先代巫女と行く幻想郷生活   作:篠崎零花

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何事もなければ平和…というわけでもなさそうですね。
今回でまた異変は終わりです。次回は宴会から。



下から今回の本編になっています。


第19話 神社のピンチ。だから山へ行く 後編

空を飛んでると滝を見ながら上がれていいね。

案外綺麗だわー。

 

 

 

お?進んでたらなんか思い出しそう。

…『犬走椛』?え?それが彼女の名前?

弾幕は……ってそれなりに厄介!

さすがこれからが本番なだけある。

密度が凄くて避けるのが大変。

 

でも耐えてどうにかすれば…まだどうにか…!

…よしっ、いった!

 

 

 

ふぅ。でもなんだったろうね、あの子。

いきなり襲ってくるなんて…。なにか山にあるの?

 

 

また誰か出てき…『射命丸文』?そういう名前なのかな?

どっかで見たような格好をしてるような…。いや、見てる気がするよ、私。

 

「あやややや。侵入者の報告があったからそこへ来てみれば……まさか貴方とは……」

 

「ああ、あんたね。あんたには用事なんてないから通してちょうだい」

 

「そう言われても侵入者の報告を受けた時、私が出るようにと言われたのよね。私はただの新聞記者なのに、酷い話でしょう?」

 

「はいはい、そうね。それで?」

 

ただの、なのかな。本当に。

そう思うのは私だけ?

 

「そりゃ多分、貴方の事を一番良く知っているのが私だからでしょうね。ほら、きっと貴方の相談事にも乗れるかもしれないって上司の粋な計らいよ」

 

「それって単純に顔見知りのあんたが出されたって話よね。それはいいから通して。山の上にいる神様とやらに用があるんだから」

 

「山の神様?あぁー……なるほど。さてはあの神様の事かな?」

 

「いや、どの神様よ…」

 

八百万の神様って言うほどいるらしいのに分かるかってつっこみをしたくなった。

 

「最近、天狗も手を焼く神様が頂上に移り住んでね。どんどん山を自分の物にしようとするし……。最近は麓にまで降りて信仰を集めようとしている、って言う話だし……」

 

「ああー…。そいつよ、そいつ。私があるのはそいつだわ」

 

「調子に乗るようだったら、私達天狗達が倒すつもりだったので、貴方が行く必要はないわ」

 

「大いにあるわ。あんたには話さないけど、結構大事なの。だから通して」

 

最後は少し強めに言ってみた。

多分意味はない。

 

「でも、私は貴方を通す訳に行かない。私があっさり通しちゃったら、見回り天狗達も納得がいかないからね」

 

「へぇ…。面倒なのね、天狗って」

 

「組織に属するってのは自分の意思だけでは動けなくなるって事よ。さあ、手加減してあげるから本気で掛かってきなさい!」

 

「手加減って…。まあ、いいわ。私はいつもの通りにやらせてもらうから」

 

 

 

ということで、弾幕ごっこをすることになりました。

……ってなにがだよ!

 

うん、セルフボケツッコミはやめるか。

いい加減目の前に展開された弾幕に意識を向けないと被弾する。

それとついでに攻撃も前方に集中させて一点集中狙いに変えてっと…。

それをやって少ししたらいけた。

 

 

――岐符「サルタクロス」

 

発動してから少し様子見してたら、とんでもなかった。

仕方ない。Pとやらを使うにせよ、ここは素直に霊撃を使わないと避けきれるか分からない。

 

 

 

 

 

 

攻略…っと。おお、ドーナッツにありそうな形の弾幕が出てきた。

でも油断しなきゃ平気そうね。

あれ。そういや2回ぐらい霊撃したのに使う前ぐらいの数値に戻ってる。

 

 

遠慮しなくてよかったんだね。

それで少し攻撃し続けていたらスペルカード宣言するのか弾幕が止まった。

さて、次はなにを使ってくるのかな?

 

 

――風神「二百十日」

 

発動してまた様子見してたんだけど、今度のも難しそ……あれ?

これ、避けながら考えてみたんだけどさ。

そんなに難しくないね。

むしろ逃げ道確保しながら避けてたら大丈夫なんじゃない?

 

っと、攻略ー。

次はスペルカードを使う前のにほとんど似てるけど…。

うん、難しくはなってるね。

 

 

――「無双風神」

 

うん、ちょっとスペル名が不吉…だと思ったらその通りだったよ、やだー!

しかも動き回ってるから攻撃なんて届かないし…。きっついな。

いざとなったら、霊撃でもしよう。……あまりにも弾幕が濃すぎるから。

 

 

 

 

 

 

――塞符「天上天下の照國」

 

ああ…さっきよりはまだ大分マシだね。

っていうか今まで使ってきたスペルカードさ…本当に手加減してこれなのかな。

なんか理解しがたい天狗だ。別にいいけど。

 

 

 

 

 

しばらく避けていたらどうにかいった。

「まじめに戦った事なんて殆ど無かったけど、予想以上の強さね。これなら、あの厄介な神様も倒せるんじゃないかしら」

 

それってないに等しいってことだよね?

 

「あら、それはどうも。…それはともかく、その神様のところまで案内してもらえる?」

 

「その神様は、少し前に神社と湖ごと引越してきたの。この先に新しい神社が出来ているのよ。そこに居るはずだわ」

 

「これまた大規模な引っ越しねぇ…。ま、情報どうもね」

 

 

 

 

 

 

 

 

幻想入りに規模なんて関係なかったかな?

そう思ったのは参道っぽい場所に出たとき。

こんなの急に現れるもんだと思うと普通はビックリするよね。

 

 

 

 

それからある程度進むと巫女服を着た少女が目の前に立ちふさがった。

なんだろう。そろそろいきなりバトルを仕掛けてくるトレーナーに見えてきたぞ。

全然関係ないんだけどさ。

 

んで、今回の人は…?

おお、上から見れば星みたいな弾幕の形だね。魔理沙と違って作ってるみたいだけど。

うん、この感じなら大丈夫だね。平気そうだ。

 

 

 

 

――秘術「一子相伝の弾幕」

 

…ん?なんだ、大丈夫そ…ってそうでもない!弾幕濃すぎでしょ。

 

霊撃を一度使って、と。

お、案外いけた。

 

 

 

 

 

 

いやぁ、普通の弾幕と一緒かなーとか思ってたから駄目だったね。

……見た目に惑わされたのもあるけど。仕方ないね。

名前は…『東風谷早苗』か。そういう名前なんだね。

 

 

「巫女の貴方の方から山に入るとは……今すぐうちの神様を勧請したいのかしら」

 

「いいえ。それにしても本当に神社ね…。信じがたいけど」

 

「ここは守矢の神社。忘れ去られた過去の神社。外の世界から神社と湖ごと幻想郷に移動してきたのよ」

 

「あらそう。凄いわね」

 

因みに今のは棒読みね。

 

「ここの山は私と私の神様が頂くわ。そして貴方の神社を頂けば……幻想郷の信仰心は、全て私達の物……」

 

「そんなことをしたら幻想郷におわす八百万の神様が黙ってないわよ」

 

そう言った後に「…最近他の神様もこの神社を気にかけてくれるようになったし」と小声で足しておく。忘れちゃダメだからね、私は。

 

「これは幻想郷の為でもあるのですよ。今の信仰心が失われた状態が続けば、幻想郷は力を失います。奇跡を起こす力を失うのです」

 

「前よりは信仰されてるわよ、失礼な。だから私達でどうにかなるわ」

 

「私は風祝(かぜはふり)の早苗。外の世界では絶え果てた現人神の末裔。神を祀る人間が祀られる事もある。巫女が神になる事もある。貴方にはそのぐらいの覚悟が出来て巫女をしているの?」

 

「別に神になってもならなくてもいいと思ってるのよね。やる時にやることをやればどうにかなるし」

 

「そう。では現人神の力を見て考えなさい。奇跡を起こす神の力を!」

 

 

 

 

 

 

 

幻想郷での弾幕ごっこって本当流れのまま行くよね…。

まあ、いいけどさ。

 

まだ平気…と。

 

 

 

 

――奇跡「客星の明るすぎる夜」

 

…う、厄介そうな弾幕。

きつそうだったらはやめに霊撃使おうかな…。

あんまり被弾できないんだし。

 

 

 

 

 

 

ギリッギリだったけど、なんとかなった。

多分封魔針ってのもあるんだろうね。さすが高威力。

 

っと違う弾幕を張ってきた。

いやなんか…よく避けてこれたな、と。

途中霊撃使ってるとはいえ。

……どうにかなるもんだね、ほんと。

 

 

 

 

 

――開海「モーゼの奇跡」

 

うわ、なんかまた厄介な弾幕。

でもなんか、視界の隅に見える左右のあれが海みたいに感じるのは私だけかな?

別の弾幕でじっくり見る余裕がないのは残念だけど。

いざとなれば霊撃、だね。

 

 

 

 

 

 

ん、次のは凄く楽だね。

早苗の正面だけ隙間多いし。

 

――準備「サモンタケミナカタ」

 

これは軽く避けてれば…え、ちょっと!?

封魔針って確かに高威力だけどさ!

これは…これはちょっと…。

 

 

――大奇跡「八坂の神風」

 

迫り来る弾幕は濃く見える…のに当たらない?

これって下手に動かなければ当たらない…とか?

……おお、当たらない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「強い……。こんなに力があるのに何で貴方の神社に信仰心が集まらないの?」

 

「さあね。むしろ私が知りたいわ。でも少しは集まり始めてるんじゃないの?」

 

「そうね、私の神様の分社を置いておくだけでも、信仰心は今よりも大分回復すると思うんだけど」

 

「それはいい話ね。でも、まずは神様に会わないとね」

 

「え!?貴方の目的って、もしかして……」

 

「勘違いをしたままであろう神様を懲らしめるのよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのまま進んだら、湖まで来た。

というか来ちゃった?

 

「湖についたのはいいんだけど…かなり柱があるわね。…んで、この柱を出した張本人はまだいるのよね?」

 

因みに出るとほぼ同時に名前を思い出したかのような例の感覚を覚えた。

なるほど、『八坂神奈子』って言うのか。

 

「我を呼ぶのは何処の人ぞ。おや? なーんだ、麓の巫女じゃないの。私に何か用?」

 

「そうそう、用があるのよ。でもその前に…あんた、フレンドリーすぎない?」

 

「最近は、厳かな雰囲気を見せるよりも友達感覚の方が信仰が集まりやすくってね」

 

「そう。それはいいんだけど、乗っ取りはやめてほしいのよね。困るのよ」

 

「乗っ取ろうとなんてしていないわよ。私は貴方の神社を助けたいだけ。貴方の神社に人が集まるようにしたいだけ。妖怪の魔の手から救いたいだけ」

 

「そう思うのは結構だけど、一方的に話していくのはいかがなものかしら。それにあんたを祀って信仰されるかが心配ね」

 

あの時、いきなり消えたしさ。

 

「信仰は0よりも減ることは有り得ない。幻想郷に足りない物は神様を信じる心。巫女の貴方なら判るでしょう?」

 

「前よりは参拝客が来るようになってるのよ。だからあんたの力なんて借りない」

 

「そうか。だが、神社は巫女の為にあるのではない。神社は神の宿る場所。そろそろ──神社の意味を真剣に考え直す時期よ!」

 

 

 

 

 

 

うーん、巫女の為にあるとか思ってないんだけどなあ…。

まあ、いいや。とりあえず弾幕ごっこで話し合いができる段階までやらないと聞く耳持ってくれそうにないね。

 

はぁ…。仕方ないか。

 

 

――奇祭「目処梃子乱舞」

 

こ、これはなんとかなる…っぽい?

んー、本音を言えば練習したかったなー。

ほとんど感覚任せで避けてるから怖いのなんの…。どうにかしたいね。

 

 

 

 

 

間も間で凄いねぇ。

避けてこれてるのが奇跡ってレベルなんじゃないの?

 

 

――神穀「ディバイニングクロップ」

 

下手すりゃ当たりそうな弾幕を乗り越えた、と思ったらこれ。

しかも最初はただの当たり判定の大きな弾と思ってたら途中から弾の大きさが変わるし。

よく見ると青色が混じってる。避けにくいなあ。

 

 

 

んで、通常弾幕(こっち)も通常弾幕《こっち》で避けにく…というかなんか一歩間違えたら被弾しちゃいそう。

伊達に外で神様やってないね。

でも…昔っていつだ?

 

 

 

 

 

なんて関係のないことを考えてたら次にいっていた。

 

――神秘「ヤマトトーラス」

 

片方から短剣が出てき…もう片方からも!?

んー…まあ、交差するのにも時差があるし大丈夫かな?

それに避けれそうな隙間を移動してる最中に見つけたし。

 

 

 

 

 

んで次の弾幕は…ん?んん?

案外綺麗に隙間があるような…いけそう。

ただなんか順番になってるの?そうなの?

な、なんか見づらい…。

 

 

 

 

――天竜「雨の源泉」

 

輝夜以来の綺麗な弾幕だね。

いや、その。避けてなきゃいけないからそんなに楽しむ余裕がないんだけどさ。

出来ればゆっくり見たかったなあ……ってあぶなっ!ちょっとよそ見してたら被弾しかけた…。

神奈子ばかり見てるもんじゃないね。

 

 

 

 

――「風神様の神徳」

 

お、おお…。……だ、大丈夫かな、これ。

いや、避けてこれたんだし、気合いだー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんて気合いでやってたら被弾しかけること数回。

いやぁ、ごりごりやるもんじゃないね。

「とりあえず、乗っ取りは駄目だからね?」

 

「そこまで拒むのなら…分かったわよ。早苗にもそう言っておく」

 

「あら、素直ね。なら今言ってもらえないかしら。代案ならあるし」

 

「代案?貴方が考えたの?」

 

いやいや、私だとまず考えなかったことだし。…首は左右に振っておくか。

 

「いいえ、私じゃないわ。早苗よ。…分社なら置いてもいいって思ってね。そうすればあんたも私もウィンウィンな関係になるでしょ?」

 

 

「ウィンウィンって貴方…。…いえ、そうね。それなら貴方の神社を乗っ取らなくても信仰は得られる。んで、もっと参拝客に来てほしい貴方は」

 

「そう、参拝客が増える。そういうことだから、ご神体宜しくね。私は帰るから」

 

「自由だね、貴方」

 

「だってもう私の神社の問題は解決したし。あとは準備だけすれば、ね?……あ、とりあえずお酒とかおつまみとか、忘れないでよね。あんたらと山にいる妖怪とでいざこざがあっても困るし、それが里に響いたら嫌だから」

 

「へぇ、以外と気配りできるんだね。なんだったら同じ巫女同士早苗と仲良くしてやってくれないかしら?」

 

「あ、あぁー…。それもそうね。現人神っていうけど、同じ人間で巫女だものね。ま、いいわよ」

 

私がそういったら驚かれた。

自分で言っておいて酷いな。

まあ、早苗を気にするのは長い付き合いだからなのかな?

 

 

「あ、そうそう。今でもいいのよ。分社は後で建てておくから」

 

「そう?じゃあ、その方で。ご神体もちゃんと用意するし、お酒とかおつまみも出来る範囲でするわ」

 

「あら、悪いわね。じゃあ、色々終わったら面倒な奴らと川にいた奴らを誘ってくるから先に行っててちょうだい」

 

「はいはい、分かったわ」

 

 

 

いよっし。ここまですりゃあ後腐れはないでしょ。

あとは彼女ら次第だし。

 

そうと決まれば準備しなきゃね。

 

 

 

 

私はそんなことを考えながら博麗神社へと帰った。

天狗たちや河童たちを誘うの大変だったけどね。




すみません、本文を変えさせていただきました。
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