東北伝   作:独田圭(ドクタケ)

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あらすじ

永遠亭から戻ってきた一刀達を待っていたのは幻想郷一の天然少女、東風谷早苗だった。早苗の天然過ぎる発言に和はおろか一刀も頭を抱える事に。そんな早苗をテキトーにあしらいながら一刀は家を出た。一刀には月に一度ある場所に用事があったのだ。




















和「一刀様、一つ思った事があるんですけど。

この東北伝の今の季節っていつ頃ですか?」

一刀「外の世界の今の季節が冬だろ?だから東北伝の今の季節も冬。

つまり幻想郷も年末や年明けの準備に追われてる最中って訳だな」

和「えっ、じゃあという事はもうまもなく紫様が冬眠に入るって事ですよね?」

一刀「そう。それに大晦日や正月のイベントも盛りだくさんよ。

まぁそれは今は書かねぇけどな」

和「来年の今頃は作者も年末イベントの準備を始めてる頃でしょうね」

一刀「そういう事。という事で読者も来年を楽しみに待っててくれ。




















…まぁこの東北伝が続いていたらの話だがな」

和「イヤ続けて下さいよ!」




4.盲目過ぎる恋も考えもの

 ◇

 

??「お帰りなさいませ!一刀君、和さん!」

 

一刀・和「「……(汗)」」

 

はてさて、これは一体どういう事か。和は確かに施錠したと言った筈。和の記憶違いであるならば説明は付くが、彼女がそんな凡ミスを仕出かす筈が無い。

 

となると今一刀達の目の前に居る少女は一体どうやって一刀宅に侵入したのか?知りたい様な知りたくない様な……イヤ、間違いなく後者だろう。

 

取り敢えず一刀が取った行動は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガラガラガラ……ピシャン!!

 

一旦戸を閉める事だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【盲目過ぎる恋も考えもの】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇

 

一刀「和、どうも俺は薬の副作用で幻覚見ちまったらしい」

 

和「…おかしいですね。薬を服用した覚えは無いんですけど私にも幻覚が見えましたね」

 

猫太「なぁー」

 

そう、これは先程永遠亭にて永琳が自分の尻に塗った軟膏の副作用で見た幻覚なのだと一刀は自分に言い聞かせる。だからもう一度戸を開けた時にはもう幻覚は見えない筈だと。

 

そう自分の中で呪文の様に唱えながら一刀はもう一度戸を開けた。

 

ガラガラ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??「お帰りなさいませ!」

 

一刀「うん、知ってた。」

 

やっぱり居た(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇

 

一刀達の帰りを(頼まれてないが)待っていた少女は人里からやや離れた『妖怪の山』の山頂につい最近外の世界から移り住んできた神社の巫女を務める少女。

 

??「もぉ酷いですよぉ。私の顔を見ていきなり戸を閉めるなんて……」

 

和「あれは一刀様でなくても戸を閉めますよ……」

 

??「そうやっていつも私の純情を踏みにじるんですね……」イジイジ

 

一刀「人ん家に不法侵入する奴を純情とは言わねぇよ、守矢の風祝、東風谷早苗(こちや さなえ)」

 

早苗「何故にフルネーム!?」

 

一刀「(一応)ヒロインだし読者への紹介という事で」

 

早苗「メタい!!」

 

自称純情少女、東風谷早苗との出会いは今から二ヶ月程前。突然妖怪の山の山頂に外の世界から神社が建物ごと引っ越してきたのだ。ちなみに神社の名は『守矢神社』。

 

それだけならまだ良かったが早苗を始めとした守矢神社の面々が博麗神社を吸収しようとしたのだ。

 

これに待ったを掛けた一刀達が守矢神社の神様達と会談(駄弁り合い)を実施した。難航を極めた会談(時間を忘れ過ぎた駄弁り合い)は数日にも及び博麗神社に守矢神社の分社を建てる事で合意に至った。

 

その時に一刀は早苗と出会う事になったのだが、彼女から掛けられた第一声はというとーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

早苗「一刀君!私と結婚を前提に付き合って下さい!!」

 

一刀「……イヤ、そういう話はまず事務所を通してーー」

 

和「お前いつから芸能人になったんだ!!」

 

早苗「分かりました。一度シグマの社長さんに連絡してみます!」

 

和「……あのー、一度黙って貰えませんか?」

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

早苗がシグマに連絡したかどうかは定かではないが、それからというのも早苗はこうして頻繁に一刀の元を訪れては一刀達の仕事を手伝ったり一刀にアプローチを仕掛けたり一刀に猛アタックしたり……

 

幻想郷にやって来てから早苗本人はとても充実した日々を送っている。

 

一刀達はというと、前述の二つの出来事があり先程も渋い表情をしていた割には早苗に対して意外と好評価だ。

 

仕事を手伝ってくれるという事もあるが、真面目で人懐っこい性格が好評価の主な理由だ。

 

しかし、そんな早苗には唯一にして最大の欠点がある。それは……

 

和「早苗さん、お願いですから()()に来てくれませんか?」

 

早苗「えっ?

 

()()()()()()()入りましたよ」

 

一刀・和「「……(汗)」」

 

そう、東風谷早苗という少女は自分にとても素直な性格、悪く言えば超が付く程の天然なのだ。

 

普通家主が留守ならば時間や日にちを改めて出直す筈だが、どうやら早苗の頭の中にそういった選択肢は無かったらしい。

 

良くも悪くも世の中の常識が全くと言って良い程通用しない世界、それが幻想郷なのだ。

 

一刀「あのな早苗、普通家主が家に居なかった時は二階の窓を蹴破ってから侵入してだなぁーー」

 

和「それただの泥棒じゃないですか!!」

 

早苗「分かりました!今度からそうさせて頂きます!!」

 

和「お前も少しは疑問に思えよ!!」

 

一刀のデタラメな発言を真に受けて早苗は無駄に気合いの入った返事をする。本当にそういう事をしそうな気がして怖い……

 

早苗「出来る事なら深夜が良いですねぇ。夜中一刀君の部屋に忍び込んで一刀君の寝顔をーー」ニヘラ

 

一刀「んじゃその時が来た時に備えて俺は取り敢えず全裸で待機しとくか」

 

和「完全に既成事実行う気満々じゃねぇか!!」

 

早苗「そしたらその時は一刀君主導で進めて下さいね。私攻めよりも受けの方が好きなんで」

 

和「お前はいい加減黙れよ!(怒)」

 

今朝の珍事が終わった後にコレである。ただでさえ一刀一人で手一杯なのに下ネタを下ネタと思わない天然な早苗が話をややこしくする為、和のストレスゲージは溜まってゆく一方である。少しは恥じらいや常識という物を覚えて欲しいと思う今日この頃。

 

同じ天然でも霖之助の方がなんぼかマシだと二人は思う。それでも一刀はついつい悪ノリしてしまうし、和は無視すれば良いのについいつもの癖でツッコんでしまう。

 

和「早苗さん、もし泥棒紛いな侵入を繰り返していたらいつかこんな風になりますよーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

和「それではニュースをお伝えします。

 

本日未明、人里の中心地に位置する北郷一刀様のご自宅に無断で侵入したとして守矢神社の巫女、東風谷早苗容疑者が現行犯逮捕されました。

 

警察の調べによりますと東風谷容疑者は○○日未明にたこ焼き屋兼万事屋を営む北郷一刀様宅に忍び込んで家主にわいせつな行為を強要させた罪に問われています。

 

慧音「頭のネジが何本か外れてるアイツならいつかやると思ってた」

 

貸本店店主「怖いですね……これじゃあ夜も安心して眠れませんよ」

 

猫太「にゃっ!!」

 

氷精「あたいサイキョー!!」

 

……この様に近隣住民からは不安(?)の声が多数寄せられています。

 

この事件を受けて里の自警団は深夜の見回りを実施し再発防止に努めると話していました。

 

尚、警察の取り調べに対し東風谷容疑者は容疑を全面的に否認しているとの事です。

 

以上、ニュースをお伝えしました」

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和「ーーこんな風に変質者のレッテルを貼られても良いですか?」

 

早苗「ごめんなさい以後気を付けます(泣)」

 

一刀「……妙にリアリティーあるなぁオイ」

 

おめおめと泣きながら謝る早苗だが三歩歩けば忘れる性分である為、和の忠告はあまり意味を成さない。

 

和が早苗達と関わりも持った事で得た教訓は『無責任な奴(一刀、紫)と天然な奴(早苗、霖之助)は組み合わせが最悪だ』という事。

 

勿論その全てが当て嵌まる訳ではない。この四人が規格外に飛び抜けているだけだという事を言っておこう。

 

和曰く、人格が破綻している人妖順は、一刀>>>>>早苗>霖之助(酒に酔った時は一刀=霖之助)>紫。やはりというか主の一刀の右に出る者は居ないようだ。

 

一刀「和ちゃん和ちゃん、ちょっと待とうか」

 

和「はい、何でしょう?」

 

一刀「明らかにオカシイよね?『一刀>>>>>早苗』って。これじゃあ俺がズバ抜けて頭オカシイ人みたいな扱いになってるじゃねぇか」

 

和「…事実じゃないですか」

 

一刀「ぎゃひんっ!?Σ( ̄ロ ̄lll)」ガーン

 

むしろこの幻想郷に常識人は居ないのかと和は思う。

 

こんな頭オカシイ奴(一刀)に仕えている時点で自分も随分常識外れな存在ではあるがと和は思う。

 

しかし我々から言わせて貰うと、和は充分常識人だ。一刀が行き過ぎた言動を起こさない様にしっかりと手綱を握り、それでいて財布の管理をきっちり行う彼女を常識人と言わずして何と言うのか?

 

和「それはそうと一刀様、今日は博麗神社に行く日じゃありませんか?」

 

一刀「……おっ、言われてみればそうだった」

 

早苗「じゃあ私も一刀君と一緒にーー」

 

ガシッ!!

 

和「駄目です。早苗さんはお店の手伝いをお願いします」

 

早苗「あーん……」

 

どさくさに紛れて一刀に付いて行こうとする早苗に対して和は強制的に引き止める。ボケとボケが一緒に居たら博麗の巫女が苦労するのは目に見えている。

 

早苗「一刀君!私も付いて行って良いですよねぇ?」

 

一刀「じゃあ和、しばらく店頼んだぜぇ」

 

和「道中お気を付けて下さい」

 

猫太「なぁー。」

 

早苗「無視ですか!?」

 

早苗の言葉を見事な連携プレーで華麗にスルーする二人プラス一匹。

 

早苗は天然であるが故に言って良い事と悪い事の区別が付いていない。つまるところ、早苗は一刀と同様にトラブルメーカーの気質があるのだ。

 

一刀はしつこく食い下がる早苗の言葉を(ことごと)くスルーして和達に見送られながら博麗神社へ向かっていった。

 

早苗「私ヒロインなのに扱いが雑過ぎますぅ……」イジイジ

 

和「口より先に手を動かして下さい」ビシッ

 

早苗「……はーい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇

 

幻想郷に住む人妖のほとんどは空を飛べるというマジシャンも真っ青な芸当が当たり前の様に出来る。

 

ところが一刀の場合は空を飛ばずに徒歩で移動する。

 

別段飛べないという訳ではなく飛ぼうと思えばいつでも飛べるのだが地に足が着いていないとどうにも落ち着かない。要するに一刀は高い所が大の苦手なのだ。

 

一刀「こういう時に空飛べるって便利だよなぁ」

 

??「だったら北郷さんも飛べば良いじゃないか」

 

一刀「飛びたくても飛べねぇんだよ。高いとこ駄目だから」

 

??「人生何事もチャレンジが大事だZE☆」

 

一刀の横には箒に跨がり白黒の衣装に身を包んだいかにも魔法使いの様な格好をした金髪少女が居た。

 

一刀「お前初登場だから読者に自己紹介でもしたらどうだ?」

 

魔理沙「おう!

 

読者の皆、私は霧雨魔理沙(きりさめ まりさ)。普通の魔法使いだZE☆」キリッ

 

メタ発言を物ともしない少女、霧雨魔理沙は人間の魔法使い。主に魔法薬の調合を得意としており人間で魔法の森を出入り出来る人物である。

 

道中たまたま一刀と遭遇した魔理沙も博麗神社に用事があったので今こうして一刀と行動を共にしている。

 

ちなみにだが魔理沙が弾幕ごっこで使うミニ八卦炉は霖之助から譲り受けた物で、その修理やメンテナンスも彼が行っている。霖之助は魔理沙が子供の時から良く知っている仲だと言っていたのを一刀は今しがた思い出した。

 

一刀「どうだ、最近モリリン(霖之助)と会ってるか?」

 

魔理沙「言う程頻繁に会ってないぜ。私だってもう子供じゃないんだ。通い妻じゃあるまいし」

 

一刀「全くあの野郎は慧音という嫁が居ながら誰彼構わず手ェ出しやがって……けしからんな」

 

魔理沙「だからそんな関係じゃねぇって言ってるだろ!!」

 

従者の和が苦労するのも無理はないと魔理沙は思う。

 

一刀はまず第一に人の話を全く聞かない。大体こんなもんだろうと勝手かつ常識外れな解釈をして話を進める為、時折話の辻褄が合わなくなる事が多々ある。

 

それだけではない。一刀は女性が目の前に居ようと下品極まりない下ネタを連発する上に無責任でちゃらんぽらんなデフォルトの性格が相まって話がとんでもない方向に飛躍してしまう事が多い。

 

これを丸く納めるのは和を除けば本当に至難の技である。

 

一刀「…ここを抜ければ博麗神社に着くな」

 

心底面倒くさそうに一刀は吐き捨てる。

 

徒歩で移動する一刀にとって最後の関門であり最大の難所である場所にたどり着いた。一刀の言う通りここを抜ければ目の前には赤く塗られた博麗神社の鳥居が一刀達を出迎えるかの様に鎮座している。

 

しかし、そこにたどり着くにはその前の通称心臓破りの石段を登らなければならないのだ。しかもこれが結構長い。

 

どれ位長いかというと、マラソン選手がこれを見た時に全速力で回れ右してしまうぐらい長い。

 

魔理沙「そんなに嫌なら空飛んで行けば良いじゃないか」

 

一刀「か、か、かかかか簡単に言ってんじゃねぇよ!もももももしそれでつつ墜落したらどどどどうすんだ!!」

 

魔理沙「どんだけビビってんだよ!!」

 

情けない程へっぴり腰な一刀にツッコミを入れつつ魔理沙は箒に跨がると空へ飛翔し瞬く間に神社の鳥居前へと到着した。

 

魔理沙「おーい、北郷さんも早く来いよぉ」

 

一刀「わーかったよ、分かりましたよ。来れば良いんでしょ来ればぁ!!」

 

半ばやけくそ気味に吐き捨てると石段を上り始めた。ただし一段ずつ上るのではなく何段か飛ばしながら一刀は心臓破りの石段に挑む。

 

一刀「一段跳び、二段跳び…

 

三段跳び、四段跳びーー」カンカン

 

俺の足長いねぇと自分の足の長さに自画自賛しつつ石段を上ってゆく。成る程、こうやってこの心臓破りの石段を攻略していくのかと一刀は思う。

 

とはいえまだまだ中間地点を越えてはいない。そこで一刀は一つ息を吐くとありったけの力を足に込めて……

 

一刀「五段跳びィーーーーーーッ!!」

 

石段の攻略に向けて大きく跳躍した……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……ピキッ!

 

一刀「アァーーーーーッ!!股が裂けたァーーーーーーーーーーッ!!」

 

……ところで一刀の股は限界を越え、頂上に居た魔理沙の耳にも届く程の嫌な音がし股と一刀は悲鳴を上げた。

 

しかも最悪な事に一刀はその後の着地に失敗し今しがた上ってきた石段を転げ落ちスタート地点に逆戻りになってしまった。……嗚呼、南無三(笑)。

 

魔理沙「あー……ドンマイ北郷さん」

 

一刀「アタタタタタタ!!

 

裂けたぁ、コレ絶対股裂けたぁ!!」ゴロゴロ

 

魔理沙が心配そうに声を掛けるも一刀は股間を押さえながらのたうち回るばかり。取り敢えず意識ははっきりしているようだ。

 

結局一刀はその後魔理沙の箒に乗せてもらい、博麗神社の前まで運んでもらった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇

 

魔理沙の助けでどうにか難所を超え、幻想郷の要と言っても過言ではない博麗神社に到着した一刀は痛めた股間を気にしながら本堂へ足を進める。ちなみに魔理沙は一刀を降ろした後一直線に母屋に向かって行った。

 

一刀「……えぇーと賽銭、賽銭と」

 

一刀は月に一度博麗神社に足を運んではお賽銭という名のお小遣いを博麗の巫女に投資しているのだ。

 

ポケットから財布を取り出し、その中から千円札を三、四枚程抜き取り賽銭箱にポイポイと投げ入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドタドタドタドタ……

 

ズシャァァァァァ!!

 

??「お・さ・い・せえぇぇぇぇぇん!!」ドガッ

 

一刀「あれまぁーーーーーー!」ピュー

 

直後、神社の境内から腋の開いたオリジナリティー溢れる巫女服に袖を通した少女が賽銭箱の前に颯爽と現れ一刀を吹き飛ばした。……というか一刀は先程から叫び声を挙げてばかりだ。

一刀「オメェがそういう風にしてんだろうが!!」

 

賽銭箱の中に入っていたお札を手に取り嬉しそうに頬擦りする少女。吹き飛ばされた一刀の存在には全く気付いていないようだ。

 

??「ありがとうカズ兄さん!これで今月も無事に生きていけるわ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……ってあれ、カズ兄さんは?」

 

魔理沙「……ついさっきお前に吹き飛ばされたぞ」

 

??「えっ?……アァー!!カズ兄さん!?」

 

魔理沙の一言でようやく気付いた少女はお札を懐に仕舞った後倒れた一刀の元に慌てて駆け寄る。それにしても一刀は一体何回幻想郷の住人達にピチュられているのか。

一刀「だからオメェがそういう風にしてんだろうが!!」

 

??「ちょっと大丈夫カズ兄さん!

 

……どうしよう。もしカズ兄さんが死んだらこれからのお小遣いはどうすれば良いのよ……」

 

一刀「心配するとこそこですかい」ガバッ

 

魔理沙「あっ起きた」

 

一刀「よぉ霊夢、調子はどうだい?」

 

霊夢「最高よ。さっきカズ兄さんにお小遣い貰ったんだもの」

 

一刀「そうかいそうかい。俺はついさっき誰かさんのせいでテンションがどん底に落ちたんだけどなぁ……」ドヨーン

 

霊夢「うっ……」

 

誰かさんの部分をやたらと強調し大袈裟に落ち込む一刀に少女こと博麗霊夢はバツが悪そうに一刀から視線を反らす。

 

霊夢「そ、それじゃあお詫びと言ってはなんだけど上がってお茶でも飲んでく?」

 

一刀「OK。それで手を打とう」

 

魔理沙「じゃあ私も頂くZE☆」

 

紫「じゃあ私も」ヒョコ

 

霊夢「……アンタいつから居たのよ」

 

一刀「少なくとも俺が吹き飛ばされた時には居たろ?」

 

紫「あら、良く分かってるじゃない♪」

 

一刀「そりゃ分かるさ。

 

あんなにケーキをがっつく様に食いながら見てたら」

 

紫「バレてたァーーーーーーーーッ!!」ガビーン

 

付き合いが長いだけあって一刀は紫の出没場所はおおよそ把握出来ている。昔から紫は面白そうな事が起きる時にひょっこりと現れる事を知っている為、こうして突然現れても一刀はもう驚かない。それは和も同じである。

 

隠密行動に向いた能力の割には使用者の紫が隠密行動に向いてないというのは可笑しな話だ。

 

霊夢「……そのケーキ、私達の分も用意してるんでしょうねぇ?」

 

紫「それはもちろんここにーー」

 

一刀「おいコレ不三家(ふみや)のケーキじゃねぇか。お前わざわざ外の世界に買いに行ったのかよ」ガサガサ

 

紫「えっ、ちょ……いつの間に!?」

 

魔理沙「私はこのレアチーズケーキが良いZE☆」ガサガサ

 

霊夢「じゃあ私はこのチョコロールケーキで」ガサガサ

 

紫「ちょっと!?それ私のお気に入りだからやめて!!」

 

一刀「……おい紫、ポンデリングはどうした?」

 

紫「ある訳無いでしょ!!私が行ったのはシスド(シスタードーナツの略)じゃなくて不三家だからね!!」

 

一刀「おかしいなぁ……和なら俺の一声でシスドにひとっ飛びだがなぁ」

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

和「……あっ」

 

早苗「どうかされましたかぁ?」

 

和「……いえ、明日は一刀様の為にポンデリングを買おうかと思いまして」

 

早苗「へぇー、そうなんですか」

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

いつも通りなら一刀は霊夢にお小遣いをあげてそこから一言二言程度交わして帰るのだが、今日は一刀以外にも来客が居るのでお喋り好きの一刀が雑談に講じるのはもはや必然。

 

緑茶にケーキという和と洋をごちゃ混ぜにした組み合わせで女子三人プラス野郎一人の座談会はそれなりの盛り上がりを見せる。

 

筈だったのだが……

 

霊夢「ちょっと魔理沙!私のケーキ横取りするんじゃないわよ!!」

 

魔理沙「横取りじゃないZE☆私はただ箱に入ってたケーキを取っただけだ」

 

霊夢「それは私が最後に食べる為に大事にとっておいたケーキなのよ!さっさと返しなさい!!」

 

魔理沙「世の中何事も早い者勝ちだZE☆」

 

霊夢と魔理沙にとってケーキを含めた洋菓子は滅多に食べられない代物。たかがケーキ、されどケーキ。

 

年長者二人(一刀と紫)が素知らぬ顔でケーキをつつく中、のらりくらりとした魔理沙の態度に業を煮やした霊夢がスクッと立ち上がった。

 

霊夢「……表出なさい。こうなったら弾幕ごっこで白黒はっきりさせるわ」

 

魔理沙「望むところだ!!」スクッ

 

まるで霊夢のその発言を待っていたかの様に意気揚々と応えるとミニ八卦炉を片手に外へ飛び出した。霊夢も大幣を携え魔理沙に続けと外に出た。

 

一刀「……平和だねぇ」

 

紫「まぁ私達の時代に比べたら……ね」

 

スペルカードルールが制定されたのは今からほんの数年程前。それ以前の時代は争いが起これば死人が出るのは当たり前で人間と妖怪の距離も今程縮まっておらず、顔を合わせればほんの些細な事でも衝突を繰り返していた時代であった。

 

その時代に比べたら弾幕ごっこなんて一刀に言わせれば子供の遊び同然の様に思える。例え弾幕に当たっても死ぬ事は無いし後遺症も残らない。死人無き戦争はもはや戦争とは言わない。

 

それを決めたのは他ならぬ一刀と紫なのだが我ながら甘いルールを定めたものだと二人は思う。

 

だがそれでもそのルールに従わず好き勝手する奴は今でも山の様に居る。

 

一刀が万事屋を営んでいる理由はそういった者達を紫の情報の下で始末する為。でなければ一刀は今頃たこ焼きをコロコロ回して悠々自適に過ごしているに違いない。

 

だがもしそうだとしても彼の従者が黙って見ている筈はないと思うが……

 

紫「ねぇ一刀」

 

一刀「……ん?」

 

紫「どっちが勝つと思う?」

 

一刀「知らん」

 

紫「真剣に答えて頂戴」

 

一刀は上空で弾幕ごっこをしている霊夢達を見る。昼間だというのに二人から放たれる弾幕の光は花火の様にきらびやかで太陽以上に眩しい。

 

一刀はスペルカードを持っていないのでやれ弾幕がこうだと詳しく説明は出来ないが勝負所を見極める目は備えている。

 

「そこまで言うなら」と一刀は解説も交えて勝敗の予想を告げる。

 

一刀「多分霊夢だろ。魔理沙も弱くはないがパワーに頼り過ぎてる。

 

それに霊夢は勘が鋭いからな、魔理沙みたいに力で押すタイプは分が悪い」

 

紫「攻撃が直線的過ぎるって事かしら?」

 

一刀「そうだ。たまにはチェンジアップで躱す事をしないと魔理沙に勝機は無い」

 

一刀の目から見ても霊夢は強い。自分達の時代と重ねる訳ではないが、もし彼女がその時代に産まれていたとしても生き残っていただろうと一刀は思う。

 

一刀「とはいえ二人共まだ発展途上だ。魔理沙は緩急を付ける事を覚えたら将来大化けする可能を秘めてる。

 

霊夢は……まぁ、後はさらし卒業してブラになったら一人前だな」

 

紫「貴方一体霊夢に何を求めているのよ……」ハァー

 

二人の勝敗の話から急にブラの話になった一刀に紫はツッコむ。一刀はタバコに火を着け一服するとまたも口を開いた。

 

一刀「要するに、次のステップはもうすぐそこまで来てるって事さ」

 

紫「??」

 

はてさて話が全く見えてこない。一刀は何を言いたいのか紫には分からない。

 

和だったら一刀の発言の意図を読む事が出来るが残念ながら紫にはちんぷんかんぷんである。

 

一刀「俺の目利きに狂いが無ければ博麗霊夢は今まで俺が見てきた巫女の中でも1、2を争う才能の持ち主だと思う。それはオメェにも解るな?」

 

紫「えぇ」

 

一刀「おまけに今まで一度も勘を外した事が無ぇとか確率論の計算で言ったらおかしな世界だろ。それだけ霊夢の勘は絶対的な武器なんだ。

 

……が、それ故に邪魔になるんだよ」

 

紫「えっ?」

 

一刀「何故なら勘は理論的根拠が無ぇ。今までは良かったが、この先対になる能力を持つ者が現れた時に対処する術が無ぇとワンサイドゲームになるだろ?

 

それに勘に頼るばかりじゃ技術的成長は無ぇ。

 

霊夢が博麗の巫女として大成する為に取るべき方法は1つ。それは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……挫折を経験する事だ」

 

紫「!!」

 

霊夢の才能に早くから気付いていた一刀は敢えて厳しい道を突き付けた。一刀は霊夢に甘いと思っていた紫は愕然とする。

 

一刀「霊夢は『努力は報われる』とは思っちゃいねぇ。だからアイツは修行をサボるんだ。

 

確かに割合で言うと報われなかった奴が圧倒的に多いさ。じゃあ何で報われる奴とそうでない奴に分かれるんだ?

 

答えは簡単、努力の意味を知ってるかどうか」

 

一口に努力と言えど、アプローチの方法は無数にある。無数にあるからこそどれが正解でどれが不正解なのか分からない人も多いだろう。

 

ここで重要になってくるのが先程一刀の口から出た()()()()()があるかどうか。

 

一刀曰く、意味なく我武者羅に努力しても実を結ぶ事は無いと言う。

 

一刀「経験は量を数多く積めば積む程形になるが、努力ってのはただ単に量をこなせば良いってもんじゃねぇ。本当に求めなきゃいけねぇ物は『質』だ。

 

努力が報われるのはその事を良く理解してる奴だけだ」

 

「まぁ霊夢がソレを理解するのはまだ先になりそうだけどな」と一刀は締め括った。

 

幻想一のちゃらんぽらんと言われる一刀だが、流石はスペルカードルール導入前の戦乱の世を生き抜いた武人だけあって言葉の説得力が凡人とは段違いである。

 

それを書く作者は凡人だという事は内緒にしておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「さて、帰るか。和一人に店番任せる訳にもいかねぇしな」

 

ケーキを食べ終えた一刀はスクッと立ち上がり博麗神社の鳥居に向かって歩き始めた。珍しくこの後仕事をすっぽかす予定は無いようだ。

 

紫「まだケーキ残ってるじゃない。食べないの?」

 

一刀「そいつらはやるよ。俺はいつだって外に行けるし」

 

幻想郷の住人の中で外の世界を頻繁に遊びに行ってるのは紫を除けば一刀ぐらいである。他の妖怪達は外の世界にはほとんど行かない。

 

というより行けないのだ。何故なら幻想郷より文明が発達している外の世界は科学を筆頭に妖怪の天敵となり得る物が多いからだ。

 

大昔は力に物言わせて人間の脅威となっていた妖怪達も今や人間が創り上げた想像の産物としか見られなくなった挙句、科学の発展が決定的となり妖怪の存在は完全に否定された。

 

現在では特殊な種族(半人半妖等)を除けば外の世界を自由に行き来出来るのは人間の一刀と『境界を操る程度の能力』で人間に化ける事の出来る紫の二人だけであるのだ。

 

一刀はタバコの火を消し携帯灰皿に仕舞う。それを見た紫は意外そうな顔をした。

 

紫「あら、一刀も携帯灰皿を使うのね」

 

一刀「まぁ外の世界も色々うるさいからな。全く肩身が狭いよ喫煙者は」

 

それだけ言い「じゃあなぁ~」と軽い言葉で別れを告げると一刀は博麗神社を後にした。

 

ちなみに弾幕ごっこは霊夢が勝利を収めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇

 

一刀「ただいま帰ったぞぉー!!

 

…ってあれ猫太?」

 

猫太「にゃっ!にゃっ!!」

 

一刀がかっちゃん堂の前まで戻ってくると、猫太が朝方と同じ様に店の前に座り一刀の帰りを待っていた。

 

猫太は一刀に向かって必死に何かを訴えているようだが生憎一刀には動物とコミュニケーションを取れる能力など備わっていない。

 

一刀「どうした猫太、まさか発情期か?」

 

猫太「にゃっ!!」

 

ボカッ!!

 

一刀「いでっ!」

 

猫太の猫パンチにより一刀の頭には大きなたん瘤が出来た。とにかく困った時はボケに走る男、それが北郷一刀なのである。

 

一刀「んな本気で殴らなくたって良いじゃねぇか……」サスサス

 

和「猫太さんは一刀様に助けを求めてるんですよ」ヒョコ

 

一刀「おっ和、今帰ったぞ」

 

和「はい、お帰りなさいませ(珍しく早く帰ってきましたね)」

 

店の窓からひょっこりと顔を出した和がたこ焼きをコロコロと回しながら猫太の心境を代弁する。

 

一刀「……はて、助けを求めるとは一体合体どういう事だ?」

 

和「それは……入ってみれば分かります」

 

和は心底困った様な顔をした。自宅兼店の中から女性二人が揉めている声が聞こえた様な気がしたが、あえて一刀は聞かなかった事にした。

 

何この朝方とのデジャブ感と思いながら一刀は戸を開けた。するとそこには……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

早苗「ですから!!今日は私が一刀君とデートする日なんです!!だから貴女は大人しく帰って下さい!!」

 

??「そうやって己の自己満足の為に他者を蔑ろにするのは感心しませんね。

 

一刀の事を思っているのは貴女だけではないという事にいい加減気付きなさい」

 

早苗「結局貴女も一刀君とデートしたいだけじゃないですか!!」

 

??「なっ!?そ、そんな事一言も言った覚えはありません!!」ワタワタ

 

一刀「……」

 

ガラガラガラ……ピシャン!!

 

一刀はとりあえず一旦戸を閉めた。一刀が朝に見た幻覚は更にその数を増やしており、凄い剣幕とは裏腹に物凄くどうでもいい事で早苗と一人の女性が揉めているではないか。

 

いずれにせよ面倒事がまた一つ増えた事は明白だった。

 

一刀「博麗神社で食ったケーキ旨かったなぁ……」

現実逃避

 

猫太「にゃっ!!」

 

和「……何遠い目をしてるんですか。そんな事をしても現実は変わりませんよ」

 

一刀「別にそんな事してねぇよ。ただ目の前の現実を受け入れられずに心の旅をしていただけだ」

 

和「それを現実逃避って言うんですよ……」

 

「だってそうしたくもなるさぁ……」と一刀は溜め息を吐く。無論、和も猫太も一刀の気持ちは理解しているつもりだ。

 

だがそうしているばかりではいつまで経っても埒が明かない。和は一刀に申し訳ないと思いつつも事態の収集を急かす。

 

和「お願いします一刀様。あの二人を落ち着かせて下さい。

 

もはや私では手に負えません……」

 

猫太「なぁー」

 

一刀「分かりましたよ。全く何で俺がこんな事をブツブツ……

 

はぁ……仕方ねぇ、まぁ任せな」

 

和「申し訳ありません」

 

ぶさくさ言いながらも一刀は戸に手を掛ける。心なしか戸がいつもより随分重く感じたのはきっと気のせいだと信じたい。

 

ガラガラ……

 

一刀「オイお前ら、人ん家で何ぎゃあぎゃあ騒いでんだ。排卵日ですかぁ、この野郎」

 

早苗「一刀君!!今日は私に付き合ってくれますよね?」グイ

 

??「一刀、今から私とお茶しに行きませんか?」グイグイ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガラガラガラ……ピシャン!!

 

一刀「……和、今日の昼は久々に外食で済ますか?」

 

和「(あっさりと匙投げたぁーーーーーーーーッ!!)」

 

猫太「なぁー……」

 

どうやら一刀一人では荷が重かったようだ。鬼気迫る表情で詰め寄る女性二人に危機感を覚えた一刀はそそくさと退散してきた。

 

早苗・??「「ちょっと一刀(君)!?」」

 

一刀から存在を無かった事にされた二人は慌てて飛び出し一刀の後を追う。

 

……が、その時には一刀達は人里の食堂を目指して歩き始めた頃で二人はすっかり置いてきぼりを喰らっていた。

 

早苗「一刀君!?ちょっと待って下さい!!」

 

??「あっコラ!貴女だけ抜け駆けするのは許しませんよ!!」

 

早苗に遅れを取る訳にはいかないとばかりに一刀の元に駆け出す女性。さてこの女性は一体何者なのだろうか?

 

彼女の左腕には鎖の千切れた枷らしき物体がリストバンドみたく装着されており、そして右腕には全体に渡り包帯がぐるぐる巻きにされ一目見ただけでもただ者ではない雰囲気を漂わせている。

 

それもその筈、彼女は妖怪蔓延る幻想郷の中でも神様の次に格式の高い仙人という種族で『片腕有角の仙人』という二つ名を持つ女性。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その名を茨木華扇(いばらき かせん)。

 

北郷一刀に密かに(?)想いを寄せる女性である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後二人がどうなったかは我々が知る由もない。

 

ある者の話では二人があまりにしつこく一刀に絡んできた為か、一匹の大きな猫に成敗され二人揃って撃沈したとかしてないとか……

 

 




一刀「はい、という事で本編は以上でーす。

お付き合い頂いて有り難うございまーす」

棒読み

和「随分軽い挨拶ですね……心が込もってないじゃないですか」

一刀「だってもう疲れたんだよ。猫太がアイツ等成敗してくれなかったら今頃俺はどうなっていた事やら……」ハァー

和「……それはそうですね。私も見ていただけで何だか疲れました」

一刀「だろ?だから次回予告だけしてさっさと終わろぜぇ」

和「そうですね。

では次回の東北伝は

【キャラプロフィールと諸々の説明をするから全員刮目せよ!!】です。

それではまた次回をお楽しみにして下さい。和でしたm(_ _)m」ペコリ

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