!」

「むっ!?」

 

 慌てる部下へと指示を出す隊長、その元に切り込んで来たのはユーリだった。だがそれに気が付いた隊長は、素早く剣を抜き攻撃を止めた。

 

「ユーリかっ!」

「隊長、あんたの相手は俺がするっ!」

「隊長!?」

「お前達は、大尉を援護するんだ!こっちは俺がやる!」

 

 ユーリの気迫は、並々ならぬものであった。受け止めた剣から隊長は、ユーリのその感情の溢れを感じ取った。それに応えるように剣を構えその切っ先をユーリへと向ける。だが何を思ったのか隊長は、直ぐに構えを解いた。

 

「……すまなかったな、ユーリ」

「え?」

 

 不意に隊長は、ユーリに対して詫びの言葉を述べた。反撃が返ってくると思ったユーリは、突然の事に驚く。

 

「と、突然何をっ!」

「言うべき事を言わねば……お前とは戦えぬと思った」

「言うべき事だと?」

「……あいつの事は、全てを知っていた訳ではない……だが今回の作戦について奴が関わっていたのは、亡くなる少し前本人から聞いていた」

「そ、それじゃあ隊長は……」

「将軍閣下との事は知らんが……あいつが何かに悩んでいた事は、知っていた。聞いても答えなかったが……無理にでも聞き出すべきだった。知っていれば、将軍閣下の元へ向かうのを止めれたはずだった」

「……謝らないで下さい隊長」

 

 辛そうな隊長の言葉を聞き父の姿を思い出すユーリ。

 

「父は自分の行動に後悔は無かったはずです……それに隊長に話さなかったのは、最悪の事を考えて巻き込む事を恐れたからのはず」

「そうであろうさ……そう言う奴だ。あの男は……」

「隊長……」

「だが、ユーリッ!」

 

 隊長は、気合を入れなおし剣をユーリへと向けた。

 

「俺はエルステ帝国部隊長ガルストンッ!俺は依然そうである事を選ぶっ!ユーリ、若きユーリッ!お前はどうするっ!?」

「俺は……俺はっ!!」

 

 ユーリは、隊長ガルストンに応えるように剣を構えた。

 

「俺は、自分の正しいと思う正義を信じますっ!正義を武器とせず、それを背負い戦うっ!親父がそうであったように、あんたが教えてくれたようにっ!!だから、俺はあんた達と戦うんだ!親父が信じた帝国が、これ以上悪にならないようにっ!」

「ならばもう言葉は不要っ!来いッ!」

「言われずともおぉぉっ!!」

 

  ぶつかり合うユーリとガルストン。ついに始まった帝国軍VS星晶戦隊(以下略)&ジータ団と言う混迷極まる戦いの場。

 

「すげえや!兄貴の仲間達も皆つえーじゃねえか!」

「はい!皆さん凄いです!」

 

 ビィとルリアが星晶戦隊(以下略)の実力を初めて目の当たりにして、その活躍に興奮し歓声を挙げる。

 

「よし、私達も加勢だっ!行くぞ!」

「ええ、私達だって負けてられないわっ!」

「やっと先輩に会えたんすから、自分も先輩に良い所みせるっす!」

「悪い子達には、お灸をすえないとね」

 

 自分達も彼等に続けとカタリナ達が飛び出した。それを見てティアマト達が満足げに肯いていた。

 

「ウム、コノ程度ノ相手ナラ余裕ダロウ」

「だな……ってっ!?お前らは行かねえのかよっ!?」

 

 ティアマト始め星晶獣組は、普通にルリア達の傍で観戦していた事に気が付きビィが驚きツッコンだ。

 

「ソウハ言ウガ、イランダロ」

「うん、これ以上場に入ると収集着かなくなるからな。均衡が崩れる」

「そ、そう言われるとそうだけどよう」

「てか、省エネモードでもオイラ達星晶獣7体暴れるとここら辺吹き飛ぶぜ?」

「――――」

「ま、前も……ゴブリンの巣で、は、張り切り過ぎて……巣ごと、吹き飛ばしちゃったしね……」

「アノトキハ(´・ω・`)ゴメンネ」

「主殿の指示も無い、それにお前達も護らねばな」

「あ、ありがとうございます」

 

 そんな具合にマグナシックスによるボディーガードがついたルリアとビィ。こんな最強な身辺警護が全空史上あったであろうか。

 一方で人数で勝るにも関わらず形勢が不利となりだした事へ苛立ちを募らせるのは、シャルロッテを相手にするポンメルンである。

 

「お、おのれぇ有象無象共めぇ……っ!!田舎娘だけでなく、何故こう何時も、何時も、いつもぉ~~っ!!どうして邪魔ばかり入るのですかネェッ!!」

「知れた事!世に悪の栄えた試しなし!それが世の習いでありますっ!」

「キィ~~~~ッ!生意気ですネェッ!!」

 

 更にぶつかり合おうとするポンメルンとシャルロッテ。この激しい戦い、果たして決着は何時であろうかと言う展開であったのだが――。

 

「ジミー殿、ジータ殿今ですっ!!」

「うっしっ!合わせろジータ!」

「りょうかーいっ!」

「んなッ!?」

 

  シャルロッテへと向かって突進をかけたポンメルンの両脇から隙をついて突如現れた団長とジータ。完全にシャルロッテへ気を取られていたポンメルンは、視界外から現れた二人に気が付くのが遅れてしまう。

 

「ふんッ!」

「おんどりゃあぁっ!」

「げぼらぁっ!?」

「た、大尉いぃーっ!?」

 

 凄まじい速度と勢いでポンメルンへと接近した両者は、渾身の力を籠めて肘打ちと拳を叩き込んだ。団長はもとより星晶獣ポセイドンすら圧倒したジータ達両者の攻撃が、ポンメルンを包む鎧をあえて壊さぬように放たれ完全に凹ませた。そしてそのまま内部のポンメルンは押しつぶされ、その衝撃がダイレクトに伝わり大ダメージを食らう。

 

「た、たた大変だぁー!鎧が瓢箪みたいになってるぞっ!?」

「大尉の鎧めっちゃくびれとるべっ!?」

「あばばば……っ!」

「泡吹いてるぅーっ!?」

「で、で……deathネェ……」

 

 白目をむいたポンメルン。体を包んでいた鎧も霧となり消えてゆき魔晶の力が途切れた事を示した。慌てた部下達は、戦いの手を止めて急ぎ倒れるポンメルンを回収しに向かう。

 

「おっしゃ、一発入れたった」

「いえーい!」

「いえーい」

 

 団長とジータは、見事に攻撃が入り二人仲良くハイタッチを交わした。特に団長は、ジータの仇とあって満足気だった。

 

「見たか!お兄ちゃんと私のザンクティンゼルコンビのツープラトン!名付けて【ウルトラダイナマイト超絶すっごいカッコいいスタイリッシュアタック】だっ!」

「ダッサ」

「がーんっ!?」

 

 その実力だけでなく壊滅的なネーミングセンスも披露し団長に辛辣な言葉を貰ったジータ。そして倒れるポンメルンを見てユーリと剣を交えていたガルストンは、引き際を覚った。

 

「大尉が……これまでだな」

「ま、待てっ!?」

「甘いぞっ!」

「ぐぅっ!」

 

 ガルストンは、ユーリの剣を弾くと同時に脚を払い彼の態勢を崩した。尻餅をつき倒れたユーリから離れて行く。

 

「ユーリ、今は去らせてもらう!お前達、撤収だっ!大尉をつれて逃げるぞっ!」

「了解ッ!大尉お気を確かにっ!」

「んごご……この小童どもぉ……っ!」

「おん?」

 

 部下に回収されたポンメルンは、引きずられるように運ばれていたが僅かに意識を回復させると忌々し気に団長達を睨んだ。

 

「おいおい、すげえな……あの攻撃食らって意識保てるって……」

「だ、だまらっしゃ……い……この小僧……!冴えないその顔、覚えました……です、ネェ……あへぇ」

「ああ、大尉っ!」

「撤収、撤収だぁーっ!」

「あいあい、さいならぁ~」

 

 今度こそ完全に意識を失ったポンメルン。帝国兵達は、ポンメルンを回収し逃げていった。それを呑気に手を振って見送る団長。

 こうして帝国との衝突は、両騎空団団長によるツープラトン【ウルトラダイナマイト超絶すっごいスタイリッシュアタック】が決まり手となって終わったのであった。

 

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 五 激おこポセポセドン丸

 

 ■

 

 慌しくポンメを回収して逃げて行く帝国兵達。実に見事な逃げっぷりである。

 

「なーんか、何時も台風みたいな奴等ね……」

「まあ帰ってくれるならそれに越した事ないわね。今重要なのは、逃げたポセイドンの方よ」

 

 俺もイオちゃん達も逃げる帝国兵達を追おうとはせずにその場は見逃した。海へ姿を消したポセイドンの存在も気になるし出来ればそっちを優先したい。

 

「しかし、ふふふ……聞いたかお前等?」

「なんだよ、相棒?気持ちわりい顔して」

「ポンメの奴、俺の顔覚えたってよ。うひひ、初めて言われたかも」

「あーうん、良かったな」

 

 なんだよその哀れんだ目は……。やんのかこら。

 しかしまあ、今はポセイドンだな。

 

「さっき俺諸共海吹き飛ばされたけど……すぐ姿消したな」

「海と同化したようね。水の星晶獣なら当然出来る事だわ」

「ジータの攻撃で既に魔晶の支配から解放されたはずだが……ルリア」

「はい……けど」

 

 ルリアちゃんが意識を集中させる。彼女の不思議パワーでポセイドンの動向を探っているようだ。

 

「まだすごく怒っている感じがします……それに、私達を……いいえ、ユーリさんを見てる?」

「俺を?」

 

 ルリアの言葉を不思議に思うユーリ君。見てる、と言う事は近くにいるのか?確かに気配は感じるが……。

 

「ルリアちゃん、まだポセイドン近くだよね」

「え、はい遠くには感じないですけど……」

「んー……うん、よし」

 

 手っ取り早く方針を決めたい。これは直で聞く方が良いですねえ。

 

「おーいポセイドン聞いてるかぁーっ!」

「え!?」

 

 海と同化してんなら海に向かって叫べば聞こえんだろ。大声で海へと向かい呼びかける。

 

「魔晶ってのが壊れたんならもう自由のはずだろー!人間のいざこざ巻き込んで悪かったけどあんまり怒らんでくれーっ!」

 

 とこちらの要望を伝える。すると直ぐに海の水面が波立ち徐々にその水が巨漢の形を成していく。

 

「あ、ポセイドンですっ!」

「聞こえたぞ、人の子よ」

 

 ほどなくして、俺達の目の前に再び水神ポセイドンがその姿を見せた。

 

「ああ、聞いてくれたんだ。それで……やっぱ怒ってますかね」

「愚問っ!貴様達は、水神を愚弄したっ!」

 

 いや俺等ってか帝国軍なんですがね……まあそこら辺関係無いか星晶獣には。人間一括り、みんな平等に許さぬ系男子。

 

「我を支配した穢れた力、先の戦いで既にそれは失われた……しかし水神への愚行、断じて許さぬっ!」

「いやぁ勘弁して欲しいなあって……」

「諄いっ!」

 

 うーん、聞く耳持たぬマンだったか……。その怒りは、尤もなのだが正直面倒なタイプの星晶獣だな。喋りも古風だし。

 

「神は裁くっ!我を愚弄せし者達、この島を奈落へと葬ろうっ!」

「ま、待ってくれ!この島の人達は、関係ないだろうっ!」

 

 ポセイドンの島落とし宣言を聞いてユーリ君が声を荒げる。ポセイドンはと言うと、声を上げたユーリ君をジッと睨みつけた。

 

「知っているぞ、その身に流れる血を。我を顕現至らしめた者の子よ!その身は、水神の鉾が穿つ!」

「俺の血だって……まさか、親父の事をっ!そうか、だから俺を……っ!?」

 

 水神ポセイドン、恨み忘れず親子末代&人間全部島ごと沈める宣言。帝国が悪いのは変らないが、いくら何でもプライド高すぎるだろ。頭に血が上り過ぎているでしょう。

 しかし船の水道に組み込まれそうになったわけだしなぁ……ザンクティンゼルの時、リヴァイアサンに洗濯とか流れるプールさせた俺はあんま強く言えないが……。

 

「神に汚点は無い、神の汚点を知る者は悉く無へ帰す!」

「よせ!親父はもう居ない……だがあんたの恨みは、俺が受け止める!だから無関係の人間を巻き込むのは、やめてくれポセイドン!」

「謝罪だと!?愚行っ!神は裁くのだ!」

 

 ポセイドンの意志は強く怒りボルテージがみるみる上昇していく。それに呼応するように周りの海水が騒めき、そのまま先程のポセイドンのように形を成していった。だが今回は、数が多い。それぞれの形は、海に済む魔物の姿をしていた。

 

「気を付けてくださいっ!ポセイドンの力で海から魔物が生み出されてます」

「チッ!面倒ナ奴」

「下がれ青の少女よ!帝国兵よりも数が多いっ!」

 

 数十体の魔物を生み出すとポセイドンは、また海へと消えていく。

 

「待てポセイドン!」

「傷ついたこの身は、じきに癒える。その時が屈辱を晴らす時だ……」

「待て!」

 

 ユーリ君が追おうとするが直ぐにポセイドンは、その姿を海へと同化し消してしまう。こうなると追跡は困難だな。

 

「ユーリ君、取り合えず魔物倒すぞ!」

「くそ……了解だ」

 

 魔物達の強さは、そう強いわけじゃあない。俺達なら直ぐに終わるが足止めとしては十分な数残していきやがったな。置き土産としては、大盤振る舞いだぜちくしょう。

 だが待ってろよポセイドン。アウギュステを沈めさせたりはさせねえ。どうせ沈めるなら、俺のバカンスのためにお前の怒りを鎮めさせてもらうぜ。この野郎。

 

 




やっと帝国軍を退散させれました。次はポセイドンだ。

グラブルも4thと言う事もあって、どんどん色んな情報やアプデが重なり二次創作とは言え、更に設定に無理が出てきてしまいました。特にティアマト実装。
ティアマトファンの皆様には、申し訳ございません。しかしうちは、もうこのままティアマト(笑)で突き進みます。ちゃんとポート・ブリーズには、清楚で凛々しいティアマト(真)がいるので許してくださいませ。

最終上限解放のマグナシックスまで来ました。セレストの全身ハッキリと出て嬉しい。コロッサス、完全にスーパーロボットで熱い。『黒鉄巨神コロッサス』来春放送予定!

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