俺は、スーパーザンクティンゼル人だぜ?   作:Par

40 / 78
どうしてこうなった


アイキャンフライは強引に

 ■

 

 一 Noah! 

 

 ■

 

 些細な約束から起きたトラブル。それを解決するために俺は急ぎエンゼラを直せるように尽力せねばならない。そうでなければ、このトラブルが原因で出会ったエルステ帝国最高顧問である黒騎士さんと顔を合わせ続けることとなる。

 黒騎士さんはこちらに手出しをするつもりは無いと言う。多分本当であろうと俺は思う。この人から俺に対して敵意も殺意も何も感じないのだ。それでもこの人は帝国の人間、奇妙で微妙な関係が続くのは避けたい。

 そして自らを艇造りの星晶獣と名乗る少年ノア。シェロさんの紹介で知り合った彼の力を借り、俺達はエンゼラを復活させる事となった。

 

「ノア、貴様が艇造りの星晶獣であるのは頼もしい限りだが、どう我らの力に成るというのだ?」

 

 黒騎士さんはノアの事をまだ完全に信用はしていないらしく、訝しく思いながらも彼に尋ねた。

 

「まあやる事は単純だよ。結局ミスラの約束通り艇を直せばいいのだからね」

「それの時間がかかり過ぎるから往生しているのだ」

「わかっているよ。僕の力でも流石に一瞬で魔法のように……とはいかないけど、かなり時間は短縮できるはずだよ。その為には君達の協力も必要だけどね」

「俺達の? けど俺も他の団員も造船に関しちゃ素人だぜ?」

「それは知ってるよ。必要なのは……これだよ」

 

 そう言ってノアは懐から一本の木材を取り出して俺達に見せる。

 

「それは?」

「僕が選んだ生まれ変わるエンゼラに相応しい木材さ」

「こいつの言う事は間違いねえよ。強度と加工のしやすさどれをとっても優秀だ」

 

 親方さんが太鼓判を押す木材。試しに手にとって見せてもらう。確かに肌触りも良く強靭だ。湿気にも強そうだしあらゆる環境に負けないだろう。

 そして同時に俺はこの木材の肌触りに覚えがあった。

 

「これって……まさか」

「やっぱり気がついたかい?」

「なんや団長、その木の事知っとるんか?」

「ああ……これ多分ユグドラシルが生み出す木と一緒だ」

 

 懐かしき我が家ユグドラシルハウス。そしてアウギュステで海の家修理に使用した木材。それは全てユグドラシルの生み出したものだ。

 

「ユグドラシル」

「──!」

「ん、サンキュ」

 

 試しにユグドラシルが一本同様の物を生み出してみせる。ノアの持つサンプルと違い生み出されてそのままだが、その木の質は一切変わりない。

 

「ほらな、完全に同じ。ほいこっち返すわ」

「成る程……ノア、てめえ昨日当てがあるって言ってたのはこの事だったわけか」

「そう、団長さんの所にユグドラシルが居るのは知ってたからね」

 

 返したサンプルを仕舞いながらノアは話を続けた。

 

「星晶獣が複数体乗る船だ。普通の木材じゃ何時かまた限界が来るよ」

「星晶獣が乗るなら、星晶獣が作る材料でか……アウギュステでユグドラシルによるエンゼラ補強はお勧めされなかったけど、材料の提供って言う事なら問題も無いわけね。けどノア、あんたこのサンプルはどこで」

「ルーマシーでユグドラシルに貰ったのさ」

「ルーマシーで? ユグドラシルって本体の方だよな」

「そう。丁度君達が立ち寄った少し後になるね」

 

 俺達がメドゥ子と出会って大騒ぎした後で来たのか。タイミングとしてはカリおっさんと出会ってる頃だろうか。

 

「協力って言うのはこの事か。俺達、と言うよりもユグドラシルの力を借りたいと」

「そう言うこと。船体を構成する材料はこれが一番だ。ただ木の質や形に関しての注文も複雑になるし、それにかなりの量が要るから大変かもしれないけれど……」

「────!」

「うん、頑張れるようだね」

 

 ノアの言葉にユグドラシルは自信満々と言った様子で答えた。アウギュステで船に関しては素人である事と、土系統の星晶獣として木々を生み出す事が出来ても彼女はどちらかと言えば大地系の星晶獣であるためロゼッタさんから補強する事を止められた事を気にしていたらしい。何時に無く気合が溢れている。

 

「俺達としてもこんな良い素材で船を造れるんだ。滅多に無い機会だからな、願ってもねえ事だぜ」

「せやったら今日は船の積荷なんかを降ろすとして……直ぐに始めるんか?」

「ああ、のんびりもしてられないようだからな。島のドックを帝国のデカイ戦艦がずっと居座るなんて事になるとこっちも面倒な事になるからよ」

「原因は我々の所為では無いがな」

「わーてるよ。ただこっちもドック一つ占領されちゃ困るって話だ。何処かの国がやたらと戦争起こすもんで、次から次へと壊れた船が運ばれるもんでな」

「そうか、ならばさぞ懐は潤うだろう」

「けっ!」

「……ふんっ」

 

 どうも親方さんの黒騎士さん、と言うよりも帝国に対しての当りが強い。エルステ帝国最高顧問と親方さんも知っているはずだ。まるで怯えた様子も無く何と言う度胸であろうか。だがこちらも流石と言うか、黒騎士さんも負けずに皮肉を皮肉で返した。

 

「えっと……ああ、そうだこれ。団員から出た改修案の要望書です」

「おっ? もうまとまったか」

 

 昨日話し合って決めたエンゼラ改修案を纏めた書類を手渡す。親方さんは直ぐにパラパラと捲り目を通した。

 

「……成る程」

「どうでしょうか?」

「やる分には問題は無い。通路や扉の拡張なんかも必要とは俺も考えていた。設備に関しても大丈夫だろう。何に使う事になるか分からないなら、巧く設置して多目的に使える部屋を多目にしてやる。それとこの「実験室」ってのは?」

「錬金術の実験室です。仲間に錬金術師が居てそれなりの設備が欲しいって言うもんで」

「錬金術か……畑違いだな。その錬金術師の仲間には後で詳しく話を聞く事にする。どんな機材を取り寄せればいいかわからねえからな。あともうおめえらの荷物も降ろしちまいたいが、この後とか大丈夫か?」

「大丈夫ですよ。なら荷物降ろす時に連れてきますから、必要機材についてはその時に」

「ああ、準備して待ってるぜ」

 

 荷物を降ろすなら全員連れてくる必要がある。特にリヴァイアサンの水槽とか手間がかかる。さらに言うならルナール先生の私物は御本人じゃなきゃとても任せられん。

 

「話は終わりだな」

 

 一先ず船についての方針が決まったのを聞き黒騎士さんが早々に立ち去ろうとする。

 

「あ、もう船戻りますか?」

「これ以上付き合う必要はあるまい。急かした所でミスラが納得しなければ意味も無い。船の修理が終わるまで我々に出来る事など無いのだからな」

「まあそっすけど」

「そこの星晶獣の力で時期が早まるならそれでいい。帰るぞ人形」

「……うん」

 

 言うだけ言って帰って行く黒騎士さん。その後をオルキスちゃんがトコトコと付いて行き、ドランクさん達もその後に付いて行った。

 

「いっやぁ~荒っぽい事にならなくてよかったよね~。それじゃあねえ~団長君」

「……まあ頑張れよ」

「お兄さん……またね……」

 

 それぞれが別れの挨拶を言って去って行く。ドランクさんは適当だし、スツルムさんはなんか憐れんだ視線だし。

 

「けどオルキスちゃんは可愛い……尊い……っ」

「坊主なに泣いてんだ……?」

「あんま気にせんといて。うちの団長ちょっとストレスで色々拗らせてん」

「拗らせに拗らせて、もうわけわかんねえしな」

「……若いのに苦労してんだな」

「あはは……何と言うか、噂通りだね」

 

 面倒だから何も言うまい。だがB・ビィ、おまえがわけわかんねえとか言うな。

 

 ■

 

 二 星晶獣界隈で有名になりつつあるアイツ

 

 ■

 

 割りとすんなり別れた黒騎士さん達。一方で俺達はその事を気にする暇も無く宿へととんぼ返りである。

 宿に待つ団員達をそのまま連れてまたエンゼラへと戻らないとならない。今日もまたやる事は多いぞ。

 

「ミミミーン」

「おいミスラ、俺の頭の上で回るなよ」

「ミミン」

「回り心地良いって……どう言う心地なのそれって? と言うかちょっと旋毛に擦れてくすぐったいんだよ」

「ミンッ!」

「こら回転率上げんなっ!?」

「はははっ! なんだか懐かれているね団長君」

 

 何故か俺の頭上を気に入ったミスラ。帰りずっとそこを定位置としている。

 そして更に何故か付いてきてるノア。あんた仕事せんでいいの? 

 

「僕の仕事は造る事だからね。まだ暇なのさ」

「あそう。俺としちゃやる事やってくれんなら文句ないけどさ」

「それに君とももう少し話をしたかったからね」

「俺と?」

「かの有名な星晶戦隊(以下略)、その団長。星晶獣界隈じゃあ有名になりつつあるからね」

 

 嫌な界隈だな。

 

「嫌な界隈だな」

「君考えてる事そのまま言ってない?」

 

 思わず言っちゃったよ。ちくしょう。

 

「なんだよも~星晶獣界隈って」

「まあ読んで字の如くかな。僕の様に一か所に留まらない星晶獣は結構人の噂に敏感だからね。人型なら人間達の生活に溶け込めるから尚更さ」

「工房でも聞いたけど変な噂じゃないだろうね?」

「あー……所詮噂と言えばそれまでだけどね」

 

 その反応、碌な噂じゃないなーこの野郎ー。

 

「べ、別に噂を信じてるわけじゃないさ。ただやっぱり気になってね。君の事は以前から知っていたから」

「はい? 以前からって言うのは?」

「以前にジータから君の事は聞いたのさ」

「ほげげ」

「団長がまた奇声発しとる」

「もう条件反射みたいになってんな相棒」

 

 うるさいよ。

 

「え、ちょ……何お前ジータとも会ってんの?」

「もう結構前だよ。その頃はまだ君達は空に出てないはずさ。あの時もガロンゾでね──」

 

 ノアが言うにはジータ達は俺がまだザンクティンゼルにいる頃に彼女達が乗る騎空艇グランサイファーが壊れたため直すためにガロンゾに来たらしい。

 ノアはかつてあのグランサイファーを造った星晶獣でもあった。うーむ驚き。そして彼はラカムさんとも知り合いでラカムさんが子供の頃に出会っていたそうだ。その二人が昔交わした約束が原因でその時もミスラ関係で面倒な事があったらしいが、無事彼女達は旅立ちグランサイファーも修復されたと言う。そしてその修復に加わったのがノアだった。

 

「星晶獣の僕があまり人間達の作業に参加するのは憚られるんだけどね。最初はグランサイファーの修復作業もそっと陰ながら参加するつもりだったんだけど、ジータが船大工の人達に僕の事教えちゃったんだ」

「あいつ色々お構いなしだからなあ」

「それでもう普通に参加しちゃってさ。けどあんな事今までなかったから新鮮な気持ちで楽しかったよ。それ以来どこか行って面白い材料見つけては持ってきたりしてるんだ」

「そんで今回はメイド・イン・ユグドラシルのあれを」

「そうそう。それで話を戻すけどガロンゾでジータと旅の話を聞かせてもらったんだ。グランサイファーの辿った旅も気になったからね。けど後半は殆ど君の話になったよ。よっぽど好かれてるんだね」

「あいつはもー! なんなのあいつは、んもーっ!」

「わー団長照れとるー」

「相棒顔真っ赤ー」

「ミミーン」

「──? ────!」

 

 うるせえよ、いじめっ子かお前等は!? 泣くぞ!? あとユグドラシル、よくわかってないなら参加しなくていいから! 

 

「暫くして君達の騎空団の噂を聞いてね。ジータの話す通りの人物が星晶獣を仲間にして騎空団を立ち上げたなんて聞けば僕じゃなくても興味が湧かないわけない。しかも船をやられたって聞いたから、会ってみるには良い機会と思ったんだ」

「そうですかい。それで船直してくれるんならありがたい話だわ」

「グランサイファーと違ったやり甲斐があるよ。たぶんこの空で一番星晶獣が乗ってる船だからね」

 

 団発足時点で人間が俺一人だからな。もう色々とおかしい騎空団である。順調(?)に人間の仲間も増えたが問題児も多い。

 泣けるぜ。

 

「それで俺と会ってどう思った?」

「聞いた通り。ジータだけじゃなく星晶獣が好くのがわかるよ。君には不思議な縁があるようだ」

「要らんなぁ、そんな要素」

「いいじゃないか。きっと悪いものじゃないよ」

「そう思えた事はあまり無いのだがね」

「縁とはそう言うものさ。誰もが“不思議な縁”と言う様に、正しくそれは不思議に満ちているからね。良いか悪いかなんて直ぐわからないよ」

 

 確かに俺の周りの人達は“不思議な縁”で出会って来た。マグナシックスしかり、ラムレッダから始まる旅立ってからの仲間達しかり。

 

「強い縁を持つ人間は今までも歴史に名を残した。きっと君もそうなるだろう。そしてエンゼラにこれからも乗り続けるならば、きっとあの船もまた歴史に名を残す」

「どうだかね」

「いや、これは断言してもいいよ。君は後世に名を残す。君の仲間達と、そしてジータと共にね」

 

 何とも言えないワンセットだな。ジータが名を残すのは俺も断言できるが、俺は残ってもジータのオマケだと思う。と言うかあまり名を残したくない。どんな逸話と共に残るかわかったもんじゃない。

 

「なに? お前はその見届け人にでもなりたいわけ?」

「そうだね、何せ僕は星晶獣だから。この身は不滅と言って良い、時間は余りある」

「……まさかうちの団に入ろうとか考えてないだろうね」

「ははっ、それもよさそうだ。けど遠慮しておくよ。僕は次に機会があればグランサイファーに乗ろうと思っているからね」

 

 それを聞いてちょっぴりホッとする。ノアは俺が知る中でも特にまともな星晶獣であるが、よほどの理由が無ければやはり星晶獣を自ら迎え入れる気にはならない。

 

「それに僕が加わらなくても誰か他の星晶獣が仲間になるさ」

「不吉な事言わないでくれる?」

「君不吉とまで言うかい?」

 

 言うともさ、ええ言うともさ。

 

「お前ね、うちの星晶獣の数わかってるでしょ? 9体だよ9体? それに星晶獣のお前ならわかるだろうが自らの魔力だとかで竜だとか呼び出す奴もいんのよ。それいれたら15体よ15体? わかるこの異常な数? 星晶獣15体ってなにっ!? 誰だそんな騎空団立ち上げたのは、馬鹿かぁっ!? 俺だよちくしょう!!」

「落ち着かんかアホたれ」

「あだっ!」

 

 パッシ―ンッ! とやたら良い音が俺の頭部から響いた。カルテイラさんのハリセンが炸裂した証拠である。絶妙な痛さが俺を冷静にさせる。

 

「あたた……」

「あんたなあ、あんま街中で怒鳴るなや。ただでさえ存在が浮いて……はおらんなぁ。あんま目立たんし」

「相棒は叫んでやっと一般人程度に存在感がでるかってとこだよな」

 

 んん、ん~~っ? これ泣くとこ、それとも怒るとこ? 

 

「ミシュー」

「────!」

「ミススー!」

「──!」

 

 はいそこ、“楽しそうな騎空団だね”とか聞かない。ユグドラシルも全面的に肯定しないで、ミスラ来ちゃうから。増えちゃうから星晶獣、16体目来ちゃうから。人間と星晶獣の団員バランスが崩れちゃうから。

 

「ここまでミスラに好かれるとはね。やっぱり君は面白いな」

「やめて……自覚したくないの」

「もうしてるんじゃないかな?」

 

 悪戯っぽくも悪意無きノアの笑みが俺の心を抉る。

 

「けれど気を付けた方が良いのも確かだね。先も言った通り君は一部の星晶獣にも存在が知られつつある。それが良き縁としても何かしらの衝突は避けられないだろうから」

「嫌だなぁ……俺なんかほっとけばいいだろうに、暇なのかよそいつら」

「うーん、言い得て妙と言うか……確かに暇なんだと思うよ」

「暇なのかよっ!」

「ほら僕らって覇空戦争終わってお役御免になってるからさ。しかも主たる星の民も居ない。まだ僕の様に人の生活に馴染める星晶獣はともかく、正直力を持て余してるのも多いよ。だから超自然的な能力を持つ星晶獣は戯れで天災を起こしたりするし、強い人間がいれば興味を抱くわけさ。まさしく君やジータの様な人間にね」

 

 ほっといてくれとしか感想は出てこない。強い力を持て余す事でフラストレーションが溜まる事は理解出来るが、もっと穏便な方法で人と関わってほしいものである。

 

「なんにしろ気を付けて。ガロンゾには僕やミスラ以外にも星晶獣が現れる事がある」

「そりゃあ嫌な事聞いた……。けどまあ今日一日で既にミスラにお前も来たんだ。ザンクティンゼルじゃあるまいし、続けて三体目の登場なんて早々ありはしねえよ」

「相棒、そう言う事言うと“案の定”になっちまぜ」

「……いいや! そんなことないね! 俺は一月エンゼラが直るのを楽しみにのんびりと過ごし──」

 

 言葉を続けて言おうとした瞬間であった。奇妙な浮遊感。一瞬何が起きたかわからず、両肩を掴まれる感触と、唖然として俺を見上げる眼下のカルテイラさん達。

 

「へ?」

「見つけたぞヒトの子よっ!」

「……は?」

 

 そして頭上と言うか、俺を掴み上げている存在。翼を生やした少女。

 あ、星晶獣ですかそうですか、となんやかんやでこんな状況に順応してる俺の脳。だけれども、嗚呼だけれども理解しつつも認めたくないこの状況。

 

「ちょ、ま……ちょ、え?」

「今すぐ主の力を確かめたいが、ここではちと場所が悪い。場を移すぞ!」

 

 なんか勝手に楽しそうにしてる星晶獣。何か言わねばならぬ、言わねばならぬ。そう思い俺はカルテイラさんに向かい咄嗟に叫んだ。

 

「エ、エンゼラの事は任せ、んぎゃあぁ────っ!?」

「あ、あいぼおぉ────っ!?」

「団長が攫われたぁ──っ!?」

 

 激しく羽ばたき、急加速、猛スピードで飛行する星晶獣。遠くなっていくカルテイラさん達の声。果たして俺は無事エンゼラの改修を見届ける事が出来るのか。酷く不安になってきた。

 

 ■

 

 三 鳥だ! 騎空艇だ! いや、【星晶戦隊マグナシックスとB・ビィくんマン&均衡少女ZOY】団長だ! 

 

 ■

 

 エンゼラの改修に関して状況を把握した黒騎士達は、既に帝国の戦艦前に戻っていた。

 ドランク達に関しては気が楽そうな表情だが、黒騎士は兜で表情こそ見えないが疲れた様子はありありとわかる。

 

「まあなんとか島を出る方法がわかって良かったね~。それに争い事も無く終わる、うんうんやっぱり平和が一番だよね~」

「気楽に言うな。結局は足止めを食らっている事に変わりない」

「あはは~、まあ確かに一月って言うのは長いかなぁ? まあ僕らに何が出来るでも無し、のんびり待つしかないねぇ~」

 

 ドランクとスツルムは黒騎士に雇われた傭兵である。彼らはここで足止めを食らおうとそう困る事は無いだろう。

 だが黒騎士は違う。黒騎士はエルステ帝国最高顧問、多くの仕事があるのだ。呑気にガロンゾ滞在をしている暇は無く、これから戦艦に居る兵達にも色々と説明をしなければならなかった。

 また帝国兵の中には任務で他の島に行く者も多い。それらの兵までここで足止めさせるわけにいかず、一先ず他の帝国の戦艦と連絡をとり移動する必要がある者は別の騎空艇で移動させねばならない。

 

「余分な仕事を増やしてくれたものだ……」

「……ごめんなさい」

「今後私の許可が無ければ部屋を出る事も船からを降りる事も許さん。人形らしく部屋でじっとしていろ」

「……うん」

 

 辛辣な口調で黒騎士注意されるオルキス。彼女はふっと黒騎士を見てから少し顔を逸らし返事をした。

 

「……目を見て返事をしろ、目を」

「……うん」

「…………」

 

 そしてまた若干逸らして返事をした。よほど脱走と冒険に味を占めたようだ。黒騎士の鎧がカタカタと怒りが原因で震えるのをドランク達は気付いていた。

 一体何時からこの少女はこんな風になってしまったのか。以前は大人しすぎるそれこそ人形の様な少女だった。黒騎士に反抗的な態度など微塵も見せなかった。

 原因は考えるまでも無くジータである。たった数時間の交流が彼女を変えた。更にガロンゾでの団長との出会い。それらが明らかにオルキスを更に変えつつあった。良くも悪くも。

 これにはドランクも苦笑い。

 

「こっちを向かんかぁ……っ!」

「うぎぎ……っ」

 

 ドランクとスツルムの目の前で頑なに黒騎士と顔を合わせようとしないオルキス、それをなんとか自分の方に向かせようと両手で頬を挟み込んでオルキスの顔を動かそうとする黒騎士。黒騎士はすっかり意地になっているが、オルキスはなんだか楽しそうだ。

 実は一番変わりつつあるのはオルキスではなく黒騎士の方かも知れない、と言うか親子かな? とドランクは思ったが口にしない。場を乱す事に定評がある彼も明らかな藪蛇は避けたいのだ。

 

「よほど団長君達といたのが楽しかったんだねぇ」

「困った事にな。今回の事が全てあの小僧が原因とは言わんが……それでも余計な事をしてくれた」

「あはは~、彼が聞いたらすっごい微妙な顔で否定しそうだねえ、色々と」

「そう言うお前も、えらくアイツの事気に入ったようだな?」

 

 スツルムに言われドランクは「わかる~?」とニマニマわざとらしく笑う。

 

「ほら僕って退屈なの苦手だからさぁ~。団長君みたいに何か愉快な騒動巻き起こす人って好きなんだよねぇ~!」

「それこそあいつは否定しそうな理由だな。好きで騒動起こしてない、と」

「だろうね。けど偶然とかそう言う事で起こる騒動が一番楽しいんだよ。予想も想像もつかないスペクタクル! 彼はそう言う星の下に生まれたんだよ~きっと」

「それも泣いて否定しそうだな……」

「だね~。なんだったらもう変なトラブルに巻き込まれてたりしてさ~」

「流石にさっき別れたばかりでそんな……うん?」

「どしたのスツルム殿?」

「いや、何か騒がしいようだが……」

 

 何か騒がしい声が遠くから聞こえてくる。声が聞こえる方向を見ると、何やら大工や騎空士達が慌しくしていた。

 

「何かトラブルか?」

「う~んどうだろう……あ、ちょっとお兄さん!」

「はい?」

 

 どうもただ事ではないと思いドランクが自分達の傍を通り過ぎようとした一人の青年を呼び止めた。

 

「急に騒がしいけど、何かあったの?」

「ああ、実は誰かが巨大な魔物か何かに攫われたらしくてな。今警備や騎空士の奴等がそれを追おうと小型艇を緊急発進させてるんだ」

「小型艇と言う事は空に逃げられたのか?」

「そう、あっ! あれだ、見えるかあの羽の奴に一人攫われたんだ!」

 

 青年が指を指した方向を二人は見上げた。そして空を見上げると巨大な羽を羽ばたかせる影が見えた。

「鳥か?」と思った。それにしてはデカい。青年の言う通り魔物だろうかと思ったが直ぐにその巨大な影が掴むモノに目が行って驚く。

 

「まさか、おい……あれ……」

「うっはぁ……ははは、マジかよ団長君っ!?」

「……どうした?」

 

 ドランクが大きく叫びオルキスと格闘していた黒騎士も様子のおかしい二人に気が付いた。

 

「ちょちょ、あれ見て下さいよ~!」

「何を騒いで……」

「……空?」

 

 今度はドランクが慌てた様子で黒騎士に空を見るように言った。わけがわからず黒騎士は空を見上げ、黒騎士の手から解放されたオルキスもつられて空を見た。

 そして二人の視線に飛び込んで来たのは──。

 

「は、放せぇ────っ!!」

「これ、暴れるでない。上手く飛べぬではないか! 今落ちると空の底じゃぞ!」

「お、お前もう島の外に!? ふ、ふぜけ、ぎゃああっ!? 風が、風があぁ────っ!」

「むう、今日は横風が強いのう」

 

 羽を生やす少女に捕らわれ、ここまで聞こえる程の大声で叫び、ガロンゾの外へと飛んでいく星晶戦隊(以下略)の団長の姿があった。そして距離は遠いが団長もまた自分を見て唖然とする黒騎士達に気付いた。

 

「あ、くろ……黒騎士さあぁ────んっ!? た、たすけ、のわああぁぁ────っ!?」

「さあ行くぞヒトの子よ! こまいのが追って来よった。振り切るからここからはスピードアップじゃ! 人も少ない遊ぶ(たたかう)のに相応しい場所を探すとしよう!」

「い゛ぃ゛──や゛あ゛ぁ゛ぁ゛────っ!?」

 

 呆然としてそれを見る事しかできない黒騎士達。言葉が出ないとはこの事であろうか、まるで彼の置かれた状況がわからない。数十分前に別れた男が、今度は星晶獣と思われる何者かに攫われ島の外へと猛スピードで飛んで行った。何をどうすればそんな事になるのか。まさにドランクが言った通り「想像もつかない」である。

 だがただ一人オルキス、彼女は飛んで行った団長を見て一言。

 

「お兄さん……楽しそう……?」

 

 と、見当違いな事を言った。

 

 ■

 

 四 うちの団じゃ日常茶飯事だぜ! 

 

 ■

 

「団長がまた攫われた?」

「(;´・ω・`)ニカイメ……」

「何ヤッテルンダ、アイツハ……」

 

 宿の待合室、そこで急ぎ宿に戻ったカルテイラから団長誘拐の事を聞かされたコーデリア達は心配すればいいのか呆れればいいのかわからない反応を見せていた。

 その反応を見てノアもまた微妙な表情を浮かべていた。

 

「彼って前も攫われたの?」

「一度帝国軍に捕まった事が有ってね。その時は状況が状況であったが……」

「今回は星晶獣が直接攫って行ったのよね?」

「そうだね。あれは確か……ガルーダだったかな」

 

 ルナールの問いにノアが答えた。

 

「ガロンゾ近辺で何度か見た事はあるよ。風の星晶獣で少女の姿で翼を生やしているから間違いないと思うけど……」

「けど星晶獣となればそんな姿の者はいくらでもいそうだねぇ」

「今その正体は議論しても意味無いだろう。相手の目的も不明だが、重要なのは団長が星晶獣に連れ去られたことだ」

 

 フィラソピラ達が団長を攫った星晶獣の正体に関して話し合うが、コーデリアの言う通りその正体は今議論する意味はない。 

 良くも悪くも慣れた団員達は焦る様子を見せないのは流石と言うべきか。

 

「団長さんの行方は何処でしょうか、とことん心配です……」

「ウチ等が報告する前に島の警備やらの人等が小型艇で追ってくれたみたいやけどな」

「その言い方では無駄だったようだね……」

「速度上げた星晶獣があっと言う間に振り切ったそうや。捜索は継続中らしいけど期待せん方がええやろなぁ」

「オイラも追いかけたが撒かれちまったからな。ただの騎空艇で追えるわけねえよ。オイラの追跡を交わすとは中々の星晶獣だぜ」

「例のスピード特化にはならなかったの?」

 

 団員の間でも稀に話題に出てくるB・ビィ第三の形態”スピード特化“。見た事は無いが如何にも追跡向きな名前から、変身しなかったのかとマリーは疑問に思った。

 

「あれ相棒に人口の多い場所じゃ絶対使うなって言われてんだ」

「けど緊急時じゃないの」

「そうなんだけどよう、あれ持続力ねえから島の外だと分が悪いんだよ。それにあの形態スピードの制御が難しいからどんだけパワー抑えても初速でソニックブーム起きて狭い島内じゃかなり被害が出ちまう」

「うん、団長が止めろって言うのわかったわ。絶対止めてよね」

 

 悲惨な光景を想像してマリーも冷や汗をタラリと流す。うっかり使えば周辺の民家は吹き飛び、離れていても窓ガラスなどが粉砕されただろう。万が一そうなれば賠償金その他諸々が発生、それを考え団長は自分の許可が無い限りスピード特化の使用は禁止させていた。

 

「まあ大体でも気配は追えてるから無理に追う必要も無いと思ってな」

「けれど、団長殿は無事なのでありますか……?」

「その点は平気だろ、相棒だし」

「うむ、今私の均衡センサーでも気配を探ってるが団長は無事だろう。団長だしな」

「正直放ッテオイテモ帰ッテキソウダカラナ」

「そ、そうでありますか」

 

 ゾーイが真剣な表情で団長と星晶獣の気配を探った。表情は真剣そのものであるが、彼女の均衡センサー(アホ毛)がピコピコ動いているのでギャップが凄まじい。

 しかし真剣に心配するシャルロッテに対してB・ビィ達二人の団長への妙な信頼がコメントに困るコーデリア。実際シャルロッテより付き合いの長いコーデリアも「多分大丈夫なのだろうなぁ……」と内心思ってしまっていた。

 

「それで彼が向かった場所は?」

 

 コーデリアが訊ねるとB・ビィとゾーイがムムムーンと力を込めた。ゾーイは更に均衡センサー(アホ毛)が跳ね動く。

 

「うん、これは……ルーマシー方面、それよりも西寄りにむかってるようだ。途切れ途切れだが追える」

「ガルーダの奴人気のない場所を探してるようだったからな、そこからルートの予想もつくぜ」

「人気の無い……この周辺はガロンゾがある関係で騎空艇の行き来の多い地域のはずだが」

 

 多くの騎空艇が修理のために訪れるガロンゾ。当然その周りの航路も多くの騎空艇が行き交う事になり、自然と航路上にある島は人が定住するようになり、無人島の様な島も無い。

 

「……も、もしかして」

「何かわかるのかい、セレスト?」

 

 ルーマシー方面と言う事を聞いてセレストが何か思い当たる様子を見せた。皆の視線がセレストへと集まる。

 

「せ、星晶獣の持久力でここから行ける無人島だと、多分……」

「多分?」

「……わ、私が前居た島、かも……」

 

 セレストが居た島。だがそう聞いてピンとくる者は多くなかった。マグナシックスの面々は唯一思い当たる島がる。

 

「前居タ……トラモント島ノ事カ?」

「う、うん……居たのは本体の方の事だけどね」

「トラモント……ああ、聞いた事があるねえ。確か数十年前から立ち入る事が出来なくなったと聞いてるけど」

 

 フィラソピラがトラモントと聞いて初めてその島の事を思い出した。

 

「深い霧に包まれて騎空艇の出入りが不可能になって、もう名も忘れられた島……その霧ってセレストが原因だったのかい?」

「う、うん……ちょっと、色々とありまして……」

「こいつ島の人間全員ゾンビにしたんだよ」

「うぁわんっ!? い、言わないでよシュヴァリエェ~っ!?」

 

 申し訳なさそうに縮こまるセレスト。マグナシックスの面々は本体の方が何かしら面倒を起こしているが、彼女の「死を奪う」能力を考えればその中でも取り分けて島に齎した被害は大きい。

 

「酷い事するのねあんた」

「言わないでぇ~……」

 

 冷めた視線をメドゥーサが向けてその視線から逃げるように悶えるセレスト。初耳の団員は割りとドン引きであった。

 

「い、今はもうジータが解決したもん……そりゃ、私が悪かったけど……」

「セレストの過去はともかく、そこの可能性が高いわけか」

「う、うん……人なんていないし、船の行き来も無いから……か、確証は無いけど……」

「確証は無くとも方角的に可能性があるならば行く必要がある」

「けどどうやって行くのよ? エンゼラ修理中でバラす準備しちゃったんでしょ? そもそもミスラの契約でエンゼラも島から出れないじゃない」

「ミススー……」

 

 メドゥーサの指摘は尤もで、既にエンゼラはドッグに固定され、後は積荷を降ろすだけの段階だ。しかもミスラの契約により改修前でオルキスを欠いた状態のエンゼラは空を飛べない。ミスラも申し訳無さそうに回っている。

 こうなると出費になってしまうが何処かの騎空団に依頼を出し、島まで連れて行ってもらうよう頼むべきか。そう誰もが考えた時そっとセレストが手を上げる。

 

「ほ、方法はあるよ……」

「何かいい案があるのかね?」

「う、うん……わ、私が皆を運ぶ……」

「セレストが?」

 

 皆がセレストの言う意味が理解できなかった。だがゾーイが「成る程」と手をポンと叩く。

 

「確かにセレストなら我々全員でも運べるな」

「え、え? ちょっとどう言う事よ?」

「ルナール、聞いてないか? セレストは元々“騎空艇型”の星晶獣なんだよ」

「あっ!」

 

 ゾーイに言われルナールは思い出した。以前セレストと耽美物を通じ交流するようになった時、彼女もセレストの過去について多少聞いていた。セレストの通常形態は、本来騎空艇の姿──それも幽霊船の様な姿と聞いていたのだ。

 

「確かに聞いたけど……あなた、それ私達も乗せれるような姿だったのね」

「そうなの……エ、エンゼラに乗ってるから特に言う必要なくて……」

 

 セレストの意外(?)な正体と特技がわかり団長追跡の目処が立った。後はそれに全員で行くかどうかであった。

 

「団長最後の叫びが、エンゼラを頼む、と言う事だからな」

「自分が攫われてるって言うのに咄嗟の言葉が船の事か……坊主らしいっちゃらしいのか? よくわからねえがな。しかし積荷を降ろせば作業は出来る以上そっちも済ませたいな」

「……カリオストロ殿の言う通りか。ここは救出班とガロンゾ待機班で別けよう」

 

 本来なら全員で行くべきなのだが、団長がエンゼラを頼むと言う言葉もある。

 それに誰も星晶獣一体のために団長が死にそうになるヴィジョンが浮かばないのだ。ある意味団長への安心と信頼が有った。半面不幸な目に遭うヴィジョンは幾らでも浮かぶのが悲しいところであるが。

 ではどの様に班分けをするか、とコーデリアが話を進めようとしたところで思わぬ訪問者が現れた。

 

「その話、我々にも聞かせてもらおうか」

「……貴殿は」

 

 ふいにかけられた声にコーデリアが振り向くと、そこには帰ったはずの黒騎士達が立っていた。

 

「やっほ~皆さん。また来ちゃいました~」

「来ちゃったってあんた……自分等もう出来る事ないゆうて、ほんのさっき別れたばっかやん。どないしたんや」

「どうしたはこちらの台詞だ」

「……さっき空の彼方に消え行く団長を見た」

 

 スツルムがそう言うと皆「あ~」と何とも言えない顔になる。

 

「我が目を疑ったぞ……数十分前に別れたばかりの男が星晶獣と思しき存在に攫われ空を飛んで行く光景はな」

「うーん、返す言葉も無いな!」

「元気に言うんじゃねえよフェザー」

 

 呆れかえる黒騎士の言葉に答えるフェザー。B・ビィが思わず突っ込むが実際返す言葉は無い。

 

「それで気になり急ぎ状況を聞きに来たが……救出には向かうのだな?」

「当然だ。団長を放っては置けない」

「……だろうな。ならこの二人を連れていけ」

「なに?」

 

 何を言うのかと思えば黒騎士は徐にドランクとスツルムの二人を指差し連れて行けという。予想だにしなかったその提案にコーデリア達は目を見開き驚いた。

 

「どういう事かね?」

「話の最後は聞こえた。救出班と別けるのだろう? 人数を分散するならば、戦力はあって損は無いはずだ」

「確かにそうだが……」

「当然ただ善意で言うのではない、我々もあの男に何かあれば困ると言うだけだ。ミスラの契約上人形とあの男、契約した両者が揃っている必要があるからな」

 

 帝国の最高顧問の言葉にコーデリアは裏を探ろうとした。何か思惑があるのか? しかしそう言った意図は感じられない。本人が言うように善意ではなく、ただ自分達も困るからと言う理由での考えであろうとわかった。

 

「……いいだろう」

 

 仮に思惑があるにしろ、頑なに断る理由も無かった。コーデリアは右手を黒騎士へと差し出す。

 

「その申し出受けさせてもらう」

「うむ」

 

 そして両者は手を結んだ。

 両者の間にはっきとした信用は無くとも、ただ団長と言う人物を助けるために予想外の共闘が始まろうとしていた。

 その一方で──。

 

「うむむ、案外人一人運ぶのは疲れるのう……手が痺れてきたぞ」

「怖い事言うなっ!? 離すなよ、絶対離すなよ!?」

「おっ? それは妾も知っておる。確か“フリ”と言うものじゃったな!」

「フリじゃねえマジで言ってんだよ!?」

 

 団長は極めてスリリングな空の旅を強いられているのだった。

 




ガロンゾ編はガロンゾ内で完結すると思ったか? と言わんばかりに強引な某ルーダ登場。のじゃロリ……ロリではないかもだが、好きな星晶獣。更にガロンゾ内で終える案と、ダイダロイトベルト行き案とあった。

前々から機神がオービタルフレームっぽくて好きでしたが、まさか本物が来るとは……。けどベクターキャノン……ベクターキャノンは、運営様……。

パー様いないけどスキン入手。SRカイラナも来たし出したい。

マナリア魔法学院編とかはやりたい。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。