私の寝不足の脳ではそこまで複雑なことは考えられません
主人公が錬金術をちゃんと使えないのには一応理由は有りますがそこまで凄い理由ではありません
感想を見ててビビっちゃいましたよ
読んでて疑問に思っても「そういう物だ」だと頭空っぽにして読んでいただくと有難いです
それにしてもUAの伸びが早くないですか？もうすぐ一万行きそうですし
ランキングにも載ってないですし、何か他に理由があるんですか？
あれから色々試してみた
材料を変えてみたり、場所を変えたり、錬成時間を延ばしたり、錬成陣を変えたり……
思いつくありとあらゆる方法をやってみた
理解、分解までは完璧に出来る。問題の再構築では俺が手を離した瞬間にまるで元通りに戻ろうとするかの様に弾きあって崩れ落ちる
形が無い炎はどうかと思ってマスタングの錬成陣を描いて試した。周りから酸素を集めることも出来たし摩擦を作ることも出来たが、炎という結果は生まれなかった
正直何が起こったのか見当がつかない。アニメではこんなこと一度も無かったし
結局、この実験で分かったことは俺の錬金術は完全に完成されない中途半端なものだという事
べ、別に悔しくなんてないよ
前世でも才能なんて米粒ぐらいもなかったし
ただハガレンの出来事を横から見れるだけでも十分満足だし、うん
あれ、何でだろう？雨がしょっぱいな……
そんな感じでくよくよしてたら一か月も経ってしまった
そして俺は何をしているかというと――
「なに考え事をしている！」
シュッ
「うぉ！危なっ！」
アームストロング家で剣術の訓練してます
どうしてこうなった。いや、ホンマに
事の発端は一時間前
錬金術失敗に心が折れて部屋に閉じこもっていた時にお父さんが部屋に入って来て
「オリヴィエが会いたいらしい。今からアームストロング家に行ってきなさい」
とだけ言って部屋を出て行った
え？オリヴィエが俺に会いたいって？もしかして……
落ち込んだ俺を励まそうとしているのか？
流石俺の婚約者だ！俺は幸せ者だな、本当に……
なんて考えてた時期が俺にもありました
アームストロング家に到着したら玄関で待っていたオリヴィエに真剣渡されて
「ついて来い」
と言われてついて行った先の広場でいきなり剣の打ち合いを始めた
本当にどうしてこうなった
俺の予定では婚約者とイチャラブするはずだったんだけどな……
いや、脳筋のアームストロング家の娘に期待した俺にも非は有るけどさ、期待ぐらいしても良かっただろ？
てかつい一時間前まで引き籠っていた奴に真剣はキツイって
見てみろよ。剣が重くて剣先がプルプル震えてるだろうが
というか打ち合いの前にもっと他にあるだろ？素振りとかさ
「実戦に勝る訓練は無いと言うだろ？」
いや、そうだけど、そういうのは基本を終わらせた奴にしか適応されないんじゃ……
ん？なんだって？ここはアームストロング家だから問題ないって？
……その一言で納得してしまう自分が憎いわ！流石アームストロング家、常識が通じねぇ
今はオリヴィエが手加減してくれてるお陰でギリギリ避けてられるが俺の貧相な体力でどこまで持つのやら
「ほう、また考え事か？ならギアを一つ上げても良いという事だな？」
言った傍から手加減なしかよ！
うおっ！危なっ！てか、掠ったよ今！死ぬ！死んじゃうって！あべしっ！
どうにかオリヴィエの剣を受け止めたが余りの重さに剣を放して倒れ込む
なにが起きたか分からず目を開くと影差し込んだ。気が付くと目の前にオリヴィエが立っていた
「まだ落ち込んでるのか？」
「何がだ」
「錬金術の事だ」
「ッ…」
図星を突かれた、というか誰が見ても俺が落ち込んでいる原因はそれだけか
「諦めればいい」
「は？！」
「時間の無駄だと言っている」
これは流石にカチンときた
俺がどんだけ錬金術に憧れたと思っている？！
アニメを見て感動した俺がどれだけ錬金術ごっこをしたかを
スケッチブックを錬成陣で埋め尽くして親に生暖かい目で見られたことを
……ここで『三年間俺がどんだけ…』とか出てこない辺り、俺も相当参ってるな
「でも諦めきれないと思ったら最後までやり切ればいい」
「え？」
「お前に才能が無くともお前の努力は何時か廻り回ってお前に戻ってくる。お前の努力が無駄になる事はない。それに――」
そこでオリヴィエは今までに見たことも無いほどの笑顔でこう言った
「もしお前が諦めても私が養ってやる。婚約者一人の面倒を見れないほど我がアームストロング家は落ちぶれてはいない」
俺は彼女のその笑顔に見とれてしまった。お前、こんな表情も出来たのか
それにまさかオリヴィエに慰められるとはな。普通逆だろうに
「男の俺が言いそうなこと全部言われたな。これじゃ俺に立つ瀬が無いじゃないか」
「それはお前がだらしないからだろう。もし悔しかったら私が惚れる位の良い男になってみろ。それぐらいなら待ってやる」
何とも男勝りな答えだな、ちくしょう
「俺に…出来ると思うか？」
「それはお前次第だろう？何を言っている」
「ハハハッ、そこで勿論と言わないのがお前らしい」
でもお陰で立ち直れた
今なら何か掴めそうだ。
「俺、やってみるよ。折角なんだ。この際、全ての錬金術の知識を極めてやる。それで駄目なら科学者にでも成ればいい」
「それでこそ私の婚約者だ。私を失望させるなよ？」
俺は拳を握りしめて誓う
最低限オリヴィエの期待には応えないとな。それじゃなきゃ慰めてくれたオリヴィエに向ける顔が無い
それにしてもお前本当に八歳か？考えてることが熟練のおばさんだぞ
もしかしてお前も転生者か？それならアニメに出てこないのも納得できる
でも
「本当にいい女だ」
俺には勿体ない位にな
彼女が何者だろうが俺は彼女に報いたい
彼女の隣に立てるようになる事、それが俺の次の目標になった
「期待してろよ？俺がお前の婚約者だって事を誇りに出来るようにしてやるからな」
最後まで有難うございます！
皆さんハガレン一期と二期、どっちが好きですか？
私は話がダークな一気の方が好きです
誤字とかあれば報告してくれると助かります
感想、評価してくれたら私の疲れが取れるかもしれません