異世界の片隅で君と   作:琥珀色

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すっごい久しぶりに投稿しました。
サボりまくってたから時間開きまくりました。
次もまたこのくらいの感覚か、あるいはもっとかかるかもw


世界巡り-楼郷-下

【私を貴方達の傍に置かせてほしいの】

 

 [ まじやばくね。]

 

 「え」

 「?」

 いや、「?」じゃなくてさ

 「傍に置かせてほしいって?」

 「うん」

 「なんで」

 「あなた達の話聞いてたけど、なんだか強そうだったから」

 「だからついていくと?」

 「うん」

 「じゃあおっぱいを一揉みさせてくれたらいいよ」

 「ふぇ!?」

 「ち、ちょっと優くん!?」

 「さあ、選ぶのは君だぜ?」

 「ぅ…// くッ…す、すすす……好きに揉むといいわ!!!」

 バッと、まるで郷ひ〇みのように着ていた服をはだけさせ、その豊満な胸を俺の眼前へと突き出した。

 「……ごめん…ほんとごめん。冗談のつもりだったんだ…許せ」

 目の前に突き出された二つの果実に思わず赤面してしまった。

 だってなんか凄いんだもん。

 先っちょとか凄いんだもん。

 ムラっとくる前にこっちが恥ずかしくなる感じの凄いやつなんだもん。

 あと、すごくいい香りがしました。

 「〜〜ッ!!こんの大馬鹿ァァ!!!!」

 楓は顔を鬼灯の如く上気させ服を整えずに俺の腹部めがけて拳を振り抜く。

 「ゴフッ」

 衝撃で気を失う寸前に視界に入ったのは、たわわに弾み揺れる楓の胸であった。

 

◇----------------------------------------------------------------------◇

 

 「つまり楓ちゃんはここら辺じゃ裕福な家庭の出なのね?」

 「うん」

 「その割には服といい言葉遣いといい、なんだか」

 「ひとり暮らしで仕送りもらって生活してますが何か文句でも?」

 「はい、何もありません」

 「よろしい」

 うーん、この人なんだか気難しい感じがするんだけど

 「その、楓ちゃん」

 「なにかしら」

 「服、まだ直さないの?」

 「っ!ぃ、今直そうとしてたところなの!」

 そう言いながらも明らかに手つきが焦りまくっている。

 (なんか可愛いなぁこの子)

 そんなことを考えながらボーッと中庭を眺めた。

 その後私は気絶した優樹を敷いた布団に寝かせて、自分たちも仮眠をとることにした。

 

 「ん…ふぁぁ…もう夜、かぁ」

 隣では静かに寝息を立ててぐっすりと寝ている。

 壁にかけてある時計を見ると深夜1時を回っていた。

 「結構寝てたんだ…あれ?」

 優樹くんがいない

 「優樹くん?どこ?」

 私は起き上がって部屋中探した

 けど見つからなかった。

 不安になりつつも待つことにした。

 窓辺のソファに座り、机に肘をついて中庭から覗く夜の星を眺めた。

「優樹くん…まだ……かな…」

 急激に眠気が襲い、私は机に突っ伏すような形で眠ってしまった。

 

 「ぁ~…さっきはひどい目にあったぜ…。」

 腹パン決められてぶっ倒れてた俺が起きたのは夜中の12時。

 みんな寝てたから旅館を出てランニング中だ。もちろん変化してな。

 何にって?決まってんだろ、

ソ〇ックだ。

 そう。今俺はソニ〇クの姿になって夜の街をランニングしているのだ!

 「最っ高の気分だぜぇ!!」

 しばらく走り倒してから宿に戻った。

 美火が机に突っ伏して寝てる。

 何やってんだコイツ

 「ぉーぃ」

 軽く揺するが起きない。

 「そんな所で寝てっと風邪ひいちまうぜ?」

 頭をわしゃわしゃしてやったら起きた。

 「んぁ…?ゅーきくん…?」

 完全に寝ぼけてるなこれ。

 「お布団入っておねんねしましょーねー、ほら、抱っこしてあげるからおいでー」

 「ぁい…」

 返事が妙に可愛かった。

 美火はヨタヨタと俺の方にきてしがみついた。

 「ぃよっと」

 そうして美火を抱き抱え布団に入れてやった。

 布団に入ってすぐこいつはまた夢の世界に行ったようだ。

 俺は宿屋を暇つぶしに歩くことにした。

 「しっかしよく出来た宿だよなぁ〜これで飯がついて5000円とか神だろ。露天もついてんだぜ?普通なら安くても1万5千円くらいするんじゃないのか?」

 だって見た感じ重厚感のある漆塗りの木の柱とか、パッと見すげぇ高そうな照明とか…。

 すげーなー、異世界。

 すげーなー、俺。

 「さあて、あのプルンプルンおっぱいの楓様は連れていくべきかねぇー」

 ぶつくさ喋りながら探索を終え客間に戻り露天に入る。

 「ぁー、ひとっ走りして探索したあとの風呂はまたいいもんですなぁー」

 最近独り言が多くなってきた。歳だろうか?

 「···次はどこに行くかな。鬼蛇千あたりに行くとしようかな」

 その後、俺は風呂を出て床についた。

 

 

 「···めて·········た···けて!」

 「いやぁ!······樹ぃ!」

 「···うるさいなぁもう」

 あれ、体が動かない···どうなってんのこれ

 あたりを見渡すとがたいのいい狼みたいな奴らがいて···おい

 「美火と楓に何してんだ」

 「あ?見てわかんねーのか?襲ってんだよ」

 「イヤアアアアア!!!!離して!!」

 「やめっ···ひっ!?」

 そいつらは美火と楓に乱暴していた。

 「久々に上玉ゲットっすねぇ〜」

 離せよ。

 「よぉーしこいつらをアジトに持ってくぞー!お楽しみはそこで、な?」

 ドッと室内が盛り上がった。

 「いいっすねボス!よっしゃこいつら黙らせて連れてくぞ!」

 絶望に引きつった顔をして俺に助けを請うその声と瞳は、次の瞬間にはだらりと頭を垂レさせて連れていかれていた。

「お前らただで済むと思うなよ」

 「言ってろ言ってろ!どーせお前なんかじゃ俺らには敵わねーって」

 上機嫌で俺につばを吐きかけて嘲り笑ってそいつも出ていった。

 全員出ていった時に静かに怒りを内に溜めて、俺に付けられた拘束具を壊した。

 「迦具土神、大鎌。」

 「妖気解放」

 そしてそれらを帯刀し奴らに感づかれないように後をつけた。

 そして巨大樹のてっぺんをくり抜いて木の板で打ち付けられてある屋根に飛び乗り隙間から様子を伺った。もちろん怒りは猛スピードで臨界点を突破せんと突き上げてくる。

 

 「おら起きろ!」

 そんな大声と共に肌を張る音がした。

 「···っ!?ここはどこ!楓ちゃんは?!」

 「おぉ、あのパッツン楓って名前なのか〜。おらここだよ」

 指を指された方を覗くと

 全裸に剥かれ子種をぶちまけられた楓が気絶していた。

 「っ!!!あんたらなんてことしてくれるのよ!!絶対許さない!優樹くんだってすぐにここに来る、そうすればあんたらなんてみんなボコボコよ!」

 「わっかりやすい虚勢張っちゃってー、あいつにはきっちり拘束具をつけてきてんだよ。来るわけねーし、それに」

 その大柄な男は美火の服を引き裂き、その胸を鷲掴みにした。

 「!?離して!!」

 「そんなにぷるぷる震えてちゃたまんねーよなぁ」

 「いや···なによそれ···っ···こすりつけないでそんな汚いもの!」

ここまで気分の悪いもの見続けたらもう単純な怒りじゃ済まないよな。

 「こいつら殺そう」

 「神刀よ、俺の怒りを吸って、その力を解放しろ」

 すると武器は禍々しい妖気を纏い始めた。

ドン、と屋根を踏み鳴らした。

 「あ?おいそこに誰かいんのか!」

 「いるさ」

 屋根を踏み落としてこのわけのわからない集団のただ中に着地した。

 「お前ら、これからどうなるか、覚悟はできたんだろうな」

 「あ?なんでてめぇがいんだよ、まあいいや。これからお前の女、犯してやっから···」

 言い終わらないうちに俺はソイツの首を跳ねた。

 他の奴らが後ずさった。

 「おいお前ら。」

 「なっ···なんだゴラ!」

 「そこの楓、中に出してねぇだろうな」

 「ったりめェだろ!最初に中にぶち込むのはボスなんだからよ!」

 それを聞いて多少は安心した。

 「そうか、それでそのボスはどこだ」

 「そろそろここにつく頃だ。まあ、ボスの前にはお前なんてひとひねりだけどな」

 「そうか。じゃあその前にお前らをひとり残らず殺さないとな。」

 「は···」

 そいつの首をはねて鎌と迦具土神の二刀流で虐殺を始めた。

 「ほらほら、もっと悲鳴あげて死ね」

 辺りに聞こえるのは断末魔と血の飛び散る音、切りつける音、倒れる音。それだけだった。

 結局大した時間もかけずに皆殺しに出来た。

 「おーい帰っ···おいテメェ。こりゃ一体どういうことだ」

 「俺の大事な奴らにこんなことして、生きていられるとでも思ったか?」

 「てめぇこそ仲間を皆殺しにしておいて生きて帰れるわけねぇよな?」

 「神刀迦具土神、御霊を以て全てを燃やし無に返せ。」

 たちまち刀身は燃え盛り刀身そのものの姿も禍々しく変えていく。

 「怨みの炎は苦しいぞ」

一気に間合いを詰め正面から切りつける。

 そして切りつけた傷跡からは炎が燃え広がり、一瞬の内にボスの全身をその赤黒い炎が包んだ。

 「ぐ···ぁ···あああああ!!!!」

 「死ねよ早く」

 もう一度間合いを詰め蹴り飛ばし木の柵を越えて30mくらいの高さから落下していった。 

 

 「美火」

 「···優樹···くん······」

 楓にボロ布を巻いて抱き抱えた。

 「お前は、俺の服貸してやるから、宿に戻って体洗っとけ」

 「う···うん」

 美火は貸した服を着るや否や猛スピードで宿屋に走っていった。

 「···楓···おい、起きろよ楓」

 尻をパシパシ叩いて呼びかける

 「···助けてくれたの···?」

 「ああ。」

 「おっそいよ、もう入れられちゃったよ···気持ち悪かった」

 「すまない···お前達をやった奴らはひとり残らず殺した。もうお前らを狙う奴はいない」

 「···そっか···」

 「今から川に行ってお前のその汚いの流す。それから宿に戻って風呂に入れる」

 「···うん」

 

 その後は、あまり覚えていない。

 あの光景は覚えてる。

 ああいう奴らからも守らないといけない。そういえば、殺したやつの中に最初楓に詰め寄ってきた奴らと同じ顔の奴がいた。

 きっとそこの所の集団の片割れだったんだろう。

 とにかく、そんなことがあって今は宿を出て鬼蛇千に向けて移動している。

 あんなもんは二度と見たくない。

 

 




見てくれた人ありがとうです

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