狼王戦記 ~黒き白狼天狗の軌跡~ 作:カオ宮大好き
第4話 東風谷早苗~山との確執~
平和や平穏というのは、失って初めて尊いものだと理解するものだと聖哉は思う。
常に自らの傍に在るからこそ、あって当然だと認識する。
だからこそ今そこにある平和を大切にし、守ろうとしなければならないのだ。
などとらしくない事を考えてしまったのは……目の前の光景から目を背けたいからだろう。
「いい加減にしろ人間、我等の山で勝手な行動は許さんぞ!!」
「もうその言葉は聞き飽きました、もう五日も軟禁状態なのにそんな言葉に頷くと思いますか?」
怒鳴る自分の部下である白狼天狗達と真っ向から対峙する、緑髪の少女。
名を
そして現在、この山に緊迫した空気を纏わせている元凶であり、今もこうして余計な問題を引き起こしている頭痛の種だ。
突然山に現れ、頂上を占拠した神社に祀られている神――
今のような白狼天狗との言い争いだって既に何度も行なわれているのだから、正直たまったものではない。とはいえ放っておくわけにもいかないのも事実、なのでそっと溜め息を吐きつつ聖哉は間に割って入って仲裁を始めた。
「お前達は任務に戻れ、後は俺がなんとかするから」
「ですが隊長……!」
「元々この人間はこの山に土足で入ってきた侵入者です、だというのに……!」
「わかっている。だが天魔様や大天狗様が向こうの代表と話している以上、こちらが揉め事を起こすわけにはいかないだろう?」
聖哉の言葉に、他の白狼天狗達は押し黙った。
そのまま部下をその場から立ち去らせ、聖哉は改めて早苗へと視線を向ける。
彼女の彼に向ける表情には不満がありありと浮かんでおり、それが余計に聖哉の精神を削り取っていった。
「東風谷様、申し訳ありませんが話し合いが住むまでは山から降りないでいただきたいのです」
「それはそちらの都合ではありませんか?」
「確かにそうかもしれません。ですが東風谷様がこちらと何かしらのいざこざを起こせば……貴女様が仕える神々にも迷惑が被るのではありませんか?」
「…………」
睨まれるが、聖哉は軽くそれを受け流しつつ言葉を続ける。
「東風谷様方に不自由な事を強いているのは確かに事実です、ですが我々にとって貴女方は山の侵入者だという事も忘れないでいただきたい」
「……わかっていますよ」
「それならば私からは何も言うことはありません、東風谷様の寛大な御心に感謝致します」
深々と早苗に対し頭を下げる聖哉、その低姿勢な態度に早苗は毒気を抜かれてしまった。
ここまでの姿勢を見せられてしまえば、否が応でも冷静さを取り戻し、早苗は自分の非を認めざるをえなかった。
「私も、軽率でした」
「いえ、それだけ東風谷様が仕える神の為に信仰を集めたいと思ったのでしょう? その心は決して間違いではないと思います」
東風谷早苗という少女は、確かに面倒事の1つと化してはいるものの決して邪悪な人間ではないと聖哉は認識していた。
神は人々からの信仰が無ければ力を失い、それはそのまま神の死へと繋がる。
だからこそ彼女達は信仰を得る為にこの幻想郷へとやってきたのだ、外の世界を捨ててまで。
故にこうして山の外には出られずにくすぶっているこの状況を、不満に思うのは当然である。
それでも話せば判ってくれるのだから、彼女が良識のある人間だと認識するには充分であった。
「……あなたは、天狗なのに結構話せますね。他の連中は問答無用って感じなのに」
「それは、まあ……我々は山の平穏を守る為に存在していますから、侵入者に対してどうしても容赦ができないのです。ですがきっと悪いようにはならないと思いますよ、おそらく天魔様は東風谷様達を受け入れると思いますので」
尤も、それが善意から来るものではないと聖哉は思っていた。
山にとって守矢神社は侵入者であり排除すべきもの、しかし神である八坂神奈子の力は手放すには惜しい。
それにここで一方的に排除するような選択を選べば向こうを敵に回しかねない、ならばいっその事受け入れて山の力の一部にしてしまえば……そう思っている事だろう。
こうして話し合いが長引いているのも、両者の思惑がぶつかり合っているだけで守矢神社が山の頂上から消える事はまずありえないのは容易に想像できる。
「えっと……犬渡さん、でしたっけ?」
「はい、犬渡聖哉と申します。好きなようにお呼びください東風谷様」
「では聖哉さんで。私の事も早苗でいいですよ?」
しかし、聖哉は早苗のそんな提案に首を横に振った。
向こうがこちらを好きに呼ぶのは構わないが、こちらはそうもいかない。
安易に馴れ馴れしい態度を見せ、彼女にいらぬ面倒を抱えさせるわけにはいかないからだ。
「固いですねー、聖哉さんは」
「よく言われます、ですがこちらにも色々とありますので」
聖哉の言葉に不満があるのか、早苗は頬を膨らませ抗議の視線を彼に向けてきた。
その子供っぽい彼女の姿に、聖哉はおもわず笑ってしまう。
「笑うなんてひどいですよー!」
「も、申し訳ありません……」
「……許してほしいですか?」
頷く聖哉、すると早苗は視線をゆらゆらと揺れている聖哉の尻尾へと視線を向け。
「その尻尾……触らせてくれませんか?」
両手をわきわきと怪しく動かしながら、そんな事を言ってきた。
「そんな事でよければ構いませんが……では、下に降りましょう」
「え、あ、はい……」
近くの岩場に降り立ち、さあどうぞとばかりに早苗に向かって背を向ける聖哉。
ゆらゆらと揺れる尻尾に視線を合わせる早苗だが、なかなかその手は伸びなかった。
正直な話、さっきのはほんの冗談で怒っているわけではなかった。
きっと丁重に断られるだろうと思っていたのだが……予想外の反応に困惑しつつも、早苗の視線は聖哉の尻尾から外れない。
漆黒の毛に覆われた彼の尻尾は大きく、一見すると硬そうに見える。
しかし早苗にはわかる、あの尻尾は絶対に触り心地が良いと。
とはいえ如何に向こうの許可があるとはいえ、あまりお行儀の良い話ではないのもまた事実。
それが早苗に躊躇いを生ませるが……それはものの数分で呆気なく崩壊した。
「し、失礼します……」
「あまり強くは握らないでくださいね? 神経が通っているので」
その言葉にこくこくと頷きつつ、早苗はまるで爆弾処理のような慎重さで尻尾へと触れた。
最初に訪れたのは、想像以上のふわふわ感。
細い尻尾なのにまるで羽毛布団を触っているような手触りに、早苗は驚き、歓喜した。
「わぁ……」
そうなるともう歯止めが利かなかった、遠慮なく両手で尻尾をひたすら撫で始める。
その度に両手には柔らかく気持ちの良い感触が訪れ、早苗に至福を与え続けていった。
やがて両手だけでは満足できなくなってしまったのか、頬擦りまで始めてしまう始末。
「あの、臭いませんか?」
「……もふもふ、もふもふ……」
「…………」
どうやら喜んでくれているようだ、聖哉個人としては嬉しいがちょっと恐いと思ってしまった。
その後、早苗は暫く聖哉の尻尾をもふり続け……漸く離れたと思った時には、彼女の顔はすっかり恍惚なものに。
「はぁぁぁぁ~……よかったです……」
「そ、そうですか……それは、なによりです」
「全然臭いませんし、ふかふかと柔らかくて、でも程よい堅さも残っていて……最高でした」
親指をグッと上げ、心からの賞賛の言葉を聖哉に送る早苗。
そんな彼女に、聖哉はちょっと引いてしまった。
「それじゃあ、そろそろ帰りますね。
失礼します聖哉さん、また尻尾触らせてくださいねー!!」
すっかりご機嫌になった早苗はそう言うと、山の頂上にある守矢神社に向けて飛び去っていった。
その姿を手を振りつつ見送る聖哉、そして彼女の姿が見えなくなってから……盛大に溜め息を吐き出す。
「……なんか、疲れた」
安易に尻尾を触らせる許可を与えてしまったのは、軽率だったかもしれない。
ただここだけの話、彼女の撫で方は上手だったので気持ちよかったのは確かである。
少なくとも、どこかの“賢者様”よりもずっと相手の事を考えている撫で方だった……。
「もふぎゅーっ!!」
「っ、いでぇぇぇぇぇっ!!??」
突如として尻尾に襲い掛かる激痛。
何者かに思いっきり尻尾を掴まれた、そして瞬時にその犯人が誰なのか理解した聖哉は背中の大剣を抜き取り背後に向かって横薙ぎの一撃を振るい放つ。
斬撃は虚空を斬り、しかし尻尾を掴んでいた相手も離れ、すかさず聖哉は地を蹴って相手との間合いを詰める。
上段からの振り下ろし、弾かれる。
返す刀で左からの薙ぎ払い、それを相手は持っていた“日傘”で受け止めながら。
「はいそこまで、さすがにこれ以上は受けたくありませんわ」
戦いの場に似つかわしくない、緊張感の欠片もない声でそう言った。
その声を耳に入れ、聖哉は高まっていた“気”を落ち着かせつつ、大剣を背中へと戻す。
しかしその表情は険しいままであり、そんな彼に声の主はくすくすと笑いつつ口を開いた。
「そんな顔をしないで聖哉、ちょっと尻尾を触っただけじゃない」
「……ああいう触り方はしないでくださいと前にも申したではありませんか。“八雲”様」
恨めしそうな聖哉の視線を軽く受け流すのは、導師風の服に身を包んだ金糸の髪を持つ美女。
名は
しかしその中身は胡散臭さに溢れ、何を考えているのか判らず、出会ってしまえば十中八九面倒くさい事になると誰もが口を揃えて言うという厄介な存在だ。
何の因果か、そんな紫に聖哉は大層気に入られて今回のようにいきなり現れては色々な悪戯をされてしまっている。
出会いはいつだったか、彼がまだ幼かった頃に彼女はいきなり姿を現し。
「そこのショタくん、私のペットに……げふんげふん、式になりなさいな」
……思い出したくない出会いである、もちろん断わったが一定の間隔で彼女は聖哉の前に現れては上記の言葉を口にしてくるのだ。
そもそも大妖怪である八雲紫が何故白狼天狗である自分などを式にしたいのか、彼女には九尾の狐というこれまた大物妖怪の式が既に居るというのに。
因みに、上記の疑問を彼女に訊ねたら。
「可愛い男の子の式がほしいから!!」
と、これ以上ないくらいの満面の笑みでふざけた回答を返された。
だが昔は確かに幼かったが、今ではすっかり聖哉も青年へと成長しているので、上記のふざけた理由では納得できない。
なので成長してからも自分を式にしたい理由を訊ねたら。
「イケメンの式がほしいから!!」
再びふざけた回答を返され、おもわず全力で斬りかかったのは余談である。
まあそんなこんなで彼女とも長い付き合いになっており、けれど出会う度に聖哉は彼女の戯れに付き合わされる羽目となっていた。
もちろん聖哉とて今回のように反撃はしている、最初こそ遠慮していたものの今では全力で斬り捨てようと試みているのだが、成功したためしがない。
「さっきの子には快く触らせていたのに……所詮貴方も若い子がいいのね!?」
「八雲様は触り方が乱暴なんですよ、痛くしないのなら別に構わないのですが……」
「本当? じゃあ触らせて!!」
「…………痛くしないでくださいね?」
一抹の不安を覚えつつも、ここで断われば余計に面倒になると思い聖哉は紫に向かって背を向ける。
何故か息を荒げつつ、紫は先程とは違い優しい手つきで聖哉の尻尾を触り始めた。
「っ……」
痛くはない、先程のような遠慮の欠片のない触り方とは真逆の優しい手触り。
しかしその刺激は官能的で、自然と身体が震えてしまう。
聖哉の反応を知ってか知らずか、紫はわざと刺激を与えるように尻尾に手を滑らせていく。
「や、八雲様、申し訳ありませんがここまでにしてください!!」
これ以上は拙い、そう思った聖哉は強引に紫から離れる。
気がつくと彼の息は乱れ、頬には熱を帯び、身体は小刻みに震えていた。
「ふふっ……気持ちよかったでしょう?」
「……否定はしません」
視線を逸らしながらそう答える彼に、紫は満足そうな笑みを浮かべ機嫌を良くしていく。
あのままじゃ自分が“抑えられない”と本能的に察知し逃げた彼の態度は、紫にとって満足のいく反応であった。
こういう可愛らしい面もまた、紫が彼に固執する理由の1つである事を聖哉は知らない。
「私の式になったら、毎日今みたいに可愛がってあげられるけど?」
「……何度も言っていますが、私は白狼天狗としての責務で精一杯なのです。八雲様の申し出は大変名誉な事ではありますが……」
「あら残念、またフラれてしまいましたわ~」
さして残念には聞こえない口調で言いながら、紫は指で空間に穴を開ける。
彼女の能力である“境界を操る”力で開かれた異次元の中に手を入れ、紫は何かを取り出した。
それは小さな巾着袋だった、何の飾り気の無い麻色のそれを紫は彼に放り投げる。
「八雲様、これは?」
「御守りのようなものですわ。厄介な状況になったら開けてごらんなさい、きっと助けになるでしょうから」
「はあ……」
とりあえず、巾着袋を懐へと仕舞う。
その際に一瞬だけ紫から視線を逸らし……再び顔を上げた時には、彼女の姿は消えていた。
「……相変わらず、よくわからない方だ……」
そんな呟きを零しつつ、聖哉は飛び立ち哨戒任務へと戻っていく。
……彼女から渡されたものが、本当に彼の助けになるのはもう少し先の話である。
◆
「藍ちゃーん、ただいまー」
「おかえりなさいませ、紫様」
幻想郷と外の世界の狭間にある八雲紫の屋敷、通称“八雲屋敷”に戻ってきた紫を出迎える九尾の狐。
「戻ってきて早々ではありますが、報告があります」
「んー?」
「本日、橙と共に結界の点検及び修繕をしていた所……野良妖怪から襲撃を受けました」
「なあんだ、そんな事……」
そこまで言いかけ、その報告が聞き捨てならない事だと紫は気づく。
襲撃された、“八雲”の性を持つ藍が、そこらの野良妖怪に。
それは本来ありえない事、大妖怪ですら“八雲”の関係者にはおいそれと手は出さない。
だというのに、そこらの有象無象に等しい妖怪が襲い掛かるなど、それだけで紫に対する侮辱となる。
険しくなる主の表情を見て、藍は額に冷や汗を伝わせつつ報告を続けた。
「適度に痛めつけて問い質したのですが、皆口々に“覚えていない”という返答しか得られず……」
「覚えていない?」
「“威嚇”を放ちながらの尋問でしたので、嘘偽りではないとは思うのですが……」
少しだけ声を震わせながらそう報告する藍に、紫は「そう……」と言いながら思考に巡らせる。
覚えてない、それが嘘ではないとするならば何者かに操られ藍達に襲い掛かったのだろう。
そういった能力は過去に見た事がある、その予測が正しいのなら辻褄は合う、が。
だとしても、わざわざ九尾の狐であり紫の式である藍を襲った理由には繋がらない。
この幻想郷において、“八雲”に手を出せばどうなるか判らぬ愚か者など居やしないのだ。
「……ところで藍、きちんとそいつ等は始末したのかしら?」
「その……橙が可哀想だと言うものですから……すみません」
「何よそれ……まったく、相変わらず橙には甘いんだから」
「うぐっ、で、ですが紫様だって“彼”に本気で斬り掛かられても報復しないじゃありませんか!!」
「当然でしょう? だってあの子は私の“特別”になる子なんだから」
にっこりと微笑みながら言う紫を見て、藍の表情が暗く険しいものに変わっていく。
……嫉妬しているのだ、式としての自分を差し置いて主があの白狼天狗に執着しているのが、気に入らない。
そんな藍の心中がよくわかる表情を見て、紫は内心でくすくすと笑うのであった。
「……しかし紫様、御言葉ではありますが何故彼にそこまでの執着を見せるのですか?
確かに剣の腕は見事なものではありますが、かといって到底あの
「だってイケメンじゃない、彼。しかも小さい頃は可愛いショタっ子ならゲットしないわけにはいかないわ!!」
「…………流石に本気、ではないですよね?」
もし本気だったら、式である事を考え直さなければ。
「当たり前じゃないの。まあ全部が全部冗談じゃないけど、流石にそんな理由であの子を式にしようだなんて考えないわ」
「では、何故?」
「確かに妖怪としての質はあなたに遠く及ばない、でもあの子は白狼と鴉両方の血を受け継いでいる貴重な存在よ? とは言ってもこのままじゃその血も宝の持ち腐れも同然ね、だけど藍」
今のままで不満なら、
あくまで口調は軽いまま、しかし言葉の中に凍りつくような冷たさを含め、紫は笑いながらそう言い放つ。
……藍は心底同情した、目の前の大妖怪に気に入られたあの白狼天狗の青年に。
「まあそれはともかく、さっきの報告はちょっと気になるわね」
「明日から調べてみましょうか?」
「お願いするわ、藍ちゃん」
藍の提案に許可を出しつつ、会話を切り上げ紫は自室へと向かっていく。
既に藍の報告は忘却の彼方に消し去り、考えるのは今日の聖哉の初々しい反応であった。
また見たいが暫くは彼をからかう事はできないだろう、流石に毎日顔を出せば嫌われてしまう。
(適度な間を開けながら相手を弄る、それがコツなのよね~)
……傍迷惑な話である、しかし不幸にもこのスキマ妖怪を律する存在はいない。
どうやら、聖哉の受難はまだまだ続くようで……。
「っ、悪寒が……」
「先輩、どうかしましたか?」
【簡潔なキャラ紹介】
・東風谷早苗
巫女……ではなく風祝と呼ばれる少女、とうふやじゃないよ。
風神録前なのでちょっとまだギスギスしてる、でも根は素直で良い子。
聖哉の尻尾のようなふわふわもこもこしたものが大好き、外の世界では「フカモフマスター早苗」という意味不明な二つ名を持っているというどうでもいい設定がある。
・八雲紫
妖怪の賢者様、幻想郷の創設者の1人である大妖怪。
胡散臭さが服を着て歩いていると評される、その心中を理解できる者は殆ど居ない。
聖哉を式神にしようと彼の幼少期から接触を試みている、理由はなんともくだらないものだがそれが彼女の本心なのか否か……。
・八雲藍
八雲紫の式、九尾の狐。
主である紫からは「藍ちゃん」と呼ばれ可愛がられている、本人も紫大好き。
だから彼女が執着している聖哉にはちょっぴり嫉妬中、それと同時に紫に狙われている彼に同情している。
自身の式である橙には大抵甘く、紫には時折苦言を呈されているようだ。