ハイスクールD×D 永遠の皇帝<エターナル・エンペラー> 作:てこの原理こそ最強
蓮夜「みんな揃ったな。じゃあ召し上がれ」
『いただきます!』
みんなより少し早く戻ってきたオレは備え付けのキッチンに入り夕食の準備に取り掛かった。今回はいつもより人数が多いしレムや深雪などのいつも手伝ってくれるメンバーもいないでオレ一人でつくらなきゃいけないから、手っ取り早くカレーにすることにした
そして四十分ぐらいでできあがり、みんなを呼んで食べ始めた
一誠「うんまーーー!!!」
祐斗「本当だ。美味しいよ」
ユウキ「そうでしょ!」
クロメ「なんでユウキが威張るの?」
さっきまでグッタリしていた一誠が嘘のようにお皿を持ち勢いよく食べている。祐斗も驚きと共にスプーンが止まらない様子である。二人の感想に自分が作ったわけではないのに威張るユウキに静かにツッコミを入れるクロメ。しかし二人も食べる手は止まらなかった
リアス「本当に美味しいわね」
朱乃「なんだか自信がなくなってしまいますわ…」
レム「その気持ち、わかります…」
蓮夜「カレーなんて誰でもこれぐらいの味になるだろ?」
雪菜「先輩は本気で言ってるんですか…?」
蓮夜「?」
深雪「悪気がないのがさらにタチ悪いですね…」
カレーは順序さえ間違えなければ誰でもできると言ったつもりなんだがなぜかみんなから反感を買ってしまったらしい
蓮夜「それより今日はどうだったよ?」
リアス「まったく歯が立たなかったわ…」
小猫「1発も当てられませんでした…」
祐斗「僕もだよ…」
朱乃「そうですわね…」
一誠「死ぬかと思った…」
アーシア「えっと…」
アーシア以外は凹んでる。一誠はそれとは少し違うが…
蓮夜「お前らそんなに凹むことないぞ?オレの事聞いたんだろ?自分で言うのもあれだが、これでもこの世界で"一番"なんだぞ。その眷属から教わってんだから、なにか奪うつもりでいけよ」
リアス「そうね…確かに勉強になるわ」
一誠「蓮夜…お前ほんとにすごいやつだったんだな……」
あの日、焼き鳥野郎が帰った後にグレイフィアがリアス達にオレの正体を明かした
リアス「やっぱり敬語とか使った方がいいかしら…」
蓮夜「いや今までと同じでいい」
世界で一番と言うことは魔王より上というわけだ。だがオレは特に敬語とか気にしないタイプなので口調などは変えなくていいと伝えた
合宿開始五日目。今日は一旦個人の修行をストップしてチームの連携の修行をすることにした
蓮夜「今日はアンナをあの焼き鳥野郎に見立てて対戦してもらう」
オレはアンナの頭にポンッと手を乗せてリアス達にそう告げる
蓮夜「おそらく多くの連中は”フェニックス家は不死身だから勝てない“とでも思っているだろう。だが不死身なだけで弱点がないわけじゃない。いいか?不死身は傷は治せてもダメージまで回復するわけじゃない。負ったダメージは蓄積されていく」
『っ!』
蓮夜「気づいたか?他にも精神を壊すなんてこともできるがこのメンツ的にそれをできる者はいないだろう。だから勝機はどれだけ焼き鳥野郎と戦うまでに生き残れるかろうかだ」
リアス「生き残れるか…」
蓮夜「そうだ。さすがにリアスと焼き鳥野郎の一騎打ちではやるがダウンするまでにリアスの魔力が切れる。そのために個人の修行の時に回避の修行も入れていた」
オレが今言ったようにこれまでの修行に技術の向上だけでなく回避能力の向上も組み込んでいた。それは全てこのためである
蓮夜「そんでこれからは全員が生き残った程として焼き鳥野郎と戦うシミュレーションをする。これに関してはオレは口を挟まない。全てリアスの指示次第だ」
リアス「えぇ、わかってるわ…」
蓮夜「ならいい。では、始め!」
そして時間は過ぎ最終日
蓮夜「よーし、皆よく頑張った」
タツマキ「ふん!まだまだよ!」
ユウキ「でもみんな始めたときよりはよくなったんじゃない?」
蓮夜「そだな...じゃあ最後にオレらもやるか」
オレがそう言った瞬間、眷属のみんなは戦闘態勢をとる。十六夜だけは楽しそうに笑っているが全員真剣な表情に変わった
リアス達には悪いが特にタツマキと十六夜は中途半端な訓練で鬱憤が溜まっているだろう。それで鬱憤晴らしも含めて少し体を動かそうということだ
蓮夜「リアス達は下がってた方がいいぞ?下手したら怪我じゃすまないかもよ?カナリアは悪いがリアス達を守ってやってくれ。何もないとは思うが」
カナリア「うん!オッケーだよ!」
オレがそう促すとリアス達はカナリアについて崖の上に行ったので、それを確認してから唱える
蓮夜「我、神崎蓮夜が汝の枷を解き放つ。来い!四番目の眷獣、“甲殻の銀霧(ナトラ・シネレウス)”」
オレはザリガニのような形をした銀色の霧が灰色の甲殻が覆っている眷獣を顕現させ辺り一体を霧に変える。これでどんなに壊しても壊れないようになった
蓮夜「さーて始めるぞ。全員でも1人ずつでもどっちでも...」
十六夜「オラァーーー!」
説明が終わる前に十六夜が殴りかかってきた。オレは軽く避けるがオレの横を通り過ぎた十六夜の拳は後ろにあった崖のような岩に大きなクレーターを作った
蓮夜「おいおい、最後まで話させろよ」
十六夜「こちとら力抑えられててイライラしてたんだ!そんなん待ってられっかよ!オラァーーー!!!」
蓮夜「わかったよ...怪我すんなよ!」
十六夜「しゃらくせー!!!」
オレと十六夜の拳がぶつかる。次の瞬間、十六夜が飛ばされ岩にめり込んだ
蓮夜「まだオレの方が強いな。さて次は?」
ユウキ「じゃあ蓮夜、行くよ!雪菜!クロメ!」
雪菜「お願いします!」
クロメ「わかった」
ユウキと雪菜は目に見えないほどの速度で(オレは見えているが)オレに切りかかってきた。それに続いてクロメも剣を抜いて襲いかかってくる。どうやらクロメは神器[死者行軍・八房]の能力は使わず剣技でくるようだ。オレは3人の剣戟をことごとくかわす
蓮夜「3人とも連携がうまくなったな」
雪菜「全部避けてるのに言われたくないです!」
ユウキ「全然当たんない!」
蓮夜「クロメは能力使わないのか?」
クロメ「ほんとは使いたいけど壊されたら嫌だから」
蓮夜「そっか…おっと」
3人の剣戟を避けていると突然横から槍による突きがきた
蓮夜「今度は犬千代か」
犬千代「む〜…当たんなかった…」
蓮夜「狙いはいいぞ。あとは直前まで気配を消すことだな」
パンッ!
今度はティナによるライフルの銃弾が打たれた
蓮夜「今度はティナか。ちゃんと回避位置にも的確に撃ってきてるな」
位置的に崖の上。移動するのも素早くなっているようだ。しかも言わずもがな狙いは超性格。でもオレの回避速度と撃ってからオレに当たるまでの距離の計算が少しズレてるな
そう思っているとユウキ達が一旦さがった
蓮夜「ん?」
何かを感じた瞬間右側は深雪の吹雪、左側はアンナの炎、上からはジブリールの電撃がそれぞれものすごい威力で襲ってくる
蓮夜「こりゃやべーな...“必殺ちょっとだけマジシリーズ”。“三連続ちょっとだけマジ殴り”」
オレの三連続のパンチでそれぞれを粉砕する、がその粉砕したあとの煙の中から達也が複数人かかってきた
蓮夜「黒歌の幻影か…あいつもやるようになったな。気配まで全部同じだよ。だけど...」
パシッ!
達也の拳を受け止める
蓮夜「若干スピードが違う…」
達也「っ!」
達也は一瞬驚いた顔をするがすぐにいつもの冷静な顔に戻り何かの魔法を使う。そしてオレは目に見えない何かに縛られた。そして背後からシノアが具現化した四鎌堂子を手にして攻撃してくきた。オレは身動き取れないため仕方ないからシノアの着地と同時に地面を踏み地震を起こす
蓮夜「ほんとに連携がうまくなった」
達也とシノアは一旦煙の中へ姿を消す。姿だけではなく気配まで完全に消えているのはさすがだ
ゴゴゴゴゴ……!!!
達也の魔法をぶち破り煙が晴れるのを待っていると上からすごい音がするのが聞こえる。その音が大きくなると煙が一瞬のうちに晴れ頭上にはでっかい隕石が迫っていた
蓮夜「こりゃさすがにやべーな。我、神崎蓮夜が汝の枷を解き放つ。来い!九番目の眷獣!“双角の深緋(アルナスル・ミニウム)”」
緋色の双角獣(バイコーン)の姿をした眷獣が身体そのものが振動であるため、実体化中は常に高周波振動を撒き散らす傍迷惑な存在が隕石に向かって突進し隕石を粉砕する
タツマキ「もう!なんなのよ!当たりなさいよ!」
なんかプンスカ言ってるタツマキはほっとく。だって当たったら痛いじゃん…
蓮夜「よし、じゃあ終わりなーおつかれ」
これで終わる。まぁみんな少しは鬱憤晴らしができたかな
リアスSide
なんのよこれは…私達の前では一体何が起きていると言うの…?
私と私の眷属達は今高い崖の上から蓮夜と連夜の眷属達による模擬戦を観戦している。でもこの模擬戦が別格過ぎて声が出なかった。それは他のみんなも同じなようで全員口を開けながら見入っている
一誠「な、なぁ木場…今目の前では何が起こってるんだ…?俺には何も見えないんだが…」
祐斗「あぁ…残念だけど、僕にも所々しか目で追えていないんだ…」
騎士であるユウトがこういうのだから相当な速さなのでしょうね…
開始早々私達の立っている崖とは反対側の崖に大きなクレーターができた。そしてその直後にそのクレーターの隣にそれよりも大きなクレーターが出来てそこには十六夜くんがめり込んでいた。それからユウキさんや雪菜さん、クロメさんがが立っているところからいきなり消えたり吹雪や炎、朱乃の何倍も威力のある天撃が起こったと思ったらそれが雲散霧消して煙が立ち込めたり、もう何が何だかわからなくなっている
カナリア「今ね、ユッキーとアンちゃん、ジブちんの魔法を蓮ちゃんが殴って消したとこだよ」
私達が疑問に思っていることをまるで心を覗いたかのように答えるカナリアさん。というか蓮夜はあれだけの魔力をただの拳で止めたって言うの!?
すると上からは巨大な隕石が落下していき煙を晴れさせた。その隕石もいきなり粉々に粉砕しその衝撃風から身を守ろうと顔を腕でガードするような姿勢を取ったが一向に風は来なかった。前を見るとカナリアさんが防御魔法をかけていた。この人も尋常ではないらしい
リアス達と合流し今は帰宅中
リアス「あなた達...ほんとにすごいのね.....」
祐斗「全員、僕でも目で追えなかったよ…」
小猫「さすがです」
朱乃「壮大でしたわ…」
一誠「なにが起きてるかさえわかんなかった...」
アーシア「す、すごかったです〜…」
小猫以外はみんな驚いてるようだった
蓮夜「みんなあれでも抑えてたんだけどな。特にタツマキや達也、ジブリールが本気出したら日本、いや世界が一瞬で消し飛ぶな」
タツマキ「ふん、当然でしょ」
リアス達はそれを聞いて青ざめている
蓮夜「まぁやれることはやったんだ。あとは本番がんばるだけだ」
リアス「そうね」
最後にオレ達のを見て自信がなくなってしまったか全員暗い表情になる。オレは足を止めみんなの方に向き直る
蓮夜「リアス。お前はこの合宿で魔力の使い方が格段に上がった。それに戦術にも手を抜かず勉強し続けた」
リアス「え、えぇ」
蓮夜「朱乃。お前はまだ自分にあるものを全て出し切ってはいない。それはお前自身の問題だからオレからは何も言えん。だがリアス同様魔力の使い方は焼き鳥野郎の奴らより確実に上手い」
朱乃「は、はい」
蓮夜「小猫は最初こそ力任せに殴っていただけだが修行していくに連れて段々立ち回りが上手くなった。今なら中級悪魔ぐらいなら一人で倒せるだろう」
小猫「はい」
蓮夜「祐斗。お前も技術が格段に成長している。それにユウキ達の速さを見てるおかげであいつらは止まって見えると思う」
祐斗「うん」
蓮夜「アーシア。君には才能と何より人を想う優しい心を持っている。その心があればみんなを助けてやれる」
アーシア「は、はい!」
蓮夜「そして一誠。はっきり言ってライザーを倒せるのはお前だけだ」
一誠「ま、マジか…?」
蓮夜「あぁ。もし恐怖を感じたときは今回の修行のことを思い出せ」
一誠「はっ!あぁ!オレ、やるよ!」
蓮夜「その粋だ」
オレの言葉でみんなは目にやる気が戻った。こうして長かった修行が終わった