先代巫女と行く幻想郷生活   作:篠崎零花

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色々とやってみました。

多分この話、長くなりそうですね。


では下から本編です。


第22話 死神って運ぶ担当だとしてもあれだね

……その少しした後。目覚めて上体を起こしたら目の前に小町がいた。

これは二度寝するべきだろうか。それとも気のせいだとして目の前で着替えるべきだろうか。

 

「ジッと見たところでなにもでないさね。と、いうかなにもしないよ」

 

「へぇ、死神がここにきてよく言うわ。…ま、鎌を持ってない辺り本当にそうなんでしょうけど」

 

ややこしいこと、この上ない。

そうでなくたって人間には寿命とやらがあるんだから。いや、寿命云々より心臓に悪すぎる。分かってるとはいえ、ね。本当

――勘弁してほしい。

 

 

「ああ、なんだ。寝起きだったのね。そりゃ目付きがちょっと悪いわけだ。半目で睨まれる理由が分かったよ」

 

「んで、どういう用件よ。あんたの上司の映季は平気なわけ?お得意の説教されても知らないわよ」

 

一応心当たりがないわけじゃないんだけどね。

でも、どうしてもあの時のサボってる様子の方が強くて…。し、仕方ないね。

 

「今回はちゃんと許可をもらってきてるわよ。そこまで考えなしじゃないさね。んで、前回の話は覚えてるね?」

 

「あら、意外。てっきりあんたはサボマイスタやってる者だとばかり」

 

「なんだいその言い方。変わってるわね」

 

さすがに半目で見てくるか。

うんまぁ、それ以上分からないのは仕方ないね。

 

「ええ、かなりね。それで、前の話っていうことはお礼をする…って話かしら?」

 

「そう。お礼だよ、お礼。さすがにそれを忘れるあたいじゃなくってね」

 

なるほど。

サボり癖が目立つけど、そういうのは厚いんだね。

 

「それはどうも。…でもやっぱり、渡し舟の死神と知っててもなんかおっかないわね」

 

「そいつをニヤけながら言わなければよかったんだけどね。…私じゃなくても言われるだろうけど」

 

「べ、別に言わなくてもいいじゃないの!ほら、とりあえず私着替えるから…!」

 

と無理やり部屋から押し出した。見られても困る訳じゃないけど、なんとなくね。

別に死神だからってわけじゃないよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

着替えたあと、そこのふすまをあけたら律儀に小町が待っていた。

ただのサボマイスタじゃなかったみたい。

 

「お待たせ。んで、お礼とはなによ」

 

「これさね。たいしたもんじゃなくて悪いけど」

そういって差し出してきたのはちょっとした箱。

 

「たいしたもんじゃない…ってなによ、それ」

 

「開ければ分かるよ。どうだい?気になるでしょ」

 

なんじゃそりゃ。

 

「はいはい、どうも」

といいつつ受け取って綺麗に包装を外して開けてみたら手鏡が入っていた。

 

「……そんな面倒くさそうな顔をしなくてもそいつは普通の手鏡さね。心配する必要はないわ」

 

「あー、そりゃどうも。ありがたく受け取っておくわ」

 

「本当は食べ物にしようと思ったんだけどね、お前さんも食べれそうなもんがあっちになくてさ」

 

「むしろ手鏡でいいわ。下手なものよりありがたいもの」

 

そういったら驚かれた。

欲がないとかって言ったら怒るよ?

 

「今の巫女が珍しい。…それはそうと、私の本命はそっちじゃないんだ」

 

うん…?なにか他にあるのかな。そう思って黙ってジッと見てみた。

 

「それはだね、先代の巫女のことなんだ。本来いるはずのない人間がいる。それがおかしくてね」

 

「あら、そうなの?」

 

「そうなんだよ。んで、問題なのは彼女も巻き込まれた側だってことよ。四季様が見ても元凶は分からなかったそうだし」

 

ああ、なるほど。つまりこうだ。

霊華はいつもの通り妖怪退治かなにかでもしていたんだろう。その最中に誰かの手によって今の幻想郷にきた。

でも、そうすると私を巻き込む余地がないんじゃないかと思う。

……って待って。

 

「彼女も?それってもう1人いることにならない?」

 

「さすが霊夢。確かにその通り、もう1人いるらしい。正確にはもう2人だろうけどね」

 

…本物の霊夢のことか?

 

「でも私や四季様はまだ分かってはいないのよ。それが誰なのか。…それだけだよ。そんなに気にしなくても大丈夫だろうけど、頭の片隅にでも入れておいて損はないと思うよ」

 

「それはどうもね。多分入れておくと思うわ」

 

そう答えるといきなり消えた。

幻想郷のことだ。多分能力だろうけど…なんか移動に便利そうだなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから境内に出て分社の方にきてみた。

まだ少ないけど、参拝客が増えてある意味嬉しい。

でもうちの神社のも信仰してもらえるのかな。そこが心配になってくる。

 

「そこでなにしてるの?霊夢」

 

「守矢神社の分社を見てるだけよ。ついでの掃除はあとでするつもり」

 

そういってから振り返ってみたらそこには霊華がいた。

…さっきまで修行でもしてたのか汗かいてる。なんか所々汚れてるし。

 

「そうなのね。んで、ちょっと修行してたら下級妖怪に会っちゃったわ」

 

「…そんな軽いノリで言われても困るわよ。それで、怪我は?」

 

「もちろんしてな――って半目で見なくてもいいじゃない。つれないわねぇ」

 

場合を考えてほしい。

下級妖怪はスペルカードルールが理解できず普通にこちらを見たら襲ってくる。

強いて襲われないものと言えば同じ妖怪か強い巫女。そもそも巫女は―――やめておこう。

多分この幻想郷で考えれば私か霊華か魔理沙ぐらいじゃないかな。

あ、種族魔法使いはなんとかなると思ってるからなしで。

 

 

「…あと無言で背中を向けるのもやめてちょうだい。あ、それはそうと」

 

「なによ。どうかしたの?」

 

「あ、いいえ。気のせいだと思うのだけれども、ずっと晴れてるような気がするのよ」

 

「ずっと?それは――」

 

ない、と言おうと思ったけど、そういや最近変わってないね。

前に曇って以来ずっと晴れだね。

たまにそよ風があるぐらいでそれ以外は…。

 

「…ずっと晴れね。ちょっと魔理沙んとこ行ってみるわ」

 

「これまたおかしなとこね。そこじゃなくてもっと近そうな場所から探した方が効率がいいと思うのだけれども。元凶も倒せるでしょうし」

 

「……でもあんた、スペルカードルールで戦える?」

 

といって睨んだら苦笑いされた。

まだ霊華は弾幕を張る練習中だから無理もないんだけどね。

 

「とりあえず、見に行けばずっと晴れっぱなしかどうかが分かるしどうなってるか分かるからいいの。じゃあ、行ってくるから」

 

「その“遊び”とやらは本当、大変ね。でもその分、本気で挑んでも平気になったのは今の幻想郷のいいところね。…ま、いってらっしゃいな。私も私で現代に馴染まなきゃいけないから」

 

な、なんか先代も大分変わったね。

前の様子は知らないけど、どんどん性格が柔らかくなってきてるし。…それでも修行をサボった時のあの顔はものすごく怖いけど。

うん、いい傾向だね。はやく霊華にも馴染んでもらわなきゃ。

 

 

「……霊夢?」

 

んでもって今回は。今回こそは名前を覚えてもらおうね。

スペルカードルールがあるから実力主義の世界じゃなくなったけど、今の方が前より気をはらずに済むだろうから楽だろうしね。

 

 

「聞いてるの?霊夢」

 

「……なによ、うるさいわね」

 

そういって半身だけ振り返ったら驚かれた。

いやいや、驚く要素なかったよね?

 

「だい――いえ。悪いけど、寝てちょうだい」

 

寝てちょうだい?そんな無茶な…。

そう思うやいなや首辺りになにかされた。痛い、というかなんというか……

それよりも、なにを…して…

 

「……悪いわね」

 

 

さいごにそれだけが、みみにとどいた。ような気がした。




一部だけ手直ししました。目立たないとは思うので気にしない方面で…いいですかね?
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