冬が終わり、春になる頃…なんだけど、神霊が気になってしようがない。
前から増えてたけど、いよいよもっておかしいし。
対応すれば消えるのはその時からだけどさ。
っと、そうこうしてたら魔理沙が飛んできたね。
「よっ!霊夢、待たせたな。んで、行くか。神霊を調べに」
「行こうとかどうとか話してたものね。分かったわ、行きましょ。準備はもうすましておいたし」
(おっ、ちゃんと覚えてたんだな。…いや、そりゃそうか?)
「んじゃ、とりあえずこっちだな」
白玉楼の方じゃないかな、そっちは。
とりあえず魔理沙についていくか…。
魔理沙と一緒に幽明結界を越えたところで怨霊みたいな、神霊みたいな霊的ななにかが弾幕を張ってきた。
2人でそれを避けながら攻撃するもんだから、少しはやく倒せた。
魔理沙は手慣れてるなぁ。結構濃かったのに。
さらに進むと誰かいた。と、いうか亡霊?
「あぁ、お前は初対面か。あいつは西行寺幽々子って言う奴だな。白玉楼の主ってところだ」
「なるほどね…。そうなの。んでも、それとさっきのに関係性はあるのかしら」
「あぁ、納得したわ。そういうことね。…それで、貴方達はお客様?もしよければ少し待っててもらえる?お茶を用意するから」
いやいや、なんか違うような…。
「ああ、違うんだぜ。このよく分からん神霊を調べてるんだ。ほら、今一緒にいる霊夢の周りにいる小さな霊のことだ」
「いるわけ……えっ、もういるの?」
信じられない。
まだ調べ始めてそんなにたっていないというのに。
「なるほどね。調べたいのはその神霊に関してなのね?…なら、私を倒してから教えてあげるわ」
えっ。
驚く暇もなく弾幕をはるのやめて!?
「仕方ない。飲み込めないだろうが、ひとまず弾幕で勝つぞ!」
いやいや、今のはさすがに私じゃちょっとね?!
「とりあえず言わせてちょうだい!―――そうやって急に弾幕ごっこを始めるのはやめて!?」
そこで笑うのやめてー!?……って危ない、鱗みたいな弾に当たりそうになった。
あ、魔理沙も当たりそうになってスペルカード使ってる。
恋符「マスタースパーク」って名前のなんだ。
…あれ、私と似たような場所なのになんで?
なにが違うんだろ…。よく分からないね。
―――符牒「死蝶の舞 - 桜花 -」
お、おお!?なんか蝶が飛んできた!
いや、スペルカード宣言をしてるから弾幕なんだろうけどさ!
…きれいに思ってしまうのは私だけ?
とりあえず、最初は適当に避けつつ攻撃をして…と。
(霊夢の奴、いくら弾幕に慣れてきたのは分かるが、避け始めはどうもそんな風には見えないんだよな。……まあ、別にいいんだが。何回でも挑めるし)
うーん、最初にされた弾幕より少し避けにくくなったというだけの弾幕みたいなのがはられたような…。
…ん?
「避けながら私に近づくって言う器用な芸当するなんてどうしたの?魔理沙」
「いやなに。この雰囲気、連続でスペルカードが来るかもしれん。気をつけた方がいいな」
なるほど。それを言いに…。
魔理沙ってこういう面もあるの、始めて知ったかも。
「そうなのね。分かったわ。気をつけてみるわね」
「おう」
そう言って小さめに頷くと魔理沙は離れていった。…伊達に弾幕を避けてないんだなぁ…あれ。
―――幽蝶「ゴーストスポット - 桜花 -」
こ、これからスペルカード連続って本当に大丈夫かなぁ…って不安になるような弾幕に見えるのは私だけかな。
色別に避けていればいいんだけど、うまく見ないと私はまだ、ね。
これでも前よりはうまくなったんだけどさ。
魔理沙はさっきから避け方が凄いけどね。
―――冥符「常夜桜」
あ、あれ。なんかすごい避けやすそうな…
「霊夢!記憶でしか覚えてないだろうし、気づいてなさそうだから言うぞ!…こういうのは後々が大変になるから余裕持っておいた方がいいと思うぞ!」
「えっ?」
「あらあら、伊達に2人でやっているわけじゃないのね。ふふっ。まあ、今代の博麗の巫女がそういう感じなら致し方ないのかもしれないのでしょうけどね」
幽々子って小難しいような話しか言わないのかな。
独り言だから?
実際にスペルカードのタイムが過ぎるにつれて避けるのが大変になっていったけど、魔理沙と一緒にやっているだけあって気合いで避けなきゃいけないほどの弾幕の濃さになる前に攻略できた。
―――桜符「西行桜吹雪」
幽々子がそう宣言するなり、小さな粒の形をした弾が私達の方へ交差するように向かってきた…ように見える。
なんかはやいけど、弾幕は濃くないんだね。
んじゃあ、いざとなればスペルカードを使おう。(真顔)
……結局使わなかった。
「それで、神霊…の話だったわね?貴方達が聞きたい話、というのは」
「ああ、そうだぜ。もっとも、神霊だって気づいたのは霊夢だけどな」
「へぇ、そうなのね。だとしたら、それについて分かってることはあるかしら?」
んー…なんか神霊のお願いを叶えるとたまに消えるぐらい?
それ以外になんかあったっけ?
「私はこの新しく出てきた神霊が消える……ということしか知らないわね」
「私はたぶん欲とかそんなんだと思ってるぜ。あってるか知らないけどな」
あ、ちょっ。ため息つくのやめてもらえます?
呆れたように見えないのがなんとも言えないけどさ。
「なるほど、ね。あながち間違いではないようよ。人の祈りから生まれる
あぁ、神社へのお参りってそういう願掛けとかあるみたいだもんね。
以前まではこれっぽっちも考えなかったけどさ。
(ほほう…。やっぱり人間の欲だったか。そうだとは思ってたんだよな)
「ところでもう
「…魔理沙、そこへ行かない?」
「おっ、霊夢もヒントだと思ったのか?…あぁ、そうだな。そこへ行こうか」
…いや、明らかにヒントでしょ。
わざわざ場所まで言ってるんだから。
確か命蓮寺っていったよね。
命蓮寺へ進み、ある程度たった。
朝だからなのか、あんまり人とか妖怪とかをあんまり見かけないけど。
「そういえばここって妖怪が多い寺だったな。…でも、夜に見ても普通の寺だな。神霊とやらが結構いるようにも見えるが」
「確かにたくさんいるわね。でも、神霊の子供もいる妖怪向けの寺ってなんか変な感じね。…こう、神霊って墓地にいるイメージじゃないし」
だな、と言わんばかりに頷く魔理沙。
(それもそうだな。…霊夢がイメージしている神霊ってのも気にはなるが)
「おはよーございます!!」
「えっ?あぁ、おはよう…ございます」
「お、おはよう…」
いきなりすぎて驚いたわ!
魔理沙も驚いてるっぽいし!
「命蓮寺に戒律の1つとして、『挨拶は心のオアシス』って言うのがあるのよ」
うわぁ…すごい規律のいい寺なこって…。
…って寺ってそんな感じでやるもんなの!?
「妖怪だらけの寺なのにそういうとこはしっかりしてるんだな。…それにしても、朝なのに元気過ぎやしないか?」
「元気もなにも、私は
「えっ?ヤマビコって近くで聞くとそんなに大声なの?てっきり小さい声だとばかり…」
「そりゃあ離れた場所から聞けば……って知らないの?そこの巫女さん。私が大声が取り柄だって」
顔を横に振る。
外の世界じゃヤマビコなんて山の反響だのどうだのって言われてたしね。
「なるほど。なら、自己紹介がてらに魅せるよ!
(そ、そういうもんなのかね。こういう妖怪はよく分からないもんだ)
って本当に弾幕はってきた。
私や魔理沙狙いの弾ばかりなのかこっちによく来るような―――ってなんか濃すぎやしないかな?!
(なんかこいつ、弾幕を避けるのに慣れてるんだか慣れてないんだかよく分からないな。まあ、そのうち平気になるだろ)
―――響符「パワーレゾナンス」
んっ?なにか出てきた…?
え、中に弾が出てきて反射するように動いて…うわっ!?形が変わったんだけど!?さっきまで魚とかにある
ちゃんと気にして避けないと大変だなぁ。
やっぱり2人で攻撃しているわけじゃないから、次の弾幕に切り替わった。
なんか反射してくるから前からはられてくる弾幕以外も気にしないといけない。
結構大変。
魔理沙は…あぁ、うん。時おり移動しすぎてぶつかりそうになっているのは動きが私より速いからかな?
―――山彦「アンプリファイエコー」
ん?なんでわざわさ当たらないような場所に鱗みたいな弾をはって…ってはねかえってきたー!?
(全部が大きな弾に変化したのか…。まあ、万が一は霊夢にもボムとしてのスペルカードがあるし、大丈夫だろ)
い、いざとなったら弾を消さないと私はきつそうだなあ……というかどうしてこうなってるんだろうね。
なんだっけ、ヤマビコ云々のところかな…。
…霊符「夢想封印」って楽だなぁ。(遠い目)
―――大声「チャージドヤッホー」
最初こそは楽だけど…み、魅せるってこれのこと?ヤマビコを弾幕で表現している、と思えばいいと?
な、なかなかに厄介な弾幕…だね。うん。
(…れ、霊夢は器用なのか?さっきから避けながら頷いたり首をかしげるなんて、普通はできないと思うんだが)
「ま、まあ…要するに、幽谷…じゃない、ヤマビコはオウム返しをするだけの妖怪なの。分かってくれたかなー…なんて」
つまり、これから先は見逃してほしいって言いたいのかな?
「私は別にいいわ。オウム返しをするだけの妖怪なら。んで、この先に墓地があるのよね」
「そ、そうだよ。でも、そこへなにしにきたの?」
「神霊の調査、ね」
「神霊もどきの調査、だな」
「神霊の調査、ね。……なんかいたっけ?」
わ、私のをするんだ…。
でも、確かにオウム返しみたいな感じだね。
「とりあえず行こうぜ、霊夢」
「うーん、あんまり墓地で戦いたくないんだけどもねぇ」
寺はいいのかって?
…まあ、少し戦いにくかったね。
そこからある程度墓地に進むとなんかデザインの派手な傘っぽいものを持つ妖怪?が出てきた。
と、いうか向こうから近寄ってきた。
「む…確か、お前は…」
「あ、いいところに!この先で見たことのない奴が番をしているの。私が倒そうと弾を撃ち込んでも、タイムオーバーになって負けちゃうんだ。ねえ、貴方達、なんとかできない?できたらお願いしたいの」
「小傘か。でも、妖怪も手を焼くのなら面白そうだ。おm「へぇ、そうなのね。教えてくれてありがと。んじゃ、私達は急ぐから」」
(な、なぁっ!?霊夢?!まさか相手にすらしないのか!?)
「どうしたの?魔理沙。…もしかして、あんたの言うように妖怪なの?こいつ」
「ああ、一応な。こいつも退治しないのか?」
えっ?なんでわざわざ退治するの?
情報をくれただけだし、別に退治しないといけないなんて決まってないでしょ?
さっきの妖怪―――名前を聞き忘れたからあとでいたら聞いておこう―――と同じでたぶん無関係だろうし。
神霊について知ってる感じもしないし。特にこの子なんて“知らない奴が番をしている”と言う辺り、白だと思う。
「ほら、それだと“迷惑な”妖怪退治じゃない。違う?」
「………!そ、それもそうか。じゃあな、小傘」
「是非ともお願いするわ」
んで、更に進んだわけなんだけど…番、ねぇ。
番犬とかしか浮かばない私はどうなもんなのかな。
「本当にこっちにいるのかね。その小傘の言う見ず知らずの奴とは」
……?
「うーん、どうなんでしょうね。んでも、なんか風が生ぬるくなってきてないかしら?」
魔理沙は確かに、と言うと頷いた。
気のせいじゃないんだ。これは。
「ちーかーよーるーなー!ここから先はお前達のような者が入っていい場所じゃない!」
えっ?あー…墓地に?
なにかこの先にあるのかな。
「私達でダメなら誰なら入れるんだろうな」
「えっ?…誰ならいいんだろう…」
「いやいや、あんたが悩んでどうするのよ。んで、この先にあるなにをあんたは守ってるのよ」
「え、えーっと…なにを守って…。そうだ!霊廟を守ってるんだ!」
え、えぇー…。思い出したって、どういうレベルなの…。
と、いうかなにあれ。ゾンビ?それともキョンシーって奴?
「色々と忘れてるとか、お前はどうなってるんだ?腐ってるのか?」
「キョンシーだから腐ってるよ!」
「キョンシー?…有名なゾンビじゃなくって?」
「ゾンビでもあるよー。でも、我々は
(そういうわりにはずいぶんと血色のいい奴だな)
「あー…とりあえず、私達は神霊を調べに来たんだけども」
「お前は神霊についてなにか知ってるのか?」
「神霊とかなんなのか知らないけど、お前達のような寺の連中からこの辺りを守るために私は、宮古芳香は蘇ったのだ!そうだ、お前達も仲間になるといい。ならないのであれば、この弾幕で追い払ってやる!」
そ、それはそれでなんだかなぁ…。
とりあえず、小傘が言っていた奴はこの人?で間違いないだろうね。
一応魔理沙に顔を向けたら首を縦に振ったし。
それにしても最初の方は楽なことがまだ多いね。うん。
気のせいだと思いたいけど。
―――回復「ヒールバイデザイア」
そう、スペルカード宣言したのを聞くなり、あの芳香と名乗ったキョンシー?の横に出てきたのは幽霊。
…感じからして、たぶん。きっと。
それからある程度して、なんかおかしいと思った。
魔理沙や私が幽霊を倒してしまうたび、神霊のようなものが現れ、芳香と名乗ったキョンシーの元へと向かう。
その度に体力が回復しているのを見て……
「霊符「夢想封印」!」
ボムを使えばタイムオーバーにはならないんじゃないか。
そんな安易な考えだけど、いける…よね?!
(れ、霊夢はなにをしてるんだ!?急にボム用のスペルカードを使うなんて避けきれなくなったのか!?いや、さっきまでの様子からして避けきれてないってのはないみたいだが……。まさか、なにか考えでもあるのか?)
とりあえず、タイムオーバーにならなくてすんだ。
さすがボム。弾幕を消すだけじゃないんだね。
いや、2人で芳香1人相手に弾幕ごっこをやってるんだし、気にしなくてもよさそうだけど、体力を回復されるのはなんか厄介そうだったからね。
さて、次はあまりこういうのがなければ色々と助かるんだけどなー…と。
―――毒爪「ポイズンマーダー」
な、なんか教科書とかアニメにしかなさそうなクナイもどきの弾がたくさん飛んできた!?
ばらまきすぎじゃ、ないかなこれ?!
いや、そういうのってあまりつっこめないんだろうけど!それでもこれは前に見た弾幕の比じゃないよ!?
(…たぶんこの弾幕はきついだろうな。ボムを使ってもいいか。なんだかこいつ、神霊についてあんまり知らなそうだしな)
「よっと、恋符「マスタースパーク」!」
魔理沙があれを使うと動きが遅くなるような…。気のせいかな?
いや、今は楽になったことをありがたく思っておくかな。
---欲霊「スコアデザイアイーター」
えっ?ちょっ、なんて厄介な…!?
「霊夢!お前、ちょっと無理できそうか!?」
「た、たぶん!ちょっとやってみるわ!」
「無理するなよ!」
そのあと、私が芳香の後ろ側に行って、魔理沙と共に何故か青色の神霊を拾えるだけ拾った。
なにせ1回目や2回目より回復してないのかようやく削りきった。
どれだけ大変なのよ、この芳香って人…じゃないか。キョンシーの弾幕は。
「や、やーらーれーたー」
「にしても墓地でキョン…ゾンビと戦うとかどこの三流映画だ?」
「むしろB級だと思うんだけども」
「どっちも違うよ?私はキョンシーで、ゾンビだよ」
あ、あんまり変わらないような気がするよ?それ。
強いて言えば呼び方とか細かいところが違うだけで。
「んで、お前は神霊についてなにか知ってるのか?」
「えっ?なにそれ。栄養食品?」
(あー…うん。やっぱりこいつは死体だな)
「全然違うわよ。とりあえず、寝ていいわよ。お勤めお疲れ様」
「んじゃあ、亥の三つ時ぐらいに起こしてよ」
「22時から半に起きるって夜行性みたいね」
「いや、霊夢。まず起こさないからな!?分かってて言ってるのか!?」
うん、私も起こす気はないよ。
あったとしても、今の時間がよく分からないし。1時間を4つぐらいにわけるとか勘弁して。
(…あ、わざと言ったのか。それもそうか)
魔理沙も頷いたのを見て、私達は先へ進んだ。
扉みたいなのも、ちょうど開いたし、神霊の子供とやらも皆そっちへ行ったからたぶんこの先になにかあるんだろうね。
…情報があるといいなあ。
後編に続きます。