オベリスクは必要ない!   作:蓮太郎

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 2箱でハリファイバー当たらなかった_(:3 」∠ )_


デュエリストと悪魔+α

 急ぎたい時に限って邪魔が入る、そんな事はないだろうか?

 

 こういう時に何かしらあるという事はトラブルメーカーなのかもしれないと嘆息するコナミ君(仮)。

 

 しかも立ちはだかったのがよりによって何故か大体集合しているグレモリー眷属達、なんて日だ。

 

「一樹の戦いを邪魔したのもあるけど、貴方が私の領地で勝手をやってるのは見過ごせないわ」

 

「……………………」

 

「それに、今この街に来賓が来てるの。邪魔になる貴方は拘束させてもらうわ」

 

「……………………」

 

 なぜ機密情報らしいのを漏らすのか分からない。真性の馬鹿なのかこいつは、と疑問に思ってしまった。

 

 嫌な予感はおそらく一誠達がその来賓と接触している可能性が高い。ならもっと急ぐべきだと思った。

 

 目の前に悪魔がいなければの話だが。

 

「……………………」

 

「こんな事している場合じゃない?お前は色々やりすぎたんだよ!」

 

「……………………」

 

「尻拭い?まあ上から目線なこと」

 

 ダメだった。こいつらは自分の無能さに気づいてなかった。一昨日もはぐれ悪魔が出たのを対処したのに気づいてすらなさそうだ。

 

 こうなったら水ぶっかけて行動不能にしてから暴風で吹き飛ばしてやろうかと苛立つ。

 

 まだ日が昇ってるのにやるのもマズイのだが。

 

 ならばさっと駆け抜けるのみ。コナミ君(仮)の身体能力ならすぐ通り抜けられるだろうと思っていた。

 

「うおおおおっ!待てお前らああっ!」

 

 堕天使総督が走ってくるまでは。おそらく隠密系の何かを使えると思われるが走ってきた。着物なのに走りにくくないのかと思ったコナミ君(仮)。

 

「アザゼル!なんで貴方がここに」

 

「もしもかと思ってきたら思った通りかよ…………一樹と朱乃、お前ら行動が早すぎだ。いくら嫌いだからといって自分達だけで勝手に動こうとするな!」

 

「けどよ先生!こいつは何しでかすか分からない敵なんだぞ!」

 

「そうよ、私の領内で好き勝手することは許されないわ」

 

「だからと言って安易に手を出すなと言ってるんだ。一樹、お前はもう少し身の程を知れ」

 

 噛み付く2人に対してアザゼルは飄々と受け流した上で的確に問題点を言う。そういえば学園にアザゼル先生という人物が来たが、おそらく彼の事だろう。

 

 暇なのか貴方は。

 

 それはさておき止めてくれる人物が現れたのでここは何とかなりそうだ。と思ったが、グレモリーがキャンキャン喚く。

 

 吠えてるのがグレモリーと一樹だけで後は妙に静かだった。コナミ君(仮)にはその理由がわからない。

 

「なあ決闘者(デュエリスト)さんよ、後で話をつけられねえか?」

 

「アザゼル!何を言ってるのよ!」

 

「ちょっと黙ってろ。あんたのお仲間はこっちの事情で巻き込んだ。これは済まないと思ってる」

 

「……………………」

 

「…………どこに飛ばされたか場所はまだ分かっていない。あんたが人外を嫌うのは分かる。うちの馬鹿どもが世話になってることもな」

 

「……………………」

 

「もちろんだ、今は出来る限り協力させてもらう。今探してる途中…………は?何で敵の心配してるんだ?」

 

 アザゼルにプラ/シドの事を言っても分からないだろう。重要な人物がああなるかもしれないという事がコナミ君(仮)にとっての心配なのだ。

 

「…………まあいい。相手は北欧神話の悪神ロキ、ここにきたオーディンのクソジジイを襲いに来たんだ」

 

「アザゼル!」

 

「もうこいつにとってこっちの機密なんざあってないようなもんだ。リアス、お前たちは帰れ」

 

「でも!」

 

「これ以上何も言うな。前の件もあるし余計にサーゼクスにまで迷惑がかかるぞ」

 

 前の件とはコナミ君(仮)が間違って轢いた時のことなのかと首を傾げたが気にすることはない。

 

 アザゼルの一言にグレモリーは黙り込んだ。流石に都合が悪いのだろう。

 

 嫌な予感は未だに収まっておらず、一誠より敵の身が心配になっているコナミ君(仮)にとってはどうでもいい。早く見つけ出したいと思っていた。

 

「……………………?」

 

 その時だった。デッキの中にあるカードが反応しているように感じた。

 

 それもどこかを指しているような…………とコナミ君(仮)は一誠達の場所を指していることに気づいた。

 

「っ!?おい、そのデッキの中に何入ってやがる、って待て!」

 

「……………………」

 

 無言でアザゼルの横を通り抜けて現場に向かおうとする。

 

 グレモリー眷属も横を通り抜けるが、兵藤一樹にだけ無言の腹パンを食わらせる。

 

「がっ…………!?」

 

「一樹!?貴方一樹に何をするの!」

 

「リアス、よせ!」

 

「……………………」

 

 腹パンを食らった兵藤一樹はその場で崩れ落ち、コナミ君(仮)は何事もなかったかのように走り去っていった。

 

 まるで兵藤一樹と何かしらの因縁があるような行動だったが、同じカードを操る者同士、敵対する者に対しての嫌悪だとアザゼルは判断した。

 

 それにしても悪魔なのに人間の腹パン1発で倒れる一樹をどうしたものかと後が不安になった。これはアザゼルだけでなく木場佑斗、塔城小猫も思っている事である。

 

 そしてアザゼルが最も気になったこては一つ。

 

「あの時の時械神とやらじゃねえ、何故あのデッキから神の力が…………?」

 

 

 

 

 

 

 

〜●〜●〜●〜●〜

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっ、龍を操るのを見誤っていたか…………っ!」

 

「オオォォォォンッ!」

 

「くそっ、仕留めきれなかった!」

 

 ジェット機のようフォルムをした白き龍、『シューティング・スター・ドラゴン』は空を美しく飛んでいた。

 

 召喚した上で効果の一つである『自分のデッキの上からカードを5枚めくる。このターンこのカードはその中のチューナーの数まで1度のバトルフェイズ中に攻撃する事ができる。その後めくったカードをデッキに戻してシャッフルする』を発動しチューナーを3枚出した事による3連打をロキに向かって放ったのだが…………

 

「すまない我が子よ、あと1発でも食らえば俺は死んでただろう」

 

「まさかそっちに割り込むとは、くっ…………」

 

「ぺっ」

 

「何故!?」

 

 自分の子供であるフェンリルに礼を言ったら唾を吐くようなモーションをとった。割とロキの心に刺さったらしい。

 

 それより唾を吐くようなモーションと分かるような事をできたなと一誠とゼノヴィアは思った。

 

「俺たちの攻撃は届く、いくぞゼノヴィア!」

 

「ああ、今度こそ決める!」

 

「ふん、まだまだだ人間!寝坊助がいればもっと変わっていただろうが仕方ない。あの龍を倒せば奴らも諦めるだろう、フェンリル!」

 

「オオォォォォンッ!」

 

 ここから先を語るとまさに激闘、龍は分裂して飛び交い、神狼の牙と爪が振るわれ、罪の龍は倒されると次々現れ、ロキの魔法が飛び交う。

 

 両者共にしのぎを削っていくが、この中でライフが多く器用なのは誰なのか?

 

 一誠は回復手段を持たない、ゼノヴィアはパワータイプ、フェンリルは狼、となると残されたのは魔術に強いロキである。

 

 デュエルマッスルのみの一誠、前から鍛えていたがデュエルに本格的に参戦するのは最近だったゼノヴィアの体力は神と神狼に遥かに劣る。

 

「どうやら、ここまでのようだな」

 

「はぁっ…………くそっ!」

 

 一誠、残りLP1500

 

 ゼノヴィア、残りLP1000

 

 ロキ、残りLP2700

 

「なかなか楽しめたぞ。しかし、殺すには惜しすぎる。もう一度聴こう、俺の元に来る気はないか?」

 

「俺は、俺たちはやらなきゃいけない事がある!お前につく事はできない!」

 

「まあ…………期待はしていない。それでは、俺もやるべき事をやろう。さらばだ」

 

 トドメを刺す事はしない、ロキは彼らを見逃すつもりだった。自分より劣る人として見ていたが、気を抜けば一瞬で逆転されそうな状況に持ち込めた事への敬意を表してのことだった。

 

 舐められてると思った一誠達は歯噛みした。奴を止められなかった、と。

 

 そして、ここに乱入者が現れなければここで終わるはずだった。

 

「おい見てみろヴァーリ!お前と違う白い龍がいるぜ!」

 

「アンチノミーが呼び出したのだろう。ふふ、赤龍帝より面白い」

 

 禍の団に寝返ったヴァーリチーム、参戦。収まりそうな戦火にガソリンが注がれた。






 彼は主人公ではない(無言の腹パン)

 『シューティング・スター・ドラゴン』の攻撃力でフェンリルの防御は突破できなかった模様。


 ライディングしてないので『シューティング・スター・ドラゴン』で突破できなかった彼らに慈悲を与えたロキだが白龍皇の乱入者により場が混沌と化す。ロキが望まぬ戦いに一誠達は巻き込まれる。そして、怒りに満ちた彼が到着する。

 次回、『デュエリストと怒り』

 それは圧倒的な力である、デュエルスタンバイ。
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