なのは「予想...以上だね」
アリサ「....ヴィヴィオとアインハルト同時に相手して引き分け...むしろそれ以上...」
突然かもしれませんが私、ヴィヴィオさんとアインハルトさんの二人と同時に戦っていました。
DSAA公式ルールに則った、純粋な魔法戦。
閉鎖的空間内での戦闘技能調査、というらしい言葉もついてはいますが、実際は、私のランクを付けるための試験だったりします。
アリサ「教導官として、どう見る?」
なのは「十分、閉鎖的空間内でコレなら、空戦でも期待できる」
アリサ「じゃあ、なのはとして見たら?」
なのは「まるで自分を見ているかのよう、でも、この飛び方は4年前の飛び方だね」
アリサ「そういや、一般に出回る教導ビデオで、なのはが最後に出演したのも...」
なのは「それも丁度4年前...か」
アリサ「にしてもよくやるね、あの子。ヴィヴィオとアインハルト、もう試合は終わったけど、かなり驚いてる」
ヴィヴィオ(うう...なにがなんだが全然わかんないよー!)
アインハルト(二人でこの結果...まるでヴィヴィオさんのお母様みたいに...強い!)
アリサ「でも、ま、あたしに言わせたらまだまだだけどね!」
なのは「手厳しいね、アリサちゃんは」
アリサ「...でも、あんたも同じ意見なんじゃないの?」
なのは「...一般人でここまでやれれば、十分だよ」
アリサ「一般人なら、あたしでもOK出すわよ...でも」
なのは「ソレについての話はしない...あの子のためにも、ね」
アリサ「...なるほどね、なのはも資料には目を通してあるみたいね」
なのは「...はやてちゃん...あの資料は本当のことなんだよね...?」
はやて{実は全部作り物...と言いたいところなんやけどな。...大声ではいわへんが、裏側の情報にもありよった。間違いない、本物の情報やよ}
アリサ「そっか...」
なのは「でもまあ、リミッター付けた状態とはいえ、あの二人に引き分けたのはしっかり評価しないとね!」
アインハルト(次は全力で...)
ヴィヴィオ(戦いたいです!)
ビクッ!
何か今、物凄い何かを感じたのですが...気のせいでしょうか?
アリサ「さ、次は外での演習よ」
リア「は、はい!」
何か...物凄く嫌な気がするのは...気のせいでしょうか?
アリサ「高町なのは教導官が直々に相手をしてくれる。本気で挑まないと...死ぬわよ?」
気のせいではありせんでした。
アリサ「そうだ、言い忘れてた」
リア「はい?何をですか?」
アリサ「次の演習内容は、デバイス等の魔法補助器具使用不可条件下による戦闘訓練...用はレイを使わずにやってもらうから」
リア「え!?」
アリサ「いつまでもデバイスに頼ってたら、もしもの時に何にもできないからね。あ、別に倒せだとか一撃入れろとか言わないから。とりあえず3分間、逃げるなり防御するなりして、クリーンヒットを避けること...いいわね?」
リア「は、はい!」
レイ無しでの魔法なんて...私、できるのかな?
ヘリから見下ろす景色には、とある一人の魔法少女の姿があった。
私やなのはも受けた試験だが、あの時の過酷さは、一日も忘れたことはなかった。
まさか、自分達が試験官になるなんてあの時は思いもしなかった。
はやて「にしても、よう似とるな。フェイトちゃんもそう思うやろ?」
フェイト「そうだね、ジャケットも杖も...戦い方まで似てる...まるで、なのはが二人いるみたい」
はやて「やっぱりそうやな。けど、何か違う気もするねん」
フェイト「何が?」
はやて「なんちゅーか、どうもぎこちないと思うてな。何か大事な戦術が欠けとるな〜...って」
フェイト「なのはと同じ砲撃型なら、あれでも十分なはずだけど...」
はやて「...やっぱり気のせい...か。今のは忘れてな」
フェイト「...?変なはやて」
あの時の少女...局の襲撃直前に一度だけ見かけたあの少女が、目の前であの試験を受けている...変な感じだ。
あの時、自分が呼ばれているのにすら気が付かなかったほど熱中していたビデオ...なのはの姿が映ったビデオの、なのはのような飛び方。
そして、あのデバイス。本来ならばなのはが使っていたはずのデバイスを、まさかその教え子が使うことになるとは...。
偶然なのか、それとも必然か。
あのデバイスが、あの子に渡ったことも、あるいは...。