ダンジョンに太陽の戦士がいる   作:乙女座

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お久しぶりです。
リアルで仕事が忙しくて死んでおりました。
最近落ち着いてきたので投稿します




シルのお弁当

シルが作ったお弁当。中身はサンドウィッチである。
スタミナの回復が早くなる。


太陽とカミナリ

朝日が昇る前の静かな教会の一室。目を覚まし身体を起こすソラール。ふと自身の布団の中から寝息が聞こえぎょっとする。そこにはスヤスヤと寝息を立てるベルの姿があった。ソラールの服を握りしめる彼はまだ夢の中なのかソラールさんと寝言を洩らす。昨夜の事件からベルはソラールにぴったりと引っ付いたままだった。まさか寝床に侵入してくるとは思いもしなかったソラールはベルを起こさないように布団から出る。他人に甘えられることなど人生であまりなかったソラールは深い溜息をつく。かつてアストラに居た時は変人扱いを受けていた彼からすればベルのように真直ぐに自身の言うことに耳を傾けてくれる存在がいなかった。だからなのだろうか、ファミリアであるからだけではない。彼の世話を焼いてしまう。ある意味ベルクラネルと言う少年はソラールにとっても心の支えとなっていた。

ベルにとってもソラールは特別な人物に変わりはない。自分の夢を笑う事なく肯定し、受け入れてくれた。両親は早くに他界しその後身を寄せていた祖父も他界している。愛に飢えているベルに対してソラールは兄のようにそして父のようにも自分を世話してくれる。だから彼はソラールに強く甘えてしまう。

 

 ソラールは優しくベルの頭を撫で部屋から出るのであった。

 

 

「……」

「ソラールさん今日は剣の稽古をつけてくれるんですよね!」

「あぁ、だが貴公は長剣より短剣の方が合っているんじゃないか?俺は我流に近い剣の型だからあまり役には立たんかもしれんが…昨日の店へ行った後少しだけ稽古をしてからダンジョンへ行こうか」

 

いつもと変わらない朝食。変わらない会話。しかしヘスティアは目の前の光景を怪しげに見ていた。

 昨晩の出来事はソラールから報告を受けている。ダンジョンへ行こうとしていたベルを優しく咎め、抱き締めたまでは良かった。しかしだ。寝るまでの時間。ベルはソラールに付きっきりだ。剣の手入れをしているソラールの隣で同じように短剣の手入れ。ソラールが本を読んでいるときは隣に座り本を覗き込みしまいには一緒に読んでいた。

早い話がソラールから離れないベル。ヘスティアはまさかと疑いの目を向けていた。

 

「ねぇ…ベルくん」

「何ですか?神さま?」

 

首を傾げるベル。

 

「ちょっとソラールくんに近くないかい?」

「そんなことないですよ?」

 

そんな馬鹿な……

 

「いやいやいや!近いよ!昨日から思ってたけど近いよ!ベルくん?!どうしちゃったの!!ソラールくんも近いと思うよね!!」 

「ソラールさん…」

 

二人してソラールを見つめる。どう答えたものかと思案する彼をよそに二人は早く答えてくれと目で訴えてくる。

 

「うーん……まぁ少し近い気もするがまだまだ甘えたい年頃、許してやってほしいのですが」

 

ソラールが申し訳なさそうにヘスティアに話す。

 

「ん~まぁ別にぼくはいいけど…なんだかぼくだけのけ者みたいで…悲しいな」

 

腑に落ちないと言いたげな顔で食事を再開する彼女に心の中で頭を下げるソラールであった。

 

 

「昨日の晩に直接ではないが迷惑を掛けたのだ。豊穣の女神へ謝罪にいくぞ貴公」

「はい!」

 

今日も今日とてダンジョンへ向かう二人であったが先にすべきこと。迷惑を掛けた(豊穣の女神)への謝罪から。如何なる理由であれファミリアの名を背負って行動すべきだったと反省する二人。エイナ嬢にバレたら不味いなと内心ヒヤヒヤしながら目的地へと到着する。

 

「準備中か…」

「どうしましょう…」

 

この先扉があるぞ

 

 うーむと唸るソラールとベル。目の前にはまだ支度が済んでいないのであろう。準備中の文字が掛けられた扉。カタリナの陽気な騎士の様に思案するソラールとベル。準備中に押しかけるのは礼儀に反するのではないかと考え、尋ねようにも尋ねられない。そんな二人の背後から声を掛けてくる知った人物の声がした。

 

「ベルさんとソラールさんじゃないですか!?」

「おぉ!貴公はシル殿!」

 

 

 

「心配したんですよ!!ベルさんはいきなり出ていくしソラールさんも後を追って出ていっちゃいますし…何かあったんじゃないかってミア母さんも心配してたんですから!」

「ご、ごめんなさい!」

 

あまりの気迫に圧される二人。ペコペコと頭を下げるソラールとベル。

 

「表で何騒いでるんだい……ってアンタ!」

「ミ、ミア殿」

 

そこへ追加でミアまで騒ぎを聞き付け表へ出てきた。ああしまったと後悔するソラールを他所にミアはソラールとベルの首根っこを掴み店内へ引きずり込んだ。

 

「あんた達には言いたいことが山ほどあるんだよ!ついてきな!!」

 

 

この先たこなぐりが有効だ!

 

 

「申し訳ない」

「ごめんなさい」

 

頭を下げる二人。そんな二人を見ながらため息をつくミア。

 

「なにはともあれ無事で良かったよ。自棄になってダンジョンへ向かったんじゃないかって心配してたんだよ」

「そうですよ!!私気が気でなかったんですから!もう」

 

うっと怯むベルを横目にソラールは再度頭を下げる。ムーっと頬を膨らませるシルを見て困り果てるべる。

 

「この度は多大なご迷惑をお掛けした。申し訳ない」

「……そんなに頭をさげられちゃあこっちが悪いみたいじゃないかい」

 

はぁとため息を吐きながら眉間を押さえるミア。

 

「何はともあれ元気そうでよかったよ。あんたらに何かあったら寝覚めが悪いからね。無茶なことをするんじゃないよ」

「はい」

 

しゅんとするベル。そんな彼の背中を叩き気合を入れるミアを見ながらホッと胸を撫で下ろすソラールであった。

 




これから少しずつ投稿していきたいと思いますので温かい目で見てください。
身体には気をつけてください!!

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