オベリスクは必要ない!   作:蓮太郎

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彼は主人公である、しかし彼はモブである、故に二律背反


デュエリストと二律背反

「『時械神メタイオン』で攻撃。バトルフェイズ終了時、相手の数×300のダメージを与える。20人以上いるなら終わりだ」

 

 コナミ君(仮)は後攻で『時械神メタイオン』を召喚し攻撃、そして効果で堕天使に命を刈り取るほどの突風が襲いかかった。

 

 先に一誠に行かせた事件の中心部に一人で向かう途中、彼の登場を警戒していたらしく堕天使の配下を多数配置して待ち伏せしていたのだ。

 

 その数はざっと20人以上はいたが、モンスターの数が多ければ多いほど効果を発揮する『時械神メタイオン』の攻撃により一掃された。(この効果は特殊ルールに記載)

 

 だが、部隊別に分かれていたらしく、一デュエル終わったらまた新たに堕天使が現れたのだ。戦争馬鹿とはいえそれなりのカリスマはあったようだ。

 

 だが、いくら光の槍を放てど必ず立ちはだかる時械神の前には無意味、偶然横を通り過ぎてもデュエルディスクで粉砕するというマッスルな事までする。

 

 堕天使にとって事実上の詰みである。攻撃が通らない上に手札から時械神がどんどん入れ替わりで出てきてそれぞれの効果を発揮するため何をしても倒せないのだ。

 

 吹き飛ばされてさらに吹き飛ばされる堕天使など気にせず進んでいくコナミ君(仮)。

 

 だが、パーティには間に合わなかったようだ。

 

「あなたは…………決闘者(デュエリスト)!」

 

「ふむ、貴様が決闘者(デュエリスト)か。噂通り赤帽子に腕につけた神器らしい板だな。ここまで堕天使達が居たはずだが?」

 

「……………………」

 

「ここまで来ているということは答える必要もないか」

 

 倒れ伏せているコカビエルらしき堕天使の近くに居た白い鎧の人物がここまでくる経緯を大体察したようだ。

 

 だが、少なくともコナミ君(仮)の味方ではないだろう。向こう側にDホイールに乗った一誠、そこから横に離れた場所にあの時会った赤髪の悪魔におそらくその眷属達がいた。

 

 その中に一誠によく似た悪魔が一人混じっていた。

 

「……………………」

 

「なん、だよあいつ、コナミ君じゃねえか…………」

 

「喋らないでくださいイツキさん!まだ傷は深いんですよ!」

 

 情けないことにコカビエルにやられていたらしく、金髪のシスター服を着た悪魔少女に叱られながら光を当てられて治療していたが、そう呟いているのは分かった。

 

 SPYRAL使いなのに筋肉がなかったせいで敗北したとか決闘者(デュエリスト)の風上にも置けないとコナミ君(仮)は眉をひそめる。

 

決闘者(デュエリスト)…………まあ、今更だよな、うん」

 

 本当に今更だが一誠がコナミ君(仮)の異名を知り苦笑いした。

 

「ふむ、どうやら役者は揃ったみたいだな。初めましてだな決闘者(デュエリスト)、俺はアザゼルにこいつの回収を頼まれた白龍皇のヴァーリだ」

 

「……………………」

 

「はは、やはり噂通り必要なこと以外は喋らないか。自己紹介をスルーするとは徹底している。まあいい、彼もそうだがそっちのお仲間は?」

 

「あ、俺?」

 

 まさか話を振られるとは思っていなかった一誠。サングラスで外から視線は見えないがコナミ君(仮)を見て…………コナミ君(仮)は首を縦に振った。

 

「俺は…………俺の名はアンチノミー!失ったものを取り戻すため、大切な者を守るために戦う者だ!」

 

 内心恥ずかしかったが開き直って堂々と宣言をした。なお、偽名と口上を考えたのはコナミ君(仮)である。

 

「アンチノミーって、おま…………うっ」

 

二律背反(アンチノミー)か、なかなか面白い名前をしているな」

 

「アンチノミー…………決闘者(デュエリスト)に続く正体不明の人間、失ったのに大切な者を守る?訳が分からないわ」

 

 姫島朱乃が言うが、この場にいるほとんどがこの名前をつけた意味を知らなかった。

 

 なお、コナミ君(仮)はライダースーツとか用意して着せたらアンチノミーに似ているからそう名乗るべきだと言っただけだったりする。

 

 気を失った一樹に白龍皇は失望を、一誠は怒りを、コナミ君(仮)は蔑みの視線を向ける。

 

「……………………」

 

「あんな奴が…………」

 

「お前に赤龍帝とどんな関わりがあるのか知らないが、一部始終を見させてもらった。ガッカリだよ、なんだあの戦いは?あのような無様を晒すならそこの聖魔剣使いかデュランダル使いがコカビエルと戦った方がよっぽど戦いと言えるぞ」

 

「一樹を馬鹿にしないでちょうだい!この子はまだ成長するわよ!」

 

「そいつに鍛える意思があるのならな。さて、決闘者(デュエリスト)とアンチノミー、出来ることなら俺はコカビエルを連れて帰るが、人外を嫌うお前のことだ。ここで俺、いや俺たちと戦うのか?」

 

「……………………」

 

 確かに今まで相手にしたのは人に害を与える悪魔や堕天使などの人外だったが、リアス達は上から目線とはいえ街を守る行為を一応したのだ、今のところは放置していても構わないだろう。

 

 一誠も金髪のシスター服を着た少女に治療されている一樹を恨めしそうな目で見たが…………誰も知る由はない。

 

 コナミ君(仮)は振り返り立ち去り、一誠はDホイールに乗ってコナミ君(仮)を追い越して帰っていった。

 

 今回も割と暴れまわった方だがコカビエルではない堕天使勢力が立ち去った二人の行方を捜索したが見つからずじまいだった。

 

 そして、立ち去った直後にやけくそになったコカビエルが聖書の神が死んでいたことを叫び、なんとも言えない幕切れとなった。

 

 白龍皇は何故止めなかったか、どうせ魔王の妹でもあるし後から知るだろうと適当に喋らせた後に気絶させて持ち帰るつもりだった。

 

 なお、この事は堕天使総督アザゼルの予定には入っておらず叱られたがどこ吹く風だったそうな。

 

 

 

 

〜●〜●〜●〜●〜

 

 

 

 

 

「あーっ、あの野郎本当に弱い癖に甘やかされやがって!」

 

「……………………」

 

「あいつが治療されてる時、金髪シスターのおっぱい当たってたんだぞ!ちくしょういい思いしやがって…………」

 

「……………………」

 

「え、何で呆れた顔してるんだ?おっぱいは男の夢だろ、男のロマンだろ!?」

 

「……………………」

 

「いやいやいや、興味ないわけはないだろ。大きけりゃ大きいほどいいし、そういやリアス先輩と姫島先輩も一緒にいたな…………」

 

「……………………?」

 

「あ、俺あそこの学校通って…………て、同じとこに通ってる!?現在進行形で!?」

 

「……………………」

 

「マジか、全く知らなかった。それじゃあ気をつけたほうがいいな、人気の人らが悪魔だったしな」

 

「……………………」

 

「ところで、学校の中で誰が1番気になってるとかあったりするか?」

 

「……………………」

 

「えー、本当はいるんじゃないか?ムッツリすけべっぽいとこありそうだし」

 

「……………………!」

 

「イテッ!ちょ、デュエルディスクの角で突くなって!」

 

 緊張が抜けたせいか素の調子になった一誠はコナミ君(仮)に暴力を受けた後、先ほどの戦いの中から筋肉の必要性を説いてトレーニングの増強をおこなったとか。

 

 なお、コカビエルの光の槍しか見てない一誠はコナミ君(仮)が光の槍をデュエルディスクで弾いたと聞いて「筋肉って偉大なんだな…………」と呟いたそうな。




特殊ルール10・モンスター破壊について、レーティングゲームのように配下がいればその相手にダメージを与える。モンスター効果で破壊ならそのモンスターの攻撃力から相手の防御力を差し引いたのダメージを与え、魔法罠カードならそれ相応のダメージを与える。ライフは種族や階級によって変わるが、防御力は階級は関係なく鍛えたり種族特性で変化する。

特殊ルール11・デュエルマッスルについて、ライフと耐久力に関する項目で鍛えたら鍛えるほどライフと耐久力が上がる。デュエリストだけで言うなら転生者が下級悪魔のため1000、一誠がそれなりに鍛えさせられたため4000、コナミ君(仮)が8000となる。転生者はもっと鍛えろ(鍛えるとは言ってない)。

不備があれば逐一修正します。
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