若干の戦闘とお風呂です。では
シャノンに家の前まで四人で転送して貰うと、古庄がおずおずと訪ねて来た。
「えとあの... 宿に泊まるんじゃ無いんですか...?」
「いや、宿に泊まろうと思ったのだが、まあ、家の方が落ち着くかなと思ってだな。 まあ、入れ、入れ」
「ええっ。じゃ、じゃあ、お邪魔します」
ぞろぞろと家に入り、シルヴィが夕食の支度をし始め、シャノンはそれを手伝いに行った。
「あの、何で家なんて持っているんです?」
シルヴィが入れてくれた紅茶モドキを、食卓を古庄と囲みながらくつろいでいると、声が掛かった。
「ああ、賊の討伐の報酬みたいな物だ」
「よ、よく見ず知らずの人が住み着くの許してくれましたね...」
顔を若干引き釣らせて古庄が答える。
「なんか、信用は十分有るし、そもそも此処等一帯の土地の管理者が居なくなったから、此処に住んでくれると、都合が良いからって許して貰えたな」
「そ、そうなんですか...」
「まあなんだ、俺もその点に関しては物凄く疑問を持っているが、まあ、納得してくれ」
「は、はい...」
夕食が出来たようなので、シルヴィのもとへ料理を二人で受取に行った。
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それは急に来た。
「ん? シャノン、古庄、シルヴィを守ってくれ」
「了解」
シルヴィが作ってくれた旨い夕食を中断し、シャノンに指示を出し、手早くAKを武装。「えっ、銃!?」と驚く古庄を横目に、家から出る。
三人の気配がした。 そのうちの一人が踊り出て、短剣で右袈裟に切り裂こうとする。
半身を引き、短剣をかわすと、左手で抜いたナイフを相手の肩に突き出す。
まともに刺された相手は、肩を押さえながら後ろによろめく。すかさず前に踏み出し、顎を蹴りあげ、気絶させる。
「~ー!」
正面から十時方向にて、氷の礫が飛来した。
何とかかわすも、左腕を浅く切られる、飛来した方向にAKを放した右手でベレッタを抜き、二発連射すると、倒れる音が聞こえる。
「ああっ」
その現状を見てか、逃げ出す一人だが、後ろからの雷撃が仕留めたようだ
「達哉、大丈夫?」
「そう見えるか? って、シルヴィをどうした」
「古庄に任せた」
無機質に聞いてきた、家の玄関から顔を覗かせるシャノンに、苦笑いを返した。
「はぁ、片付けますかね」
「手伝う。」
死体一、気絶者二名を家の庭に転がし、事情を聞こうとするようにした。
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水を逃げた男にかけ、目を冷まさせる。
「こ、ここはっ!?」
「俺っちの前だ」
「なっ!?」
唖然とする男の目の前にナイフを突き立て、問いた。
「誰がけしかけろと?」
「お前なんぞに話すか」
眼前に突き刺す。すると、男は目を見開いた。
「これでも話さないか?」
「あ、ああ! お前は俺が情報を持っていることを知っている、だから―――」
「ああ、申し訳ないが、そういう遠慮は無いつもりだ」
振り上げ、降ろす。すると、急に方向が代わり、男の頬を深めに切り裂いた。
「ああ、一思いにやるつもりだったんだが」
「んくっ...」
ナイフを抜き、手にナイフを叩き始めると、男はようやく話し始めた。
黒い外套、口に当て布をし外見が分からないようにしてある男は、こう話した。
『ある人』の命令で、この家を襲撃しろと言われたようだ。
当然、ある人を問うが、顔や、外見、会ったことすら思い出せないようだ。
そのとき、シャノンが首を傾げ、手を男にかざし、目を瞑り数分すると。
「闇魔法系統の、記憶阻害が掛けられている」
と言っていた。 要するに、そいつに繋がる記憶は全部思い出せないように縛られて引っ張り出せないらしい。
当然魔法関連の状態異常なので、治せるはずなのだが。
「上手く癒着してて、解除できない。これを施術した相手はかなり高度な闇魔法使い」
だそうで、シャノンでは解術出来ないそうだ。
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なんやかんやありつつ、取り敢えず風呂に入ることにした。今日は古庄に念押しをし、シャノンとシルヴィの面倒を見るように言っておいた。
多分入って来ない筈である。古庄が入ろうとしなければ。
ふう、と一息つき、湯槽に身体を浸けると、騒がしく風呂の扉が開く。
「シルヴィさんとシャノンさん見ませんか!?」
「お、おい、お前。逃がしたと言うのか!?」
ぎょっと振り返りながら古庄に目を合わせると、急に顔を赤くしそっぽを向いた。
「あ、あのその、はいぃ...」
「お、お前おい。あんだけ見てろよと念を押したのに、目を離すだと...!?」
「し、仕方ないじゃないですか、瞬きしたら居なくなってたんですよ!?」
「原理は簡単、魔法で限界まで身体を強化して、シルヴィを浴槽にいれ、私は古庄の後ろに居たから」
シャノンが古庄の後ろから現れると、瞬間的に古庄にタオルを巻き、風呂に押し込んできた。
「なっ、達哉さんたちはこうやっていつも一緒に入っているのです!?」
「んな訳ないだろ!? こいつらが勝手にはいってくるんだよ!」
我が物顔でシャノンは、いつの間にか横に居たシルヴィの膝の上に収まっていて、湯を堪能していた。
「上がっても別に良い。私は古庄が一人が増えても全く気にしない」
「俺が気にする」
「ふふふっ」
「えとその... 入ります」
おずおずと古庄が湯槽に浸かる、何気にシルヴィより大きいのか、こいつ日本人か? と下らないことを考える。
「おい。お前は上がってろよ」
「その... だめ、ですか?」
俯き加減に上目遣いを使われ、潤んだ瞳でねだられると、なんとも言えない表情を浮かべ、了承するしかなかった。
お疲れ様です、ふりずむです。
特になし、です。では...