「これで全部だな」
「色々と教えてくれてありがとうございます」
「東京に来た事が無いと言ってたな」
「言いましたね」
「観光が目的だと言ってたな」
「言いましたね」
「実は他にも目的があるんじゃないのか?」
(この人・・・・・鋭いな)
「最初にも言いましたが俺は夏休みを利用して観光に来たんですよ?」
「観光と言ってたが、それは本当の目的じゃなくて実は別の理由が、あって東京に来たんじゃないのか?」
(侮れないな・・・・警戒しておかなければな)
「無いですよ?確かに観光とは言いましたよ。まあ観光については事実なんで何も言わないですが」
「それならば何故」
「それは・・・・・」
俺が話そうとした瞬間だった
「アレ?電話?すいませんが出てもいいですか?」
「いいぞ」
「それでは」
俺は辻垣内さんから離れてから電話に出た。
「もしもし」
「俺だ」
「おじさん」
「東京に着いたか?」
「着きました」
「行ってどう思った?」
「人が多いですね」
「他には?」
「バスとかの乗り物が数分で来るのに驚きましたね」
「何日ぐらい東京いるんだ?」
「明日か明後日ぐらいかと思います。」
「次に行く場所は?」
「今日の夜までには考えておきます」
「そうか・・・・それじゃあここまでにするとしようか」
「はい、わかりました」
俺は電話を切って振り替えると辻垣内さんが目の前にいた。
「うわぁ!」
あまりにも驚いてしまい俺は倒れそうになってしまう
「危ない!」
そんな時に辻垣内さんが手を伸ばし支えてくれたので俺は何とか倒れなかった。
「大丈夫か?」
「はい」
俺は、その間に急いで自分で立ち上がってから辻垣内さんに話しかけた。
「助けてくれてありがとうございます」
「驚かせてしまったのは私の方なんでな」
「けど振り替えったら目の前にいるとは思わなかったので」
「そうだろうな」
「辻垣内さんは、どうして振り替えったら目の前にいたんですか?」
「連絡先を交換してなかったのを思い出してな」
「そう言われてみるとそうでしたね。」
俺と辻垣内さんは連絡先を交換した後に別れた。それから自分で歩きながら数時間もすると夜になったので俺は今から泊まる旅館に移動して今日の事を振り返っていた。
(最初は声かけられて相手の顔を見た時なんだか怖い雰囲気の人だなって思っていたけれど話してみるとそうでは無かったな・・・・・だけど、あの鋭い感じには、これからも注意しないとな)
「明日どこに行こうかな?それか、もう他の県に行こうかな?」
そんな感じで俺は考えながら食事をして風呂に入ってから寝る事にした。
次の日になり天気は雨だった。せっかくの観光気分が無くなってしまった。もう1日ぐらい東京にいようかな?っとも思ったが時間に限りが、あるので次は何処行こうかと思ったその瞬間だった。俺の頭にはJRのあの曲が流れて来たので、すぐに決めてしまった。
「そうだ!京都、行こう」
ちなみに作者は中学校の時の修学旅行が京都・奈良でした。