レイ『前方から攻撃、来ます』
リア「へ!?」
ガジェットからの魔力攻撃、ビームみたいなその攻撃をギリギリで避ける。
リア「たった今開けちゃったこの大穴...もしかして一番大きい損害?」
これほどの大穴、ガジェット達でも開けるのは時間がかかるだろう。
レイ『いくらでも入り放題ですね』
リア「中にはまだ人がいるのに...仕方ない、よね?」
レイ『マスターがそれを望むのであれば。私にはあなたが必要で、あなたは私を必要とする。ならば、私は可能な限りのことをするだけです』
リア「ありがとう、レイ...行くよ!」
レイ『フライヤーフィン』
足から光の翼が出現する。
そして、私とレイは、大穴から外へと飛び出した。
無数の航空型ガジェットを前に、私とレイは、静かな談笑を行う。
リア「正直、驚いているのか嬉しいのか怖いのか、よく分からないよ」
レイ『魔力を持たない者が、突然魔力を持つようになる...そのような話はデータにはありません』
リア「まるで、どこかのおとぎ話みたい...でも、これは、この力は、この魔力は現実なんだよね?」
レイ『はい』
リア「私、憧れてたんだ...自由に空を飛び回り、強力な砲撃を放つ...バルドさんとマギさんが見ていた教導用ビデオに映ったあの人、高町なのは一等空尉のように...」
レイ『...』
リア「叶わないと思ってた、魔力が無いから...でも、今は違う!」
私は、杖を構える。
リア「始めよう、レイ。ここから」
レイ『遠距離砲撃戦モード、スタンバイ』
リア「魔力が無かった者と、欠陥品だったデバイスとの...」
レイ『〈フォトン〉』
リア「【電撃的】な、物語を!」
レイ『〈バスター〉』
そして放たれる砲撃は、前方のガジェット約10機を撃墜した。
リア「レイ!近距離戦闘モードスタンバイ!」
レイ『了解、近距離戦闘モードスタンバイ』
杖の先端から、槍で言う鏃が出現する。
レイ『〈フォトンランス〉スタンバイ完了』
先ほどの砲撃で撃墜できたガジェットは、砲撃の威力と比較してもかなり少ない。
ならば、近接戦闘で各個撃破しながらのバインド+誘導させる方法が得策だろう。
教導ビデオの応用だ。
リア「レイ、私ごと杖を魔力膜で包んで」
レイ『...バリアブルバレットの応用ですか、しかしアレはAA以上の技術ですよ?』
リア「大丈夫...やれる!」
レイ『...了解しました』
(大丈夫...ビデオを見て、何度も何度も想像したんだ...あの人みたいに、強く、羽ばたくんだ!)
レイ『〈バリアブルフィールド〉展開します、マスター、コントロールを』
リア「了解!」
頭の中でイメージする...バリアブルフィールドが、体に完全に纏う私の姿を。
レイ『〈バリアブルフィールド〉展開を完了しました』
リア「できた...!」