ジャンプキャラ同士で掛け合いしてみた*会話もあり 作:単路な暖炉
「な、なぜあなたがここに!?」
バズーカを持ちながらズカズカと校庭に入ってくる両津勘吉に殺せんせーは動揺しながら問いかける
「莫大な賞金がかけられているというのにワシが動かない訳ないだろ!ようやくどこにいるかわかったんだ、そういうわけでー」
そう言って持っていたバズーカを殺せんせーを狙うよう構えて
「覚悟しろっ!!」
引き金を引きバズーカを発車した
「にゅやあぁぁぁぁ!?」
殺せんせーは咄嗟にかわす。弾は対殺せんせー用物質になっているようだ
「両津さん!?我々、今綺麗に一件落着したところだったんですが!?」
「そんなこと知るか!ワシは今来たばかりだからなっ!」
「そんなああぁぁぁ!?というかなんで私のこと的確に当てに来てるんですか!?一応私のマッハ20ですよ!?」
「ワシの勘をなめるなぁ!金のためならマッハ20、だろうが30だと当ててやるわ!!」
「なんですとおおぉぉぉぉ!?」
殺せんせーの発言虚しく両津はバズーカを打つのはやめない。またその狙いも的確に殺せんせーを狙っているため殺せんせーもテンパって汗を吹き出しながら逃げている
「ど、ど、どうしよう渚!?」
茅野カエデは慌てた様子で潮田渚に意見を求める
「と、とにかく両さんを止めよう!!」
「その役目俺たちも手伝うぜ!!」
渚の発言に賛同して浦飯幽助達が名乗り出る
「正直まだ物足りなかったからな!ちょうどいいぜ!」
「で、でも両さんて警察官でしょ?大丈夫なのかなぁ?」
「まずあんなことしてる時点で警察って言っていいの?」
「あ、あははそれはなんとも・・・・」
沢田綱吉、越前リョーマ、奴良リクオ達もぞろぞろと集まってくる
「てかリョーマお前さっきまで寝転がってたのに急にどうした?」
「あんなにバズーカ打たれちゃうるさくて寝れやしないよ」
「確かにあんなに大きな音が出てるからね・・・」
「みんな、でも大丈夫かな?」
「まあ、大丈夫。なんとかなるさ。いくぞ阿弥陀丸」
麻倉葉はそう言って右手を前に挙げると、昔の武士の鎧のようなものが葉の肩から腕を覆い、先端には刃が付いてるものが出てきた
「O・S 阿弥陀丸ver2ー」
「へぇそれが霊を自分に憑依させるって言うオーバーソウルってやつか」
「正確には違うけど、まあそんな所だ」
「何だか俺の
「お、リクオもすっかり
というのも奴良リクオは夜になると姿が代わりに目付きが少し鋭くなり、髪型も白くなり、後ろに長く伸びるという独特の髪型に変化する
「というかリクオはともかく葉がこんなことするなんて驚いたぜ」
「最初は大丈夫かと思ったけど、あのままじゃオイラの方にまで弾が飛んできそうだからな」
「ま、それもそうだな。よし!それじゃあ全員であの化け物警察官を止めに行くか!」
「「「オウ!!」」」
その掛け声と共に転校生全員は両津の元へと向かって行ったー
「・・・・あの越前くん?君はいいの?」
ーと思われたがリョーマだけは向かわずに携帯を開いていた
「もっと効率よくあの人を止める方法があるでしょ」
そう言ってリョーマは携帯を自身の耳にあてるのだった
♦︎
「両さんそこまでまだぜ!」
「何!?お前たちもも手伝うのか!仕方ない分け前の100分の1はくれてやる!」
「ちげーよ!てかどんだけケチなんだ!あんた!」
「オイラ達は両さんを止めに来たんだ」
「何ワシを止めるだと!ふんやれるものならやってみろ!たった
両津の眼には浦飯幽助、沢田綱吉、麻倉葉の3名しか映っていない残る1人、奴良リクオはというと
「・・・」
両津の背後に既に立っていた。しかし両津は気づかないこれこそが奴良リクオの代名詞と呼べる技「明鏡止水」である。この技を使えばいかなるものであってもリクオの存在を感知することができなーー
「そこかー!!!」
「うわあああ!!?」
両津が突然後ろを向きバズーカを発射した
「な、なんで俺の場所がわかったんだよ!?」
「なんとなくだ!いったはずだ!ワシの勘をなめるなとな!」
「妖怪かよ!?いや、妖怪でも感知出来ないんだぞ!?」
「待ちなさい!!」
一部始終を見ていた殺せんせーが両津の前に着地した
「今日限りだとしても、彼らは立派な私の生徒。生徒に手を出すと私も許しませんよ」
「殺せんせー・・・」
「・・・・ふん、ワシだって中学生を傷つけるようなことはせんわ」
「両津さん・・・」
そう腐っても警察官である。いくら金のためとはいえ未来ある若者を傷つけるようなことをこの両津勘吉はしないのだ。教師と警察官。内容は違えど子供の安全を守るという点ではなんの相違もないー
「最初から言っているだろうワシの狙いはお前だとなー!!」
そう言って目の前の殺せんせーに向けて再びバズーカを発射した
「にゅやあああ!?ちょ、ちょっと今完全に和解する雰囲気だったじゃないですか!?」
「だから生徒には撃たん全部弾はお前に当てるつもりだあ!!」
「そんなああああ!?」
♦︎
そんなやりとりを見ていた4人は
「ど、どうする?」
「どうするって言ってもなぁ・・」
「というか俺撃たれたんだが、いや当たってないけど・・」
「ともかく最初の予定通り両さんを止めた方がいいんじゃないか?」
「そ、そうだな。よし!いくぞみんな!」
そう言って葉とリクオの2人が残り2人より一歩前にでる
「葉!いくら相手が両さんでも流石に刃を向けるのは危ねぇ!」
「あぁちゃんと
「な!お前ら!どれだけお金が欲しいんだ!がめついぞ!」
「あんたにだけは言われたくないわ!」
そう言いつつ攻撃を仕掛けるリクオと葉。しかし、それを両津は持ち前の勘と反射神経で躱す
「全力でないとはいえ、さすが両さんだな。」
「あれでただの人間てのが恐ろしいぜ。」
両津のあまりのしぶとさに驚きを隠せない両名
「い、今のうちにー」
「逃さんと言ったろう!タコ!」
「ぎゃああああぁぁぁ!!」
隙を見て逃げ出そうとした殺せんせーに再びバズーカを発射する
「も〜!!何なんですかあの人〜!私泣きますよ!?そろそろ本気で泣きますよ!?割といい歳いってますけど本気で泣きますよ〜!?」
「や、やばい殺せんせーのテンパり状態がMAXだ!」
「ちっ!仕方ねぇ一気にケリつけるぞ!」
そう言って幽助は先ほどと同じように指先に青白い光を集め始める
「しょうがない!」
綱吉は一方の手を両津にもう一方の手はそれと対になるような位置に静止しどちらともの両手に火が灯り始める
「あんまり強くやらないように・・」
そういう葉の右腕には先程の鎧のようなものは消えており、その代わりに葉の体の倍以上の大剣を右手にに携えている
「仕方ないかっ!」
リクオはいつの間にか出てきた盃を持ち。その中に入っている酒に波紋が浮き出てくる
「な、なんだお前ら何する気だ!?」
「そろそろ止まりな両さん!」
幽助が言うとともにそれぞれが行動を開始する
「霊丸!!」
「
「スピリットオブソードーーフッ!!」
「明鏡止水"桜"!!」
青白い光の弾丸がーー
直進する赤い炎がーー
振り下ろされた大剣がーー
青白い炎の波がーー
両津に向かって飛んでくる
「なあぁにいぃぃ!?」
4つの技が両津に当たった瞬間、光と音が一帯を包んだ。ドゴーンという音ともに強い風が吹き荒ぶ
「お、おいこれやりすぎたんじゃねーか!?」
リクオの発言もごもっともで、他の3人もちゃんと加減はしたとはいえ少しやりすぎたかもしれないと一抹の不安が残る。そして風が止むと両津の立っていたところには土煙と静けさだけが残っていたがー
「お前ら!!やりすぎだろ!!」
「うわあぁ!」
そんな静けさを吹き飛ばすように両津が土煙から出てきた
「両さん!?無事なのかよ!てか何で無事なんだよ!?」
あまりの両津のタフさに全員驚きを隠せないでいた。
「しかしとんだ邪魔をしてくれたな!おかげであいつを見失ったじゃねぇか!」
「まだ諦めてなかったのかよ!?」
「当たり前だ300億だぞ!300億!これを諦めずにいられるーブフォ!」
突然何かが両津の顔に直撃し両津の言葉が遮られた。その直撃したものは渚の足元にまで転がっていき
「テニスボール?」
飛んできた物体がテニスボールだとわかるとそれを打ってきた人物えと全員視線を向ける
「リョーマくん?」
そこには
「お前なにするんだ!お前も邪魔をするのか!?」
「うん。だけどもう俺は邪魔しないよ。これからアンタにとってすっごく
「厄介だと?」
「両津〜〜〜!!」
両津が首を傾けると同時に声が聞こえてきた
「そ、その声は!!」
階段から上がってきたその人物は両津と同じ警察官の格好をしているただ違うのは両津よりも年齢は上に見える
「ぶ、ぶ、ぶ、部長〜!!」
そう彼こそが怪物両津の天敵。大原大次郎(作品:こち亀)である
「仕事中に抜け出すとはいい度胸してるな!!」
「ち、違うんですよ〜部長〜これにはわ、訳が・・・」
「問答無用!!」
「そんなああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「・・・・・・え、えぇと一件落着?」
「だ、だな。」
意外な方法で収束した事態に一同はしばし微妙な空気に包まれていた
ちなみに殺せんせーは渚の後ろでしばらくテンパりながら隠れていた
♦︎
「本当にうちのバカが迷惑をかけました!お前も頭を下げろ!」
「ぐぅ・・・すみませんでした。」
大原部長が頭を下げ、両津にも頭を下げるよう催促し両津はそれ渋々応じる
「あの両さんをあそこまでさせるなんて」/ヒソヒソ
「大原さんが1番すごいんじゃ・・・」/ヒソヒソ
カエデと渚はヒソヒソ声でそんなことを話しながらその様子を見ていた
「このバカには必ずそれ相応の後始末をさせますので・・・」
「あぁそれなのですが少し提案がありまして・・」
そう言って殺せんせーが触手を挙げ、その触手を浦飯達に指す
「君たちは両津さんに何かしてほしいことはありますか?」
それに対し浦飯達は
「いや特にはねぇな」
「俺もだ。実質手は出されてねぇからな」
「というか思いっきり殴っちゃってましたし・・」
「お互い様ってやつだな」
「・・・さっきテニスボールをぶつけたことを学校に知らせない以外は特にない」
と特に両津への罰は特にリクエストはないということを意思表明した浦飯達。それを確認した殺せんせーはニヤリと笑う
「なら私からやってほしいことが1つあります」
「い、一体なにをさせるつもりだ!?」
そんな殺せんせーの表情に戸惑いを隠せない両津
「いえそんなに難しいことではありません。むしろあなたの体力なら1時間で準備出来ると思いますよ」/ニヤァ
♦︎
「おーい!火ついたかー!」
「いやまだでーす」
「こっちは点いたよ!うわーきれいー!」
「てかロウソク2本だけじゃたりなくない?」
「それもそうだな、よしツナ!火付けてくれ!」
「やだよ!そんなことでいちいち死ぬ気になりたくないよ!」
「じゃあリクオの技は?」
「
「あはは、流石に焦がすのはちょっと・・」
♦︎
そんな生徒達の様子を少し離れたところで殺せんせーと両津は聞いている
「ありがとうございます両津さん。」
「フンっ!
「ええ本当にありがとうございます。」
「・・フン!」
そう言うと両津は一緒に買ってきたであろう缶ビールを開けて殺せんせーに手渡した
「ともかく今日は付き合ってもらうぞ。ただでさえグチが溜まってるんだ!」
「一応まだ仕事中なのですが・・・まぁ少しくらいならいいでしょう。付き合いますよ。」
ーー夏も終わりに近づきもうすぐ秋がやってくる。そうすればこの山の木々も紅葉できれいに色付くだろう。しかしE組専用校舎では赤、青、緑の花火によって一足先にきれいに色付けされたのだった
今回ストーリーを考えてみて描写の説明やストーリーを考えるのにとても苦労しました。こういうストーリーを定期投稿できる人の凄さを改めて実感しました。次回からまた掛け合いの投稿に専念しようと思います
キャラクター
作品:こちら葛飾区亀有公園前派出所
・大原 大次郎
原作での両津キラー。本作品でもそのキラーっぷりを果たしてくれました
作品:シャーマンキング
・阿弥陀丸
麻倉葉と共にいる幽霊。今回はしゃべらず名前だけの登場になったが
ちゃんとしゃべります