インフィニット・ネクサス   作:憲彦

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今後の展開が予想できない。や、次回も期待と言われると、書く側としては嬉しい限りですね。

『教えて!憲八先生!!』

今日の質問はorotidaさんから

「ネタに走るとして。
もしも作者権限で木場さんのベットの下に付き合ってる後輩からの逆レイプ物仕込んどいたらどうなりますか、山田先生に似たやつね。最新話の後の時間軸として。
あと真面目な話、無気力一夏の登場人物の年齢はどれくらいを想定してましたか。
あと楯無さんどうなりました、簪ちゃんも」

ネタに走ってる質問は、うp主はそこら辺の知識を全く持っていないので、答えることは出来ません。申し訳ない。

真面目な方は登場人物の年齢ですね。んっと、ザックリしか考えてなかったんですよね。なので、ザックリと少しまとめましょう。

・カイザサーガの回想時
一夏10歳、千冬16歳、草加21歳、木場21歳

・IS学園時(本編)
一夏15歳、千冬22歳、真耶22歳、草加26歳、木場26歳

・カイザサーガ(結婚式)
一夏20歳、本音20歳、千冬27歳、真耶27歳、草加31歳、木場31歳

・劇場版的なやつ(完結編)
一夏29歳、本音29歳、千冬26歳、真耶26歳、草加30歳、木場30歳

・完結編(あれから16年後)
全員+16

・ディケイド編
「あれから16年後」より半年後の物語

・番外編
本編終了後からの空白の期間。木場の結婚もここ。

・クロエ救出
ディケイド編終了より約1年後。

みたいな感じに考えています。

※今回はほとんど会話で進みます。読みにくい部分もありますが、多目に見てください。


語られる真実

真耶に溝呂木を呼んできて貰っている間、束の口から事の全てが話されることとなった。こんな状況のため、千冬も仕方無いと思い、束が真相を語ることに口を出さなかった。

 

「事が始まったのは、2年前の夏。第2回モンド・グロッソの決勝戦の日。ドイツ軍の君なら、何があったのか良く知ってるよね?」

 

「えぇ。正体不明の連中の手によって、一夏が誘拐。教官が決勝戦を棄権した日です」

 

「そう。その日からいっくんの全てが変わったと言っても過言ではない。でも、誘拐されたことは知ってても、誘拐されてからの数時間何があったのかは知らないよね?」

 

束が確認するように聞くと、誰もが首を縦に振った。知らないと言うことだ。当然だ。誘拐の事は、被害者が一夏なので世界中でニュースになったが、誘拐犯の情報、誘拐された場所、時間などは詳細に報道されなかった。誘拐されてからの数時間の事を知らないのは当たり前だ。

 

「あの時、誘拐されてからの数時間。実は信じられないことが起こってたんだ。ISを作った私ですら考えられなかったことがね」

 

「姉さんですら考えられなかったこと?」

 

「うん。ISのコアは9割以上がブラックボックス。それは開発者である私ですら、分からない部分が沢山ある。それの一部でも解明できれば、確実に名は上がるね。それで、何があったかだけど、結果を言えばいっくんはいっくんでは無くなったと言えば良いかな?」

 

「あの、篠ノ之博士。それはどう言う事でしょうか?」

 

確かに結果はそうだ。だが、何も知らない者からしたら理解できない。一夏が一夏で無くなった。それは幼馴染みである箒や鈴なら少し理解できるかもしれない。自分の知っている一夏とあまりにも違うからだ。だが、だからと言って一夏では無くなったと言う言葉は理解することは不可能だ。

 

「いっくんは、織斑一夏と言う存在は、あの時2つに別れてしまったんだ。箒ちゃんと中国の君なら違和感に気付いた筈だよね?」

 

その言葉に、箒と鈴は頷いた。違和感があったのは確かだからだ。入学してから関わった物にはそうは感じないがな。ただ少し幼めに感じるだけだろう。

 

「正確には何があったと言うのですか?」

 

「科学者の私が言うのもアレだけど、光と闇に分離させられたんだよ。ISのコアを使って」

 

「「「「「ッ!?」」」」」

 

オルコットの質問に答える。素直に真実を話したが、光と闇に分離だ。全員衝撃を受けるし。ISのコアでそんなことが出来ることにも衝撃を受けている。

 

「ISのコアで……そんなことが出来るんですか?」

 

「言ったでしょ?ISのコアには私にも分からないところが多くある。人間の精神を善と悪の2つに別けるぐらい」

 

「あの、私たちの知ってる一夏が光だとしたら、闇の方は……?」

 

「それは君たちも知ってるはずだよ。この状況を打開できるかもしれない可能性を持った、唯一の存在。溝呂木信也。彼が、別れてしまったいっくんの片割れだよ」

 

「あの男が?でも、一夏とは違いすぎるような……」

 

「まぁ、彼は闇だからね。いっくんと考えることや思うことは同じかもしれないけど、求める結果も、それまでの手段も真逆のものになる。違いすぎると思うのはそのせいだよ。兎も角、今は彼の協力が必要不可―」

 

「随分と勝手に言ってくれるな。篠ノ之束。せっかく生きてると言うのに、また殺されたいのか?」

 

束が知られていない真実を話して、この事態を打開するために協力が必要だと言っていたが、そのタイミングで溝呂木が部屋に入ってきた。

 

「俺が本体を助けるために力を貸すと思うのか?俺の目的は、俺が本体としてあの体に戻ること。今の状況は俺にとっては非常に都合が良い。態々助ける訳ないだろ」

 

確かに、溝呂木の言うことは間違ってない。自分が本体としてあの体に戻ることを目的としているため、この状況はうってつけと言っても良い。

 

「だけど!本体のいっくんが死んだら、君だって元に戻れない筈だ!」

 

「だったら、本体にならずに、今の状態で世界を変えるだけだ。それだけの力が今の俺にはある」

 

「でも!」

 

溝呂木が一夏救出を断るが、束はそれでも彼に動いて貰おうとしていた。何故なら、福音にも、織斑天十郎にも、溝呂木以外が勝つことは不可能だからだ。一夏と白式が居れば可能性はあるが、その一夏が敵の手中にある今、万が一にも勝つ可能性はない。

 

「そもそも、本体の捕まってる場所は分かってるのか?」

 

「……」

 

溝呂木の言葉に、束はこの部屋に置かれているパソコンを操作し、投影機に現在一夏が囚われている場所を出した。束がこの場にいないクロエにでも頼んで追跡させていたのだろう。

 

「ここ。現在地から北西に400キロ。現在、亡国機業の本拠地の可能性が1番高い場所。私とクーちゃんが調べて突き止めたの。ここにさっき高速でなにかが入るのが見えた。多分、いっくんと福音だと思う」

 

「で?分かってるなら勝手に行ってこい。そもそも、人を殺してきた俺に、人を助けろと言うのか?お前も殺された身だろ。俺に助けを乞うな」

 

溝呂木がそう言うと、部屋を出ていこうとしたのだが、まだ引き留められた。流石に面倒になって、力ずくにでも出ていこうとしたが、そのタイミングで香華が部屋に入ってきた。

 

「失礼するよ。ここに居たのか。溝呂木、部屋に戻れ」

 

「室江先生!?」

 

「織斑先生、私の生徒を勝手に連れてきた上に、本人は断っているのに無理矢理戦場に赴かせようとしていますが、どう言うつもりでしょうか?」

 

「それは……」

 

「後は私が話しておく、戻って良いぞ」

 

香華がそう言うと、この部屋を出ていった。

 

「室江先生!今の状況と一夏の状況を分かってるんですか!?今は溝呂木以外―」

 

「あぁ。知ってるさ。だがお前は知っているか?織斑先生。アイツの命は残りわずかだ」

 

香華の口から言われた、残りわずかと言う言葉。その言葉には調べていた筈の束ですら絶句している。

 

「お前……どう言うことだ!?いっくんの命が残りわずかって!!どう言う意味だ!!」

 

「言葉の通りだ篠ノ之束。アイツに話を聞いたとき、半分の状態では、お互いになにもしなければ両方とも消滅すると言っていた。近い未来にな。それに本体は織斑一夏。溝呂木が消えれば自動的に織斑一夏は元に戻るが、逆の場合は溝呂木自身が消えることになるらしい。多分溝呂木はそろそろ消滅する。なら、私は担任として、アイツのやりたいと言うことに協力してやりたい。それだけだ。そもそも、今回は学園上層部は専用機持ちに対処を命じた筈。専用機持ちでもない溝呂木を連れてくること自体間違っている」

 

香華の言っていることは正論。何1つとして間違ってない。

 

「あの、篠ノ之博士。何故溝呂木が手を貸すと思ったんですか?会話の内容からだと、手を貸すと考えていた様ですが……」

 

鈴の質問は確かだ。どう考えても溝呂木が人を助けるだなんて考えにくい。何故束は手を貸してくれると考えたのだろうか。それが分からない。

 

「……彼は、確かに残酷非道。殺した人間は1000を越えているかもしれない。私もその中に入ってるけどね」

 

「だとしたらなおさらです。手を貸さないことは分かっていた筈では?」

 

「でも、彼は優しい。私がここにいるのが何よりもの証拠。彼は、闇ではあるけど、心の奥底に光の欠片が残っているんだよ」

 

「ですが、そんなに沢山の人を殺しておいて、ご自分が生きていることが優しい証拠と言うのには無理がありますわ」

 

「でも、君達に分かる?闇になって早々に、自分が生きるには殺すしか無いと悟った人の気持ちが。悪に染まりたいのに、染まることの出来ない人の気持ちが。彼は確かに人を殺し続けた。自分の心を殺してまで。そうでもしないと、彼は完全に壊れていた。私も一度殺されてる。でも、彼に残っていた良心が私とクーちゃんを生き返らせた。それに……」

 

「?」

 

「彼の携帯の中には、今まで自分が殺した人間の顔写真が入っている。子供の写真もね」

 

「何で、そんなものを……?」

 

「彼の殺した人間は、連れていかれた日にテストで自分と同じ子供を。その他は暗殺で。つまり、公にならなければ死んでも誰にも気付かれない。覚えられない。そんな人ばっかりだよ。でも、誰にも覚えられないなら、せめて自分だけが覚えている。その意志の現れだと思ってるよ」

 

情報を取るために、溝呂木の携帯にでもハッキングしたのだろう。その過程で見つけたのだ。何千枚と言う数の顔写真を。そして、それは全て溝呂木が殺した人間。子供、大人、男性、女性、沢山の写真がある。遺影と言うわけでは無いだろうが、覚えておく為に写真を持っていたのだろう。

 

「どんな理由があろうとも、私の生徒を勝手に出撃させることは許しません。それだけは覚えておいてください」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、福音に連れ去られた一夏は

 

「ここは……」

 

「目覚めたか。抜け殻」

 

「誰だ!?」

 

「おやおや……自分の親の顔を忘れるとは……まぁ、抜け殻のお前には用はない」

 

「お父さん……何で!?」

 

「私を父と呼ぶな!お前の様な存在の父親になったつもりはない」

 

「ッ!目的は何だ!」

 

「お前にはしばらく餌になってもらう。息子を呼ぶためのなぁ。じゃあ、それまで死ぬんじゃないぞ。じゃあな。ハッハッハ」

 

「待て。待てぇぇ!!!」

 

一夏の言葉を無視して、天十郎は一夏を縛って拘束している部屋を後にした。白式は持っていない。ここに入れられたときに、とっさの判断で白式だけを自分から剥がしたのだ。

 

『マスター……一体どこに……ッ!?福音……』

 

コアの人格が表に出ているためか、一夏が居なくても自立して動けるようだ。そして、今白式の目の前には先程自分達をここに連れてきた福音が立っている。暴走させられているため、福音は白式を排除することしか考えていない。

 

『退いてください。私は、マスターを探さなくてはならないのです』

 

『…………』

 

白式はそう言うが、福音は大人しく戦闘状態に入った。

 

『やむを得ませんか……力ずくでもそこを通して貰います!!』

 

白式も雪片を展開して、福音と戦おうとしていた。




今回はここまでです。自立して動いている白式は、本来一夏が居る部分にギンギラの胴体をはめてください。イメージ的にはそれです。

次回もお楽しみに!感想と評価、活動報告もよろしくお願いします!!
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