先代巫女と行く幻想郷生活   作:篠崎零花

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次話でエピローグのようなものを投稿いたします。

それで今作は完結になる予定です。


第56話 先代巫女と生きる幻想郷生活

その後、秦こころに関する異変以外にも色々とあった。

いや、秦こころも大変だったよ?…特に解決後にこころの手伝いをしようとした周りへのツッコミとかに…ね。

なにせどこぞの誰かさんが自分の顔にそっくりな面を渡そうとしてたからね。つい。

 

 

まあ、それはともかく。

その後にもたくさんあった。

 

 

 

物が急に動いたこともあるし。すぐに驚かなかった私も不思議ではあるけど、解決したらなんとなくわかったような気がする。

 

その時はとりあえず動くお祓い棒を神社に置いて1人で向かった。

道中で出会った人魚に淡水、海水があったのにも驚いたけど。意外性ありすぎだっての。

他にもいたけど、打ち出の小槌をもった子が結構いい子でした。

話をすれば分かってくれたしね。

 

 

 

都市伝説と呼ばれるものが出てきたのは最初、知らなくて対処のしようができなかった。霊華も知らなかったからお手上げに近かったけど、魔理沙や早苗のおかげでどうにかなった。

異変そのものも、霊華は何故か華扇と呼ぶ華仙って仙人もどきが同行してくれたので、比較的話がしやすかった。

 

でもね?その時ぐらい、説教はやめてもらえませんかねぇ?

そりゃ菫子って名乗るじしょ…じゃないね。超能力者と弾幕で戦った場所がビルの群れる久しぶりの光景だったから…。あんまり私の近くにはなかってけどさ…。むぅ…。

 

ちなみにそのあとも紛れ込んでしまったらしい上に色々と追われてたらしいので、可愛そうだからと説得して帰した。

最初、平静さがなくて焦ったけどね。

 

 

 

永琳に頼まれ、紺珠の薬を早苗と共に飲んで月へ向かったこともある。

いや、未来が見れるとかどうとかは確かに怖かったよ?副作用あるかもだし。

でも早苗に『火星の探索機にそっくりなのが見えたので、ついでに永琳さんのも聞いちゃいましょうよ!』とか楽しそうに言われたら…ねえ?

あと探索機に詳しいのにビックリした。以前はどれだけ調べたんだろう。

それがものすごく気になったので、今度聞こうと思う。……忘れてなければ、ね。

玉兎は何人か来てたし、ドレミー・スイートっていうバクもいたし、稀神サグメとかっていう謎の人もいたしと色々あったけど。他にもいたから忘れるかも。

 

 

 

それからしばらくして、完全憑依の噂が聞こえてきた。

もしかして、こうなった原因が分かるんじゃないか?と思った私は魔理沙を誘って行くことにした。

たぶん最強の2人とやらを探し出せばその2人が元凶だろうし、原因も分かるだろうとその時までは思っていた。

…入れ替わるのが簡単だからと最初、何度もやられたのも良い思い出。

 

紫に会って違うかもしれないこと、悪意があることを聞いた私は魔理沙には悪いけど、あとは紫と共に解決することにしたと伝えた。

魔理沙が云々いってたけど、憑依関係で悪さをするならとっくに私を利用して似たようなことを既にやっていると思う。つまり、してないということは違うということになる。…とも話した。

複雑そうに見えたのは気のせいじゃないだろう。

 

 

その後の方が大変だったけど。

疫病神と貧乏神の相手もそうだけど、紫が女苑――こっちは妹の疫病神らしい――と紫苑――こっちは姉の貧乏神らしい――がなにかするらしいから少し待ったら紫がなんかすごいことをして分断した。……のはいいけど、やばかった。

女苑の方に色々いわれて紫苑が目にも見えるほど青いオーラをまとったから。ちなみに貧乏神とハッキリ知ったのはその時だよ。よく霊華や早苗に教えてもらってたからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

そこまでの異変ならよかった。

最後に私と魔理沙……いや、サポート兼見学として霊華も来たから3人かな?

そっちの方が大変だった。気づくのも遅れたし。

なにせ博麗神社は春、魔理沙のいる霧雨魔法店―――いや、森全体が―――は何故か冬、烏天狗の文のとこは秋と妙におかしかった。

と、いうかアリスは寒くないのかな。…と思ったけど、後日聞いたらいまいち分からなかった様子。

私や魔理沙の反応がないと分かりにくいらしいから、仕方ないのかもしれないけど。

 

都市伝説みたいに季節を使えば良い、という魔理沙と提案で、私はもう1つを秋にした。魔理沙は夏にしていたらしいけど。

霊華はそもそも見学するだけなので、なにもしてなかったけど、あの時はどうやってこっちのことを見てたんだろう。不思議でならない。

2回目はさすがに来なかったけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

それで、四季異変を解決したはいいんだけど―――

「ねえ、隠岐奈?帰らなくていいの?もう花見酒とかしたじゃない」

 

「いやいや、もう彼奴…もう名前を出すか。紫に関わっていたとは言え、あの時『妖怪とか神様ってほんと理屈っぽいわね。んな理論、普通は理解しにくいと思うのよね』なんて言うのは貴方しかいない。魔理沙なんて理解してなかっただろう?それ以前に…」

 

…うん、まあ、摩多羅隠岐奈もさ、似たようなことをさせようとしてた時点でそっくりだと思うよ?

私は、ね。

 

「はいはい、魔理沙はいいじゃない。あっちは解決したことを言うだけだから。あんたは目立つことも兼ねていた。そうでしょう?もう1人の賢者兼神様」

 

それ以前にまだいるとか。

いや、高麗野あうんとか他にもいる子はいるよ?

 

「ちゃんと話を聞いてほしい。そもそも貴方は憑依だけだったはず、というのは知ってるよね?いや、教えられてるはずだ」

 

「………?」

 

ん?な、なにを話して…。

もしかして、2人になろうといったのはなにか裏でも「とりあえず貴方のことだけ言っておこう。『敵前逃亡も策のうち』と叫んだ博麗の巫女…いや、元外来人といえばいいんだったかな?どうして憑依ではなく、入れ替わりなのか知りたくはないのか?」

 

ま、魔理沙にも突っ込まれたことを今言うか…!?

 

「って待ってちょうだい。なんで初対面のあんたがそれを知ってるのよ」

 

「ああ、そうか。外の世界のれい…いや、もう霊夢ではなかったな。外の世界にいる方とはもう会ってるんだけどね。今、こういるのは幻想郷の機能がしっかりしてると確認しおえたからね」

 

……あ、あー。まさか、異変が連続したことでもいってる?

確かに紫と同じような賢者らしいし。

 

「あの異変で分かるもんなのかしら。…まあ、さすがに人智を越えるようなものまでは私にはさっぱり分からないわ。それで?入れ替わりという時点で私が反応するって分かってていってるのよね?」

 

笑いながら頷く隠岐奈。

もしかしたら、この神様とやらも紫に似た性格なのかもしれない。と、いうかそんな感じがする。

 

「当たり前だね。と、いうか知ってるもなにも私がしたんだ。あの妖怪と外の世界にいる元巫女にはバレてたけどね。後者は勘だろうから曖昧にしか知らないだろうけど。っとそうだな。理由はあるが、もう言ってしまうな?―――入れ替わりにした方が外の世界にとっても、幻想郷にとっても好都合だから、だな。それに憑依よりも入れ替わりの方がどっちに対しても影響が減る」

 

「なるほど、あんたがそうした…と」

 

ところであの妖怪って誰のことだろう。心当たりなんてこれっぽっちもないんですが。

なんかおかしな会話をしていた2人なら知ってるけど、内容までは聞き取れなかったしなあ。

 

 

「あっ、霊夢さん!ここにいたんですか?…ってあれ?」

 

「ん?あぁ、あうんじゃない。このひ…いえ、神様でもある隠岐奈と話をしてたのよ。どうかしたの?」

 

そういいつつ、とりあえず隠岐奈の方を見る。

…頷かれても、さとりじゃないからなにを考えてるか、なんてやっぱり分からない。

 

「早苗さんがロープウェイ完成しそうなのでって来ましたよ。霊華さんも聞いてて、あとはもう霊夢さん待ちです!」

 

えっ?…ええ?もうロープウェイできたの?

そうだとしても、今話してたし…。

 

「あ、いいよ。ネタ明かしはできたし。それに、後継者はともかく目立つことや他にやりたいことができたから問題もないし。むしろ貴方はこれからが忙しくなるからね。外の世界辺りからでもたまに観察することにするよ」

といって意味ありげに笑った。

 

性格はどこか紫と共通してるんじゃないってレベルで分かりにくいね。

ま、まぁ…なにもしなければ大丈夫か。

 

「そ、そう?…分かったわ。あうん、連れてってもらえる?」

 

「あっ、はい!なら、ついてきてくださいっ」

 

そういって先にいく彼女を追いかける私。

そんな私の背後から「―――彼女も幻想郷にしっかり馴染めていたようだね。どこぞの妖怪の心配なんてもう無用ってこった」なんて声がしたような気がするけど、よく分からなかったのもあって聞こえなかったことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

境内に出るとあうんからいわれた通り、2人が立って待っていた。

 

「もう、霊夢さん。遅いですよー」

 

「遅いもなにも、2人で話してたから分からないんじゃないかしらね?むしろあうんって子が呼びにいって始めて、でしょうよ」

 

高麗野あうんって教えたような気がするけど、いいや。

 

「待たせたわね。…それで、ロープウェイだったわよね?行くわ」

 

「その子も連れて?……仕方ないですね、諏訪子様と神奈子様に相談してみます」

 

(笑ってるなんて、最初から分かってるんじゃないかしら?…それか早苗が諏訪子か神奈子から聞いたか。どっちなんでしょうね)

 

「霊夢さんと初仕事ですか?」

 

「仕事…なのかしら?」

 

そういったら早苗に呆れられた。

わ、私にもいまいち分からないんだよ!

 

でもまぁ、これからも色々あるだろうけど。きっと私は、前みたいにはならないと思う。

たぶん、仲良くなった人達や妖怪達がいるから。

 

 

これからもこの幻想郷で、先代の巫女である霊華と生きていこう。

なんか生きるってより、一緒に歩いてるから……“先代巫女と行く幻想郷生活”の方がしっくり来るのかな?

まあ、いいや。

 

なにを出させてもらうか。

それを考える方が今は大事だし、そういうのはあとでじっくり考えよう。

私はそう考え直して、屋台の準備を始めた。

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