ただ、何分イージーシューターな上、やった作品も少なく大体のものを動画などで見ただけの者です。
違う点とかあるかと思いますが、仕様になっていますのでご了承ください。
それでも平気と言う方は適当に読んでやってください。
…余計に疲れた。
それが神棚周辺の掃除を終らせた感想だった。
やる必要なんてあるのか?なんて思ったけど、サボれるなら背に腹は変えられない。
ならやる。
それだけの理由でやったんだし、仕方ないんだけどね。
投げ出しかけたとか、そういうのはなしとして。
とりあえず、やることはやったし、神棚を見上げてみる。
ほこりとかはちゃんと落とせたみたいで綺麗になっていた。
掃除する前からあったお神酒はほこりをとっただけ。
…そのうち変えるかな。
今は疲れてるからパス。少し我慢しててね、名も分からぬ神様。
「明日か明後日にでも倉庫も見ようかしら」
そう呟き、通路を通って居間に入る。
台所を見ると霊華が立っていた。
「なにをしているの?霊華」
おやつを食べるわけでもないだろうに。
料理をするにもまだ夕食にははやくないような気がする。多分。
「なにを…ってあなたこそ台所に来るの遅かったわね。なにをしていたのかしら?」
「そりゃあ神棚を掃除に決まっているでしょう?後々サボれるならやっておいて損はないし、汚かったから、よ」
何故か半目で見られた。なんて理不尽な。
サボれるなら先にやる。そうすればやれなんて言われない。
そうだと私は思ったんだけどなあ。ほら、先にやってるんだし、文句の1つすら出ないはずでしょ?
「なによ。別に問題なんてないはずだけども」
「ええ、ないわよ。でもサボるためとは言え、まさか先にやるをとるなんてね…。まあ、いいけども。んで、どうして台所にいるのかって話だったわよね」
ああ、そうだったなーとようやく思い出した私は頷いた。
先に聞いておいて駄目だね。そりゃ呆れられるわ。
「そりゃ
「なるほど、ね。…それと、夕食分は悪いけども霊華だけで作ってもらえないかしら?慣れないこととか色々したものだから肉体が疲労を訴えていて…ね」
と苦笑いしながらいう。
今日一日が辛すぎたんだよ。しかも挙げ句の果てあんまりしなかったことさえしたし…持たないわ。
「でも体力をつけるために今後もやっていくわよ。例えあなたが嫌と言ってもね。そんなんじゃ万が一の時、自衛すらままならなくなるわよ?まあ、食事はあなたがある意味外来人ってのを踏まえてある程度は大丈夫なように作ってあげるけどもね」
うぇー…あの体力作りまだするの?
もういいよ。あなたのはきつすぎて追いつけないし。
それぐらいだったら独学でやりたいほどだし。修行したての身にはもう少し軽くしても怒られないだろうしね。
…にしても。道理で朝御飯が魚とかそういう内容だったのかな?
なるほど…。なら私も少ない情報を頼りにサラダとか作ってみようかな?
そうしたらもうちょっと食卓が豊かになりそうだし。
「それはどうもね。なら私はお茶でも飲んでることにするわ…」
そう言って
お茶ぐらいは簡単に淹れることが出来た…んだけど、それも茶化された。本当に泣くぞ?
それからしばらくした後、夕食をとった。
そのついでに野菜を少し空いていた容器を使ってつけさせてもらった。
風呂に入るとき、
まあ、その後になんとなく理解した私は頷いて入ることに。
なにせ風呂に入るような準備をしだしたから。そこまでされたらわからないはずもない。私は、だけど。
因みにトイレが大変でした。
でも、大変だったのはそれじゃなくトイレの位置。誰だ、あそこに作った奴は。
もうちょっと近くにほしかったよ。
漏らしそうな時とか大変だろうに。
――そんなこんなで夜は明ける。
「……朝から筋肉痛ってついてないわね、私も」
布団に横向きで寝転がったまま、そう呟いた。
なにせ全身が痛かったから。
今着替えるのが億劫になってしまった私は朝食でも…と思い、居間に行くとこっちに背中を向けている霊華がいた。
「おはよう。早いお目覚めね、霊華」
「あら、おはよう。っとそうだわ。あなた――昨日の月、見たかしら?」
えっ?なんでそれを今?という疑問が浮かび上がったが、この際正直に答えた方がいいんだろうね。
「ええ、見たわよ。寝る前だったけども、満月だったわね」
だから、うわー久しぶりだなー満月見るのーとかだいぶ適当に見て、そこそこの感慨にひたったわけだけど。
幻想郷に来てから夜空はそんなに見上げてなかったし。
「そ、それだけかしら?おかしいわね…精神が別人になっても能力は健在みたいなのにどうしてなのかしら…。あ、あぁ悪いわね。話を変えるとして、あなた…あの髪飾りがついてないとただの少女ね」
え、ええ!?
変えるにしたって関係なさすぎないかな!
いや、いいや。素直に答えておこう……。
「寝起きから筋肉痛なもんだから、着替えるのも億劫になってね。寝癖を直しておくのがやっとよ」
そういうときょとん、と不思議そうに私を見てくる。
いやいやいや。そりゃあんなきっつい修行をして、なんともないわけないじゃないですか。特にまだ鍛えられきってない人間の体は。
ハードル高すぎる。勘弁してー。
「寝癖は直せるのに着替えは面倒くさい…そう言いたいのかしら?」
うん、さすがに寝癖ぐらい直しておかないとあれだからね。
寝間着でいるんだとしても、ね。
「ええ、言うわ」
そういうと何故か呆れられた。
うん、ちょっとよく分からない。
朝食後、着替えた私は掃除をしようと箒を持って鳥居側の境内に出て立った。
立ったのはいいけど、違和感がある。
そう、背後に異次元への出入口があるような、はたまた結界というか世界と世界の狭間って言うか…。なんだろうか。
なんて箒を片手に考えていると後ろから
「あら、気づいているのに声をかけないのかしら?」
と言われた。
ここはあえて無視するか…?
と思った瞬間、狙ってなのか目の前にその声の持ち主は顔を出してきた。
目のような形をしたスキマのような何かから上半身を出しているので内心ビックリしたけど。
よく見れば両端にリボンがついてる…。
長い金髪の先を束に結った髪型が特徴的…かな?
服は見える範囲で言うと紫色のワンピース系なのかな?
あとはリボンの結び目が前についているドアキャップみたいな帽子に手につけている白い手袋。それと日傘。
「胡散臭いからってそれは酷いわよ?」
「別にいいでしょう?んで、なんの用よあんた」
クスクスと微笑みながら言う相手に半目で見つめる。
記憶が確かであればこの
と、いうかこれも霊夢の記憶か…。そうか…。
とりあえず八雲紫、って名前だったはず。うん、そのはず。……やっぱりなんか胡散臭い。
「あらあら、そう嫌そうな顔をしないの。今回はちゃんとした話なのだから。たまには信用してほしいわ?」
「んじゃ、半分だけ信じてあげるわ。…それで内容は何よ」
「それはね…ちょっと異変が起きてるのよ。それも大規模な。解決…手伝ってくれるわよね?」
どうせ有無は聞かないんだろうな。
なんとなくそうぼんやり思うと頷いた。
「いいけども、誘うあんたも同行してもらうわよ。強制だからね」
そういうと紫は苦笑いを浮かべたように見えた。
っていうか…あれ、原作を少し遊ばなかったっけ?
これに似たようなものがあったような…。思い出せない。
まあ、いいか。
連れ出されるのなら連れ出す相手も道連れにするまで。
「とりあえず詳細でも聞かせてもらいましょうか」
と、半目で見つめながら私は言った。
一部本文を手直し&リメイクしました。