その少女は、災厄(ノイズ)であった   作:osero11

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 あらすじでも述べましたが、駄文、設定ガバガバなどの注意していただきたい要素が多数あります。正直、自分でもどれくらい地雷要素があるか分かりません。
 作者の心もガラスハートなので、もし駄文をご覧になっても許せるという方のみ閲覧していただけると幸いです。なんとなく地雷の予感がする方はブラウザバックをお勧めします。
 それでは、始まります。


災厄の復活編(AXZ)
災厄の復活


 ――地球(ほし)に愛された少女がいた。

 

 ――少女もまた、地球(ほし)を愛し、自然を愛し、獣を愛し、そして「ヒト」を愛していた。

 

 ――だが、清く美しい少女の心は、「人間」によって無残に踏みにじられる。

 

 ――少女は、「ヒト」であるにも関わらず、あるいは「ヒト」であるからこそ、「人間」に果てしない憎悪を抱き、そして自分が「人間」であることを激しく悔いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――そして少女は、雑音(ノイズ)となった。

 

 ――遥かなる時を超え、少女(ノイズ)戦姫たち(シンフォニー)は衝突する。

 

 ――その時をまだ、戦姫たちは知らない。

 

 

 

 

 

 ◇

 

 地球がある世界とは異なる世界。重力が存在せず、古き建造物が宙に浮き、空間には様々な色が混在し、混ざり合い、混沌とした様相を表している。

 バビロニアの宝物庫。一般には――といっても、その存在すら機密とされ、公開されていないのだが――ノイズプラントと認識されている空間である。

 

 ノイズの発生源と称されているはずのその空間には、ノイズは一体たりとも存在していなかった。

 しかし、一つの棺が、その空間に悠然とした様子で浮かんでいた。

 

 もしここにフロンティア事変の顛末を知るものがいたならば、驚愕をあらわにし、その棺の存在を「ありえない」と否定するだろう。

 なぜならば、フロンティアの全てを取り込んだネフィリム・ノヴァによる一兆度のエネルギーを放った爆発によって、宝物庫の中身はことごとく消滅したはずだということを知っているからである。

 現に、宝物庫の中に存在していたノイズ及び投げ込まれたソロモンの杖はネフィリムの自爆によって消失し、パヴァリア光明結社が作り出したアルカ・ノイズを除いて、ノイズは根絶されたものと世間一般では認知されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だがそれは、まるで真実とはかけ離れた空想でしかなかった。

 

 

 

 

 

 確かにソロモンの杖と、()()()()()()()()()()()()()はすべて消滅した。しかし、ノイズの真のルーツを知らずに、なぜ「根絶できた」と断言することができるのだろうか。

 

 そう、この棺の中で眠っている「モノ」こそ、ノイズを無限に生み出すことのできる、真の人類の災厄なのだ。「バビロニアの宝物庫」とは、他者からの干渉を不可能にし、この災厄の封印を永遠のものとするために異次元に作られた墓場なのだ。

 

 事実、バビロニアの宝物庫の外にいる人間が意図的にこの封印を解こうとした場合、その困難さに断念せざるを得ないだろう。なにしろ、空間内にいるノイズを呼び出すだけならまだしも、杖の所有者を含む外部の人間が宝物庫に入り込むためには、通常時よりも多くのエネルギー――主にフォニックゲイン――が必要となり、ただ起動しただけの状態では到底侵入することはできないのだ。

 さらに、例え宝物庫内に侵入できたとしても、空間内には数多のノイズが命令を与えられていないまま待機しており、ソロモンの杖といえども操ることができるのはほんの一部だろう。天敵の巣窟に入ってしまったが最期、杖からのコマンドに次ぐ「人類を殺せ」という最優先命令に従う残りの大多数のノイズによって、侵入者は炭と化す運命にあるのだ。

 

 これらの要因によって、ノイズの根源たる最凶の災厄は、未来永劫目覚めることなく、人類に直接牙をむくことがないまま、この果てしない異次元でただ()()存在し続けるはずだった。

 

 

 

 

 

 が、「彼女」にとっては幸運にも、しかし人類にとっては災難なことに、「奇跡」が起きてしまった。

 

 フロンティア事変の最終局面、XDモードに至ったシンフォギア装者たちによって宝物庫へのゲートを開くソロモンの杖の機能が発動され、フロンティアの全エネルギーを吸収したネフィリム・ノヴァごと装者たちはバビロニアの宝物庫内に侵入。その後、装者6人のエネルギーが束ねられ、膨大なエネルギーの塊と化した攻撃「Vitalization」がネフィリムに叩き込まれ、そのエネルギーを吸収したことで臨界に達したネフィリム・ノヴァは宝物庫内のノイズすべてを消滅させるほどの大爆発を起こし自壊した。

 

 さらに装者6人が脱出した後に、小日向未来がソロモンの杖を宝物庫に投げ入れたことで、杖もネフィリムの爆発に巻き込まれ跡形もなくなった。爆発の直前にゲートが閉じたため、空間の位相が異なる地球へのダメージはゼロ。それまで開いたままであったためにノイズの自然発生の原因となっていた通り道も閉じられ、まさに人類にとって万々歳な結果となったわけだ。

 

 だが、それはあくまで「表」の結果でしかない。誰も知るよしの無い「裏」の結果は、間違いなく人類に迫る危機の予兆を示していた。

 

 膨大なエネルギーを伴ったネフィリム・ノヴァの爆発。それはノイズのみならず、棺にかけられていた非常に強力な封印の術式、災厄を封じ込める鎖にすら影響を及ぼし、封印が解ける寸前にまで弱めてしまったのだ。

 これにより、永遠の眠りを与えられるはずだった棺の主は、いつ眠りから覚め、人類を滅ぼさんと行動を起こすか分からない状態になってしまった。

 皮肉なことに封印があまりにも強固なものだったため、ネフィリム・ノヴァの破壊的な爆発を受けても棺ごと消し飛ぶようなことは起こってくれなかったのだ。

 

 なにより問題なのは、ソロモンの杖が消滅してしまったことで、()()()()()()()()()()()災厄の封印もまた完全に消失してしまったことだった。

 

 本来、ソロモンの杖にある機能は、「空間に干渉し、位相の異なる世界とのつながりを作る」というもののみだった。しかし、「体」を宝物庫内に、「魂」を杖に分けて封印することで、ソロモンの杖は新たな能力(きのう)を得た。

 ノイズを操れるのは、聖遺物との融合により、ノイズを発生させ、命令を下す能力を持った棺の主であった。いわば「彼女」は、先史文明期における融合症例と言ってもいいかもしれない。しかし、杖に彼女の魂が封じ込められたことによって、彼女の魂と肉体を媒介にして杖とノイズの間にパスができ、杖によってノイズを操ることができるようになったわけだ。

 杖に操られていないにもかかわらずノイズが人類を抹殺しようとするのは、本来の主たる「彼女」の人類への激しい憎悪、滅ぼさんとする強い意志に起因したものだったのだ。

 

 もし棺の封印が解けたとしても、解放されるのは「魂」の抜けた肉の人形であり、意識を持たないまま宝物庫内で漂い続けるだけだっただろう。しかし、ソロモンの杖が壊れ「魂」が解放された今、「魂」は「体」に舞い戻り、棺の主は封印が完全に解けて人類を滅ぼせる日を今か今かと待っているのだ。

 

 それでも、それでもである。かなり弱まってしまったとはいえ、棺の封印はまだ生きていた。これ以上並大抵でないことが起きなければ、この災厄から人類は守られ続けるはずであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――だが、「奇跡」は起こる。

 

 

 

 

 

 ピシッ……。

 

 誰も存在しない空間に、音が走る。その音は、「彼女」を抑える鎖が、今まさに砕け散らんとする音だった。

 災厄が眠る棺に掛けられた封印がついに限界を迎え、棺の亀裂は音を立てて広がっていく。

 

 

 

 ピシピシピシピシ、ピシッ。

 

 

 

 ――あるいは、それは衆愚たる「人間」への憎しみに「彼女」が同調したからなのか――

 

 

 

 『魔法少女事変』。その終盤にて、首謀者たる錬金術師キャロル・マールス・ディーンハイムと装者たちは死闘を繰り広げ、その影響ですさまじい量のエネルギーが発生した。

 その戦いの余波は位相が異なるはずのバビロニアの宝物庫にまで影響を及ぼし、ほんの一部とはいえ多量なエネルギーが流入してきた。

 

 

 

 ――あるいは、時を経ても変わらぬ「人間」の愚かしさが災厄を招く運命にあるのか――

 

 

 

 そのエネルギーを()()することによって棺の主は力を増し、もはや棺に施された封印が「彼女」を眠らせ続けることができない状況に陥ってしまったのだ。そして1か月の時を経て、災厄の根源は、「彼女」は鎖を食い破り、長き眠りから目覚めようとしているのだ。

 

 亀裂はついに棺全体にまで達し、その復活を祝福するかのように中から眩いほどの光が漏れ出し――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――そうでなければ、地球(ほし)が、そして人類(ヒト)を救ってきたはずの「 」が望んでいることこそが、人類(ニンゲン)の滅亡だったのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 パリン。

 

 

 

 

 

 ◆ 

 

 

「?」

 

「? どうしたの、響?」

 

「んーん、なんでもない。気のせいだったみたい」

 

 

 ◇

 

 誰もいないはずの空間。ノイズすらも消え去ったはずの空間。今その空間には、少女がただ一人、宙に浮かんだ状態で自分の体の調子を確かめていた。

 少女の体は、数千年もの間封印されていたとは思えないほど滑らかに動いていた。手を開いたり閉じたりしても、痛みも違和感も全く感じない。

 

 違和感を感じるとすれば――少女の顔に浮かんだ、どこまでも歪な笑みにだろう。無論、本人にとってではなく、誰か見ている人間がいたらの話だが。

 しかしこの空間に人間がいようものなら、少女はたちまち憤怒をあらわにし、その身体からノイズを生み出し、文字通り消し炭にしてしまうだろう。

 少女が「人間」に抱く憎悪と殺意は、この世界から人が存在しなくなるまで無くなることはないだろう。

 

 自分の体になんの異常もないことを確認した少女は、

 

 

 

 

 

 笑った。

 

 

 

 

 

 笑った。嗤った。哂った。わらった。ワラッタ。

 大きな声で、誰にも邪魔されることなく、ただ一人、気のすむまで笑い続けた。

 それは、封印から目覚めたことによる喜びによるものなのか、それとも、志半ばで封じられてしまった自分に対する嘲りの気持ちからくるものなのか、彼女以外分からないだろう。

 

 ひとしきり笑い、笑い終えた彼女の表情は、さきほどの様子とは比べ物にならないほど恐ろしいものだった。特にその瞳には、ありったけの負の感情をくべられて激しく燃え盛る炎が宿っているようだった。

 

「…………」

 

 彼女は言葉を発しない。言葉とは、人が他の人とコミュニケーションをとり、繋がりあうための手段だ。

 故に言葉は使わない、例え一人だったとしても。もはや彼女にとって、自分が「人間」であることすら忌避すべきことだから。

 

 彼女は、ここを出ようと思い至った。普通の人間ではまず無理だ。しかし彼女は普通の範疇には収まらないし、少なくとも本人は自分を人間だとは認めたくない。

 ソロモンの杖に魂を封印されていた長き時の間で、魂がソロモンの杖に干渉され続けていたように、杖の「空間に干渉する」機能が魂にも影響し、目覚めた彼女は杖の力をいくらか受け継いでいたのだ。

 

 そして彼女は無言のままに、宝物庫を出る。その目に、人類を皆殺しにしてやろうとする意志を輝かせながら。

 

 

 ◆

 

 

 歌で繋がり合おうとするシンフォギア装者たち。

 錬金術で神の力を手に入れようと暗躍するパヴァリア光明結社。

 そしてノイズで全人類抹殺を企むこの謎の少女。

 

 はたして誰が勝ち、誰が負け、誰が生き残り、そして誰が息絶えるのか。それは神のみぞ……いや、神ですら知らない。

 一つ言えることがあるとすれば……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 シンフォギア装者たちが、「歌」の起源たる「彼女」に立ち向かうのは、まさに無謀ということだけだろう。




 いかがだったでしょうか。正直、全体的にシリアスな感じの小説を書くのは初めての試みだったので、ご気分を害する文章でなかったか心配です。
 なんとなくテンションが上がってしまったために執筆した出だしでしたが、正直これ以上書くことはできなさそうなので、続きはあまり期待なさらないでください。

 皆様からご好評の声が聞けましたら、もしかしたら続きを書くかもしれません。まあ、駄文ですし、他にもお待たせしている小説もある(かもしれない)んですけどねー(苦笑)
 まあ、ほとんど勢いで書いてしまったので、続きを書くとしたら、おそらく別の小説になることでしょう。今作の続きは、本当に期待しないでいただけると助かります。

 こんな駄文でしたが、読んでいただきありがとうございました。ご気分を害してしまった方がいましたら、申し訳ありません。できれば私が執筆している他の小説も読んでいただけると嬉しいです。

オリジナルキャラの挿絵などもあった方がよろしいでしょうか?(作者自身が描くが、画力は期待しない方がいいレベル。描くならペイントか手描きの二択)

  • 挿絵はあった方がいい(ペイント)
  • 挿絵はあった方がいい(手描き)
  • 挿絵はない方がいい
  • どちらでもよい
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