彼の性格が一番表現しにくい‥( ̄▽ ̄;)
「そろそろデミウルゴス様がお通りになられるわよ」
「シーっお邪魔にならないようにしなきゃ」
ナザリック大墳墓の一般メイド達の一日のお楽しみの時間である
今日もお喋り雀達がデミウルゴスを一目見ようと過剰なまでの掃除をしている
デミウルゴス様のお散歩(巡回)の時間だ
但し普段はデミウルゴスが一人で巡回あいているのだが
その日は違った
「ヒィ…」
一般メイド達のキャキャウフフは凍りついた
ナザリック大墳墓の警戒レベルが最大限に引き上げられてる今
デミウルゴスの巡回も一人では行わず
『憤怒』『強欲』『嫉妬』を冠する三魔将が付き従ってるのだ
地獄の行進もかくやという程の迫力に一般メイド等では太刀打ち出来ずに
なんとか、業務を進める…いや実際に腰が抜けてしまってるメイドも居るようだ
「何時もご苦労ですね モモンガ様もお喜びの事でしょう」
そんな一般メイドの労を労うデミウルゴス、彼は厳しいながらも
配下の者の能力以上の事を要求する程愚かではなかった
否 今彼の脳裏にはとても重要な案件が渦巻いているので
それどころでは無かったのかもしれない
情け多き支配者モモンガ様を敬愛するのは 当たり前なのだが
自らを御創造して下さった御方ウルベルト様の御帰還である
至高の方々同士の不和は無いだろうけど 万が一不和若しくは対立為された場合
一体どちらにつくべきなのか?
ウルベルト様の仰る通り『賢くあれ』を忠実に守るべきであるが故に
不敬かもしれぬが 全ての状況に即座に対応できるように思案を巡らすべきなのである
もっとも浅慮な自分の考え等 流石のモモンガ様に読み解かれているだろうけどもだ
単純に御隠れになられていたウルベルト様が御帰還された事は とても嬉しいことであり
あのダークエルフの兄弟のように純粋に飛び掛かって抱きつきたい想いもある
それを許されぬ事も理解はしているので やりはしないが…
「ともかく、一度ウルベルト様のお考えを伺うべきなのでしょうね」
一人ごちる
そんなデミウルゴスを三魔将が何を思案しているのだろうと思いながらも
巡回の手を抜くような事はしない
先程の一般メイド達のように 見下されたくはないのだ
彼が、デミウルゴスが優しく接するのは無能力者と見なした場合だという事を
骨身に染みている三魔将である 自分達が冠する7つの大罪の一つ『怠惰』は許されないのだ
三魔将を怯えさせてるなんて想いもしてないデミウルゴスにモモンガからのメッセージが飛んでくる
『デミウルゴスよ円卓の間に来るのだ』
そして、何気にウルベルトさんも表現に苦しんでます‥( ̄▽ ̄;)