なぜ書かないか?転生者が主人公達以外にボコボコにされる様を書いてて面白く無いからですよ。デュエルで滅べ!(直球)
「……………………」
「いや、何かの縁にと俺があげようと思ったんだ。ゼノヴィアは悪くない」
「いや、私も賛同したのだから同罪だろう。1人で責任を負おうとするな!」
「いや、渡したカードは大体俺が拾ったやつだし」
「……………………」
「「…………ごめんなさい」」
京都に来て4日目、基本的に一誠とゼノヴィアが九重嬢と京都を歩き、コナミ君(仮)は昼間は飯時に合流するくらいで1人ぶらりと歩いていた。
街を歩くとカードを拾う、なぜ落ちてるかは知らないが拾うものは拾うのである。
その拾ったカードで一誠とゼノヴィアがデッキを作り九重嬢にあげた事がコナミ君(仮)にバレたのだ。
2人は正座してコナミ君(仮)の説教を受ける羽目になった。
「……………………」
「すまない、私たちが軽率だった」
「説教はそこまででよろしいのでは?そろそろ夕餉の時間ですので」
「……………………」
「ま、待ってくれ、足が痺れて動けん…………」
長時間の正座によりゼノヴィアは足が痺れて動けなくなった。その様子を一誠は苦笑い、八坂はクスクスと笑っていた。コナミ君(仮)の表情は変わらなかった。
平和、いたって平和なのだがそう問屋は卸さない。
「八坂様!てぇへんです!」
「客人の前ですよ、何をそんなに慌ててるのですか」
「禍の団とかいう組織が攻めてきやした!」
「……………………!」
「あの時の奴らか!」
ゼノヴィアは首を傾げているが、コナミ君(仮)と一誠は奴らを知っていた。
簡単な概要を説明し、相手がどういう存在かを伝える。やはりテロリストという事なのでゼノヴィアは怒り、八坂は嫌悪を示す。
「妾たちの街に攻め入るなど蹴散らしてくれるわ!」
流石に九重嬢を戦場に出すわけにはいかない。精神年齢と肉体年齢がまだ戦う時期になっていない。
もちろん3人は九重嬢を戦場に立たせようなんて思っていない。今こそ彼らが戦う時なのだ。
「九重、君は待っていてくれ。私たちが片付ける」
「じゃが、そなたらは客人!手間かけさせるわけには」
「まー、これが俺たちが戦う理由でもあるしな」
「……………………」
一誠の言葉に賛成するようにコナミ君(仮)が頷く。八坂もこのようになった彼らを止める事はできないと知っているため何も言わない。
コナミ君(仮)は帽子を深くかぶり、一誠はサングラスをかけてオールバック、ゼノヴィアは仮面をつける。
「よし、行くぞ!」
「……………………」
「簡単にへばるんじゃねえぞ!」
さあ、
〜●〜●〜●〜●〜
伝説を見た。すぐに書かなければならないと思った。汚い字だという事に目をつぶってほしい。
突如混沌を求める侵略者が現れ我々が住む京都は大きな被害を被るかと思っていた。しかし、八坂様とある人間達の活躍で死人どころか大した被害もなく終息した。
1時間も経たないうちに終息したのだ。向こうは戦争を仕掛けてきたつもりだったろうが、簡単に滅ぼされた。
まず、小人と鼠が融合した戦士の話だ。黒眼鏡をかけた男が素早い手つきで札を操り召喚獣を呼んだのだ。
戦士の召喚獣は敵を殴り飛ばして対応していた。男自身も近寄る敵の攻撃を避けつつ鮮やかに反撃していた。
そして何よりも星のように輝く龍が現れた時は、その場にいたほとんどが龍に目を奪われ動きを止めてしまった。
生きてる内に龍を見る事になるとは思ってなかった。閃光を放つ龍は敵を吹き飛ばして行った。その姿、まさに無双。
次に仮面をつけた女だ。結界を張ったと思ったら、先ほどの男とは違い手順を踏まずに巨大な龍を召喚した。
その龍は拘束具のようなものが付いていたが、『滅びのばーすとすとりーむ』という攻撃名を女が叫び一掃していった。
強靭、無敵、最強という言葉が何故か頭に思い浮かんだ。たった1頭の龍に女が相手をしていた敵は散っていった。
こんなものか、女はそう呟いたのを私は聞き逃さなかった。強い、彼女は強い。手に持つ聖なる剣を持ってあの龍を操る姿、追放されてなお戦う勇者。
そして、彼らを束ねる男も圧巻だった。
神、別の神、さっきの神と入れ替わるように召喚獣、いやあれは獣と言えるのだろうか?
その話は今置いておこう。あの神はまさに無敵と言えた。いくら攻撃を受けようと無傷、魔法を放たれようと無傷だった。
それどころか反撃と言わんばかりに水流、いやあれはもはや洪水だった。それに業火に暴風、まさに天変地異のようだった。
ちっぽけな妖怪である私はもちろん、この京にいる妖怪がどれだけ束になったら倒せるのかと思えるほど強かった。
あの無双っぷりは恐怖を通り越して尊敬できる。何故あのようなものを操れるのか、本人の資質なのか向こうから契約しているのか、真実は彼しか知らないのだろう。
そして途中で列車が現れたのは私の見間違いだったのだろうか?戦いが終わりすぐ調べたら轢き潰された死体があったので見間違いではなかった。
あの3人の人間は敵に回してはいけない。遅かれ早かれこの日の武勇伝は全国、いや全世界に轟くだろう。
八坂様に彼らと友好条約、いや同盟を組んでもらいたい。少なくともこう思ってるのは私だけではないだろう。
ーーーーーーーある妖怪の書記から抜粋
〜●〜●〜●〜●〜
コナミ君(仮)達は困っていた。やるべきことをやったまでなのに英雄として称えられている状況に。
「さあさ飲みな!え、未成年?16ならへーきへーき!」
「うちで作った飯、美味しかったですかぁ?そうですかぁ、よかったぁ」
「……………………」
「もはやお祭りだな…………」
美男美女に囲まれ酒盛りをされても全員未成年なので断っている…………がそろそろ押し負けそうな気がしてきている。
コナミ君(仮)はともかく、一誠とゼノヴィアに酒を飲ませたらとんでも無いことになりそうな予感がするコナミ君(仮)。
一応保護者ポジションのため酒を飲ませることだけは阻止している。
ちなみにだが八坂はコナミ君(仮)の隣に、九重嬢は一誠の膝の上にいた。かなり懐いているのははたから見れば分かる。
「すごかったのじゃ!龍がどーんとなぎ払ったり吹き飛ばしたりする様はかっこよかった!」
「は、ははは、そうか」
ゼノヴィアの『Sin』モンスターと一誠の『スターダスト・ドラゴン』の事を言ってるのだろう。時械神とは違って派手に攻撃しているのでかなり華やかだった。
一方、コナミ君(仮)の戦いは地味だと切り捨てた九重嬢であった。地味にコナミ君(仮)は傷ついた。
あと八坂は酒が入ったせいなのかどうか真偽は不明だが、コナミ君(仮)とのスキンシップが多かった。
身体を触るわ酒を屁理屈で勧めてくるわでとても対応に困った。なお、一誠は「いいなぁ……俺もおっぱい擦り付けられてぇ……」と九重嬢に聞こえないように言ったのを聞き流していなかった。
ゼノヴィアが呆れの目で一誠を見ていたのは、まあいつものことである。
昔も今も根本がエロ小僧なのは変わっていなかった。赤き龍は何をしている。
何時間も宴会は続き、就寝する頃にはコナミ君(仮)は様々なアプローチを回避し続けていたので精神的にクタクタになった。
流石に寝込みは襲われず泥のように寝込んだ翌朝、目覚めたコナミ君(仮)は宴会が終わったあと一誠とゼノヴィアと会ってないことに気づいた。
コナミ君(仮)が起きた後、2人も一緒に遅れて起きてきた。何やら2人は気まずそうだったが…………
テロリスト襲撃というハプニングがあったが京都の旅行は終わった。八坂や九重嬢、少人数とはいえその部下の妖怪達に見送られたので少し目立ったのは仕方ないことだ。
また長期の休みになったら来るとコナミ君(仮)は約束したら「学生だった!?」という風に驚かれた。心外である byコナミ君(仮)
戦闘描写はどこに行ったんだ。
一誠が九重嬢に渡したデッキはもちろん妖怪デッキ。漫画版み、み…………三上さん?が使っていたような大行進デッキです。
京都から戻り妙に仲が良くなった一誠とゼノヴィアを見るが仲良くなることは良いことだと良い顔で頷くコナミ君(仮)。2人が一緒に遊びに行った先に一誠の全てを奪った元凶、そして北欧の神に出会う。
次回、『デュエリストと北欧神』
予想外の邂逅に彼らは何を思う、デュエルスタンバイ。