...遅れぎみだな... 今回は3000文字近くあります。
特に見映えもせずに残りを過ごし、迎えた商団護衛の日
朝、現地に集まり、説明を受け、そこで、三日間必要だと言うことを知った。
自分等を入れ、5組、総勢15人で馬車の列に均等に配置されるらしい。
ちなみに、非戦闘員であるシルヴィの乗り合わせの許可を取ったが、快く了承してくれた商人が居たため、そこにシルヴィをのせてもらい、ついでに配置をそこにさせてもらう。
車列は4両あり、先頭と最後尾、前から二番目に四人配置され、浅間等が乗るのは後ろから二番目の馬車である。
現在、がたごとと揺られ、森林である木々の間の道を馬車の荷台に乗り、進んでいる。
「お湯に出すと赤色が深く出るお茶あるだろ、それってどうやって作られてるんだ?」
「えと... 確か、干して、干からびさせてから、保存して、もう一度干す作業をしてます」
「んなっ、なら、紅茶もどきじゃなくて、まんま紅茶だな...」
乗り合わせを許可してもらった商人は、世界の茶葉を集めて商売をするそうで、家で飲まれている紅茶もどきの製造方法を教えて貰おうと質問すると、帰ってきた内容に顔をひきつらせた。
「じゃあ、違う葉と、同じ製造方法で作られた茶葉はあるか?」
「あります」
「他の製造方法は」
「あります」
喜んで良いのか、悪いのかよくわからなく首をかしげていると、ハッと思い付き、商人を真面目な目で見やる。
商人はその変化に気圧され、馬車の対面式の背もたれに、背を目一杯のけ反らせていた。
「そいつら、俺でも買えるか?」
「えっ、ええ。大丈夫ですよ?」
「おお! なら、緑色っぽい、少し縮れた感じのやつはあるか...?」
「え、えと、大丈夫ですよ?」
こてんと不思議そうに、身体をほぐしながら、オーバーな反応にその商人は答えた。
特にこれといったアクシデントはなく、後で知った三日間の旅の初日が終わり、森の広く開けた部分へと野宿をするために出てきた。
見通しがよい場所というのは、前世の職業柄、全く落ち着かず、茶葉商人の馬車の車輪に背をもたれさせ、インベントリから取り出したAKに最近銃のアクセサリを買うことが出来るのを知り、ホロサイトを着けたものを抱え、他の馬車を眺める。
前方の車列にいた二両は、二つとも石を運んでいるようで、様々な鉱石を乗っけているようだ。後ろについていた馬車は、どうやら奴隷用の運搬車のようで、いま、その持ち主の商人が、売る予定であろう奴隷に食事を与えている最中だった。
ちなみに、今でも交代で行っている見張りは、名乗り出たものの「新人には任せられない」と一蹴りされた。 これでも一ランクは上がったのだが。
見せ物のように鉄柵だけで構成された馬車からは、五人ほど奴隷が見え、しかも全員女と来た。 娼婦奴隷か何かだろうか、確かに体つきは良い。 なんて考えていると、馬車から降りた古庄が、得物の大斧の石突きを地面に刺し、胡散臭げに腰を手に取りこちらをみやった。
「あの、何見てるんですか?」
「ん? 奴隷らが肉付き良さそうだなとか考えてて悪いか?」
「なっ...! 達哉さんは可哀想とか思わないんですか!?」
呆れたように言い放つ古庄を横目でちらりとみやると、すぐ視線を正面に移す。
「奴隷があって成り立っている国があるなら、そんな簡単には基盤である奴隷は抜けないだろ。 第一、ここは日本では無いし、全てが日本基準である訳ではない。 あいつらにどんな過去があって奴隷になったかもわからんしな。もしかしたら、罪を犯してああなったかも知れない。」
「でも!」
「ただ言えるのは、奴隷を持つ国なんて
立ち上がり、AKのアクセサリであるスリングベルトで肩に掛けると、ナイフを抜き、森へと歩を進めた。
「偵察ご苦労様。水晶みたいな透明な部分がある物は、月明かりの反射に気を付けろよ~」
振り向く前に、石の上でこちらの商団を見ていた黒で纏めた衣装をまとう人物を、ナイフの底で殴り、気絶させると、後ろ手で縛り、担ぎ上げる。
こちらを異様に長く見ている、光がチラチラと見え、少し歩けば着きそうな場所だったため、確認しに来ると、案の定偵察のような人物を見つけた。入念に回り込み、後ろから奇襲したのである。
偵察していたのに、こちらが奇襲してくるところを気づかなかった理由は、馬車で死角になっていそうな部分から森へと入ったからだ。
「さあ、どうしましょうかね」
歩き出し、取り敢えず見張り組につき出そうかと考えながら野宿地に帰る。 同時に、二人ほど距離をあけ、追従してくる気配を感じるが、無視して帰ることにした。
「ん? 誰だ!... ってお前か...っておい! 誰だそれ!?」
「遠くからこちらをちらちらと偵察していた」
唖然とする見張り役二人に、担いできた奴を放り投げると、同時に耳元を、ブォンと鈍い音が通りすぎた。過ぎていったナイフは、見張り役の足元に突き刺さった。 その見張り役は、足元へ飛んできたナイフをみて呆然としていた。
すかさず肩からAKをおろし、後ろを向くと、ナイフが飛んできた方向へ三発撃ち込み、森へと腰だめに入る。
「お、おいおい。あいつなんなんだ?」
「さあ...?」
「取りあえず、此奴どうすっか」
「それより周辺警戒だろ」
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「ただの盗賊、か」
「みたいだな」
見張り役二人と三人の盗賊を囲みながら、首を捻る。
「てか、あんたスゲーな。 その武器といい、スキルといい。一体どういうスキルなんだ?」
「いや、確かにスキルかもしれないが、まあ、
頭を捻っていると、恐る恐る、見張り役二人はこちらに話しかけてきた。実際に喋っているのは一人だが。
男二人のパーティーで、奴隷商人の護衛についている二人のようだ。
「そうか... どうやったら手に入る...って悪い。冒険者のスキル詮索はマナー違反だったな...」
「ああ、詮索しないで貰えると助かる」
「わかった。 なあ、王都に着いたら、一杯やろうぜ。奢るから」
酒というのは全世界共通で、中を取り持つ便利な道具なんだなと感心しつつ、ちょうど合う酒を探したいというのもあり、了承することにした。
「で、こいつらどうすんだ?」
二人組の寡黙な方が呟くと、ハッと思い出したようにもう片方と目を合わせる。
すると、行きがあったように二人で近くの木の幹を指差して。
『取り敢えず、くくりつけとくか』
と、意見が一致した。 同意したように、寡黙な方も頷いた。
冒険者二人と別れ、再び、茶葉商人の馬車の車輪に寄りかかり、腰を落とすと、今度はシルヴィが顔を覗かせた。
「達哉さん」
「ん? 悪い、起こしたか」
「降ろして貰えませんか? 馬車から」
シルヴィの言動に怪訝な顔をしつつ、馬車を開け、シルヴィが降りるの手伝うと、今度は座って下さいと言われる。
車輪を背に、胡座をかくと、シルヴィが中に収まるように座りこんできた。女性特有の甘い香りが首筋から漂うが、嫌にならない心地よいものだった
「体を流していないので... 臭ったらごめんなさい...」
「気になるなら座らなければ良いと思うんだが?」
どうしても胡座の中に収まり、座られてしまうと、シルヴィの程よい体格では、どうしても肩からなんセンチか浮いた所から顔を出すことになり、耳に息が掛かったようで、くすぐったそうにシルヴィが身動ぎする。
「それもそう、ですね...」
「そういうことだ」
暫く無言が続き、二人で空を見上げる。 都会で空を見上げたような鈍い黒ではなく、包み込むような漆黒に浮かぶ、星空が妙に幻想的で、ゆったりと時間が過ぎるのを感じ、何処と無く気分が落ち着く雰囲気になる。
いつの間にかシルヴィが身体をこちらへ預け、ゆったりとくつろいでいて、その頭を撫でるという構図が出来上がっていた。勿論、続けていれば自分でも気づく。だが、どうにも何処かに安らぎを覚えてしまい、この状態を続けてしまう。
「俺には不似合いだな...」
スッと流れ出た小さな独り言に、思わず鼻で笑ってしまう。すると、シルヴィがこちらを肩越しに覗き込んできた。
「何か言いました?」
「いや。何にも」
「そうですか...」
ただただこちらを見て微笑むシルヴィに、眉をひそめると、ふふっ、と笑い声をもらし前を向かれる。
「達哉さん」
「ん? どうした」
「これからも一緒に居ましょうね? 誰がなんと言おうと、達哉さんが私の恩人に代わりはありませんから」
どうもシルヴィは苦手である。苦手なのだが、何処か憎めないのである。
自分には、罪がある。
そんな自分は善人にはなれないし、なれるはずがなく、なれるわけがないのだが、
そもそも自分は楽に生きては行けないはずだが、
シルヴィから溢れたその一緒に居ようと言う言葉に、
「ああ」と短く返事をしてしまったのである。
「ふふっ」
嬉しそうなシルヴィの笑い声を聞きながら、やってしまったと公開しながら天を仰ぐ。ついでに溜め息も盛大に漏れた。
だが、いつの間にか、無意識のシルヴィの腰に手を回し、抱きかかえていた。
シルヴィをメインに添えたいの...
はい、お疲れ様です。ふりずむです。
どうなんでしょう、他作品見たいに、5000文字程度あった方が読みごたえあるかな...
まあ、おいおい考えます。では~