戦姫絶唱ダイレンジャー   作:ライダーファイト(ただいま療養中)

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最後の最後で更新できました…………時間も何もかも無視ですけど、応援よろしくお願いいたします!!!!!!!!!


そう言えば当初この作品を描くとき、絡ませるスーパー戦隊はファイブマンかオーレンジャーかカーレンジャーかキョウリュウジャーでした。
ですがやっぱり、描くなら自分の一番好きな作品が良いかなと思いダイレンジャーにしました。

もしもこの中のスーパー戦隊を使って、描く人がいらっしゃれば描いてみてください。

それと後書きで報告がございますのでご協力してくださると嬉しいです!


始動する覚醒!

響side

 

あの惨劇から2年が経った。この2年、色んなことがあったけど、あたしはこの2年を一生懸命生きて。今年の春、大親友の未来と一緒に私立リディアン音楽院へと入学を果たしました。

 

「入学おめでとう!響!一緒のクラスで頑張ろう!」

 

「未来も入学おめでとう!これからもよろしくね!」

 

入学式を終えたあたしと未来はハイタッチをして、お互い入学出来たことを喜んでいると、あたしの後ろから“パチパチ”と拍手をする音が聞こえてきた。

 

気になったあたしと未来は後ろを見れば、そこにいたのは……………

 

 

「響ちゃん。未来ちゃん。リディアン音楽院無事入学おめでとう!」

 

「「亮さん!!!」」

 

そこにいたのは黒のスーツをビシッと着ている亮さんだった。亮さんが来ていることに、あたし達は喜び亮さんの元まで向かう。

 

「亮さん!わざわざ来てくれたんですか!?」

 

「当たり前じゃないか。2人の高校入学なんだから、ちゃんと来ないと失礼でしょ?」

 

「亮さん!あたし…………あたしリディアン音楽院に入学出来ましたよ~!」

 

「ははっ、分かってる分かってる。響ちゃんリディアンに入るためにものすごく勉強頑張ってたよね。…………でも一番頑張ったのは響ちゃんに勉強を教えた未来ちゃんだよね。未来ちゃん、ご苦労様」

 

未来の言葉に亮さんは笑顔で言って、あたしは涙が出そうな状態で言うと亮さんは、あたしの目線まで腰を下げて頭を撫でながら誉めてくれたが、最後は親友の未来の苦労を語った。

 

そう言った亮さんに対して未来も、両手を広げて振って平気そうな声で返す。

 

「いえいえ、別にあれぐらい対したことないですよ。響の無茶にはもう慣れっこですから」

 

「それでも響ちゃんに勉強教えるの大変だったでしょ?厨房から見てたけど、響ちゃんどころか未来ちゃんの悲鳴まで聞こえてきたけど」

 

「…………まあ、それは否定しません。なにせ響の頭の悪さはかなりのものですから」

 

「酷いよ未来!?」

 

亮さんと未来が話し合い、どれだけ大変だったかという話し合いをするも、未来の言葉にあたしは軽く涙を流しそうになった。

 

「未来!ここに居たのか!」

 

「また響ちゃんと亮さんと楽しく話し合っているのね!」

 

「お父さん!?お母さん!?」

 

すると、向こうから黒のスーツを着た未来のお父さんと、白のスーツを着た未来のお母さんがやって来た。

 

「あ、未来のお父さんにお母さん。こんばんは」

 

「あ、どうもこんにちは」

 

未来の両親がやって来たことに、あたしと亮さんは頭を下げて挨拶する。

 

「響、ここに居たのね」

 

未来の両親に挨拶をすると、あたしのお母さんがあたし達のところまでやって来た。

 

「あ!お母さん!!」

 

「響ちゃんのお母さん、どうも」

 

お母さんがやって来たことに、あたしは笑顔で手を振り、亮さんはまた頭を下げて挨拶をした。

 

「あ、亮君。こんばんは…………響の入学式にまで来てくれるなんて、わざわざごめんなさいね」

 

「いえいえ、そんなことはありません。響ちゃんの入学式は自分自身で来たんですから、謝らないでください」

 

「…………やっぱり亮君は優しいわね」

 

……………………なんでかお母さんは亮さんを前にすると、頬に手を当てるどころか、さらには少し頬を赤く染めて亮さんと楽しくお話をする。(もしかしてお母さんって)って思うけど、亮さんとは結構歳が離れてるんだけど。

 

「響…………なにか余計なこと思ってる?」

 

「なにも思っておりません!」

 

お母さんの言葉にあたしは姿勢を正してしっかりと言う。何故か分からないんだけど分かる、目の前のお母さんの体から黒いオーラが出ていることに。しかも笑顔で言っているから余計に恐いよ。

 

あたし達のそんな行動を見て、亮さんは1度笑うとあたしにとって嬉しいことを伝えてくれた。

 

「ははっ、それじゃあ響ちゃんと未来ちゃんの入学祝いとして、今日は俺の店を使おう!もちろん貸し切りの全メニュー無料だよ!」

 

それを聞いたあたしはものすごいスピードを出して、亮さんの肩に手を触れて目を輝かせながら聞く。

 

「亮さん!それって…………それって本当ですか!?特製餃子もご飯も無料で良いんですよね!!」

 

「そう言ってるけど?入学祝いなんだから全品なんでも無料。ご飯や餃子大盛りもいけるよ」

 

「ッ~~~!!!…………………やったァァァァァァァァァァァッ!!!!!!」

 

あたしは何かを溜めるように拳を震わせて、その後は全力で飛び上がりながら喜ぶ。

 

「やった!やったァァァッ!!今日は全品無料で餃子とご飯を食べられるぅッ!!!!!」

 

「ちょっと響!止めてよ恥ずかしい!?でも本当に全品無料で良いんですか亮さん?そんなことしたら大変なことになるんじゃ?」

 

「今日は2人の入学祝いなんだから大丈夫だよ。それに明日また張り切って売ればいいんだから!」

 

「それでも全品無料はかなりの痛手なんじゃないのかい亮君。もしなにかあったら私に言ってくれ、君には娘共々何度も世話になっているからね」

 

「いつでも頼ってね亮君!」

 

「ありがとうございます。御二人とも」

 

「私も手伝うから。大変なときはちゃんと呼んでね。亮君」

 

「ありがとうございます!」

 

あたしは後ろを振り向き、お母さんに頭を下げている亮さんに手を振りながら大声で言う。

 

「亮さん何してるんですか!!早く赤龍軒で亮さんの餃子食べたいんですから!」

 

「分かった!すぐに作るから待ってよ響ちゃん!」

 

そう言って亮さんは私の居るところまで走ってくる。亮さんが走り出しのを見てあたしもまた走り出す。亮さんの餃子が食べられることに微笑みながら思う。

 

(亮さんの餃子をたくさん食べて、リディアン音楽院の生活頑張ろっと!素敵な学園生活が待っていますように!…………そして2年前に起きた真実を知るために!)

 

あたしはそんなことを思いながら、スキップしてウキウキな気持ちでリディアン学園を出て、亮さんが経営している赤龍軒でお腹の限界もなんのそので、餃子やご飯に他の中華料理を食べた。

 

 

 

次の日。

 

リディアンでの素敵な学園生活。

そんなものが待っていると、あたし立花響は思っていましたが、そんな思いは一瞬で砕かされました。

 

「立花さん!!!」

 

「うひっ!?」

 

あたしは今入学初日最初の音楽の授業で、白い猫を両腕で抱えながら、担当の先生に叱られていた。あたしは叱られながらも猫を抱えている理由を話す。

 

「あのー、この()が木に登ったまま降りられなくなって…………」

 

「それで?」

 

「きっとお腹を空かせてるんじゃないかと「立花さん!」

 

言い切る前にあたしは先生に怒られる。

そしてそこから先生の説教が始まりました。

 

先生の説教を受けながらも、あたしは猫を抱えながら晴れ晴れとしている外を窓から見ながら思う。

 

(亮さんに会いたいな~)

 

「立花さん!聞いてるの!!」

 

「はいっ!!聞いてます!?」

 

そんなことを思うも先生からの怒鳴り声で、あたしは背筋を伸ばして返事をする。

 

 

響side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

亮side

 

「ふぅ~………………………………はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」

 

とある光もない暗い場所で、俺は目隠しをして息を吐き、立ったまま精神を統一させている。俺が今やっているのは気力を使いこなす修行である。

 

光もなにも感じなくさせ、そこから来る恐怖心から己を落ち着かせ、さらには精神を統一し心と精神を落ち着かせ己の持つ気力を潤している。

 

 

「……………………時間だな」

 

俺がそう口にすると、なにかがブッツンと切れる音が聞こえれば、小さいがヒュウウウゥゥゥゥとなにかが俺に迫ってくる音が聞こえてくる。俺はその迫ってくるなにかに対し息を吸って全力で対処する。

 

「…………はあッ!、ふっ!はっ!だあっ!せいっ!ふん!とあっ!ていっ!であっ!いやあぁぁぁぁぁぁぁぁッ!…………うおりぃやあッ!」

 

最後の声で、俺に迫ってくるもの音が消えたため、全てを蹴散らしたはずだ。それを確認するため俺は目隠しを外して、俺が迫ってきたものが一体どうなっているのかの確認をする。

 

「……………………どうやら全て破壊できたが、まだ少し威力が足らないな」

 

そう、俺が破壊したのは30個の水が入ったバケツである。この修行は30個のバケツ全てをロープに繋げ1本のロープで支える。それを蝋燭の火で焼き切り、それを俺に来るように仕掛ける。目隠しをしているため俺はそれに対処しなければならない、1個でも対処できずに水を被れば修行は失敗である。

一応は30個のバケツ全てに穴を開けて水を流したが、破壊した箇所が小さい穴のため、俺にとっては失敗である。

 

「ダメだ。精神を落ち着かせ全てのバケツに対応は出来ているが、もう少しバケツに穴を開けられるようにしなくては、響ちゃん処か、もっと多くの人を救うことは出来ない!」

 

俺は握り拳を自分の顔まで持っていき、あの日、2年前のツヴァイウィングのライブで起こった悲劇。ライブ後の状況。あの後ツヴァイウィングはどうなったのか、そして自分の力のなさを知った日。

 

 

あの後のライブの状況はハッキリ言って最悪の一言だ。ノイズによる死亡者は100人を越え、さらには二次被害と三次被害が起き、そちらの死亡者の方が多く。死亡者の人数は500人を越えた。ニュースでは予想より死亡者の少なさに驚いていたが、俺にとっては大きいも少ないもなく、救えなかったことにただただ苦しむしかなかった。

 

あのライブの後、ツヴァイウィングの片翼の天羽奏は行方不明となっている。死体は発見されておらず、死亡も確認されていないが、もしかしたら消えてなくなってるのかもしれない。そしてもう1人の片翼・風鳴翼は天羽奏が行方不明になったせいか、しばらく活動をせず活動をしないと思ったが、1ヶ月後再び活動をすることを発表した。

ツヴァイウィングを解散して、今度は1人で羽ばたくと宣言した。しかし、俺から見ればその瞳はどこか危険な感じがした。それは今も同じである。

 

響ちゃんを守れなかったあの日、俺は自分の無力さを激しく呪い、あの後色々な騒動が起きたが、その騒動が沈静化したとともに、すぐに俺は赤龍軒を1ヶ月休業させ山奥へと修行に向かった。

もうあんなことにならならいよう、俺自身後悔をしないように、響ちゃんをみんなを守れるように、山奥で血を流すような修行へと入ったのだ。

 

そして今もなお、みんなを守れるように俺自身と気力を鍛え上げる修行を行っているのだ。

 

 

俺の朝早くの修行を終わらせ体をほぐしながら、そろそろ赤龍軒を開店させる時間であるため、この場所から移動することにした。

 

(そう言えば響ちゃんと未来ちゃん…………今日リディアン音楽院の入学初日だけど、未来ちゃんは大丈夫だとして、響ちゃんいきなりなにか仕出かしてないよな?)

 

そんな心配が頭に過りながらも、俺は不安を口にする。

 

 

「大丈夫だよな…………?」

 

亮side out

 

 

 

 

響side

 

「っはぁー、疲れた~」

 

リディアンでの初めての授業が終わって、自分の寮に戻り、あたしは絨毯に寝転がって第一声を言いながらも、また続けて言う。

 

「入学初日からクライマックスが百連発気分だよ~。あたしって呪われてるぅ~」

 

口癖を口にすると、反対方向にいる未来が荷物に入っている本を取り出し整理して棚に入れながら、今日起きたことを説明する。

 

 

「半分は響のドジだけど、残りはいつものお節介でしょ」

 

そんな辛辣なことを言うルームメイトになった親友の未来に、今度はうつ伏せになって半分体を上げて、未来に顔を向けてあたしは言い返す。

 

「人助けと言ってよ。人助けはあたしの趣味なんだから」

 

「響の場合度が過ぎてるの、同じクラスの娘に自分の教科書貸さないでしょ。普通」

 

「あたしは未来から見せてもらうから良いんだよ!」

 

本を整理している未来の元まで行き肩から顔を出し、未来に「にひひ」と笑ってテーブルのところまで行く。

 

「バカ…………」

 

 

 

「おおっ!CD発売はもう明日だっけ?」

 

あたしは風鳴翼さんが表紙になっている雑誌を持ち上げ、そう言いながら胸元まで持っていき抱き締めて口にする。

 

「は、はあぁぁっ、やっぱカッコいいな~翼さんは」

 

「ふふっ、翼さんに憧れて…………リディアンに進学したんだもんね。大したものだわ」

 

「だけど…………影すらお目にかかれなかった。そりゃあトップアーティストなんだから簡単に会えるとは思ってないけどさ」

 

あたしは頬杖を付き窓の外の景色を見ながらあることに気付き、リディアンの制服を少し開いて胸元の真ん中にできた傷跡を見て思う。

 

(あの日私を助けてくれたのはツヴァイウィングの2人と謎のヒーローで間違いなかった。だけど、退院してから聞いたニュースは多くの人々が世界災厄であるノイズの犠牲になったことだけ…………)

 

(戦っているツヴァイウィング。あれは幻?私が翼さんに会いたいのは、あの日なにが起こったのか分かるような気がするから)

 

2年前のあの日のことを考えながら景色を見ているも、ふとあたしは病院から目を覚ましたことも思い出してしまう。

 

(………………そして手術から目覚めたとき、私が一番に見たのは亮さんだった。病院でのリハビリで私は知った。手術が終わってから亮さんはお店を休みにして、付きっきりで私の傍に居てくれたようだ)

 

(私が目覚めるように手を握ってくれていたらしい、その他にも私をあんな目にあったのは自分の責任だと感じてしまい、病院に寝泊まりして私の傍に居てくれた)

 

(私が上半身を上げながら目覚めたのを見た亮さんは、笑顔でありながらも涙を流しそうな瞳で私を強く抱き締めた。亮さんは私が目覚めたことに『良かった。本当に良かった!』と喜んだ後、『ごめんね響ちゃん、俺のせいでこんな目に合わせちゃって本当にごめん!謝って許されることじゃないけど謝せてくれ、本当にごめん!』そう言いながら亮さんは泣きながら私に謝った)

 

亮さんの言葉に私は慌てながら謝罪した。『亮さんが謝る必要はありません!あたしが勝手にしたことなんですから!』と言ったが、それでも亮さんはあたしに謝り続けた。

 

(あの時あたしは、亮さんがどれだけあたしを心配していたのかどれだけあたしのことを大切に思っていたのか、心が痛むほど知らされた。だからあたしは決意した。あんな亮さんを見ないためにも、あたしはもっと強くなろうと!)

 

過去を思い出しながら心の中で思っていると、急にあたしのお腹が『ぐうぅぅ』っと鳴った。その音とともにあたしはバッと上半身を上げて自分のお腹を見る。未来も片付けが終わって本を読んでいたが、あたしの方に目を向けていた。

 

そんな未来にあたしは後頭部を触りながら「えへへ」と笑う。

 

あたしを見ている未来はクスッと笑い、1度時計を見て言う。

 

 

「もうこんな時間か。ご飯食べよっか」

 

未来のそんな言葉を聞いて、あたしは目を輝かせて一番食べたいものを口にした。

 

「餃子!餃子が食べたい!?もちろん赤龍軒の特製餃子!!!」

 

亮さんの餃子を食べたいと大きな声で口にすると、それを聞いた未来は目を半目にしてあたしを冷たく見る。

未来のそんな瞳に、あたしは少したじろぎながら聞く。

 

「み、未来。なんでそんな冷たい瞳で見るの?」

 

あたしの言葉に、未来は半目の冷たい瞳からいつもの目に戻り、1度溜め息を付くとあたしに言う。

 

「当たり前でしょ、響ったらまた亮さんに迷惑掛けるっていうの?中学の時、響の無茶聞いてどれだけ亮さんに迷惑掛けたか忘れたの?」

 

「うっ…………そ、それは」

 

未来に言われあたしは苦い顔をして後ろにやる。確かに中学時代、あたしは亮さんに迷惑を掛けてしまったことがある。それはあたしが中学に入学してから1ヶ月が経ったときである。お昼前の最後の授業が終わり教科書を仕舞っていながら急に亮さんの餃子が食べたくなり、あたしは持ってきた携帯で亮さんに電話を掛けて餃子とご飯セットの出前を頼んだ。

 

あたしは出前が来るのを楽しみに待っていたけど、あたしの考えのなさで、亮さんに迷惑を掛けてるどころかその日は大変なことになってしまったのだ。

 

自転車であたしの中学まで来た亮さんはお昼を届けようと校門に入ったが、そこで亮さんは中学校の警備員さんに止められ事情聴取をされそうになり、片や亮さんも仕事だから届けなくちゃいけないんだと言って無理矢理通ろうとしたことで警備員さんに手首を掴まれたけど、亮さんは逆に警備員さんの手首を掴み返し投げ倒してしまったのだ。

 

 

亮さんが警備員さんを投げ倒したことによりお昼の学校内で大騒ぎとなって男性教師全員が来てしまい、あたしが騒ぎを聞いて駆け付けて来たときは、亮さんVS(バーサス)警備員さんと男性教師全員とのバトルが行われていた。

 

多勢に無勢の筈なのに、亮さんは全く一歩も退くことがなく、全員の男性教師と警備員さんと戦っていた。亮さんのその戦いぶりにあたしは少し見惚れていたがすぐ我に返り、亮さんと先生方との間に割って入り事情を説明した。

 

だけどその後は先生方に、「ちゃんと報告しなさい!」「学校で出前なんか頼むんじゃない!」と怒られた。警備員さんは亮さんに「君、かなりできるな」と話し合っていた。先生達と警備員さんは去っていき、亮さんはいつも通り「出前の注文。へいおまち」と言ってあたしに餃子とご飯と割り箸を渡した。

 

あんなことがあったのに亮さんは迷惑とも思っておらず、ただ優しい笑顔を見せる亮さんに、あたしは必死に謝りながら出前のお代を払い、亮さんと別れて教室に戻り美味しいお昼ご飯を食べた。だけどお昼を食べる前に、親友の未来から「亮さんに迷惑掛けちゃダメでしょ!」などの痛いお説教を食らったけど。

 

 

中学時代の行いを思い出したあたしだが、未来はさらに続けて言う。

 

「まあ、その無茶を聞く亮さんも亮さんだけど…………響、どれだけ迷惑掛けてるか分かってる?」

 

 

「分かってるけど、仕方ないじゃん!それもこれも美味しい餃子が作れる亮さんが悪いんだよ!?」

 

 

「亮さんのせいにしないの響!それに昨日お皿積み上げるほど亮さんの餃子食べたのに、今日も食べたいってどれだけなの?」

 

 

「だって、無性に食べたくなる料理ってあるじゃん!だから頼もうよ亮さんの餃子!!」

 

あたしは未来に笑顔を向けて言うが、未来は読んでいた本を勢いよく閉じて、怒るように言う。

 

「ダメ!餃子食べ過ぎだから、しばらく響のお楽しみ餃子は無しにします!これは決定事項だから!!」

 

「えーっ!そんな~!?横暴だよ未来!」

 

「横暴じゃありません!さ、私もお腹が減ったから学食へ行こう」

 

そう言って未来は、机に手を置いて立ち上がる。

まだ納得がいかず「うぅ~」と言いながら、あたしも立ち上がりリディアンの食堂へと向かった。

 

食堂に行って未来と一緒にご飯を食べる。食事を済ませて次は一緒にお風呂へと入り、寝間着に着替えて未来と一緒にベットで寝る。

 

でもあたしは寝ることができなかった。まだ気になることがあるのだ。

 

(あたしがリディアンに進学を決めたとき、いつもなら背中を押して応援してくれる亮さんが反対をしたのも気になる。2年前のことを聞いても自分は人助けをしていたから分からないと言った)

 

(……………………本当なのかな?あの日、あたしを助けてくれたあの赤い人は…………分かんないけど、不思議と亮さんと同じ雰囲気を感じた。でも亮さんは人助けをしていたから違うはず。じゃあ、あの赤いヒーローは一体何者なの?)

 

あたしは色々と考えたが、明日もリディアンの授業があるため、考えるのを止めて眠りへと就く。

 

 

響side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間は進んで、夜中となる。

 

 

亮side

 

「へっくしょん!」

 

夜中の時刻となり今はもう店を閉めたが、俺は厨房の電気を点けコック着を着たまま、俺の明日の朝飯である餃子の仕込みをしていたが、急に鼻がむず痒くなりくしゃみをしてしまった。

 

くしゃみをしてしまったことに、俺は慌てる。

 

「いけねっ!?俺の明日の朝飯にくしゃみしちまった!? ッ!!?」

 

餃子の皮に包もうとしていた具に、俺のくしゃみを掛けてしまったことに大慌てになるがその時、俺の気力が認定特異災害・ノイズの出現を感じ取った。

 

 

「こんな時にノイズかよ!?くそっ…………!?」

 

ノイズの出現を感じ取った俺は腰に巻いてあるエプロンだけを外しキッチンの台所に置いて、すぐに裏口から外へと出る。

 

外に出た俺はすぐに、挿しっぱなしのバイクキーを回して『ブォォォン!』とエンジンを噴かせ、ハンドルに掛けっぱなしのヘルメットを被りアクセル全開でバイクを発進させた。

 

 

「……………………………………」

 

アクセル全開で人気のない道路に出た俺は、ハンドルから手を離しバッと両手を斜め下に広げて、服の袖からオーラギャザーとオーラスプレッダーを見せて、いつもの手の形と掛け声を言う。

 

 

「気力転身!オーラチェンジャーッ!!!」

 

 

両手で龍の鉤爪を作り、気力転身の言葉でオーラギャザーのキーを展開して、オーラチェンジャーの言葉でオーラギャザーのキーをオーラスプラッダーに挿し込み、俺の体の中にある気力を放電させる。

 

気力の放電と共に輝く光が出て、俺の体を包み込むとそこから俺達ダイレンジャーのマークが出てくる。そのマークは左半分は上から緑・青・赤・黄・桃色の順で色の線が走って、左端には金色の星のマークがあり、右半分には金色のDのようなマークがある。

 

そのマークがダイレンスーツを着ている俺の左胸に装着された。

 

 

そして俺はリュウレンジャーへと転身して、転身とともに俺のバイクも変わり、バイクは俺達ダイレンジャーの専用マシンキバーマシンのレッドキバー1号となり、俺はレッドキバー1号のハンドルを握って、ノイズが出現する場所へとさらにスピードを上げる。

 

「待ってろよ、ノイズ!」

 

 

 

亮side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間は進み、数十分後。

 

とある山奥の民家で、大量のクロールノイズとヒューマノイドノイズがおり、さらに民家を踏み潰した巨大なノイズがいた。

 

この巨大なノイズの名前も巨人型ヒューマノイドノイズ。

人型ノイズをスケールアップしたかのような大型ノイズ。大きなハサミを思わせるパーツを頭部に持つのが特徴である。

 

何とか犠牲者を出さずに民間人の避難は完了した。だが、このままノイズを野放しにしておくわけにもいかなく、すぐに日本の軍人が駆け付けマシンガンを持った軍人や戦車やミサイル車も用意して、ノイズに撃ちまくってはいるが、それら全ての弾はノイズ相手に全てすり抜け森林を攻撃しているだけで全く効果はなかった。

 

それを見た軍人達の隊長らしき男は、握り拳を作り口にする。

 

「ぬっ…………くっ、やはり通常兵器では無理なのか」

 

そう諦めざるを得ないことになりそうなとき、1人の隊員が報告する。

 

「隊長!我々の後方から来るものがあります!」

 

「援軍が来たのか!?」

 

隊員の報告に喜ぶ隊長だが、隊員は困惑しながら言う。

 

 

「いえそれが、援軍が来るのは空中のはずが、こちらの後方の道路から来ているのです!」

 

隊員の報告を聞いた隊長は驚愕の表情を示す。

 

「ま、まさか…………ノイズか!?」

 

「……………………だと思われます」

 

隊長は苦しい表情をしながら、「くっ」と覚悟を決める表情もするが、それは全くの間違いである。寧ろ彼らの後方から来ているのは、彼らにとって頼りになる味方である。

 

「隊長!来ます!!」

 

「くそっ、これまでか…………」

 

軍人達が諦めかけたその時、彼らの耳に聞こえてきたのは、『ブォォォン!』という音だった。

 

「「え…………?」」

 

軍人達全員が後ろを振り向けば、後ろからやって来たのはレッドキバー1号に乗ったリュウレンジャーであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風鳴翼side

 

今私はノイズが出現した場所にヘリで向かっている。

 

 

「………………………………」

 

私は無言でただ、ノイズがいる場所に早く着いてほしいと願う。

それは2年前のライブに起こってしまった。あんな後悔をしないためにも…………

 

そんなことを思っていると、ヘリを操縦している操縦士さんが耳に着けている大きな通信機で何かを聞いていた。

 

(…………なんの報告だろうか?)

 

私は少し首を傾げていると、操縦士さんは慌てるように私達に報告をした。

 

「大変です!ノイズを相手にしている軍人達から緊急連絡!ノイズの出現ポイントに赤の未確認が現れたとのことです!」

 

「ッ!!?」

 

「!? それは本当ですか?」

 

向かいに座っていたスーツを着た私のマネージャーであり、お世話もしてくれる忍者の人・緒川慎次さんが操縦士さんに聞きに行く。私は驚愕の表情をするも、すぐに表情を変えて赤の未確認がその場所に現れたことに私は怒りの表情を作った。

聞きに来た緒川さんに、操縦士さんは答える。

 

「はい、出現とともにノイズとの戦闘を始め、巨人型ノイズを一気に葬り小型ノイズを倒しています!」

 

「………………………………フッ!」

 

「ッ!!? 翼さん!?」

 

私は緒川さんの制止も振り切り、ヘリの扉を開けて飛び降りる。ヘリから飛び降りて私は聖詠を唱える。

 

「Imyuteus amenohabakiri tron」

 

聖詠を唱え、私は聖異物【天羽々斬】を身に纏い、ノイズの出現ポイントへと向かう。

 

(赤の未確認!………………私はあなたを絶対に許さないっ!!!)

 

2年前。

赤の未確認は、私の大切な友人を奪ったのだ。

 

 

 

 

翼side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

亮side

 

「よしっ、もうすぐで出現ポイントに着く!」

 

俺はレッドキバー1号のスピード全開で向かえば、もうノイズの大群が目に見える所まで来ていた。

 

「だけど、あの巨人型のノイズを倒すのは一苦労だな。無茶だがやるしかないか?」

 

 

そう言いながら俺はレッドキバーをそのままのスピードで走り出し、巨人型ノイズに向かって飛び上がる。

 

「とりぃやあぁぁッ!」

 

しかしそれでもレッドキバーで飛び上がれたのは20メートル以上まで、巨人型ノイズの胸のところであるだがここまで飛べれば問題はない。

俺はさらにレッドキバーの座席部分を踏み台にして、高くジャンプする。

 

「おりぃやぁぁっ!!!」

 

何とか巨人型ノイズの攻撃を交わしホッとするも、巨人型ノイズの脳天の上まで来ればこっちのもののため、俺は手からダイレンロッドを出す。

 

「ダイレンロッド!」

 

両手からダイレンロッドを出現させれば、追加で俺はあるものも出現させた。

 

「ヤイバー!(げき)!」

 

それは刃の先端部分のようなもの。

ヤイバーとは俺達ダイレンジャーが持つ刃型アタッチメントである。そのまま刃の状態でも使用可能だが、俺が今持っているダイレンロッドやもう1つの武器大輪剣(だいりんけん)に接続することで真価を発揮する。

 

戟とは、この俺リュウレンジャーのヤイバーであり、大振りの青龍刀の形をしており、鉄の鎧も切り裂くことが可能な刃である。

 

俺はそのヤイバーをダイレンロッドにセットする。

 

「ヤイバーセット!気力!!」

 

ヤイバーをセットしたダイレンロッドに気を送り込み、俺は巨人型ノイズの脳天目掛けて必殺技を放つ。

 

「天火星・ロッドアロー!でえりぃやあぁぁッ!」

 

その叫び声とともに、俺はヤイバーを付けたダイレンロッドを巨人型ノイズの脳天に投げ槍のように投げ付けた。

 

 

天火星・ロッドアローとは、ヤイバ-を付けたダイレンロッドに気を集中させて投げつけるダイレンジャー全員が持つ必殺技である。

 

 

気力を纏ったヤイバー付きのダイレンロッドは、見事巨人型ノイズの脳天を貫き、ダイレンロッドは地面に突き刺さった。

 

『!?!??!?』

 

脳天を貫かれたことに巨人型ノイズは悶え苦しむと、そのまま倒れながら炭素化していき炭素化していく巨人型ノイズを見ながら俺は降下していく、降下しながら俺は左右のホルスターからスターソードとスターカッターを出し、着地とともに襲い掛かってくる小型ノイズを倒していく。

 

「はあっ!せいっ!やあぁっ!ふんっ!だあっ!いやぁぁぁあっ!」

 

スターソードとスターカッターで次々とノイズを葬っていくが、ノイズ達がそんな簡単に終わることなどない、俺を消すために小型ノイズは己の体を細くして俺に突撃を仕掛けてくる。

 

しかしそれは全くの無駄であり、俺は突撃してくるノイズをスターソードとスターカッターで斬り裂いていく。斬り裂かれていく小型ノイズ達は炭素化していくも、流石にこうも連続で突撃をしてくれていては面倒になるため、俺は1度ノイズの突撃の範囲から離れて、スターソードとスターカッターを交差させて必殺技を放つ。

 

「食らえッ! 天火星・稲妻炎上破!」

 

小型ノイズの大群に、俺の気力で放つ超高熱火炎を浴びせ多くの雷を落とす。その2つの攻撃でノイズ大群は炭素化していくが、さらにもう一度超高熱火炎を浴びせて別の場所にいた小型ノイズの大群を炭素化させる。

 

小型ノイズも残り少なくなってきたとき、俺の後方から何かが迫ってくるのを感じ取り、俺はそこから離れた。

 

「! …………フッ!」

 

そこから離れると、後方からやって来たのは青色の聖異物・天羽々斬を纏った風鳴翼であった。

 

「ふっ…………はぁぁぁぁあ!」

 

風鳴翼はやって来たと同時に逆立ちして横回転を始め、展開した脚部のブレードで周囲のノイズを斬り裂いていく。風鳴翼の行動に俺も遅れを取るわけにはいかないため、すぐに動き出し持っているスターソードとスターカッターで次々とノイズを斬り裂き炭素化させていく。

 

「はっ!」

 

逆立ちの攻撃から飛び上がり、すると自らの空間から大量の青いエネルギー剣を具現化させ、ノイズに向けて上空から具現化させたエネルギー剣を落下させた。そのため広範囲のノイズを攻撃していく。

 

「炎上破!」

 

俺も周辺に固まっている小型ノイズに向けて、上空から炎上波を放ち、ノイズを消していく。

 

 

「……………………ふんっ!」

 

攻撃を終えた風鳴翼は着地して、持っている刀を大型化させて、刀身を青く光らせると巨大な青いエネルギー刃を横一閃に放ち、小型ノイズの大群を両断した。

 

風鳴翼の必殺の一撃とも言える攻撃によって、残っていた小型ノイズも殲滅したことを確認できたため、俺はスターソードとスターカッターをホルスターに仕舞い、地面に突き刺さったままのダイレンロッドを抜きヤイバーを外して、その2つも仕舞う。

 

(それなりにやるようになったが、2年前と比べて、今の彼女の戦い方は…………まるで荒れた獣。あんな戦い方を続けていたら、いずれ取り返しの付かないことになるぞ)

 

風鳴翼の戦い方に注意をしたいところだが、今はまだこの組織と関わりを持つべきではないと思うため、俺はジャンプ距離のために使ったままで、戦いの最中に落ちて放置しっぱなしの愛機、レッドキバー1号を立ち上げてそのままレッドキバー1号に跨がる。

 

「待てっ!」

 

発進させようとすると、聖異物・天羽々斬を纏ったままの風鳴翼が声を掛けてきた。

 

「…………………」

 

風鳴翼の声に振り向かず俺は無言を返す、それでも風鳴翼は刀を向けて声を荒げながら言う。

 

「赤の未確認!抵抗せずに我々に投降してもらうぞ!」

 

2年前のツヴァイウィングのライブ以降、風鳴翼は俺に対して凄まじい殺意などを向けながら声を掛けてくる。その度に気力などを使って逃げている。俺自身、肉体を調べられたり気力のことについて触れられたくもないためもあるが。

 

「………………………………」

 

俺は無言のままレッドキバー1号を風鳴翼目掛けて発進させる。

 

「ッ!?」

 

いきなりレッドキバー1号を発進させたことに風鳴翼は一瞬慌てるも、すぐに気を取り戻して刀を向けたまま俺に何かを放とうとするが、俺はそれを喰らわないためにアクセル全開で風鳴翼の頭を思いっきり越すほどのジャンプをした。

 

「はあっ!」

 

「!? しまった!?」

 

ジャンプで風鳴翼から一気に距離を開き、地面の着地とともにそのまま俺は、レッドキバー1号のスピード全開でその場から去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翼side

 

 

「待てっ!逃しはしない、今度こそ!」

 

『待つんだ翼。赤の未確認を追うのは止めるんだ』

 

逃げた赤の未確認を追おうとしたが、通信で司令に止められたために私はつい叫んでしまう。

 

「司令っ!?何故止めるのです!今日こそは赤の未確認を捕らえようと」

 

そこで私の言葉は司令によって遮られる。

 

『落ち着け、今のお前が赤の未確認を捕らえようとしても完全に戦闘になるだけだ。彼奴(かれ)と戦闘になれば今のお前では勝つことは無理だ。それに計器で見ると適合率が何時もより酷い、疲れている証拠だ。今日の仕事ももう終わっているんだ。早く帰って休むんだ』

 

「ッ…………………分かり、ました」

 

私は司令の言葉に従い、この場から離れるために数歩歩を進めたが、赤の未確認が去った道を睨みながら私を握り拳を震わせながら心の中で言い放つ。

 

(赤の未確認!次に会ったときは絶対に逃しはしない、私の親友の奏の仇を取らせてもらうぞ!)

 

見えていなくても、私は強い怒りを赤の未確認に見せる。

 

翼side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

響side

 

リディアンで2日目の学院生活が始まり朝の授業では、これといって何かがあったわけでもなく普通に終わり、あたし達は今、リディアンの食堂で親友の未来と一緒にお昼ご飯を食べている。

 

リディアンの食堂では、学食とバイキングの両方がありメニューも豊富でバイキングに並んでいる料理も様々であ、その上とても美味しい。

 

あたしと未来は、今日のお昼はバイキングに決め未来と色々と取った。もちろんあたしの一番大好物も忘れずに。そしてテーブル席に座り、あたしはもくもくとお茶碗に入れた白米を食べて向かい側に座っている未来は一緒に食べていたが、一旦手を止めてスマフォ片手にノイズの情報を見てあたしにも伝える。

 

「自衛隊。特異災害対策機動部による避難誘導は完了しており、被害は最小限に食い止められた…………だって」

 

未来はスマフォを操作して、被害の場所を確認する。

 

「ここから、そう離れていないね」

 

「……………………うん」

 

あたしは話し半分で未来に返答をして、お茶碗は左手に持ったまま右手に持っているお箸は口に入れて視線を斜め上に向けて、心の中であることを思う。

 

(亮さんの餃子…………食べたいなぁ~)

 

そんな事を思っていると、まだバイキングの料理を選んでいるリディアンの先輩方の話し声が耳に入る。

 

 

『見て風鳴翼よ!』

 

『芸能人オーラ出まくりね。近寄りがたいわ!』

 

『孤高の歌姫と言ったところね!』

 

翼さんが居るのを聞いたあたしはハッとして、お茶碗とお箸を持ったまま立ち上がると、目の前に翼さんの顔があった。翼さんも無言であたしを見て、あたしは2年前のことを聞こうとするが緊張のあまりお箸を持っている手を震わせているだけだった。

 

あたしを見ている翼さんは無言のまま、自分の右の口元に人差し指を向けた。

 

「え…………?」

 

小さく間の抜けた声を出して、あたしは自分の右の口元に人差し指を付けると、そこには1つのご飯粒が付いてた…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああぁ~、も、ダメだぁ~。翼さんに完璧に可笑しな子だって思われた」

 

「間違ってないから良いんじゃない」

 

リディアンの授業が終わり、今はもう放課後となり外は夕焼けとなっていた。隣にいる親友の未来は冷たい返答を返して、まだノートに書き終えていないところを書いている。

 

そのためあたしは未来に顔を向けて聞く。

 

「それ、もう少し掛かりそう?」

 

「うん。ん?ああそっか、今日は翼さんのCD発売だったね。でも今時CD?」

 

少し困った顔に、未来はあたしのその困った理由を察して口にする。

 

「ふっふ~ん!うっさいな~♪初回特典の充実度が違うんだよ。CDは~」

 

「だとしたら、売り切れちゃうんじゃない」

 

「うひっ!?」

 

未来の疑問にあたしはドヤァァっと言う声で答えるも、未来の返答に間抜けな声を上げて、大急ぎで荷物を纏めてリディアンを出て、CDを買うためにモノレールに乗った。

 

でもまさかCDを買うために出たことが、あたしにとっての生活を大きく左右する出来事になるとはあたしは知らなかったし、一番驚くべきことを知るとは思わなかった。

 

響side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

亮side

 

「特製餃子が五人前で2500円。麻婆豆腐が二人前で1300円。大盛りラーメンが一人前で580円で、合計4380円になります!」

 

「はい、5000円頂いて、620円のお釣りになります。ありがとうございました!またのお越しをお待ちしております!」

 

もうすぐ日が沈みそうな時間帯。

 

俺の店の赤龍軒は、沢山のお客さんで賑わっており繁盛している。店員は1人も居おらず、赤龍軒は俺1人で回しているため集金したお金の計算や食材の仕入れ数など色々とやることが多く大変だが、俺は鍛えているため今はそれほど大変とは思ってはいない。

 

 

会計を済ませ厨房へ戻ろうとしたが、赤龍軒の常連客であるサラリーマンの男性が呼び止めた。

 

「亮ちゃん、ちょっと待ってよ!」

 

「はい、なんですか。特製餃子一人前追加ですか?」

 

足を止めて注文を予測して言うと、サラリーマンの男性はニコッと笑う、俺はその人に「追加料金発生しますけど構いませんか?」と聞くと、サラリーマンの人は「構わないから作ってよ!」とお気楽に言った。

 

「畏まりました。それじゃあ少々お待ちください!」

 

「よろしく!」

 

サラリーマンの人はそう言って、右手に持っている箸で餃子を食べ、左手に持っているガラスコップに入っているビールを飲んでいる。俺は注文を受け取り大急ぎで厨房に戻って朝の内から仕込みをした餃子を取り出し焼こうとしたが……………

 

「ッ!!?」

 

餃子を焼こうとした瞬間にノイズの気配を察知したのだ。

 

(チッ、またノイズか…………こんな時に!)

 

俺は心の中で愚痴るも、エプロンを外してすぐに裏口から出た。

 

「あ!?ちょっと亮ちゃんどこ行くの!?俺の餃子は!?!!?」

 

サラリーマンの人が何か言っていたようだが、俺はその人に悪いが一切聞く耳持たずで、ノイズの出現ポイントへ向けて、バイクを全力で走り出させる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イヤァァァァァアッ!?」

 

「助けてくれえぇぇぇッ!!?」

 

「誰か…………誰かァァァッ!!」

 

 

 

「スターソードォッ!スターカッターァッ!」

 

レッドキバー1号で現場に駆け付けた俺はすぐさまノイズに教われている人々を助けるために、レッドキバー1号から飛び上がりホルスターからスターソードとスターカッターを取り出し、2体のノイズに目掛けて投げ付ける。

 

もう1体のノイズにはダイレンロッドを出して、顔面目掛けてダイレンロッドを突き刺した。ダイレンロッドが顔面に突き刺さったことに、ヒューマノイドノイズは悶え苦しむがその姿を無視して空に向かって投げ飛ばした。投げ飛ばされたヒューマノイドノイズ空中でワタワタと慌て悶えて炭素化した。

 

3人の安全が確保できたため、俺は声を掛ける。

 

 

「君達!早くここから離れるんだ!」

 

「は、はいっ!」

 

「分かりました!」

 

「あ、ありがとうございました!」

 

3人はそれぞれ別の反応をすると、少し辿々しい足取りでシェルターに向かっていった。

 

 

 

俺はダイレンロッドを仕舞い、スターソードとスターカッターを回収して、スターカッターだけをホルスターに仕舞い、スターソードは持ったまま再びレッドキバー1号に乗ってノイズの所へと急ぐ。

 

 

レッドキバー1号で道路を走っていると、所々の道や店の中には、先程まで人間であった炭素の塊があった。

 

(…………くそっ!?)

 

俺は守るべき人間の命が守れなかったことに心を痛めてしまうが、しかし今はそれよりも救える命を救うために動こうとしたその時である!

 

『誰か助けてぇぇぇぇぇぇ!!!!!』

 

「ッ!? 悲鳴!!?」

 

女性の悲鳴を聞いた俺は、レッドキバー1号を片手と左足で反転させ、悲鳴が聞こえた場所に全速力で急行する。

 

悲鳴が聞こえた場所に急行すれば、沢山の人々がクロールノイズとヒューマノイドノイズの大群に襲われていた。それを見た俺はアクセル全開で走り出し、その中を突っ切るが、突っ切ったところで止まり左掌に右手の拳をぶつけて言う。

 

「気力!!」

 

『『『『『『!!!!!!!』』』』』』

 

気力を出したことに、小型ノイズの大群は人々から狙いを俺に変えて、人々から離れて俺に狙いを定めて突撃してくる。

 

「はあぁっ!」

 

俺に向かって突撃してくるノイズに、俺はレッドキバー1号を発進させて小型ノイズの大群をぶつかっていく。ぶつかられたことにノイズ大群は転倒するも、すぐに起き上がり俺に攻撃を行おうとするが、それより先に俺はレッドキバー1号を動かして左手に持っているスターソードを小型ノイズに向け、すれ違い様に小型ノイズを斬っていき炭素化させていく。

 

「はっ!はっ!はあっ!だあっ!でやあぁぁっ!」

 

だが小型ノイズもやられてばかりではいない、狙いを定めて俺に突撃してくるが、俺はその攻撃をレッドキバー1号から飛び避けて俺に攻撃を仕掛けたノイズにスターソードを喰らわせる。

 

「いやぁぁぁあっ!」

 

攻撃を仕掛けてきたノイズをスターソードで真っ二つにに斬るが、右から小型ノイズが集団で俺に突撃してくるが、それより先に俺はノイズの集団に右手を向けて必殺技を放つ。

 

 

「炎上破ッ!」

 

『『『!?!??』』』

 

右掌から放たれた炎上波を受けたノイズの集団は、一瞬のうちに炭素の塊となってしまった。しかしそれでもノイズの大群はまだ残っており、その全てが俺に向かっている。少し面倒だなと思う俺は、右腰のホルスターに差しているスターカッターを取り出し、取り出したスターカッターと持っていたスターソードを合体させてダイバスターを完成させてノイズに撃ち放つ。

 

「ダイバスタァーッ!!!!!」

 

3発の気力弾を発射しノイズの大群を消し去るも、念のためにまだ周辺にノイズが居ないか警戒するが、何の気配も感じないため大丈夫だと確認した俺は転身を解除し、リュウレンジャーからコック着へと戻る。

 

 

転身を解除するも俺は少し考える。

 

 

(おかしい?…………最初にノイズの気配を感じたときは100を越えるほどの気配を感じたが、俺が倒したのは30体程度……………………残りは一体どうなったんだ?自壊したのか?いやそれだったら炭素の塊をそこら中に見掛けるはずだが…………?)

 

俺が考え事をしていると、コック着のポケットに入れていたスマートフォンがブーブーブーっと震えた。スマートフォンのバイブ音にすぐに気が付いた俺は、スマートフォンがを素早く取り出し連絡してきた人の名前を見る。

 

「未来ちゃん…………?」

 

未来ちゃんが電話を掛けてきたということに俺は疑問が浮かんでしまうが、電話を掛けてきたのが未来ちゃんのため出ないのはダメだと思い電話に出ることにした。

 

「もしもし未来ちゃん。どうかしたのかい?」

 

電話に出てみると、未来ちゃんは焦りながら俺にとある質問をしてきた。

 

『亮さん!亮さんのお店に響は来ましたか!?』

 

「え、響ちゃん?いやうちの店には来てないけど?響ちゃんがどうかしたのかい?」

 

『そうですか…………実は響、今日アイドル歌手の翼さんのCDを買いに行ったんですけど戻ってこなくて、もしかしたら亮さんのお店に行ってるじゃないかと思って電話したんですけど来てないんですね…………』

 

「電話はしてみた?」

 

『電話したんですけど、一向に繋がらなくて』

 

「………………………………」

 

(シェルターに避難していれば連絡くらいは取れるはず…………それが出来ないと言うことは響ちゃんはシェルターに避難出来ないほどの緊急事態に見舞われた…………! まさか残りのノイズは別の場所に出現した!?)

 

響鬼ちゃんが電話に出ないことに考えを巡らせた俺だが、すぐに1つの答えを見つけ出し、俺は未来ちゃんに電話越しで伝える。

 

「未来ちゃん!響ちゃんは俺が探す。未来ちゃんはそのままシェルターに居るんだ。良いね!」

 

『えっ…………ちょっと待ってください亮さん!それじゃあ亮さんが危険ですよっ!亮さん?亮さん!!!』

 

俺は未来ちゃんとの電話を切ってスマートフォンをポケットに仕舞えば、左掌に右手の拳をぶつけて目を瞑り精神を統一させ気力を使う。

 

「気力…………自然統一視点」

 

気力自然統一視点とは、自らの気力を自然の物体へと向け、その自然に気力とともに意思も合わせ、その自然の流れから敵の姿や人々の姿を確認する技である。

 

「…………………………………………」

 

俺の自然と統一させれば、ここを結構離れた場所にある大きな工場辺りで、何か必死のような息づかいと足音が聞こえる。俺はそこに意識を集中させれば、リディアンの制服を着た響ちゃんが女の子を抱えて走っていたのだ。しかしその工場周辺には既に大量の小型ノイズが居るのだ。

 

つまり響ちゃん達は囲まれているのだ。

 

 

「いけない!響ちゃん達が危ないっ!!!!」

 

響ちゃんを見つけるも危険しかない場所に居るため、俺は大急ぎでバイクに乗ってエンジンを掛け、その工場の所に向かってアクセル全開で走り出した。

 

(死なせてたまるか!俺はもう後悔はしたくない!もしこれで響ちゃんを救えなかったら…………俺は、俺はもう立ち上がれなくなってしまう!)

 

心の中で叫びながら響ちゃんを助けるために、バイクの限界レベルを越えるほどのスピードを出しまくる。

 

亮side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

響side

 

あたしは翼さんのCDを買いに行ったけど、そこでノイズ被害を受けシェルターに逃げようとしたが、お母さんとはぐれた1人の女の子を見つけあたしはその子と一緒にノイズへと逃げた。

 

だけど、どこもかしこも小型ノイズの大群がいて、ノイズの大群から逃げようとしたけどシェルターから離れてしまい、工場のところまで来てしまった。それでもあたしは諦めることなく女の子を抱えて走る。途中で転んで擦り傷を負ってしまうも、すぐに立ち上がって女の子を抱えて走りまくる。

 

そしてあたしは今女の子と一緒に、工場の高いところまで来た。多分ここならノイズも来ないだろうし安全だと思い女の子を下ろして一息着こうとした。女の子が絶望しそうなことを言うけどあたしは女の子に微笑んで首を横に振って安心させようとするも、後ろを振り向けば最悪なことにあたし達の後ろには大量の小型ノイズがすぐそこに迫ってきていた。

 

「ひっ!?」

 

「うあぁぁぁん!?」

 

女の子は泣きそうになる。あたしはそんな女の子を守るように抱き締め、諦めない瞳をする。

 

(あたしに出来ることを…………出来ることがきっとあるはずだ)

 

その時あの人の言葉が今度は頭に出て来て、あたしはその人の言葉を大きく叫んだ!

 

「生きるのを諦めないで!」

 

その決意の言葉を言うと、不思議とあたしは何かを口にした。

 

 

 

「Balwisyall Nescell gungnir tron」

 

 

 

それを唱えるとあたしの胸にある傷痕のところが輝きを放った。そしてその光は空へと射していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翼side

 

学校が終わったがノイズの出現を聞いた私は、すぐに特異災害対策機動部本部へと到着した。

 

「反応絞り混みました。位置特定!」

 

「ノイズとは異なる高出量エネルギーを検知!」

 

「波形の照合急いで!」

 

特異災害対策機動部のオペレーターの2人がノイズの位置を特定したが、さらにそこから謎のエネルギーが現れてそのエネルギーの解析を始める。

 

そのエネルギーを櫻井女史は驚く。

 

「まさかこれって、アウフヴァッヘン波形!?」

 

そしてさらにはモニターに出た文字に司令も驚きを隠せないでいた。そこに出た文字は私にとってもとてもよく知るものだった。

 

モニターにはこの名が出ていた『GUNGNIR』と…………

 

「ガングニールだとぉッ!?!??」

 

「ッ…………ハッ、ハッ」

 

私の親友が使っていた聖遺物のガングニールであったのだから。

 

 

 

翼side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光があたしを包み込んでいくと、その瞬間あたしの心臓から何かが出てきてあたしの得体の知れない刺々しいものが血管を巡り、それが巡るとあたしの細胞が硬質化していく。

 

「うっ」

 

あたしの体の中に何かが現れるような感覚とともに、体中から沢山の大きな機械が出てくれば、大きな機械はあたしの体中にくっつき大量の白い煙をだした。。

 

そしてその機械のありとあらゆる部分が閉まれば、あたしは立ち上がり今まで見せたことのないような凶悪な笑みを浮かべていた。

 

まるでこのあたしは、あたしとは真逆の別のあたしだと思うほどに………………………………

 

(一体あたしに、何が起きたの?)

 

あたしが思えるのは、たったそれだけだった。

 

 

響side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バイクで工場に向かっていた俺は何かの気配を感じるとともに、目前から黄色の光の柱を目にした。

 

「何だ!?一体響ちゃんがいるあの工場で一体何が起きているんだ!」

 

バイクを走らせていると、光の柱が消えれば光の柱が消えたとともに、ある力を感じた。

 

 

「!? この感じ、これは天羽奏が纏っていた聖遺物…………ガングニールの力だ!」

 

 

(本当に一体何が起きてるんだ!?!!???)

 

 

何故今まで感じていなかった聖遺物の力が感じられるのかは分からないが、俺のやるべきことは響ちゃん達を救うことのためやるべきことに集中するだけである!

 

「気力転身!」

 

俺はバイクを走らせながらオーラギャザーのキーを自然に展開させて、前台詞だけを言ってオーラスプラッダーに射し込んだ。

 

リュウレンジャーへと転身した俺は、同じくレッドキバー1号へと変わったバイクのスピードを加速させる。

 

 

「響ちゃん無事でいてくれよ!今助けにいくからなっ!!!!!」




響の一人称が2つあってどう使い分ければいいのか分かりません。でも後半から私と言っていたので、私で良いのかな?

それとちょっと活動報告でアンケートを取りたいのでぜひ皆様のお言葉をお聞かせ願います!どうか私作者に皆様のお力を貸してください!

それと感想と評価どうか下さい!
誤字脱字のご報告もお待ちしております!

それでは次回予告にいきましょう!



ナレーション 風鳴翼

BGM 五星戦隊ダイレンジャー


私の親友が纏っていたガングニールを纏った少女。

初めてのノイズの出現とともに今までノイズと戦っていた赤の未確認。

告げられる2年前の私達のライブで起きた大災厄の真実。

彼女がガングニールを纏った理由。

終わることのないノイズの出現。

そして私の胸の中に宿る思い。

次回 戦姫絶唱ダイレンジャー

真実を知れッ!

「あのギアは…………奏のものだッ!」
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