ギルドに呼ばれることになった。 内容は、『急成長をし、かなりの悪事を働いた山賊の拠点を見つけ、主格の頭領を捕まえた』ことに褒美が送られるらしい。
そういうことで、シルヴィの車椅子を、その山賊のアジトから連れて来た、人間とエルフのハーフであるらしい、シャノンにお願いしている。
どうやら、ろくに注意をせず山道をうろうろしていた時に、拉致されたらしい。 あと、シャノンについての一悶着があるのだが、また別の話。
「達哉、どこ行くんだっけ?」
「ギルドだが、って、今朝話さなかったか?」
「多分話した、ごめん、すぐ忘れちゃって」
どうも嫌いになれないが、忘れっぽく、常にぼーっとしている印象がある。
「ふふふ」
「シルヴィは笑ってればいいと思ってるだろ...」
「そんなことないですよ~?」
ふふふ、と朗らかにに微笑みつつ、後ろを振り返り、シャノンと頷きあっていた。
溜め息をもらしつつ、前を見やると、そろそろ中央区につく所だった。
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重鎮のようにギルドの奥に招かれ、左にシャノン、右に車椅子のシルヴィを侍らせ? 待つこと数分。
「待たせた、フォルトヌス支部長、アーロンだ。」
「ああ、待っては無い、浅間達哉だ。」
「いやいや、わざわざ立ってまで挨拶しようとしてくれなくて結構だ。」
「そうか」
座り直し、腰に巻いていた
「で、何の用だ」
「ランクを『青』に上げようと、思って―――」
「いらん」
「じゃあ、他に欲しい物は...?]
支部長の額に冷や汗が流れる。
「んや、南門の先に村があっただろ? そこの家を崩して、新しくそこに家を建ててくれないか?」
「えっ、そんなのでいいの?」
シルヴィと支部長の目が見開かれる。驚きで姿が出ている
「はあ? こっちの方が面倒な依頼だろ。」
「いや、土地の管理者が出来るからその方が有り難いんだよ、良ければ、今日にも造るが、どうだろうか?」
「そうか、今日ともいわず、ぼちぼち作ってくれれば良いが。」
「そうか、そうか いやぁ、何か無理難題を吹っ掛けられるかと思ってビックリしたよ。」
支部長は晴れやかな顔をして、額の冷や汗をぬぐった。
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ギルドから帰り、一晩を過ごした後。
「えっ、ここを出て行かれるのですか?」
「そうだが? 近くに家を建てるからな、そこに移る」
残念そうにして言っているのは、宿屋の女性である。
「そうですか、四日ほどでしたが、御贔屓に有難うございました。
顔を赤くしながら、こちらを微笑んでいる女性に、シルヴィがムッとした顔を向けているが、無視してシャノンに車椅子を押してもらう。
「また、宜しくお願いします」
そういう女性に、宿からでていきながら、ひらひらと手をふった。
今日は、村に俺の家を作ってもらう日である。
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村に着き、建築士である魔法使いに、家の要望を伝えながら家を錬成してもらう。
「魔法って、理不尽だな」
「そうですか? 私は、達哉さんの銃に理不尽を感じますよ?」
「うん。 防御出来ないことはないけど、多分、咄嗟に撃たれたら、防御魔法の展開が間に合わない。」
「そうなのか...」
そんなことを話しながら、家の建造をまっていると、魔法使いが声を掛けて来た。
「出来ました。 また増築や、改装をご要望のときはお声をお掛け下さい」
「おう、ありがとさん」
「いえいえ、では」
そう言い、丁寧にお辞儀すると、転移魔法を使ったのか、直ぐに姿が消えた。
木造の我が家は、背景の木々と川によって、何とも言えない良い雰囲気があった。
「中、はいりましょ!」
ルンルンなシルヴィを横目に、車椅子のために緩やかなスロープを登りながら、家に入っていった。
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部屋を割り当て、買ってきた食材をシルヴィが料理し、一息ついた所で、風呂に入ることにした。
なんと、お湯に浸かれるのだ。 日本人にとっては、嬉しいことこの上無い。
「ふぅ。 後はシルヴィが入ってこないか気にするだけだな。」
因みに、シルヴィには、宿裏で水を浴びていた所に乱入しようとした前科がある。
天井を見上げながら、浴槽の壁に寄りかかった。
「そうですねぇ~」
「そうだね」
「そうなんだよなぁ... ん? んん!?」
無理でした。もう両隣にいました。全然気づけなかった。意味わからん。
「お背中お流しします、ね?」
「いいよ、もう。俺の休息の時間返せよぉ」
溜め息を着くしかなかった。因みに、三人で入っても余裕があるくらい広い浴槽だ。
ひとりと腕に抱き着かれるのを感じながら、考えることを辞めた。
...シャノンは可もなく不可もない大きさだった。 まあどうでも良いか。
お疲れまでした。次回、閑話です。
主人公の直剣についてのお話しですね。
では。 多分今日書き終わるかな?