......思い付きませんでした。
それでは2話です。戦闘と言えない何かが入ります。
暫く、ナイフ片手に風にあおられるままに歩くと、澄んだ色をした川に出れた。あまり川幅は無く、深さも腰程度で楽々とまでは言わないが、簡単に向こう岸へ渡れそうだ。
屈んで、脇にナイフを置くと、両手で掬い、少し口に含んだ。
「甘い...な ただの川の水ではないみたいだな...」
実際はただの川だが、確かに甘味を感じることができた。
ポケットからリスを摘まみだし、ナイフと逆の脇に丁寧に置くと、顔ごと突っ込ませ、気の済むまで飲んだ。
喉が落ち着くと、回りを落ち着いて見れるようになったからか、縦に長い実ができている木がちらほら見える。なんとなく食べれるものだとわかるが、見た目が少し......いや、かなり食べれそうな外見ではない。
しかし、口に何も入れていないのもあり、立ち上がると、木からナイフを使い、枝ごと切り離し、実を取った。
さすがに外見によって、かぶりつく気には慣れず、ポケットから折り畳み式のナイフを取り出すと、縦に切れ目を入れ、中身を覗いてみた。
すると、薄く黄色がかった白い中身が、甘い匂いを立ち上らせた。刃を入れた感触も、かなり柔らかいものだった。
外見にそぐわない中身に、思わずかぶりつくと、好みが分かれそうな甘い風味があり、顔を綻ばせる。自分には美味く感じた。
日が傾いていたのもあり、開けたところが無いだろうかと、川に沿いながら下ることにした。
リスは再びポケットの中に戻っている。
その実を二個ほど取り、手に持つと、歩き始めた。
~~~
川沿いに進むと、明らかに人工的な道と、その向こうに見えるかなりの数の人影が見えた。
本来なら、ここが何処かと聞くために出ていくところだが、すっかり日が落ちてしまい、月明かりだけになった林の中でも見通せる視力と、何より戦場で大切だった嗅覚、それに、敏感になりすぎてしまった本能が、警鐘を鳴らした。
咄嗟に林に埋もれると、まもなく集団が通り過ぎるところだった。
聞き慣れない言語で話していたが、殺意でそれどころでは無かった。
「大収穫でしたねぇ。今日は晩餐が豪華ですよ。」
「まともな守りじゃなかったからな。」
「女も
「それしか頭にねぇよな。お前ら。」
「確かにそうだ。」
『あはははっ』
下世話な話を撒き散らしつつ、嗅ぎ慣れた臭いを漂わせる集団は、正面から、左手に道なりに曲がり、やがて林の中に入っていった。
「死臭か。 この先に集落か何かがあったのか。」
戦場で常に漂う臭いは、強烈な殺意を生み出すのに十分だったが、落ち着き、頭を整理した。
目視で13人の集団は、それぞれ、はこぼれを起こした得物を担ぎ、如何にも山賊です。と言う風潮の外見で歩いていた。革の胸当てにボロボロの服、だったが、殿の男だけは、急所を金属で守った、軽装ながらも、しっかりとした武装で歩いていた、恐らく、リーダー格。
聞き慣れない言語を話していたが、内容は聞き取れた。
銃が主武装ではない、言語が違うとなると、もう、俺の知っている世界では無いのかも知れない。
恐らく、それなら、この人生はやり直せるのかも知れない。
だが、今、しようとしていることは、逆戻りする内容だ。
それでも、顔はニヤリとして歪んでいた。
山賊が話していた内容を思い起こすと、いまだにその村に残っている奴が、2・3人いるようだ、
村は、人工的な道をいった先。なかなか小さいながらも、栄えていたようだ。
死んでいった人間が満足するかはわからない、だが、弔い戦のつもりで、武装を簡単に点検すると、道なりに駆け出した。
~~~
リスを木に置くと、ここに居てくれと呟き、村を見渡せる、位の道にでる。
リスは素直にしてくれるみたいだ。
目視で2人。バラけているのが見えた。そして、少し離れたここでも、死臭が漂う。
最悪の場合、もう1人いる可能がある。発砲して、危険を知らせるリスクを負うより、1人1人確実に仕留める。
まず、一番手前の敵に、近づくため、家の物陰を使い影から忍び寄る。顔をだし、別の方向へ向いていることを確認。もう一方は。こちらを向いてはいないものの、3軒先、家の扉の前で、門番のように佇んでいる。
ここの村は、家が6軒あり、道に沿い、3軒ずつ、扉を向か合わせて建っている。
仮に、佇む敵をAとし。今、一番近い敵をBとすると、俺がいるのが、一番手前、左側の家。Aは右側、一番奥の家。Bは俺のいる左側の家にいる訳だ。
まず、物陰から飛び出すと、下手から身体を立ち上がらせ、手で口を塞ぎ、喉の側面にナイフを突き刺し、脱力した亡骸を家の物陰へと引きずりこむ。
そして、姿勢を低く、右側の家の物陰へと移ると、裏手から、3軒目の物陰へと移る。すると、家の中から、最悪な声が聞こえてきた。まあ、まだ一方手前だが。
「いいねぇ。そそるねぇ。 どんどん嫌がってよ。 逃げれないけどさぁ。」
「嫌ぁ... 誰かぁ...」
「誰も来ねえよ。ああ、嬢ちゃん。
「っ!」
頂点に達した俺は、音も気にせず、角から躍り出て、門番にナイフを投げつけ、扉を蹴り飛ばした。
「!?」
「はぁ!? 誰だお前っ!」
「知るか、死ね。」
迷わず腰からベレッタを抜くが、横に犠牲者がいるのを思い立つと、構えたまま射線を敵の頭に添えた。
「なぁんだニィちゃん。 そんなちっぽけな玩具しか持ってねぇのか? 俺も舐められたもんだねぇ」
ケラケラと笑う敵を横目に、近くにあった丸いものにおもむろに照準をあわせると、引き金を引いた。
食らうと、デザートイーグルの50AE弾と同等威力の弾丸が、乾いた爆発音と共に吐き出され、あたったそれは、木っ端微塵に砕ける。
馴染み深いリコイルに、ニヤリとしてしまうと、見ていた相手が顔を見開いた。
「な、なんだよそれ。 お、おい。取引だ、こ、この娘をやる、逃してくれっ」
「知らんな。 面貸せ。 もっといい天国に連れてってやる。」
「い、嫌だっ、近づくなぁっ!」
首根っこをつかみ、蹴破ったドアから出ると。ナイフをすでに冷たい亡骸から引き抜き、脳天に突き刺した。
はい、お疲れ様でした。ふりずむです。
どうでしようか。この思い切り感。
ルビ振ったり。楽しかったです。
あと、本物の銃を撃ってみたい...人は撃ちたくないですけど。
では、次回は、事態の収拾と、娘さんとの掛け合い...ですかね。
暇潰し程度に読んで頂ければと思います。 あと、今回、2千文字となりましたが、1~3千との間で、ふらふらするものだと把握しておいて下さい。
独断でぶちぶち切ります。それでは。