東北伝   作:独田圭(ドクタケ)

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あらすじ

北郷和のトラウマシリーズ第2弾。前回妖怪らしからぬ弱点が発覚した和。だがそれだけではない、和には自他共に戦慄を覚える強烈なトラウマがあったのだ。和は再び布団に潜り込んでしまう事になるのか!?

早速本編をどうぞ。



12.タイムカプセルで掘り返される物は思い出よりも黒歴史【北郷和のトラウマ回その2】

 ◇

 

一刀「いきなりで悪いが、この東北伝は大きな危機を迎えている」

 

和「……投稿ペースが遅いという事ですか?」

 

一刀「否、それ自体は大した問題じゃない」

 

和「イヤ結構な問題ですが」

 

早苗「大丈夫だ、問題ない」キリッ

 

和「お前単にソレが言いたかっただけだろ!」

 

一刀「と・に・か・く・どういう意味でヤバイか、まずはこの数字を見てくれ。説明するよっか早ぇから」

 

『8』

 

『3』

 

『0』

 

『0』

 

早苗「0が2つありますねぇ」

 

和「……これは何の数字ですか?」

 

一刀「よくぞ聞いてくれた。コレは小説情報のページにある『お気に入り登録者』『しおり』『感想』、そして『投票者』を数値化した数だ」

 

※2018年11月23日時点

 

一刀「お気に入り登録は4話目以降順調に毎話1つずつ数字を重ねているし、しおりの数は特に気にしちゃいねぇ。

 

しかーーーーーーし、問題はこの2つだぁ!!」

 

『8』

 

『3』

 

『0』←

 

『0』←

 

一刀「本編開始からネタ回を除けば今回で10話目になるが、感想と投票者が未だ0のままだ。

 

コレを非常事態と言わず何と言う!」

 

早苗「イヤーーーン♡どうしましょう!」ガビーン

 

和「…少し大袈裟ではありませんか?まだ10話と少しですから、お気に入り登録した方々も今後の展開が未知数で恐らく様子見しているんだと思いますよ」

 

一刀「イヤ、これは早急に手を打たねばならん」

 

和「それより優先すべき事が沢山あると思いますが……」

 

一刀「という事でこの状況を打破する為に射命丸とほたてに協力して貰う事にした」

 

はたて「ほたてじゃなくてはたてだってばぁ!!」

 

文「この清く正しい射命丸文のジャーナリスト魂で任務を遂行して参ります!」ビシッ!!

 

和「(一刀様は何をやらかすつもりなんでしょうか……)」

 

一刀「よく来た2人共。ここに5つの資料があるが、これはハーメルンの中でも特に人気のある作品を独断と偏見でリストアップした物だ(訳あって作品名は言えんが)。

 

お前達にはこれからこの5つの作品の中に潜入して小説のシステムを盗んで来い!」

 

文「イエッサー!」

 

はたて「はぁ……(面倒な事になった)」

文、はたて退場

 

一刀「さて、そろそろ本編を始めようか」

 

和「……大丈夫でしょうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【タイムカプセルで掘り返される物は思い出よりも黒歴史】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇

 

幻想郷の住人の一般的な認識として、森近霖之助という男は出不精で堅物な半人半妖の小道具屋の店主というイメージが二次創作の中でも強い。

(メタい事言うな)

 

しかし、この東北伝においてはその認識は間違いである。

 

確かに普段から魔法の森の奥深くで経営する香霖堂の店内に閉じ籠って外出する事は基本的に少ないのは事実。

 

だが、彼は週に一度ある目的があって人里に足を向ける事があるのだ。

 

一刀「えー…それでは、今日も一日お疲れさ~ん」

 

霖之助「カンパーイ」

 

カチャン♪

 

霖之助は週に一度、一刀の誘いで蕾夢が営む蕾で飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎで幻想郷の夜を過ごす。

 

蕾夢「一刀さんも霖之助さんも今日は程々にしておいて下さいね」

 

一刀・霖之助「「へーい」」

 

空返事をする二人だがコレが通用した試しが一度も無い。蕾夢もソレを理解しているからか二人の返事を聞く間も無く二人に出す肴の調理へと取り掛かる。

 

蕾夢にとってみれば二人は蕾の常連客であり、蕾の売り上げに大きく貢献しているので有り難いとは思う。

騒ぎ過ぎて他の客に迷惑を掛ける行為は頂けないが。

 

談笑しながら酒を飲み交わす二人を見てると自然とこっちまで頬が緩んでくる。特にこの二人は他の誰よりも楽しく酒を飲むので商売人冥利に尽きる。

騒ぎ過ぎて他の客に迷惑を掛ける行為は以下略。

 

カラカラカラ~

 

蕾夢「いらっしゃいませ~」

 

二人が酒を飲み始めてまもなく、蕾に一刀達がよく知る者が来店してきた。

 

桃色の頭髪と右腕全体に巻かれた包帯がトレードマークな片腕有角の仙人と呼ばれし女性。

東風谷早苗の恋敵(あくまで早苗目線)、茨木華扇その人であった。

 

華扇は一刀の姿をその目で捉えると大きく目を見開き、直後には身体が石の様に硬直して動かなくなった。

 

華扇「!……」カチンコチン

 

一刀「…オーイ、華扇ちゃーん」( ´∀`)σ)゚Д゚;)

 

一刀は固まった華扇の頬を指でつつく。すると華扇は明らかオーバーな反応を見せた。

 

その傍らでしれっと一刀の隣に華扇を案内しようとする蕾夢は普通の男には解らない複雑な女心という物を良く理解している。

 

蕾夢「華扇さん、どうぞこちらへ」

 

華扇「……」ボーゼン

 

霖之助「どうした?早よ座れや」

 

華扇「へっ!?あっ、え……えぇ」

 

霖之助に促されようやく華扇は一刀の隣に腰を降ろす。華扇との付き合いがある程度長い霖之助だが、彼女の今の状況にイマイチピンと来ていない様子。

この男、相当鈍感である。

 

対照的に一刀は華扇に声を掛ける訳でもなく、ただただニヤニヤしている。

この男、相当意地の悪い人間である。

 

一方の蕾夢は華扇の注文を聞き取ると厨房で手際よく調理を始める。蕾夢も今の状況を理解している者の一人だが、一刀と違った意地悪さの無い笑顔で事の行く末を黙って見守る。

 

北郷一刀よ、少しは見習うが良い。

一刀「やかましいわボケ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇

 

始めは一刀の隣で縮こまりながら酒を飲んでいた華扇も酒が進むに連れて徐々にその口数が多くなる。

 

時折蕾夢も一刀達の会話に加わり幻想郷の夜は更けてゆく。

 

一刀「でだ、ここんとこ霊夢の修行は進んでるか?」

 

華扇「余り順調とは言えませんね。霊夢ったらよく修行をサボるから正直困りものです」

 

蕾夢「…霊夢らしいですね」

 

この手の話は一刀も頻繁に耳にしており、小遣いをあげる目的で博麗神社を訪れる度に霊夢から華扇の修行についての愚痴をよく聞かされている。

 

一刀も一応霊夢を修行していたが、彼女が事ある毎に修行をサボるので一刀はとうの昔に匙を投げた。

 

ところが真面目な華扇はソレを許さず、霊夢が修行をサボる度に説教しては彼女に重い修行を課す。

 

しかし霊夢がソレを嫌がってまたサボる、といった堂々巡りを繰り返しているのが今の現状であろう。

 

蕾夢「あの娘は昔から努力が報われる事を信じていない所がありますから、修行する事の意味を見出だせていないのかも知れませんね」

 

華扇「それは勿体無い事です。折角霊夢には突出した才能があるんですから……」

 

一刀「とは言っても本人にやる気が無ければなぁ……」

 

霖之助「そうだなぁ~」

 

フランの時もそうだったが、霊夢もまた子供であるが故に理屈でどうこう出来る相手ではない。

 

更にフラン以上に面倒なのが、霊夢には理屈だけでなく物理も通じない点にある。

 

以前一刀は全く修行しない霊夢に拳骨を一発落とした事があるが、直後に彼女はおびただしい量の弾幕で反撃してきた。

 

その時一刀は従者の和を身代わりにしてそそくさと退散し難を逃れた。

その後、和にタコ殴りにされたのは言うまでもないが……

 

一刀「アイツ(霊夢)は勘は鋭いからなぁ。相手するのはぶっちゃけ骨が折れる」

 

霖之助「サシで勝負して勝てるか?」

 

一刀「勝てるっちゃ勝てるが無策じゃ無理だな。

 

寧ろ妖怪と勝負する方が楽」

 

妖怪は基本的に力任せで突撃してくる猪武者がほとんど。力勝負には絶対の自信がある一刀にとって返り討ちにするのは赤子の手を捻るよりも容易い事。

 

というのも、力以外に勝敗を決める要素が無いので、相手が力一辺倒でぶつかってくるならばそれ以上の力で押しきってしまえば勝手に勝敗が決まる事になる。

 

これ以上楽な勝ち方は他に無いだろうと一刀は思う。

 

ところが昨今、スペルカードルールという決闘法が急速に普及してきて幻想郷は新時代を迎えた。血で血を洗う戦いを繰り返してきた今までの幻想郷とは勝手が違うのだ。

 

これを機に俺もスペルカードを作ろうかと割と真剣に考える今日この頃。

 

一刀「まぁ霊夢はまだ若いし、じっくり時間を掛けて教えていけば良いんじゃねぇの?

 

……そんな事よか蕾夢、そろそろ霊夢にブラ買ってやれよ」

 

華扇「ブーーーーーーッ!!」

 

ついさっきまであった真面目な雰囲気が一瞬にして霧散してゆく……

 

何処をどうしたら修行の話から霊夢の下着の話になるのか、一刀のあまりに急な話題替えに華扇は口に含んでいた酒を噴き出す。

 

華扇「何故急にその様な話になるのですか!?」

 

一刀「イヤイヤイヤ、だってアイツ外の世界で言うたらもう思春期なんだぜ。それなのにいつまで経ってもサラシのまんまじゃ出るとこ出ぇへんやろ!

 

今の内に形作っとかねぇと乳が今川焼みたいになっちまうじゃねぇか」

 

霖之助「確かにその通りだ。魔理沙も年頃なんだから早よドロワーズ卒業して普通のパンティにーー」

 

華扇「馬鹿者!!」

 

少し酔いが回ってきたのか、霊夢の下着の話を皮切りに男達の話は徐々におかしな方向へと発展してゆく。

 

蕾夢「……霖之助さんは魔理沙の下着を見た事あるんですか?」

 

霖之助「こんだけ長く生きてりゃ間違いの1つや2つぐらいはあるだろ。

 

ちょっと前の宴会でベロンベロンに酔うて、慧音と間違えて魔理沙とキスしようとした事もあるしー」

 

華扇「あの2人の何処をどう見間違えるのですか!?」

 

一刀「何だ、やっぱロリコンじゃねぇか」

 

霖之助「違うわ!!」

 

蕾夢「……慧音さん、よく黙って見てましたね」

 

霖之助「そんな訳無ぇだろ。直後にハクタクに変身して背中からグサリ、よ」

 

3人「(うわぁ、慧音(さん)怖ぇ……)」

 

霖之助「幸いだったのはその時魔理沙も酔うてて覚えてなかったって所だな。

 

そんで流石に申し訳ないと思ったから、宴会が終わった後に慧音を香霖堂に持ち帰って色々取り繕って(意味深)だなぁ……大変だったぜ(笑)」

 

華扇「顔が全然大変そうに見えませんが」

 

一刀「思いっきりニヤけとるやないか」

 

この場に慧音が居たら頭突きが何発か飛んできそうなホットな話を霖之助は平然と語る。

 

素面では話せない内容も酒が入ると口も軽くなる。飲みの席では遠慮は不要なのだ。

 

蕾夢「一刀さんはビックリエピソードとかは無いんですか?」

 

一刀「コイツ(霖之助)みてぇなブッ飛んだ話は無ぇなぁ。

 

ホラ俺、素面でも似た様な事してるし」

 

霖之助「余計ダメじゃねぇか」

 

一刀の場合は普段からブッ飛んだ生活を送っているので、今更自身のブッ飛びエピソードなんて物は無い。

 

一刀「……あっ、和で良ければブッ飛びエピソードが1つあるぜ」

 

華扇「あの和にですか?

その様な物があるとはとても思えませんが……」

 

一刀「それがあるんだよ。和が酒を飲まなくなった理由にまつわる話なんだが、コイツが結構壮絶でなぁ」

 

華扇「そんなにですか!?」

 

一刀「おうよ。下手すりゃ背筋が凍るぜ。

 

なぁ、そうだよなぁ」

 

一刀が霖之助と蕾夢に視線を飛ばすと二人は揃って首を縦に振る。

どうやら四人の内三人は事情を知っているようだ。

 

一刀「お前には事の顛末を全て語るぜ。

 

……その代わり、この事は他言無用な」

 

華扇「……何故です?」

 

一刀「だって考えてもみろよ、この話が早苗や魔理沙の耳にでも入ったらどうなるか。

 

アイツ等ぜってー面白がって和に酒飲ませるに決まってらぁ」

 

華扇「成る程……

 

それは確かに言えますね」

 

一刀の台詞の中に出た二人と違って茨木華扇という女性はその真面目な性格上、人の秘密を無闇に話す程口は軽くない。

 

だからここで和のタブーを話しても何も問題は無い。それはひとえに華扇を信頼している証とも言える。

 

華扇の了承の返事を聞き、一刀は少し酔いが回った口調で和のもう一つのトラウマを語り出した。

 

一刀「あれは蕾夢が現役で博麗の巫女をやっていた頃の話になるがーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇

 

それは今や恒例となっている博麗神社で宴会が開かれた時の事。

 

宴会には主催者の紫や蕾夢の他に、霖之助と慧音の事実婚コンビに文やはたての記者コンビ、そして紫の式神の籃の姿もあった。

当然の如く、そこには一刀達主従コンビも参加している。

 

特別な用事が無くても宴会を開く所はこの頃から変わらず、そこに居る面子も今と大して変わりは無い。

 

飲兵衛達の共通の楽しみは酒を浴びる様に飲むだけではなく、その肴として出る料理。宴会で出される料理はどれも絶品の一言に尽きる。

 

それもその筈、何せ達人クラスの炊事スキルを有する三人(蕾夢、籃、和の三人)がここぞとばかりに自慢の腕を振るって作り上げた料理は見た目も豪華で味付けも申し分ない。

普段は貧相なイメージが付き纏う博麗神社もこの時に限っては豪華なバイキングレストランへと変貌を遂げるのだ。

 

良い酒にはより良い肴を、肴は炙った烏賊だけでは舌の肥えた幻想郷の飲兵衛共を満足させる事は不可能に等しい。

 

そんな宴会の盛り上がりに一役買っている三人の内の一人、北郷 和は宴会に参加してはいるものの彼女自身は酒が全くと言って良い程飲めない所謂下戸である。

 

では何故参加しているのかと言うと、主の一刀は和と違ってザルなのだが、その分酔っ払ってくると奇怪な行動を起こして他人に迷惑を掛けるといった大変面倒な性分を持ち併せている。その為、野放しにしたら何を仕出かすか解ったものではない。

 

つまり和はそれを未然に食い止める為の予防線的な役割を果たしているのだ。

 

この日も一刀は酔いが回って直ぐに衣服を脱ぎ払い、全裸で踊り始めた。それを見るや否や和は一目散に一刀の元へと向かい止めに入る。

 

和「ちょっと一刀様、何やってるんですか!?

 

早く服を着て下さい!!」

 

一刀「大丈夫大丈夫、チ○コ隠して踊ってるから」

 

和「そういう問題じゃねぇだろ!!」

 

一刀「あっソレ、あっソレ、ソレソレソ~レ♪ーー」

 

和「もぉーーーーーーーー!!(泣)」

 

確かに逸物をあらゆる体勢や角度を利用して器用に隠しながら踊っているが、下品である事に変わりは無い。

 

素面の時から一刀は和に迷惑を掛けているが、他人と揉め事を起こす程の事ではないのでまだ目を瞑る事は出来る。

 

しかしコレは一刀の品性に関わってくるだけでなく人によっては不快な気持ちを覚えるので、従者の和としては放置する訳にいかない。飲みの席と言えど風紀を乱す行為は断じて認めない。

 

……が、ここ幻想郷という地は他所の国と比べて飲兵衛の人口密度が圧倒的に多く和の様に常識的な考えを持っている者は極僅かしか居ない。

精々この場で言ったら炊事組トリオがそれに該当する程度で、後は一刀と同じく楽観的な思考を持つ奴等ばかり。

 

一刀みたく常にブッ飛んだ事をやらかす霖之助。

 

普段は超が付く程真面目だが、酔うと満月でもないのにハクタクに変身して破壊活動に興じる慧音。

 

厄介事に関わりたくないが為に素知らぬ顔で静観を決め込むはたて。

 

宴会の模様を記事にする為、敢えて止めない文は言わずもがな。

 

そして一刀や霖之助と並んで悪ノリトリオの一角を担う紫はもはや論外。

 

それに和達も追加の肴の調理等で忙しく、常に宴会の様子を監視出来る訳ではない。気が付いた時には宴会だけに後の祭りになってる事が……残念ながら非常に多い。

 

この裸踊りは一刀の十八番という事もあり、飲兵衛共から大爆笑の嵐が巻き起こる。それに気を良くした一刀は更に際どい体勢で踊りを続ける。

 

そしてひとしきり踊り終えた一刀は姿勢を正して逸物を手で隠して一礼をするが、後ろからは一刀のナニ(もしくはアレ)が丸見えである。

 

一刀「ハイこっちにお稲荷さん、そしてこっちにもお稲荷さんっと」ペコペコ

 

和「コラーーーーーーーーッ!!誰が料理以外の肴を用意しろと言った!!(怒)」

 

チュドーーーーーーーーーーン!!

 

一刀「べるぜばぶーーーーーーーーッ!!」

 

和に強烈なライダーキックをお見舞いされた一刀はスッポンポンのまま神社の石段を転げ落ちていった。

飲兵衛共はその光景を驚く事無く、寧ろ爆笑しながら皆一升瓶もしくは盃を片手に酒を煽る。

 

面白ければ何をしたって良い。幻想郷の宴会は毎回こんな感じなのだ。

 

しかしこの後、そんな陽気な飲兵衛共を戦慄させる大事件が和の手により引き起こされる事になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇

 

一刀「イテテ、チ○コ擦り剥いたわ……」

 

霖之助「随分派手に殺られたからな。

 

……オイオイ、チ○コから血ぃ出てるぞ」

 

一刀「なんてこった……こんなんじゃあ1人で×××(ピー)も出来ねぇじゃねぇか」

 

霖之助「2人で×××(ピー)するのも無理だろ」

 

和「そんな話してないで早く服を着て下さいよ」

 

一刀「分かってるって」

 

擦り剥いた自分の逸物を手でさすりつつ漸く一刀は衣服を身に付ける。それを確認すると和は主に一言二言言葉を交わしその場を離れた。

 

母屋に戻ると厨房は依然として忙しく、蕾夢と籃は右往左往していた。

 

籃「和、追加の注文はあったか?」

 

和「いえ、恐らく今調理している物で最後だと思います。」

 

籃「そうか。すまないが手伝ってくれるか?」

 

和「はい」

 

二人から三人になるのでは仕事の進み具合も随分違う。より細かく役割を分担出来るので一人当たりの作業時間がグッと短縮出来る。いよいよ炊事トリオの本領発揮である。

 

和が加わり作業ペースが上がった三人は一気にラストスパートへと入る。その様は異変解決とは別の戦いとも言えよう。

 

籃が包丁で材料を切り、それを和が下ごしらえして、最後に蕾夢が炒めて完成させる。

 

流れ作業の様に続ける事およそ十分少々、三人は最後の肴を作り、とりあえず仕事を終えた。

 

ここから三人は漸く自由時間を得る。籃と蕾夢は遅ればせながら宴会へと参加し、酒が飲めない和は縁側へと腰を降ろし、緑茶を片手に主を中心にどんちゃん騒ぎを繰り広げる宴会を遠目から眺める。

 

酒は飲めずとも、こうして眺めているだけでも宴会は充分楽しい。何だかんだ言って、和も幻想郷で開かれる宴会は好きなのだ。

 

人間も妖怪も関係無い。今この時だけは酒と宴会を愛し、幻想郷を愛する同志なのだと和は思う。

 

物思いに耽る和の前に二つの影が降り立つ。常日頃から和を大先輩と慕い、尊敬する二人の鴉天狗。

 

射命丸文と姫海棠はたて。この二人は和が一人で居る所に必ずやって来ては近況報告も兼ねて、和が退屈しない様に話題を多く持って来る。

 

普段からフランクに接してくる文は酒が入っているからか特に口調が軽い。宴会の場では致し方ないが、この日はソレがより顕著であった。

 

文は相当な量の酒を飲んだと思われる。

 

対するはたては口調こそいつもと変わりは無いが、こちらも酒が入っている事により表情がいつもよりにこやかになっている。

 

和「二人共、宴会の輪の中に入らなくて良いんですか?」

 

文「ナ~ニを言ってるんですかぁ。和さんが一人じゃ寂しいだろうと思って来たんですよぉ」

 

そう語る文は間延びした口調でヘラヘラと笑う。酒には割と強い筈の文がここまで酔っ払っている様子を見るのも初めてだ。

 

はたて「私達は好きで和さんと話をするんですよ。

 

……和さんは私達との話がつまらないんですか?」

 

途端に眉をハの字に下げて不安げな顔をする。

 

はたては他の天狗と比べても非常に分かりやすい性格をしている。妖怪として産まれ落ちながら自尊心が無く、人間染みた態度を見せる様は和とどこか似ている。

 

和「そんな事はありません。寧ろ私の為にそこまで気を遣ってくれて有難うごさいます」

 

はたて「いえ、そんな……」

 

逆に感謝すべきなのは私の方だとはたては思う。

 

文とはたては和と出会う以前から彼女の事を知っていた。『古来より人間に寄り添い、人の道を説いてきた伝説の妖鳥』と言われ、妖怪の中でも知能が低く力も弱かった妖鳥の歴史を変えた伝説的存在として有名であった和を鴉天狗は殊更敬愛していた。

 

和が残した功績は非常に大きく、『天魔』と呼ばれる天狗の長を中心として妖怪の山を統治出来たのも和の功績のお陰である。

 

更に前回の話であった妖怪の山を整備したという話の裏には実は和の活躍があった。

 

というのも、和はこの幻想郷で存在する鴉天狗を含めた妖鳥の中では最も長く生きた妖鳥である為、天魔以上の発言力を持つ。

 

守矢神社が妖怪の山の山頂に転移してきた際、和はこの守矢神社が幻想郷の新たな観光名所になる事を見越して天魔に山の整備を持ち掛けた。

 

人間の立ち入りを禁じてきた天狗だが、自分よりも格上で妖鳥の祖に当たる和の鶴の一声に天魔は反論出来る訳も無く了承した。

 

こうして妖怪の山は開拓されたが本当に観光客なんか来るのかと半信半疑であった天魔。

 

しかし結果は和が睨んだ通り。守矢神社を参拝する者は増加の一途を辿り、幻想郷の新たな観光名所として定着した為、天魔は和に益々頭が上がらなくなったと言う。

 

普段こそ物腰が柔らかく大人しいが、ここぞの場面では天魔以上の発言力と存在感を併せ持つ和の姿に文とはたては憧れ、尊敬しているのだ。

 

その二人の鴉天狗も今ではただの酔っ払い。特に文は大先輩であろうがお構い無しに宴会の記事そっちのけで和に絡む。

……そんなんで良いのか新聞記者。

 

そんな文の絡みをテキトーに流しつつ、和ははたての話に耳を傾ける。

 

はたても酔ってはいるが、文と比較すれば話の内容は充分まともである。

 

はたてはこうした飲みの席でも羽目を外す様な事は無く、大体いつも仕事の話が多い。

 

はたてにとっての和という存在は大先輩であると同時に花果子念報の講読者でもある。普段から和に会う機会が殆ど無いはたては、こういう宴会の場を利用して和に自身の新聞についての意見を頻繁に求めてくる。

 

そして和はソレにしっかりと答える。

 

和の助言は常に的確で外れた事が無く、ついでに記事の種を提供してくれるので記者としては非常に有り難い存在なのだ。

 

和の助言一つで新聞の出来が良くなるなら記者としてのプライドを捨てる事も厭わない。

 

事実はたては新聞製作において打ってつけとも言える自身の能力『念写する程度の能力』を現在封印している。勿論これも和の指摘があったから。

 

念写する程度の能力の欠点ははたてのイメージした事がそのまま写真として写し出される為、事実と多少なりともズレが生じてくる所にある。

 

以前のはたては趣味で新聞を製作していたからそれでも良かったが、商売として新聞を作るとなるとそうもいかない。

 

天狗の間で新聞作りは娯楽として位置付けられているが、中には文の様に仕事として記事を書く者も居る。

 

はたてが前者から後者へとシフトチェンジしてゆくには文と同じ事をやっても所詮二番煎じにしか過ぎない。ならば文とは真逆の方向で勝負してゆくしか道は無い。

 

最初に相談した時に和にそう指摘され、はたては考えを改めた。以来、花果子念報は情報の正確さで文々゚新聞と互角の顧客争いを繰り広げている。

 

和「客の年齢層によって求められる物は変わってきます。文さんの新聞はゴシップ記事が殆どという事で若者の支持が大変強いようです。

 

商売の基本はどの年齢層に焦点を当てるか。そしてその者達が求めている物は何か。記者は与える情報のジャンルをより正確にする事で初めて支持を得られるのです」

 

はたて「……」

 

真剣な眼差しで和の助言を一言一句逃さず聞く。情報の新鮮味で言えば文々゚新聞に一歩劣るも、自分の足でかき集めた情報の正確さでは花果子念報の方が文の新聞を遥かに凌駕する。

 

自分がどこを目指しているか、花果子念報の基本理念を忘れてはならないと和は語る。はたては文の存在を忘れて和の話に耳を傾ける。

 

後になって考えればソレがいけなかったとはたては後悔する。この時のはたてはもっと周囲に目を向けるべきだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇

 

突然和の背後から文が抱き着いてきた。途端にアルコールの匂いが和の鼻を擽る。

 

文「和さ~ん、お酒飲みませんかぁ~」

 

和「…文さん、だから私はお酒が飲めないとーー」

 

文「ソーイ」カバッ

 

和「カボボボッ!?」

 

はたて「和さん!?」

 

和の制止の声も聞かずに文は和の口に大量の酒を注ぎ込む。

 

はたてが止めようとするももう遅い。既に和は大量の酒を口に含んでしまった。

 

和「ケホッ…ケホッ……

 

文さん、いきなり何をしてーー」

 

その刹那、和の視界が大きく歪んだ。下戸の和が一度に多くの酒を口に含めば酔いなどあっという間に回る。

 

やがて視界が元に戻る頃には和の目は虚ろになっていた。完全に酔っ払った和はその辺にあった一升瓶を片手に携え、覚束ない足取りで宴会の中心へと歩を進める。

 

和「……」ボー

 

白い素肌をこれでもかという程真っ赤に染めて千鳥足でフラフラと歩く様を見て、はたての頬から嫌な汗が伝う。

 

和が宴会の中心に到着した時、主の一刀はもう一度裸踊りをしようとしているのか、上半身裸になっていた。

 

その一刀は和の姿に気付くと、彼女が酔っ払っている事も知らずに陽気な態度で和に近付く。

 

一刀「おぉ和、お前も来たか。

 

どうだ、これから俺とデュエットでもーー」

 

ガキィーーーーーーーーーーン☆!!

 

一刀「ぶべらっ!?」

 

和は何の前触れも無く一升瓶を振り上げると一刀の脳天目掛けて力一杯振り下ろした。

 

それをもろに喰らった一刀は堪らず地にひれ伏す。それを見て他の者達は爆笑する。

 

和「……かじゅとさまはどうしていつもわらひをふりまわすんれすか?わらひがどれだけくろうしてるかわはっているのれすか?」

 

一刀「イヤイヤイヤ急にどしたの和ぃ!?」

 

和「こたえてくらはい」

 

ガスッ☆!!

 

一刀「ぴぎぃ!!」

 

再び振り下ろされた一升瓶を喰らい、一刀の頭から血が噴き出す。

 

しかしソレを見ても尚、和は攻撃の手を緩めない。

 

和「かじゅとさま、きょうというひはせきねんのうらみをはらさしていたらきまふよ」

 

ガスッ☆!!

 

一刀「うぐっ」

 

和「まらまらわらひがかかえてるくろうはこんなものではごらいまへん」

 

ガスッ☆!!

 

一刀「…かはっ」

 

和「わらひももうがまんのげんかいなんれふ」

 

ガスッ☆!!

 

ガスッ☆!!

 

ガスッ☆!!

 

一刀「……」ピチューン☆

 

度重なる和の攻撃に遂に一刀は意識を手放す。だがそれでも和は主の脳天を一升瓶で殴り続ける。

 

始めこそ爆笑しながら様子を見ていた者達も和の異常な行動に徐々に笑顔が消え、次第に酔いが覚めてゆく。

 

藍「お…おい、和?」

 

和「……」

 

ガスッ☆!!…ガスッ☆!!……

 

藍が恐る恐る問い掛けるも和に反応は無く、無言で虚ろな眼差しのまま主の一刀をひたすらに殴り続ける。その姿は見ている者達が恐怖を抱き、顔が青ざめる程。

 

真っ先に動いたのはこの場に居るメンバーの中では比較的酔いの浅かった姫海棠はたて。これを皮切りに他のメンバーも和を止めに入る。

 

はたて「何やってるんですか和さん!?」

 

藍「和!それ以上は北郷様が危ない!!」

 

霖之助「ここに居る全員で和を止めるぞ!!」

 

紫「和を引き離しましょう!」

 

霖之助と紫の二人掛かりで和を引き剥がす。その直後、普段の姿からは想像が付かない程の鬼の形相で和が暴れ出す。

 

和「はなひてくらはい!まらかじゅとさまにはこれくらいれはたりまひぇん!!」ジタバタ

 

紫「うわっ!どこでこんな力が!?」

 

このままでは埒が明かない。

 

そう思った霖之助は和に申し訳ないと思いつつも慧音の頭突きで眠らせる事にした。

 

霖之助の頼みに応じた慧音は未だ抵抗する和の頭を両手でガッシリと掴むとーー

 

慧音「……すまん和、悪く思わないでくれ」

 

ガキィーーーーーーーーーーン☆!!

 

和「……きゅう」

 

慧音の頭突きはものの見事に眉間を捉え、和の気を失わせるのに充分過ぎる威力であった。

 

その後は眠りに就いた和をスキマで自宅に帰し、一刀をその場で応急措置して和と同様にスキマで自宅に帰した。

 

当然ながら宴会を続ける場合では無くなった為、ほぼ強制的にお開きとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇

 

一刀「ーーとまぁ、これを機に和に酒を飲ませる事を禁止したって訳だ」

 

華扇「……(汗)」ボーゼン

 

語られた和のエピソードがあまりに衝撃的過ぎた為に、華扇の口はポカンと開いたまま塞がらない。よくもまぁソレを平然とした顔で語れるなぁと華扇は思う。

 

その事を一刀に告げると、本人は全くもって気にしていない素振りでーー

 

一刀「まぁ能力使えば怪我自体をそもそも無かった事に出来るし」

 

流石は一刀の『有無を操る程度の能力』。能力の規模で言えば、あの紫の『境界を操る程度の能力』に匹敵する力だ。

 

もし一刀が怪我人や病人の治療にまで手を出したら永遠亭は商売上がったりになるだろう。

 

華扇「……それで、和はその後どうしたんですか?」

 

華扇は霖之助と蕾夢に問い掛けるも、二人は揃って首を横に振った。

 

蕾夢「その後の話は聞いてませんね」

 

霖之助「俺もだ」

 

和は冷静沈着な様に見えてその実打たれ弱く、自身の失態をとことん引きずる一面がある。その事を心配した華扇がなんとなく聞いてみただけだったのだが……

 

一刀「……そこなんだよ。本当に大変だったのは!」

 

一刀が少し声を荒げてぼやく。これを見て何か大変な事態が起こったのは確かだ。

 

華扇「えっと……何かあったんですか?」

 

一刀「……アイツ覚えてやがったんだよ。()()()()()()()()!」

 

華扇「……あぁ、成る程(汗)」

 

どうやら和は酔った時の出来事を覚えている体質らしい。つまり和は自分が宴会で主の一刀に対して有らぬ粗相を働いた事(一刀を物理的にボコボコにした事)を事細かに覚えていたのだ。……不幸な事に。

 

上記の一面がある和がコレを知ったらどういう行動を起こすか……もはや自明の理であろう。

 

一刀「明くる朝の事よ。仕込みを終えてもアイツ全・然・起きて来ねぇんだよ!

 

その時俺は『珍しい事もあるなぁ』としか思ってなかったが、和の部屋の戸を2、3回ノックしても返事が無い。

 

しゃあないから俺は起こそうと思って部屋に入ってみたらアイツ布団に(くる)まってガタガタ震えてやがんだよ。青鬼のたけしみたいに」

 

霖之助「いちいち例えんな」

 

一刀「イヤ分かりやすいと思うて。

 

そんでな、普通朝起きて親しい奴がおったら『お早う御座います』って言うやろ?

 

なのに和の奴、朝俺の顔見て開口一番に何て言うたと思う?

 

青ざめた顔で『切腹します』って言うたんやぞアイツ」

 

3人「「はぁ!?」」

 

朝のモーニングコールの筈がまさかの世辞の句を告げられた時、一刀は三人と同様のリアクションを取り、ひっくり返った。

 

寺子屋の教育問題を慧音に指摘し叱咤していた割には、和も慧音と同じかそれ以上の打たれ弱さがある。

 

一刀「仕舞いには俺に介錯を頼もうとするから宥めるのに必死だったんだぜ。あれだけで半日は要したわ」

 

当時の出来事を語る一刀の目は遠い目をしていた。その表情から察するに一刀が和を宥めるのにどれ位の労力を消費したかが伺える。

 

ちなみに、一連の出来事の主犯となった文には拳骨を一発落とした。酔った勢いだったからとは言え情状酌量の余地は無い。

 

華扇「……それで、どうやって和を落ち着かせたんですか?」

 

一刀「アイツにはどんな言い訳も通用しないから、俺は『酔っていたから覚えてない』って最後まで押し通した。

 

途中から『俺は浮気した旦那か!!』ってツッコミそうになったぜ」

 

霖之助「確かにな(笑)」

 

一刀の台詞の部分だけを切り取って見れば、確かに嫁に浮気がバレて夫が必死に弁明している様にも見える。

 

勿論状況が状況だっただけにツッコミはおろか笑い事でも無かったが。

 

一刀「…まぁ実際は一発目殴られてから気絶するまでの間の記憶はハッキリと覚えてたが、それをほじくり返すと和に悪いだろ?

 

それに和は普段から従者として俺の為に頑張ってる事を知ってるからたかが1度や2度の失敗如きでウダウダ言う程俺はチンケじゃねぇよ」

 

華扇「……」

 

和が愚痴を漏らしながらも一刀を主として慕う理由がなんとなく解る。

 

和程位の高い者ともなると、抱える重圧や悩みというのは常人では計り知れない程深刻なのだ。

 

それに対して一刀はこの幻想郷の中でかなり高い地位に居ながら悩みや葛藤は一切無い。常に物事を前向きに捉えるプラス思考の持ち主で従者の和とはつくづく正反対な性格をしている。

 

和は一刀のこのプラス思考に何度も振り回されてきたが、それ以上に何度も助けられてきた。迷いの竹林での二人のやり取りを思い出せばそれがよく分かるだろう。

 

和には無い明るさと前向きな思考が一刀にあったからこそ、バランスが取れて今日という日まで主従としてやってこれたのだ。

 

一刀「…さてと、今日はもう帰るか。たまにはほろ酔い気分で終わるのも悪くはない」

 

霖之助「そうだな」

 

華扇「そうですね」

 

ほろ酔いと言いながらも既に一升瓶六本は空にしている。幻想郷の飲兵衛の肝臓の強さは計り知れない。

 

一刀「じゃあなぁ蕾夢、また今度飲みに来るぜ」

 

蕾夢「はい、ありがとうございました」

 

蕾を出た三人はそれぞれの帰路へ着く。

 

一刀は肝試しの件から立ち直ってると良いなぁと従者の姿を思い浮かべながら家路へと着いた。




一刀「という事で12話をお送りした」

和「……」((( ;。_。)))ガクガクブルブル

一刀「ん、和どした?」

和「……」((( ;。_。)))ガクガクブルブル

一刀「…おーい」

和「……」((( ;。_。)))ガクガクブルブル

一刀「……(汗)」




















一刀「……以上で終わりまーす」

和「……」((( ;。_。)))ガクガクブルブル
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