ハイスクールD×D 永遠の皇帝<エターナル・エンペラー> 作:てこの原理こそ最強
第26話
オレ達は戦場に着いた瞬間知覚妨害の魔法陣を形成しそこから戦闘を観察することにした
蓮夜「さて、リアス達はどこまで戦えるかな」
明日葉「そんなんわかりきってんじゃん。あのロセねぇはともかく、他は確実に死ぬでしょ」
蓮夜「…霞、相変わらずお前の妹は容赦ねぇな」ボソボソ
霞「そこが明日葉ちゃんのいいところだけどな」ボソボソ
明日葉「なんか言った?」
霞「な、なんでも…」
蓮夜「そうそう、ただ明日葉はいつ見ても可愛いって言ってただけだよ…ははっ…」
明日葉「っ!///」
明日葉は蒸気が出るんじゃないかってぐらい顔を真っ赤にした。そしてあぐらをかいたオレの足に頭を乗せてゴロンと寝っ転がった
蓮夜「明日葉ちゃん?」
明日葉「いいから」
蓮夜「か、かしこまりました…」
黒歌「蓮夜、封印が解けるにゃ」
蓮夜「お、おう。霞は一応射撃準備をしておいてくれ」
霞「へいへい」
黒歌の声と共にロキを抑えていた封印が解けた。霞はうつ伏せ状態でライフルを構えた
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匙「敵は北欧の神か。修行明けからキツいぜ…だが、これも会長の夢を実現するためだ」
一誠「会長の?」
匙「冥界に下級悪魔でも通えるようなレーティングゲームの学校を作ることが会長の夢なんだ」
一誠「へぇ〜、会長が…でも今回の件とどんな関係があるんだ?」
匙「下級悪魔の学校なんてって言う悪魔もいるんだ」
一誠「悪魔は貴族社会だしな」
匙「だからさ他の神話体系と和平を結べればさ」
一誠「なるほど。悪魔社会も変わるかもってことか」
匙「俺な、会長の学校で先生になるのが夢なんだ」
一誠「へぇ、いい夢じゃねぇか」
匙「会長と俺の夢を邪魔するやつはたとえ北欧の神様だろうと好きにさせるわけにはいかねぇんだ!」
一誠「あぁ、お互い頑張ろうぜ!」
一誠と匙はそこで硬く激励しあった
リアス「くるわよ」
リアスの言葉と共に封印の魔法陣は光り輝き、砕け散った
ロキ「神崎 蓮夜、小癪なマネを。しかし永遠の皇帝もこの程度か」
ロセ「ロキ様!主神に牙を向けるなど許されることではありません!しかるべき公正な場で意を唱えるべきです!」
ロキ「オーディンのお付きのヴァルキリー。優秀と聞いているが神の相手には程遠い」
ロセ「聞く耳持たずですか…」
ロキ「ふっ、しかしラグナロクの前座にしてはあまりに貧弱」
ロキはそう言って先ほどの獣を再び呼び出した
グァァァァ!!
ロセ「フェンリル!」
グァァァァァ!!×2
ロキはフェンリルだけではなくその子である2匹も呼び出した
ロセ「フェンリルの子、ハティとスコル!」
キェェェェェ!!
続いて今度はドラゴンを呼び出した
リアス「五大龍王の一角、ミドガルズオルムまで…」
イリナ「伝説の魔物達をあんなに…」
リアスが言った五大龍王の1匹であるミドガルズオルムは終末の大龍(スリーピング・ドラゴン)でありティアマットやタンニーンに並ぶドラゴンである
ロセ「おそらく龍王を模造したものでしょうが…」
匙「取り囲まれちまった」
ロキが呼び出した魔獣達はリアス達を逃さないように取り囲む
リアス「怯んだら負けよ。とにかく今は、時間を稼ぐことだけ考えましょう」
一同『はい!』
ロキ「神を相手にしたことを後悔せよ!」
ロキの合図と共にリアス達に襲いかかる魔獣達
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蓮夜「始まったな」
黒歌「これはちょっと厳しいにゃ」
霞「いやいや、ちょっとどころじゃないでしょ」
明日葉「…」
この戦闘はどうやら気合いでどうこうできるものじゃないのがすぐわかった。それぞれの修行の成果に期待するしかないな
そう思っていると各々その修行の成果を見せ始めた。祐斗、ゼノヴィアの騎士組は前よりも剣の扱いが上手くなっている。2人でフェンリルを相手できている。小猫も黒歌のおかげで仙術をおりまぜ上手く戦っている。そのおかげか一誠と協力しながらフェンリルの子を1匹相手している。だが一誠はマジでこのままじゃ死ぬぞ。
霞「蓮夜、本当にあいつが赤龍帝なのか?下手したら死ぬよ?」
蓮夜「あぁ事実だ。タンニーンの話じゃ禁手化の一歩手前まできているらしい」
黒歌「あれじゃあ白音の足手まといにゃ!」
蓮夜「あいつも頑張ってはいるんだが、実際そうなんだよな」
それに問題はまだある。ミドガルズオルムに対するのはリアス、ソーナ、そして朱乃だった。そこで朱乃が先制の攻撃を仕掛けるが、それは今までと同じ雷のみであった。修行が成功したなら今頃その雷は雷光に変わっているはずであるのに…まだ自分の気持ちが整理できていないようだ
蓮夜「朱乃はまだダメか…」
明日葉「蓮にぃどういうこと?」
蓮夜「あいつホントは光も放てるはずなんだ。だが自分でそれを受け入れられないみたいでな」
明日葉「だからあの人から半分だけど堕天使の気配がするんだ」
蓮夜「そういうこった(今のままじゃ勝てねぇぞ、朱乃)」
オレはどうにか乗り越えてほしいと思いながら観察を続ける
戦闘では椿副会長がミドガルズオルムが先制で放った炎を鏡で跳ね返していた。あれ神器かな。便利そうな能力だねぇ…そしてリアス、ソーナの攻撃も始まった
そして違う方を見てみると、ロセとイリナがフェンリルのもう一方の子どもの相手をしていた。よく見るとイリナには翼が生えている。どうやら転生天使となったみたいだな
しかし、オレの目には未だにどうすればいいかわからずモヤモヤした表情を浮かべている朱乃の姿が入っていた。そしてこの場で一番役に立てていないのを実感し、悔しい表情を浮かべている一誠も目にしていた
蓮夜「はぁ…仕方ねぇ」
オレはそう言って結界を解き、大声で叫ぶ
蓮夜「おら朱乃!!お前いつまでウジウジ考えてるつもりだ!!!」
朱乃「っ!蓮夜くん…」
リアス「蓮夜!」
みんな一瞬オレの声に反応するがすぐに戦闘に気を戻した
蓮夜「いつまでその状態のままにする気だ!前にも言ったが、他の堕天使とお前は関係ねぇって言ったろ!!お前はお前だ!だから自分自身を受け入れろ!心配すんな、どんな朱乃でもみんな受け入れてくれる!もちろん、オレもな!」
もうオレができることは何もねぇ。これでダメだったら打つすべはねぇ…オレがそう思っている中、朱乃が口を開く
朱乃「私は
片方の翼を悪魔の、もう一方に堕天使の翼を生やしそう宣言した朱乃。受け入れたんだな…
朱乃「“雷光”よ!」
そう言い放った朱乃の右手には雷が、左手には堕天使の光の力が発動し、その2つが組み合わさり雷光となった。その力は一瞬でミドガルズオルムを痺れさせるほどだった
蓮夜「やればできんじゃん。さて次は…」
ロセとイリナは無事フェンリルの子の1匹を倒し、祐斗とゼノヴィアもフェンリルを抑えていた
蓮夜「一誠!お前はここにきて何も感じないのか!?」
一誠「うるせぇ!悔しいに決まってんだろ!!」
蓮夜「なら今することはなんだ!?一刻も早く禁手化に至ることだろ!!」
一誠「わかってんだよ!だけどどうしたらいいかわかんねんだよ!!」
蓮夜「ドライグからも聞いているはずだ。禁手化には劇的な変化が必要だと。自分にとってそれは何かもう一度考えろ!」
一誠「劇的な…変化…はっ!」
何か思いついたらしいな。オレは座り直す
一誠「部長!おそらく禁手化するためには部長の力が必要です」
リアス「私でいいならどんなことでも力を貸すわ」
一誠「…おっぱいを突かせてください!」
……………はっ?
リアス「…わかったわ。それであなたの思いが成就できるのなら」
…あいつらマジで意味わかんねぇ
明日葉「…キモっ」
蓮夜「あいつらマジでか」
黒歌「蓮夜も突きたいのかにゃ?♪」
黒歌は自分の胸を持ち上げて尋ねてくる
蓮夜「からかうのはやめろ」
黒歌「別にからかってないにゃ♪蓮夜がしたいならいつでもいいにゃ♪」
明日葉「ダメ!」
黒歌「にゃ!」
ふざけている黒歌を両手で勢いよく押した明日葉。その顔は赤くなっている
明日葉「蓮にぃもそういうのはダメ!」
蓮夜「なんでオレが怒られるんだよ」
明日葉「だって…で、でも蓮にぃが、その、どうしてもって…言うなら、私の…」ボソボソ
霞「明日葉ちゃん、お兄ちゃんそういうのはよくないと思うな」
明日葉が最後に何か言ってたけど、それは霞の声によって遮られた
霞「そういうのはもう少し大人にな…グハッ!!」
明日葉「おにぃマジでウザい!」
途中で話を止められた明日葉は霞をなんどもふんずける。戦闘見ろよ
明日葉「はっ!蓮にぃ待って!」
蓮夜「うおっ!」
オレは勢いよくきた明日葉に目隠しをされた
蓮夜「何だ!どうした!」
明日葉「いいから!今は見ちゃダメ…」
蓮夜「…わかったよ」
そして目隠しをされてもその声は聞こえてしまった
リアス「…イヤん」
ドライグ『至った!本当に至りやがった!』
蓮夜「…マジで至りやがったのかよ」
一誠「赤龍帝(ウェルシュドラゴン)、禁手化(バランスブレイカー)!主人の乳を突いて参上だぜ!」
はぁ、もう何も考えたくねぇ…
しかし一誠はさきほどとは比べられない力を得た。フェンリルの子を殴り飛ばせるほどだ
ロキ「雑魚どもめが。なかなかやるではないか」
ロセ「ロキ様、どうかお考え直しを。今ならまだオーディン様も…」
ロキ「勘違いも甚だしいな。私は貴様らの過ちを正しているのだ」
ロセ「…やむを得ません!」
ロセがロキに攻撃を仕掛ける。そっちに意識のいったロキになにやらロープのようなものが繋がった。ロキは解こうとするが全く解けない。そしてそのロープに黒い炎のようなものがまとわりつく
ロキ「これはヴリトラの邪怨か」
匙「ヴリトラの呪いはたとえ神でもそう簡単に払えるものじゃないぜ!」
ソーナ「向上心の強い悪魔は厄介ですよ?悪神ロキ」
その傍らでは一誠がミカエルから譲り受けたアスカロンでもう1匹のフェンリルの子を一突きにしていた
一誠「ロキ!」
ロキ「じゃかしい悪魔とドラゴンだ!」
ロキは自身の力を上げヴリトラの呪いを断ち切り
ロセ「ロキ様、なりません!そんなことをしてしまっては、冥界だけでなく全ての神話の体系が!」
ロキ「ラグナロクが早まるだけにすぎん。元よりそれが私の悲願なのだからな!」
ロキは頭上に巨大な魔法陣を形成し、嵐のような突風が引き荒れる。続いて氷が礫となり押し寄せてきた
霞「ここらが限界なんでない?」
蓮夜「…」
オレ達の眼の前では祐斗の頭に氷の礫が直撃し、フェンリルを抑えきれなくなってしまった
ロキ「ラグナロクの前に我が子に食われるがいい。雑魚にふさわしい最後だ」
ロキは空へ魔法を放ち、それはレーザーとなり雨のように一気に降り注いだ
バババババ!!
大半の者は防御魔法が間に合い防げたが、祐斗とゼノヴィア、そして匙はもろにそれを受けてしまった