現代傭兵の異世界休養録   作:フリズム

2 / 19
一話目 動き出すようです。

頭に、ぽとっと落ちて来た暖かいものが、ため息をついてのしかかる感覚を感じた。

思わず顔をしかめ、振り落とそうとすると、抵抗するよう髪の毛にしがみつく。

 

 

 

......いや、何故()()としての感覚が......?

目を徐々に開くと、一面に木々が屹立し、葉を生い茂らせているのが、霞んだ視界一杯に広がっている。

胸一杯に空気を吸い込むと澄んだ空気が胸を満たした、と同時に喉が渇いていたようでむせた。

寄りかかっていた木に手をつき、ゆっくりと立ち上がると、頭上の暖かいものが、驚いたようにくっついた。 身体自身も、長く寝ていた時のように気怠い。

 

 

 

「生きているな... どういうことだ? 死んだはずだが。」

 

 

 

手を左右見比べても、何処もおかしくない。

そういえばと、頭に何か乗っかっていることを思い出し、頭から剥すと、リスがくっついていた。

 

 

 

「......」

「......?」

 

 

 

小首を傾げやがった。 何だこいつ。可愛い。

手に載せて、頬を撫でたら、くすぐったそうに目を細めた。

...引き続き頭に乗ってて頂こうと思う。可愛すぎる。あと若干旨そうに見えた。

頭に乗っけたリスは、何かを感じ取ったかのように、ぶるぶる震えた。

 

 

 

~~~

状況を少し確認し、周囲の探索を終えた。

まず、目がしっかり凝らせるようになってくると、右下に周囲の地図の様なものがあることに気付いた。顔を動かしても、同じ位置に動き続けることも分かっている。

頭上に鎮座しているリスを近づけても、何も反応が無いことも分かっている。予測段階ではあるが、ARに近いモノなのだろう。

服装だが全身黒の戦闘服に、カーキ色に近いタクティカルベストを着ていて、ポーチには何も刺さっていなかった。 また、周囲には刀身が黒くコーティングされた、25センチのタクティカルナイフと、8センチ程度の折り畳みナイフ、

ベレッタM96が散らばって落ちていた。

弾倉も3、4本落ちていて、すでに一本はベレッタに装填されていた。今はベストのポーチに収まっている。

久しぶりのベレッタは、紛争地で使い慣れていたのか、無骨にデカい銃把が手に馴染むのか、懐かしい気分になった。だが、そんな自分に嫌悪も抱いたが。

 

 

 

弾倉を抜き、スライドを引き、チャンバーに弾が入っていないこと確認し、弾倉を再び入れ、チャンバーに初弾を装填した。 セーフティを掛け、腰に付いているホルスターに差し込むと、胸に鞘があるタクティカルナイフを右手に抜いた。

取り合えず、飲める水を探すことにした。 何故生きているかは後回しだ。 延々と考えこんでしまいそうだったからだ。

先ほどから、ゆったりと吹く冷たい風に逆らうように、ゆっくりと歩き出した。

リス殿は眠くなったのか、ベストの空いてるポーチから顔をだして、すやすやと寝ていた。可愛い、やっぱり木の実でも食べるのだろうか、歩きながら拾おう。




。。。見切り発車小説、一話です。


戦闘を次は入れたいと思います。
あと、タグにリス教を追加しておきたいと思います。
でわでわ。。。っ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。