フランケン・プリンシパル THE OTHER SIDE OF THE WALL(ザ・アザーサイド・オブ・ザ・ウォール)   作:タケノコ屋

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新作小説「フランケン・プリンシパル THE OTHER SIDE OF THE WALL(ザ・アザーサイド・オブ・ザ・ウォール) ~IN LONDON WITH LOVE FROM A MECHANICAL DEAD GIRL(機械仕掛けの死人少女よりロンドンに愛を込めて)~」はプリンセス・プリンシパルをベースにかの有名なフランケンシュタインの怪物やアクション・ホラー映画「武器人間」の設定を加え、諜報組織のエージェントとなった人造人間の少女を主人公とし、様々な任務で世界を股にかけた戦いを展開し、果てには宇宙にまで繰り広げる物語で、人造人間の能力を生かした能力や格闘戦や障害となる敵を排除しながら進み、すべてを焼き尽くし、破壊する空前絶後のガンアクション、ノンストップで爆走し、クラッシュを繰り返す怒涛のカー・チェイス、巨大な兵器に対し、中身で猛然と立ち向かう巨大メカ戦など、スパイアクションとは思えない豪快かつ過激なバトルアクションが特徴です。

他にもプリンセス・プリンシパルの主人公達であるアンジェやプリンセス達五人の他に、スマートフォンゲーム「プリンセス・プリンシパル GAME OF MISSION」のオリジナルキャラクター達や敵でありながら利害の一致で共闘することになるノルマンディー公やガゼル、世界各国で知り合った仲間達などの出会いや対決、共闘などもして物語を盛り上げます。
また、007やコマンドー、エクスペンダブルズなどの銃撃戦や格闘戦、台詞などの設定に加え、主人公マリー自身が知らない秘密と彼女の生みの親が残された様々な設計図、そして謎の組織ユグドミレニアの暗躍と計画、アルビオン王国内やアルビオン共和国内の穏健共和派、革命推進派、活動家集団などの暗躍と思惑などのシリアスな展開、MI6がマリー達の能力を研究、開発した秘密兵器、スチームパンク作品でありながら錬金術や魔法といったファンタジー要素が組み込まれるなど本作オリジナル設定や用語も登場します。

本作は本編の10年前と10年後のお話で、マリー達フランケン・ゾルダートの誕生や生みの親であるヴィクター・フランケンシュタイン3世の死、そして、マリーや秘密を抱える少女ルイーザ、ヴィクターの遺産を狙う二つの組織の暗躍などが描かれており、その組織の二つは1、2話に登場し、その存在が明かされますので、一話を読み前にどのような展開に続くのか楽しむ為の一作目です。

どうぞ楽しんで見てください。


OPERA The PROLOGUE「THE BEGINNING IS THE NIGHT OF LONDON(始まりはロンドンの夜と共に)」

フランケン・プリンシパル THE(ザ・) OTHER SIDE(アザーサイド・) OF(オブ・) THE(ザ・) WALL(ウォール)IN LONDON WITH (機械仕掛けの)LOVE FROM A MECHANICAL(死人少女よりロンドンに) DEAD GIRL(愛を込めて)

 

OPERA The PROLOGUE「THE BEGINNING IS THE NIGHT OF LONDON(始まりはロンドンの夜と共に)

 

 

19世紀末、アルビオン王国は強大な軍事力である王立航空軍、通称「空中艦隊」により世界の勢力図を一変させ、新時代の動力源であり、特定範囲を無重力化することのできる「ケイバーライト」を独占することにより、ローマ帝国の再来と謳われる覇権国家を樹立するも、10年前に起きた共和革命で樹立されたアルビオン共和国により、首都ロンドンを境にして、旧来の王国と新しく生まれた共和国の二つに分かれ、その境界には、お互いの国交を断絶させるため『ロンドンの壁』が作られ、王国と共和国、そして各国のスパイの暗躍する「影の戦争」の始まりでもあった・・・・。

 

しかし、その革命の裏で恐るべき兵器を生み出されていた事は誰一人知らずにいた・・・・。

 

アルビオン王国 ゴルーム要塞跡

 

ここはアルビオン王国がかつて使用していた要塞で、今は廃墟と化し、誰一人立ち入ていなかった・・・・。

 

しかし、地下では恐ろしい兵器が完成しようとしていた・・・・。

 

ガガガガガ・・・・・・・ガガガガガ・・・・・・・。

 

遺跡の地下に隠された様々な器具や装置が置かれている何かの研究室のようだ・・・・・。

 

???「ふふふふ・・・・完成したぞ・・・・私の長年の研究によって生み出された・・・・“究極の兵器”が・・・・・。」

 

どうやら何らかの兵器を完成させたようだ・・・・。

 

???「後は“これ”を起動すれば・・・完成だ・・・。」

 

男はカプセルから赤い結晶を取り出した。その結晶は赤く輝いていた・・・・。

 

カチャ・・・ガガガガガ・・・・ガガガガガ・・・・カチカチ・・・カチカチ・・・・。

 

???「・・・準備は揃った・・・・この“ラピス・フィロソフィカス”の力で・・・今、究極の兵士が蘇る!!。」

 

ガチッ・・・ゴオオオオオオオオオオオオオ・・・・・・・ドオオオオオン・・・・・・。

 

装置のレバーを引いて、膨大な電流を流され、手術台のその物体が爆発した。

 

シュウウウウウ・・・・パチパチ・・・パチパチ・・・・。

 

電流により焼け焦げた匂いが充満していた。しかし、男はそれを気にせず、その焼け焦げた物体を見つめた・・・・。

 

ピク・・・ピクピク・・・・ムク・・・・・。

 

???「・・・・お、おお・・・・う、動いているぞ・・・・。」

 

焼け焦げた物体は段々と動き出し・・・そして・・・・起き上がった・・・・。

 

???「ふ、ふふふふ・・・ふあははははは!・・・・ついに・・・・ついに・・・・完成したぞ!!・・・・私が長年研究を重ね、人類が誰も到達しなかった究極の兵器“フランケン・ゾルダート”が完成した!!?。」

 

彼が目指す究極の兵器とは死者をベースに兵器として生み出した存在「フランケン・ゾルダート」の事だったのだ。

 

彼の名はヴィクター・フランケンシュタイン3世。かつて怪物フランケンシュタインを生み出した狂気のマッドサイエンティスト、ヴィクター・フランケンシュタインの孫で、祖父が確立した技術と錬金術を加え、長年の夢である誰も成し得なかった究極の人造兵士であるフランケン・ゾルダートを完成させることに成功した。

 

ヴィクター・フランケンシュタイン3世「さあ、君の名前は・・・・“マリー”・・・・記念すべきフランケン・ゾルダート試作品一号としての名前だ。」

 

マリーと呼ばれるフランケン・ゾルダートは全身包帯に包まれており、その顔までも包まれているが、右目だけは出ていた。

 

マリー「・・・・マリー・・・・。」

 

マリーと呼ばれるフランケン・ゾルダートは一言だけ喋った。

 

ヴィクター・フランケンシュタイン3世「そうだ。君の“姉妹”達はまだ調整中だ。これらが完成したら、“彼ら”に私の研究成果を見せる・・・・これで私の研究が無駄ではない事が証明できる・・・・・・。」

 

どうやら長年の研究により、自身の夢であった「フランケン・ゾルダート」をようやく完成したようで、それを“彼ら”と呼ばれる存在に見せる事で研究を証明させようとしていたようだ。

 

ヴィクター・フランケンシュタイン3世「これで世界が変わる・・・・王国、共和国の主義問わずあらゆる思想を消し去り、争いを終らせる・・・・私の研究が世界を変革させるのだ!!。」

マリー「・・・・・・・・。」

 

目的は王国、共和国の主義問わずあらゆる思想を消し去り、争いを終わらせる為の世界の変革のようだが・・・。

 

ヴィクター・フランケンシュタイン3世「ふふふふ・・・・ふあはははははははは~~~~~!!。」

 

博士の笑い声が響く旧要塞の地下室。おぞましい研究が今まさに完成に近づいていた・・・・・・。

しかし、その研究は日に見える事はなかった・・・・・。

 

 

10年前、共和革命 アルビオン王国 ゴルーム要塞跡

 

ゴオオオオオオオオオオオオオ・・・・・・・・・・ガラガラ・・・ガラガラ・・・。

 

炎に包まれて燃えていくゴルーム要塞。その様子を見る謎の黒服の集団。

 

???「・・・・遅かったか・・・・。」

 

炎に包まれて燃やされて崩れていく要塞の前に見つめる初老の老人。

一方、地下では一人の科学者が死に掛けていた・・・・・。

 

ヴィクター・フランケンシュタイン3世「はああ・・・・・はああ・・・・・はああ・・・・・はああ・・・・・や、“奴ら”め・・・・・さ、最初から・・・私の研究が目的で・・・それを完成した後・・・消すつもりだったのか・・・・だ、だが・・・・このまま・・・・・奴の好きにさせん・・・・グッ・・・。」

 

博士はマリーが眠るカプセルの方にふらつきながら歩き出した・・・・。

 

フラフラ・・・・バタッ・・・ドン。

 

カプセルの前に倒れこむと、中にいるマリーを話し込んだ・・・・。

 

ヴィクター・フランケンシュタイン3世「はああ・・・はああ・・・マ、マリー・・・・わ、私は・・・もうすぐ死ぬ・・・・い、今から・・・・私の・・・最後の・・・命令を言う・・・・コ、コード666・・・・く、繰り返す・・・・コード・・・666・・・・じ、自分で考え・・・・自由に生きろ・・・・・わ、我が・・・い、愛おしい・・・娘・・・“メアリー”・・・・・。」

 

ゴオオオオオオオ・・・・・ガラガラガラ・・・・・ドオゴオオオオオオオオン・・・・・・。

 

そう言い残すと、博士は息を引き取り、燃え盛る炎に包まれながら、崩壊していく要塞の地下室。こうして、おぞましい研究はこの世から消滅したかに見えた・・・・。

 

ザアアアアアアアアアアアアアア・・・・・・・。

 

火事により燃え尽くされたゴルーム要塞。燃えて朽ちた要塞はもはや原型もなく、雨が降っており、誰一人近づこうとしなかった。

 

・・・ガラ・・・ガタガタ・・・・ガラララララ・・・・・ドオオオオオオオン・・・・・。

 

焼け落ちた要塞の残骸が盛り上がり、爆発したように何かがぶち破った・・・・。

 

ガラガラ・・・・サアアアアアア・・・・・・・ザッ・・・ザッ・・・。

 

砂煙の中から足音が聞こえた。それは誰もいないはずの瓦礫から何かが這い出てきたのだ。

???「・・・・」

 

残骸から現れた包帯まみれの怪人。包帯していない右目は、空を見渡した。空は雲に覆われ、雨が降っていた。

 

???「・・・・!?。」

 

包帯まみれの怪人はふと気配を感じて振り向いた。

 

ガラガラ・・・ガラガラ・・・ドバアア・・・ドバアア・・・ドバアア・・・ドバアア・・・。

 

瓦礫の中から次々と這い出てきたのは、包帯まみれの怪人と同じ存在であった・・・・。

 

???達「・・・・・・」

 

包帯まみれの怪人同様、全員、包帯まみれで周囲を見渡していた。

 

???達「・・・・・・」

 

ザッ・・・ザッ・・・ザッ・・・ザッ・・・ザッ・・・ザッ・・・。

 

そして、互いを見つめ合い、しばらくしたら、その場で別れて去って行った。

 

包帯まみれの怪人達の正体はヴィクター・フランケンシュタイン3世が作り出した狂気の兵器「フランケン・ゾルダート」であった。

まさに革命の最中に誕生した怪物達だったが、その存在は雨の最中へと消えて行った・・・・。

 

この事件は10年前に起きた共和革命の中で起きゴルーム要塞跡の火災「ゴルーム事件」と呼ばれ、事件の詳細はアルビオン共和国による犯行と書かれているが、人々の多くは共和革命に向けており、事件の関心はなく、人々の記憶から消えようとしていた・・・・・。

 

 

10年後 ロンドン ビッグ・ベン

 

ロンドンの名物である大時計「ビック・ベン」。その大時計の中央の時計の真ん中に人影があった・・・。

 

???「・・・・」

 

それはゴルーム要塞跡の残骸から這い出して来た包帯まみれの怪人「フランケン・ゾルダート」であった。

怪人は夜の街を見渡し、その美しい夜景を見ていた。

 

???「・・・・」

 

・・・・シュッ・・・シュルルルル・・・・・。

 

包帯まみれの怪人は口に巻いている包帯を緩めておろすと、その口は女性で、首元の右側に「FZX-01」という番号が書かれており、素顔は美しい少女であった・・・・。

彼女こそ、亡きヴィクター・フランケンシュタイン3世が作り出した「フランケン・ゾルダート」第一号、マリーであった。

 

マリー「・・・・・・」

 

タッタッタッタッ・・・・。

 

マリーは町の夜景をしばらく見つめると少し歩き出し・・・そして・・・・。

 

タッ・・・ヒュウウウウウウウ・・・・・・。

 

何と時計塔から飛び降りたマリー。並の人間なら無事ではすまない・・・・・はずだった・・・・・・。

 

ヒュウウウウ・・・・・・キイイイイイイイイイイイイン・・・・・。

 

な、何と・・・・マリーは飛んでいるではないか!?。

彼女達フランケン・ゾルダートに内蔵されている動力機関「レガリア・リアクター」から発する特性や装備によって異なる能力や力を発揮し、たった一体で超大国の軍隊と匹敵するほどである。

 

マリー「・・・・・・」

 

マリーは夜のロンドンを飛びまわりながら去って行った。しかし、誰一人、彼女の存在は知らずにいた・・・・しかし、その存在を知る者達がいた・・・・。

 

???「・・・・これが“例の者”か・・・・ミセスM。」

???「ええ・・・プレジデントC・・・・ヴィクター・フランケンシュタイン3世が作り出した人造兵器があの火災で生き残っているとは、私も予想外でした・・・・まさか、人間社会に隠れて生きているとは驚きでした。」

 

ロンドンの夜を飛び回るマリーの写真を見るプレジデントCと呼ばれる初老の紳士の男性とそれを報告するミセスMと呼ばれる初老の婦人。

 

プレジデントC「・・・・・この存在が知られば、いずれ各国の勢力が血眼になって、ここが戦場と化す・・・・・他の組織よりも我々“MI6”が確保しなければならない・・・・・“ユグドミレニア”に対抗するには彼女達の力が必要だ・・・・・ヴィクター・フランケンシュタイン3世が残した技術や兵器、それらを書かれている設計図やデータが残されているという情報が確認されている・・・・もし、ユグドレミニアや共和国、他国がその存在を知り手に入れるような事があれば、この国だけではなく、世界そのものが滅ぼしかねない戦争を引き起こしかねない・・・・・それだけでは阻止しなければならない・・・・。」

M「はい、現在、諜報員達が所在を調査、回収を総力挙げて向かっています。発見次第、007を向かわせて回収させます。」

プレジデントC「うむ・・・。」

 

マリーの確保を急ぐプレジデントC。どうやら“ユグドミレニア”と呼ばれる組織を対抗する為の戦力を欲しているようで、その他には、ヴィクター・フランケンシュタイン3世が残した技術や兵器、それらを書かれている設計図やデータが残された事で、回収しようとしているようだ。

 

プレジデントC「ところで・・・・“例のお方”は?。」

M「ええ・・・現在、お一人でロンドンへ向かっているようで、エージェント数名を付けさせております。」

プレジデントC「そうか・・・・“あの事件”の悲劇を繰り返してはいかん・・・・よろしく頼む。ミセスM。」

M「承知いたしました。プレジデントC。」

 

あの事件とは何か・・・・・それは彼女と10年前の事件に大きく関わる事になるのであるが、それは別の日に話そう・・・・・。

 

一方、ロンドンへ向かう列車では一人の少女が乗っていた・・・・。

 

ロンドン行きの列車 客室

 

少女「・・・・ロンドン・・・・・私の憧れの町・・・・。」

 

雪のように白い肌と淡い金髪の少女。彼女の名はルイーザ。彼女は田舎から憧れのロンドンを目指して来た。

後にマリーと出会い、彼女の隠された素性が彼女の運命を大きく変える事になるとは・・・・本人には知らずにいた・・・・。

 

とある一室

 

とある場所の一室で、暗がりであるため、姿が見えないが、二人の男女がいた・・・・・。

 

???「・・・“例の娘”はこのロンドンに向かっているのか?。」

???「はい・・・・・密かに派遣した部下から報告がありました。他にもMI6の諜報員数名を確認しました。始末いたしますか?。」

???「・・・・いや・・・しばらく泳がせた方がいい・・・・あの娘が本当に“例の女王の娘”なのか、調べてから始末するのは遅くはない・・・・それおより・・・・“例の計画”は?。」

???「はい、順調に進んでいます。各地であの要塞から辛うじて回収したヴィクター・フランケンシュタイン3世が残した技術の解析は進んでおり、完全ではありませんが、20%程度まで解析しました。その解析した技術を応用し、新兵器開発や研究、実験を行っていますが、どれも試験段階で、実戦投入まではまだまだかかります・・・・それと「“ヴァルハラ計画”」ですが、試験者に“ヴァルキア”を投与しましたが、大半以上はショック死、精神崩壊しましたが、残り数名は耐性を持った者が残りました。現在、彼らをベースに“ヴァルキア”の品種改良を行っており、それらを使って、下層の人間に供給し、実験データを集めています。」

???「・・・ふふふ・・・上出来だ・・・・・すべて、私の計画通りに進んでいる・・・・・“向こう側”からは?。」

???「はっ・・・こちらも順調に進んでいるようです。“アーカム・アサイラム工場”で、“ヴァルキア”の大量生産や新型フランケン・ゾルダートの研究・開発も進んでおり、簡易型量産型の開発・量産しており、現在、実戦にむけての試験運用を行っています。“ブラックウッド卿”。」

ブラックウッド卿「ふふふ・・・・そうか・・・これで我が“ユグドミレニア”は安泰だ・・・・・はははははは・・・・。」

 

ブラックウッド卿と呼ばれる人物は、ユグドミレニアと呼ばれる組織のボスのようだ。

 

ブラックウッド卿「それと・・・ミス・ノル・・・・例のフランケン・ゾルダートの少女の所在は掴んでいるか?。」

ミス・ノル「・・・・い、いいえ・・・・・現在捜索していますが、場所までは特定できませんでした・・・総力を持って見つけ出します!!。」

ブラックウッド卿「わかった・・・・君に一任させる・・・ジークフリートにも伝えてくれたまえ。」

ミス・ノル「はっ・・・わかりました。失礼いたします。」

 

ガチャ・・・タッタッタッ・・・・バタンッ。

 

ミス・ノルと呼ばれる女性は立ち去った後、ブラックウッド卿は写真を持ち見ていた。それはロンドンの夜を飛び舞う少女マリーの写真であった。

 

ブラックウッド卿「・・・・・やはり、生きていたのか・・・・“ヴィクター・フランケンシュタインの遺産”。」

 

僅かに笑うブラックウッド卿。彼ら“ユグドミレニア”の計画が王国、共和国の中枢まで根を張り、影響を与える巨大な組織であった。

 

ロンドンで運命的な出会いでその運命を大きく変わる事になるマリーとルイーザ。

マリーはルイーザと出会った後、王国の秘密情報部「MI6」のエージェントとなり、アルビオン王国とアルビオン共和国、そして世界各国を舞台に様々な任務を遂行、冒険をし、マリー達が関わるフランケン・ゾルダートの過去と秘密、そして、ヴィクター・フランケンシュタイン3世が残した遺産、それが王国、共和国のみならず、全世界を巻き込む巨大な陰謀に巻き込まれていくことになる。

 

マリーとルイーザ。そして、その仲間達との友情と絆。世界の命運は彼女達が握っていた。

 

 

 

UN TOAST à UNE BONNE NUIT BRILLANTE(良き輝く夜に乾杯)             CROSS THE LINE(クロス ザ ライン)




如何ですか?。OPERA The PROLOGUE「THE BEGINNING IS THE NIGHT OF LONDON(始まりはロンドンの夜と共に)」は?。

このお話は19世紀末に東西に分断された架空のロンドンを舞台に繰り広げられる、女子高生たちのスパイアクションを描いたスチームパンク作品である「プリンセス・プリンシパル」をベースに有名なホラー映画「フランケンシュタインの怪物」の設定を加え、狂気の科学者が死体に機械や錬金術を加えて誕生した人造兵器「フランケン・ゾルダート」のマリーが、王国側の女王直属の諜報機関「MI6」のエージェントとしてスカウトされ、様々な任務をこなし、遂行し、さらに12人のフランケン・ゾルダートとの協力で、各々の特技・技術・能力を活かして、困難な任務を遂行してきます。

フランケンシュタインの怪物の他に、007やミッション:インポッシブル、コードネームミラージュ、ヒットマン、エクスペンダブルズ、コマンドーなどのスパイや暗殺者などの設定を加えており、機密文書の奪還や要人の護衛などのスパイ活動の他に、敵国の要人暗殺などの暗殺者としての面を持ち合わせている。

また、共和国側のアンジェやプリンセス達との交流も見所で、任務の事で激しく対立する内に、次第に性格の違いや立場を乗り越えて理解しあうようになり、共和国側の大量殺戮計画を阻止する為、秘密裏に接触、任務を依頼されたり、マリー達の危機を助けに来るなど、敵同士ながら友情を見せるスパイの絆も必見です。

次回の第一話は、自身の出自に秘密を抱える少女ルイーザとの出会いと同時に共和国のスパイ組織「コントロール」のアンジェとドロシーとのファーストコンタクトでもあり、マリーの予想不可能な破天荒な行動でかき回される羽目になります。
さらにアンジェ達のみならず、ノルマンディー公やガゼル達も巻き込み、謎の襲撃者との銃撃戦とカーチェス、さらにマリーの仲間であるフランケン・ゾルダートの一人である少女、ロギが登場しますので、楽しみにしてください。

また、予告や登場人物も近日で記載しますのでよろしくお願いいたします。

この回のOPERA The PROLOGUEはプロローグでありますが、実は第1話との間に第0話が存在しており、プロローグは第0話に当たるもので、第0話はいわば0,5話に当たるものです。
第0話はどのような内容かというとマリーとルイーザが出会う前の出来事で、舞台はロンドン、上海で、マリーはとある事件に巻き込まれ、上海に渡り、そこへ武装犯罪組織との激闘を繰り広げ、その最中、ユグドミレニアの殺し屋との死闘を繰り広げる事になります。
この回でマリーとの因縁を着く事になった人物が登場し、本編に登場する事になりますが、どのような人物なのかはお楽しみです。

ネタバレに含まれますので、数話程度(5話)になったら第0話を記載する予定です。

本編と合わせて読めば楽しめるますので、楽しみながら期待してください。

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