11/11は遊戯王新パック発売日、ですが買いましたか?7パック買ってサクリファイス系が欲しかったのに他のウルトラ枠がバンバン出ましたよ。
「どうしてこうなった…………」
「どうしてこうなったかなんて私が聞きたい…………」
夏休み、それは宿題さえどうにかできたら部活動をしている学生は全国大会に臨み、それ以外はゆったり自分勝手に過ごせる長期の休みだ。
これでも学校に通っているコナミ君(仮)が夏休みに入ったことで京都に行こうということになったのだ。
期限は1週間、好きなだけ遊べということだが資金はどこから出ているのか?
この話はまた別として、アンチノミー仕様(サングラスとオールバックに整えた)の一誠と仮面で顔を隠したパラドックス仕様のゼノヴィアがとある広い屋敷に招待された。
コナミ君(仮)はどこに行ったか、誰かを見つけた途端に走り出して行方をくらませたので二人は知らない。
しかし、呼ばれたということは何かしらの話があるということになる。人目がつくところで誘われ、人目がギリギリまである所に来たので逃げる隙もなかった。
コナミ君(仮)ならどう逃げるのかと考えているうちに、襖が開いて奥から狐の耳と尻尾を生やした美女(巨乳)が現れた。
「ようこそ、京都においでくださいました。京を仕切る妖怪の頭領の八坂でございます」
「…………私はアンチノミーだ。こっちの名はパラドックス」
「待て、その名前に納得したわけじゃ…………もういい」
何故か抗議しようとしたゼノヴィアが一誠に軽く小突かれたため黙り込む。何が不満なのか、本人曰く「なんとなく気にくわない」とのこと。
「随分と仲がよろしいことで。部屋は2人分しか用意していませんが、急遽もう一部屋用意させていただきます」
「待ってくれ、何故京都の頭領が私達にそうする?私達の噂は世界中に広まっているはずだ」
ゼノヴィアが疑問を堂々と伝える。人外嫌いのチームで敵は容赦なく倒すという噂が流れているのをこの場にいないコナミ君(仮)を含めた3人は知っている。
だからこそ分からないのだ。下手に刺激したら爆発するものを懐まで近づけ、さらに泊めるということまですることが。
「もちろん、噂話は伺っておりますとも。ですから真偽を確かめたからこう誘っておるのです」
断ったとしても何もいたしません、と最後に付け加えてまっすぐ二人を見る。
「…………この話、どう思う?」
「恐らく、京都に入った時点で付けられてたのかもしれない。あの赤帽子と上着は目立つからな…………」
見つかった原因はコナミ君(仮)と言っても差し支えないだろうと確信していた。私服もあのスタイルなので見つけやすい上に突如どこかに行ってしまったのでその連れをまず引き込もうとしているのだ。
それでも悪意というものを八坂と名乗る人物(?)からは感じ取れていない。むしろすれ違った妖怪達から歓迎されているような気もするのだ。
「本音を言えば、貴方方に助けられているお礼をしたいのです。好き勝手領地を奪った上にそこの住民に害を与える輩をすぐに排除しない悪魔と違って人を救うその姿勢、妾はそこを見込んで貴方方をお誘いしたのです」
「誰かに礼を言われるためにやっている訳じゃない。未来の、いや、俺自身のためだけにしていることだ」
「それでも感謝している人はいるものです。まあ、その人々の記憶はその地の管理者に消されているようですが」
最後の部分だけ忌々しそうに言う。二人からしたら問題ないのだが、八坂にとって彼らの功績を無駄にしているようにしか見えないのだ。
「…………まあいいだろう。そちら側に害がないならそうさせてもらう。泊まるところも決まってなかったしな」
「まさかとは思いますが、飛び込み宿に泊まるおつもりでした?」
「ああ」
3人、しかも1人は女性というのに飛び込み宿に泊まる若者を想像して苦笑いするが、すぐに真剣な顔になる。
「貴方方がこの地に来たことは大体の勢力に気づかれています。そんな中で呑気に旅行させると思いますか?」
「折角の旅行が台無しになるだろうが、その時は応戦するつもりだ」
「たとえそれが一般人に被害を与えるとしても?」
一瞬で二人の気配が剣呑になる。ここまで反応するとは思っていなかったので八坂はすぐに訂正する。
「す、全ての組織が派手な行動をとる訳ではありませぬ。この地で暴れられると妾ら、日本神話が黙っておりません故」
「では、貴女は我々の味方になると?」
「左様でございます。我々は貴方方のことをよく知りませぬ、それ故に仲良くしたいのです」
意図は読めないが、日本神話というグループとして彼らと友好関係を築きたいと述べている。信じるべきかどうか悩んだが、二人は頭領がいないため受けざるをえない。
強力な力を持つとはいえ、たった3人なのにここで断って無理に敵を作る訳にはいかないのだから。
〜●〜●〜●〜●〜
一方、その頃コナミ君(仮)はというと。
「ゲオルグ!奴は撒いたか?」
「ああ、霧の迷路を作った…………あそこまでしないと撒けない人間はいるのか…………?」
「規格外、という言葉があるだろう。俺たちも規格外だがあいつも…………っ!?逃げるぞ!」
「……………………!」
「馬鹿な!迷路とはいえ出口は作ってないはず!」
「謎解きは後だ!今は奴から逃げるぞ!」
前にあった調子乗りコンビを追い回していた。
何か京都で悪巧みをしていそうな二人を見つけ、場合によっては神器を使えなくなるためある意味恐れられていることを感じたため追い回している。
何度も何度も魔法や神器で撒こうとしたがどれも成果は上がっていない。
それどころか一般の家の出だと思われるコナミ君(仮)と英雄の魂を引き継いでいる二人の(物理的)距離が少しずつ狭まっていく。
まさにランニング、デュエルはしていないが「はえーよホセ」と言われる日も近い。
ただただ追い回していただけなため、長時間のランニングの末に結局二人を見失い一誠達と合流するのは2時間後になった。
なんか途中で狐っぽい幼女に頭ガジガジされつつ歩く羽目になった。
「……………………」
「がぶがぶ、この不審者め!」
「いや、君は俺達と離れてる内に何があった!?」
「これ九重!客人になんてことを!」
ひっついて離れない幼女こと九重を引き剥がさずここまで一緒に来たコナミ君(仮)には脱帽するばかりだ。
帽子を脱がないコナミ君(仮)もだが、帽子越しに噛み付く九重嬢もある意味大物である。
この後、誤解を解いた後に曹操とゲオルグという男を追っていたことを危険性も含めて話し、警戒を強めるよう八坂に言った。
一誠とゼノヴィアは九重嬢とすぐに打ち解け変装を解いて遊ぶようになり、明日に京都を案内してくれるようだ。
コナミ君(仮)とは気まずいのか、まだ距離を測っているようなので彼はそっとしておいた。
「あの子が失礼をして…………」
「……………………」
「貴方がそう言うのでしたら、例の件を事前にありがとうございます。何を企んでたかまでは分かりませんが、この地にそのような輩が来るとは警備をもう少し厳重にしなければなりませんね」
「……………………」
「もしかしたら悪魔も関わっていると?…………鵜呑みにすることはできませんが、そちら方面の警戒も引き上げておきましょう」
「……………………?」
「完全には信じておりませんよ?しかし、貴方には人を惹きつけ正しい道へ進ませる人望、いわばカリスマがあるようで」
「……………………」
「うふふ、ご謙遜を」
妙に好感度を持ってる八坂に対してコナミ君(仮)は疑問に思うが、彼女も人を愛し守る立場ということもありある程度の信頼は寄せている。
京都にこんなにも妖怪がいるとは思っていなかったが、人と共存できている場面を見た。綺麗な友好関係を築き、時に喧嘩も目撃したが最後には仲直り…………素晴らしいものだった。
何処ぞの人外共も見習って欲しいと、その日の夜こっそり抜け出して妖怪の街を歩くコナミ君(仮)は思った。
もしコナミ君(仮)一人だけならこのように招かれなかっただろう。2人、数としては少ないかもしれないが誰かがいるだけでこうも変わり、良くも悪くも楽しめるものだ。
コナミ君(仮)は感慨に浸り、たまたま見つけた茶屋で団子を頬張った。
10分後、見回りに抜け出した事がばれて鬼ごっこが始まった事を旅行初日の夜の部に追記しておく。
特殊ルールは無し。
京都を満喫した一行は妖怪と仲良くなる。彼らの理想、護るべき者を知り、そして共感する。だが、他勢力の魔の手はこの地にも伸ばされる。悪意なき惨劇を食い止められるか。
次回、『デュエリストとテロリスト』
似ているが貴様らと一緒にするな、デュエルスタンバイ。