そして、本日は原作突入です。闇一夏と光一夏の学園生活は一体?
それじゃあ第5話。は~じま~るよ~
IS学園。インフィニット・ストラトスの操縦者を主に育成する専門機関。ここでは様々な国の人が集り、日夜ISについて学んでいる。と言っても、IS学園のある場所は日本。外国からの生徒もいるが、全体の約8割が日本人の生徒だ。
ご存知の通り、ISは女性にしか使うことが出来ない。その為、一部用務員を除いて、この学園は教師も含めて全員が女性だ。だが、今年は少し違う。1年1組と2組に男子生徒がいる。片方は、と言っても同一人物の為、この言い方は間違ってるかもしれないが、1組は織斑一夏が、2組には溝呂木信也が所属している。
(うわ~……予想してたけどキツいな~)
1組にいる一夏だが、周りから向けられる突き刺さる視線に少し参っている。
(ま!その内慣れるか!)
いや、参っていると思ったが、そうでも無かった。やはり精神が幼くなっている影響か、どんな状況でも楽観的に受け止められる様になっている。これは幼い者に共通する特長と言えるだろう。
「皆さん揃ってますね~!SHR始めますよ~」
(およ?先生が入ってきた……本当に先生?)
入ってきた先生の見た目が原因なのか、どうしても自分達とそう変わらない様に見える。むしろ自分達よりも年下にも思えてしまう。サイズの合っていない服と眼鏡が更に幼さを漂わせている。
「初めまして!このクラスの副担任の山田真耶です!よろしくお願いします!」
「山田先生~よろしくお願いしま~す!」
間伸びした挨拶だが、一夏は山田先生に挨拶をした。
「はい!よろしくお願いしますね!では早速、自己紹介に入りましょう。出席番号の1番の方からお願いします」
副担任の様だが、非常にテキパキと動いている。担任を任せても良いのでは無いだろうか?と言うほどだ。生徒一人一人を教卓の前まで誘導して、一言二言自分の事を話して貰っている。これを自然に出来る辺り、彼女の能力の高さが伺えるだろう。
「次は、織斑くんですね。自己紹介よろしくお願いします!」
「は~い!織斑一夏です。ISを動かしてしまってこの学園に来ました。趣味は料理、好きなものは甘い物。特に和菓子です。こんな見た目ですが、皆さんとは同い年ですので、お忘れなく。以上!」
こんな見た目。とは、あの時に容姿が若干幼くなった。小学5年生位の見た目だ。あの頃から成長し、確かに少しは変わったが、身長も見た目も中学1年生の程度だ。喉仏が出ていない事から、声変わりもまだの様だ。その証拠に、自己紹介の時の声は普通に高い。
「「「「キャアアアアアア!!!」」」」
「ショタ!ショタよ!!」
「幼いのにしっかりした印象……だがそれが良い!」
「私得のイベントがきた!ショタイベントがきた!!」
「よっしゃあ!!タイプのショタきたぁぁあ!!!」
「グヘヘヘ!ショタ……!グヘヘヘへへ」
色々と危ないのも混じっている。この狂喜乱舞している教室の状況に、一夏も真耶も戸惑っている。と、今度はそこに担任が入ってきた。一夏のよく知る人物だったのは言うまでもない。
「済まない山田先生。会議が長引いてしまった」
「大丈夫ですよ織斑先生。これでも副担任ですから!」
「んあ?お姉ちゃん?何でここに?」
「一夏。公私混同はいかん。ここでは織斑先生と呼べ」
「ん?あぁ~そう言うこと。今度から気を付けるぉ」
血が繋がっていても、ここでは生徒と教師。千冬の性格上に公私混同は嫌なのだろう。気を付ける様に、一夏に注意をした。
「みんな、このクラスの担任をする織斑千冬だ。このクラスの担任だが、教員歴は山田先生の方が上なので、至らない所もあるがよろしく頼む」
何故教員歴は真耶よりも少ないのに、担任を任されてるのか。それは、世界大会優勝者でブリュンヒルデの称号を得た功績と、ドイツ軍で落ちこぼれと言われた部隊を、最強の部隊にした指導の経験からだ。
憧れの存在である千冬が目の前に現れ、そして自分達の担任だと分かると、一夏の時と同様に歓声が巻き起こった。この時は収まるまで無視するしかない。因みに後で全クラスの担任に謝罪に向かうことになる。
一夏たち1組が自己紹介をやっているとき、溝呂木のいる2組はと言うと、
「じゃあこれから自己紹介始めるぞ~。まずは私からか。名前は室江香華。歳は20代後半。趣味はまぁ色々。将来の夢って言ってもな~まぁ話すつもりは無い。以上だ。出席番号1番から始めてくれ」
このクラスの担任は、教師としてのスキルは高そうだが、かなり性格に難がありそうだ。溝呂木はそんな事お構い無しに自己紹介を聞き流している。しばらくすると、溝呂木の番になった。
「溝呂木信也。以上だ」
「もう少し言うことは無いのか?」
「あぁ。授業も受けるつもりはない」
「そうか。ならこのテストを解いてもらう。これを8割以上解くことが出来たら、サボるのを認めてやる」
渡されたテスト。それには問題文にですら専門用語がたくさん使われており、入学したての1年生には当然解くことが出来ない内容のテストだ。
「それを解けたら、実技以外の授業はサボっても構わない。当然評価を減らすと言う真似もしない。ほかの者もサボりたい時はこのテストを解け。私以外の授業でも条件は変わらない」
この教師が受け持ったクラスでは、ずっとやっている事だろう。しかし、今までサボれた生徒はいない。なんせこのテスト、サボりシートは、この学園の卒業試験よりも難しい。これを解けたのは千冬と真耶、そして作った本人である香華だけだ。
「ほら。これで良いか?」
「ん?もう?……全問正解か。良いだろう。あ、自分が何かの役に就いても、文句は言うなよ」
「あぁ。分かった」
それを言うと、溝呂木は教室から出ていき、何処かへと向かった。方向的に恐らく屋上だ。この時間帯、と言うか屋上にはどの時間帯も人はほとんど居ない。
「はぁ~。溝呂木が居るときに決めたかったが、期限もある。クラス代表を決めようと思う。長引いた場合は一時間目に食い込む。授業は遅れさせたくないから、誰でも良いぞ。自薦他薦、どっちでも良いぞ」
クラス代表。IS学園で行われるISのイベントへの参加や、その他会議への参加などをするクラス長の様なものだ。が、大体はISの試合の参加だけだ。会議など滅多な事が無い限りは開かれない。
「まぁ、参考になるものが無いと決めることは出来ないだろうから、これを見せる。このクラスの生徒の入試の時の戦闘ログだ。これを見て決めてくれ」
ISのカタログスペック、そして公式の試合の様子は全て公開されることが、IS関係の国際法律で定められている。表向きな理由は、不正の防止と不正を訴えられた際の証拠。本当の目的は情報の取得だ。これは学生でも例外ではない。この学園では、イベントの試合の他に、入試の試合が記録として残っている。
「因みに、この第1学年での首席は、セシリア・オルコット。イギリスの専用機持ちの代表候補生だ。つい数週間前までな。今の首席は溝呂木だ。使用機は打鉄。試合時間は0.5秒だ」
溝呂木の試合。試験官はラファールをまとっている。溝呂木は香華の言うように打鉄。武器は構えていない。試合開始のブザーが鳴ると、その直後に今度は終了のブザーが鳴り響いた。結果は溝呂木の勝利。
このあとに、他の生徒の試合も見たが、溝呂木の試合が圧倒的過ぎて、クラス代表は満場一致で溝呂木で決定した。
「他のクラスとは差が大きすぎる気もするが、まぁ良いか。他に居ないし」
SHRが終わると、香華が溝呂木に伝えに行ったが、特になにも言わずに了解した。
織斑一夏
中学1年生の時、第2回モンド・グロッソ決勝戦の日に誘拐され、その精神を光と闇の2つに分離させられてしまう。光一夏は千冬と過ごし、それなりに楽しく過ごしている。闇一夏はとある組織に連れていかれ、高校に入学する直前までの3年間を組織専属の暗殺者として過ごしていた。ダークメフィストの力を手に入れると、組織の施設を破壊。溝呂木信也と名前を変えて現在に至る。
次回もお楽しみに!感想と評価もついでによろしくお願いします!!