アズールレーンのベルファストの台詞からこの作品を思いつきました。
綾波は本当はレッドアクシズ所属で敵な訳ですが、元々ゲーム開始時に初期艦として選べる仕様ですので色々設定を作りました。


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残念! 今回はエッチまだありません!
俺はおねショタが書きたいんだ、次週に続け!

原作リスペクトで、原作の台詞が入ってたり。


優秀な指揮官になるには、まず自らに自信を持つことから始まります。

「ここがアズールレーンのブレスト軍港……アズールレーン本部だけあってすごく大きい」

タラップから降りた僕達二人の前には数え切れないほどの艦艇と巨大な基地、それに隣接した大きな街に驚愕していた。

 

この壮観な景色は、ここが世界の存亡の命運を握っているということを実感させてくれる。

「私も始めて来ます、重桜とユニオンにしか行ったこと無いので、おっきかったり色々違くて色々新鮮です」

僕が感激していると綾波はいつもの無愛想な顔から少し大きく目を見開いて興味津々にキョロキョロと辺りを見回している。

初対面だと分かりにくいが彼女はすごく興奮して喜んでいる、実戦経験が豊富な艦ではあるけど彼女としても驚くほどの事みたいだ。

「僕なんか、ユニオンにしか居たことがないよ。文化も違うのもそうだけど、軍務など覚えることもたくさんありそうだ」

「だ、大丈夫です……えっと、戦場の指揮官はちょっと……かっこいいですし。指揮官のお父上にも頼まれていますから、綾波が支えます」

綾波は後半の言葉を一気にまくし立てて僕に話してくれる。

僕の家は代々海軍の将校を連ねるいわゆる名家だった。父は先のセイレーンとの戦争で、僕の隣にいる綾波の艦隊を指揮し戦ったが命を落としていた。

また幼い頃から軍事について家で学んで居た僕は軍学校で何度も飛び級を重ねたが、父が戦死。家の事情もあり特例として軍学校を最年少で卒業。艦隊指揮官の補佐を一年経験して哨戒任務で大戦果を上げてしまい、そのままトントン拍子で艦隊指揮官に就任してしまった。

「そうだね、ありがとう。僕はもう当主だし家を背負って頑張らなくちゃ」

「そうじゃないのです、別にプレッシャーを掛けてるわけじゃないのです、綾波が支えると言ってるのです。」

「そもそも綾波が褒めている素直に褒めているのですから、なぜもっと喜ばないのです?」

綾波とは数年来の友人だけど、ユニオンと重桜と出身が違うからか話が上手く噛み合わない事が多い。意味は分かるんだけど文化の違いかな。

僕が怒らせてしまうことが多いが、軍務外でも一緒に居る時間は多いし、仲は……ちょっとは良いと思う。

いつもムスッとした無愛想な態度な彼女だけど、海上ではとても頼りになり「鬼神」と呼ばれるほどの艦なのだ。

透き通るような白い肌と絹のような白い髪とチャームポイントのような可愛らしい獣耳を持つ彼女は、目も大きく可愛くて魅力的な女の子だけど。僕にとって戦場の先達でもあり憧れでもあった。

「喜んでるんだけどな、綾波の素直は難しいな」

彼女の言葉に僕は少し笑いながら受け応えてしまう。

「むぅ、指揮官なんとなく失礼です……」

彼女は繊細な心の持ち主なので僕の内心を想って、多分励ましてくれていると思う。

彼女の不器用な励ましはいつも僕の心を暖かくしてくれるのだ。

 

 

「ようこそいらっしゃいました! お待ちしていました指揮官!」

最先任上等兵曹は、そう言ってビシっと敬礼してくれる。

僕よりずっと年上の歴戦の兵士と言った風格だ。筋骨隆々で浅黒く正に海の男といった面立ち、彼が敬意を最大限に持って敬礼してくれたのは救いだった。

そう艦隊の宿舎に付くまでに奇異な目で見られる事が多く気疲れしてしまった、軍学校ではそこまで気にならなかったけど。

やはり大人が沢山居る基地である、若造だから居るだけで悪目立ちしてしまうのだ。

「ありがとう、上等兵曹。まだこの通り若輩者ですが、よろしくお願いします」

総司令に会ったときも、とてもとても緊張して大変だった……しかし道中ずっと視線があり続けるというのはこの先も大変だ。

「大丈夫です指揮官、綾波がサポートします」

「ありがとう」

綾波がまっすぐコチラを見つめて居るのと目が合って見つめ合う形になっていると、兵曹は控えめに誰に対してもないように話し出す。

「えー私の個人的な独り言ですが。ウチの艦隊は様々な母国出身の艦・将校・士官・兵も居ますから、人のことをあーだこーだネチネチいうような雰囲気はありません、逆に指揮官に敬語を使われると困ってしまいますな」

豪快に笑いながら答える、見かけ通り豪快な人なのかもしれない。

「それに――」

「それに?」

「ええと、とにかく、ウチの艦隊は指揮官を歓迎していますから」

「まぁ秘書艦も優秀なので細かいことは任せれば大丈夫だと思います、仕事も戦いも出来ますし美人さんですしな!全く、指揮官が羨ましいですな!」

後半の美人さんのあたりで顔が緩む辺り、敬礼した時などの真面目な顔ではなくコチラが素の顔なのかと想い直して思った。

 

 

 

「あなたは私のご主人様ですか?ご機嫌麗しゅうございます。メイドのベルファストと申します。この身、これからあなたに捧げます」

私は彼を見て気づき、深々とお辞儀をしました。

「そ、そんな、僕はまだまだ若造ですし、歴戦の強者にそんな恐れ多い!」

ベルファストという名前を聞いて恐縮して居るのか、彼はとても謙虚な若者のようです。

「いえ、歴代最年少の艦隊指揮官というだけで賞賛されて余りあるでしょう……それに会ってみて噂に違わない素晴らしい指揮官と分かりましたわ」

「そ、そうですか。ありがとうございます」

そう彼の事は父上から聞いていたのだ、感情豊かに動く表情と色んな物を見通すための大きな瞳がとても似ています。素晴らしい指揮官だった彼の父上――私の最初のご主人様。

別の艦隊に配属になって数年後亡くなってしまい一時は悲しみに暮れたけど。まさかこんな縁が繋がるなんて……

とても利発な子だと良く話してくれたこと思い出します、そして最初のご主人様にとても愛されていたようだった。

「指揮官、私も歴戦の強者ですからね?」

「なにはともあれ、よろしくお願いしますご主人様。 そして、またよろしくね。綾波」

「よ、よろしくお願いします、おねえさっ……ベルファスト」

 

 

 

「綾波がまだ新米の頃に一緒の艦隊に居まして、少し面倒を見ていた間柄でした」

僕は宿舎へ行く綾波と別れ執務室に向かう途中に、艦隊についての說明やベルファストと綾波の間柄を聞いていた。

「あの頃はお姉様と私を慕ってくれたりと素直な子だったと思うのですが、厳しい実戦を経験すれば誰しも変わる物……と言いたいですが。何か違う事情がある気がします。良い指揮官とまた出会えたようですね」

凛とした表情が少し崩れ、笑みが溢れている。控えめだけど魅力的な大人の笑顔は、綾波が成長したことを喜んでいるみたいに僕には見えた。

「そう、だと良いのですが」

「いえご主人様、綾波のような子は中々人に懐きませんから。私に懐いていた綾波が私のご主人様に懐いているのも何かの縁かもしれませんね。ちょっと妬けてしまいますけれど」

 

 

「ここが指揮官の執務室です、今日からご主人様のお部屋でございます。ご自由にお使い下さい」

ベルファストが厳かな雰囲気の重い鉄の扉を開けて中に入ると、執務室らしく革張りの椅子に合った大きめの木のデスクがあった。

そしてその背後にはそびえ立つように壁一面の世界地図がある。それはこの艦隊の膨大な作戦領域とともに、その責務の重さを僕に伝えてくる。

小さく書き込まれた作戦の結果や試行錯誤の後、そして戦死者の数もあった。

先程の浮かれたような上等兵曹やベルファストとの話を吹き飛ばしてしまうほどの重圧を感じた――

「セイレーンとの戦いを中心である艦隊の指揮官室です、存分に力をお出し下さい」

まだ僕の指揮官としての日々は始まったばかりだった。

 

 

執務室に入ってから十数分経つが、世界地図を見つめていた。戦う相手はセイレーンだけでなくレッドアクシズもいるのだ、綾波の国である重桜、彼女の仲間達とも戦うことになる。父の艦隊に居た会ったこともある艦と戦わなければならない、僕はもっと強くなってその覚悟を強く持たなければ――

 

 

「ご主人様……失礼致します」

近い将来来たるセイレーンとの戦いへの使命に駆られていた僕は、気づけば柔らかな感触に優しく抱き締められていた。

「優秀な指揮官になるには、まず自らに自信を持つことから始まります。」

大人の女性の香り――ドキドキするような甘い香りが僕を包み込んだ。

「私が手となり足となり、ご主人様を支えます」

「ご主人様は意のままに最善をお尽くし下さいませ」

「……それに私、ご主人様のこと大変気に入ってしまいましたから」

「べ、ベルファストっ、なにをっ」

更にぎゅっとおっぱいを押し付けられる。信じられないほどの柔らかさを感じ、ぼくの心はドギマギしていた。

「ふふ、私としたことが失礼しました肩の力も抜けた処ですし、淹れてきた紅茶が冷めてしまいますね」

ささっと僕から離れ、いつの間にかに秘書艦の机に用意されていた紅茶を取りに行く。しかし甘い残り香はまだ残っていた。

若輩として今まで馴染みきれなかった海軍という場所に、この時初めて受け入れられた気がした。

 

 


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