多分読んでくだされば分かるかと思いますが…ね?
二次創作が平気だよって方は下からが番外編になっております。
どうぞ適当にお楽しみください
まさか外来人として
いや、全く見覚えとかは、なかったけどね。同級生にいた?ってレベルだったし。
それでも制服に曖昧ながら覚えてるような気はしたんだ。
本当に曖昧だったから間違えてないかとすこーし不安だったりもした。
あってたから良かったけど。
それと彼本人から聞いた話からして、外の世界にも影響が出ていたみたい。
今のところ問題はなさそうだから、様子見だけど。
「……貴方、また個人で外来人を元の世界に帰したの?」
「ええ、そうよ。ただ元いた世界へ帰しただけじゃないわ。ちょっと話を聞かせてもらったわよ。…まさかとは思うけども、あれってあんたの仕業なんかじゃないわよね?」
今の話にかーなーり関係ないけど、先代の巫女に対して少なからずも苦手意識があるみたいだね。本当かどうかなんて確認しづらいけど。
……本当に今の紫って幻想郷オンリーなの?
あとついでに。
いきなり出てこないでよね。なんとなくスキマが近くにできたとかその程度なら分かるからビックリしないんだけどさ。
「私がそんなのしないわよ。それにやるんならもっと違うわ」
「ん、それだけ知れたならもういいわ。ところで紫、いきなり来てどうしたのよ。結界は緩めてないわよ?」
「それは知ってるから別にいいわ。そうじゃなくて、最近この神社に異変は起きてないわね?」
紫も結界管理ちゃんとしてたんだ。意外な事実。
いや、そこじゃないか。…神社に異変ってどういうことかね。
霊華以外に今のところないと思うんだけどなあ。
「霊華の性格が変わりつつある以外に異変らしい異変は特に起きてないわよ」
「ああ、それなら頑張ってちょうだい。…ま、うちの神社に異変がないなら問題なさそうね」
いつから紫の神社になってたの!?
い、いや…博麗大結界を張ってるからあながちそうでもない…のかな?
あっ!いや、でもあなた、自分の家あるじゃない!
「そうだとしても、ここはあんたの家なんかじゃないわよ。…用はそれだけ、とかって言わないわよね」
出来れば言ってほしいところ。
まあ、言わなくともそろそろ朝食の時間なはず。
「ええ、言わないわ。貴方達、博麗の巫女の様子を見に来たのよ。主に今代の巫女である博麗霊夢。……いえ、霊夢。貴方のね」
―――………へぇっ?
ゆ、紫が…紫が…フルネームじゃなくて名前で呼んできた!?
確かに最近下の名前しかあげてこなかったけど、まさかフルネームからの名前呼びだとは!
さては紫…
「…ど、どうしたのよ。なにかおかしなものでも食べたわけ?」
「別段おかしなものは食べてないわよ。ただ貴方を博麗の巫女だけとしてはなく、一個人として扱うようにしただけですわ」
いやいや、ある意味異変だからね、それ!
うーん…この幻想郷、大丈夫かな…。
「霊夢、朝餉の用意が―――あら、紫?来てたのなら声をかけてくれればいいのに。昔からの付き合いなんだから遠慮なんていらないのよ?」
あ、紫の顔が…。ん?
なにあれ、驚いてるのかなんなのかよく分からない。
気にすることじゃなさそうだし、別にいっか。
「いえ、そういうわけではないのよ。今の巫女である霊夢に用があっただけに過ぎないわ。……あぁ、霊夢?外の世界についてなら私が調べてあげるわ。貴方は先代の巫女をこの幻想郷に馴染ませることだけ考えてちょうだいね」
「はいはい。なるべくそうするわ。―――今の幻想郷で苦もなく過ごせるぐらいに性格を丸くしてから、ね」
「ちょっと霊夢。なんでそんな真面目な顔して私をm「そういうことだから。じゃ、悪いけど、外の世界についてお願いね。もし問題があったら幻想郷だって大変なのでしょう?」」
霊華には悪いけどさえぎらせてもらったよ。
紫だって幻想郷に関する理解は高いし…ね?
「ええ、そうね。あ、そうだわ。霊夢、これ夕食にでも
そ、そうか。仕込んでないんだね。……いや、仕込むもなにもないんじゃ?
なに、邪な気持ちでもあんの?
「……じゃ、帰るわ」
……もらった奴、確かタラの芽とかって前に教えてもらったっけ。
にしても…
「霊夢、紫も紫で変わったと感じない?」
「私には分からないわね。っと、いいから冷めないうちに朝食とるわよ。タラの芽はあとで下ごしらえしておくから」
「そ、それもそうだったわね…」
基本的にこんな朝。
やっぱり平和。
んー、朝食を食べたのはいいけど、今日はなにもやることないね。
小鈴んとこからは本なんてまだ借りてもないし、返しそびれもない。
ここの神様は……
あ、神棚に紙がおいてある。
はしごを使うのもあれだし、少し空を飛ぶことにした。
別に幻想郷だし、いいよね!
えーと…なになに?
……あ、うん。八百万の神様とお話ですか、そうですか。
んじゃあ…あとは…分社?
「……。あ、あれ?霊夢さん、分社に向かうなんてどうかしたんですか?」
「あぁ、今日に限って暇なのよ。なにをしようかなー…なんて考えててね。そういう早苗こそどうしたのよ。分社はちゃんと手抜きで掃除してるわよ?」
「だから!それは!手を抜かないでしっかり綺麗にしてくださいとあれほど…!」
いや、境内も広いんだって。
2人で半分にしてもバカにならないんだよ?
あ、でも境内から見れる桜とかは綺麗だから好きかな。
散ってくのも綺麗なもんだから掃除にもやる気が…。
なんで幻想郷に押し花の技術とかはないん?
うん、そういう話じゃなかったね。
「はいはい。……!そうだわ、終わったら地霊殿へ行かない?」
「…えっ?地霊殿、ですか?」
私は縦に頷いた。
多分、互いに困らないだろうしね!
ほら、間欠泉にセンターをおく予定があるだのどうだのって言ってたしね。
「そうよ。あんたがあの諏訪子や神奈子の代わりに下見に行ったらなんか言ってくれるんじゃないの?ついでに私は地底観光できるからお互いウィンウィンよ」
「ウ、ウィンウィンって…。…まあ、確かにそうですね。下見しておけば諏訪子様や神奈子様が喜ばれそうですけど…」
「あっ、霊夢と早苗じゃないか!2人で話してなにをやってるんだ?」
魔理沙も魔理沙で紫同様来るのが気まぐれだね…。
いや、そうじゃないか。魔理沙こそどうして来たんだろう。
まさか暇だから…じゃないよね。
「普通にこちらの話ですよ。そう言う魔理沙さんはなにか用で?」
「あっ、そうそう。間欠泉地下センターなんだが、ほとんど山の神様と河童達がなんかするんだってよ。あっ、もちろんにとりから聞いた話な!」
……なるほど。
「ん、下見しなくても平気そうね」
「そうですね。なら、地霊殿には「私は行くわよ。地霊殿へ」」
(あいつ、前に地霊殿へ行ったばかりじゃなかったか?それにそもそも、アリスやパチュリー曰く地底に封印されるような能力を持った奴ばかりいるとしか聞いてないんだが)
(霊夢さんは地霊殿平気なんですね…。厄介な能力が多いと諏訪子様に聞いたばかりなんですけど…凄いですね)
いやいや、そんなに驚かなくても。
地霊殿…いや、地底に厄介な鬼1人はいたけど、地霊殿の主はまだ良い奴だったからね。
ほら、話が通じるし。
「あんたらも来るかどうかは任せるわ。私もそんな大した用事ではないのだし」
「もちろん行くぜ。霊夢といると退屈しないからな」
わ、私で退屈しないとかどういうことなのか。
さっぱり分からないね。
「一応はそこの様子とか私も見ておきたいので行きます。地下になにがあるのかって凄く気になりますからね!」
「あんたの目的ってそっちよね。観光よね。…ま、さとりに用があるとか言えば向こうもなんも言ってこないでしょ」
あ、うん。早苗は本当に地下…もとい地底に興味があったのか。
確かに気にはなるけど…私の用のある場所は凄く暑いんだよね。今もそうかは知らないけど。
「あっ、そうだわ。下手すると暑い場所に行くかもしれないから気をつけるのよ」
「行かないですむといいのですが…」
「なんか私としてもそこには行きたくないな。でもなんとかなるだろ」
なんとかなるといいね!
あそこの主、考えてることを読めるらしいし。…あれ、早苗と魔理沙ってその事知ってたっけ?
別に良いか。
この2人、地底は初めてみたいだけど、大丈夫かな。
大丈夫だろうのは分かってても少し不安になるね。
特にさとりと会うから。
「霊夢さん、あそこになんかいますよ?」
「あぁ、多分水橋パルスィね。基本的に嫉妬しかしないから大丈夫よ」
「そ、それって本当に大丈夫なんですかね」
多分平気でしょ。
前みたいにいきなり弾幕ごっこをやられなきゃね。
っと、旧都が見えてきた。
地霊殿はそろそろだね。
「もうすぐで地霊殿につくわよ。それで2人共、旧都に興味はあるかしら」
「ないな。特になにもなさそうだし」
「そこまで…じゃないですね。別に知らなくても困らない気がします」
そ、そうか。
ならいいか。私もそんなに旧都を知らなかったし。
…今度、ぐるっと回るぐらいはしてみるかな?
そこから中央へ大分進んだ頃、地霊殿が見えてきた。
うん、やっぱり屋敷のそれだね。
「へぇ、結構大きいんだな地霊殿って」
「ええ、そうみたいね」
(い、1度来たことのあるはずの霊夢さんが他人事みたいに…!確かに他人事ですけど、興味のなさ感が凄いですね)
ま、とりあえず入ろうか。
魔理沙と早苗がするだろうさとりへの反応が楽しみだ。
はーい、また来ちゃったー。
「はーい、また来ちゃった…ですか。ずいぶんとまぁ、フレンドリーに接してきますね」
「えっ?」
「霊夢?」
「霊夢さん?」
い、いや。2人共、私をそんな不思議そうに見ないで。
私だってめちゃくちゃ不思議なんだから。
え、まさか…もしかして…考えを読まれるってそういうことだったの…?
「ああ、固まらないでください。……はい、そうですよ?私は出会って最初から貴方の考えと口調が違うことに気づいてましたし」
「な、なるほどね。…じゃあ、読んでみてくれる?」
あの地霊殿での問題がどうなったのかとても気になる。
とりあえず魔理沙と早苗も連れてきてみちゃった。テヘッ
「……あの地霊殿での問題がとても気になること、とりあえず連れてきたことはよく分かりました。ただ最後のテヘッとはなんですか?」
「なんとなくやっただけよ。んで、魔理沙、早苗。この子が地霊殿の主の…」
「古明地さとりです。どうぞ宜しくね。さっきからやっているように、皆さんの考えていることは手に取るように分かりますので。隠し事はできませんよ?」
「へえ、考えを読む奴が地霊殿の主だったんだな。霊夢はよく平気だな、読まれて」
そりゃ読まれて困ることなんてないからね。
「それは「読まれても困ることがないから平気みたいですよ」」
ちょっ。私にハナサセテー。
さとりじゃなくてさとりんとかって呼ぶぞー。
「あー…分かりました。分かりましたのでそれはやめてくださいね」
「霊夢…な、なにを話したんだ?」
「別になんでもないわよ」
そう、なんでもないのだ!
「ですけど、霊夢。貴方、そこの魔理沙に『やっぱりこいつは一緒にいて面白い。今の霊夢になってよかったぜ』とかって考えてるみたいですよ」
「へぇ…?なにが面白いのかハッキリ答えてもらいましょうか…」
そう考えられて若干イラついたので少し怒り気味に近づく私氏。
もちろん笑顔でね!
「……霊夢さん達、本題から大分…いえ、かなり離れていることに気づいてないんでしょうか」
「あの様子だと全くもって気づいてませんね。霊夢なんて考えてることはこやつめー、みたいな感じですし。本当にイラついてるのか疑問を抱きますね」
「そ、そんなことを…。霊夢さんはよく分かりませんね。そういえば、霊夢さんが聞きたかった本題ってなんのことなんでしょうか…?」
「…早苗、でしたね。ええ、先に貴方に話しておきますね。あの2人はまた後で。……どうやら魔理沙は『何故バレたんだ』と考えているみたいですし。霊夢は………普通、こういう能力に抵抗を覚えるものなんですけどね。幻想郷なら当たり前と考えてるみたいで。…と、それましたね。本題をお話しておきます。それはですね」
なんか向こうが仲良く話してるけど、気にしない。
さて、魔理沙。話そうか…?
「れ、霊夢!ほら、そこにいるさとりとやらになにか聞きに来たんだろう!?それに横道に大分それてるんじゃないのか!?」
「ええ、それてるわね。でもそれとこれとは違うでしょう?なにが面白いのよ」
「い、いや!決してその表情がよく変わるからとか前より反応があるとかそんなんじゃないからな!」
…うん、あなたそれだよね。
ふふ…こいつめぇー
幻想郷風で
「あら、そう?ならいいんたまけどもね。……全部、自分の口から言ってしまってることに気づかないのかしら」
(あ、こいつはヤバイな)
っていうか前より反応があるとはどういうことなのか教えるんだー。
―――そんなことやってたら、かなり時間が経ってました。
さとりに聞きに来たはずの霊烏路空のその後について聞きそびれていたことにも気づいたのはその時でした。
いやぁ…時間を忘れるって、駄目だね。