ハイスクールD×D 永遠の皇帝<エターナル・エンペラー>   作:てこの原理こそ最強

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最後の方ちょっと苦しい言い回しになってますが、目を瞑っていただけると幸いです…


第29話

イザナギさんや信奈達のところを出てからオレは犬千代、シノアと手を繋ぎながら空に上昇していた。見られては大変だと思って夜を選んだが夜になるまでの日中は大変だった。時間が空いたことで犬千代とシノアに連れ回されていろんなところに行った。しかも近所の公園なんてレベルではなく北海道から沖縄までの大旅行だ。それを半日で過ごしたのだからこっちはもうクタクタだ…

 

まぁその辺はとりあえず置いといて人の目につかない深夜を選んでオレ達はとある所?物?を目指している。それはこの人間界に存在しているものだが使われている技術が圧倒的に違うもの。飛行船のように空に浮かんでいるがそれ自体の姿はこの人間界ではありえない技術、”光学明細”によって見えなくなっている

 

蓮夜「犬千代は先に帰っててもよかったんだぞ?」

 

シノア「そうですよ~」

 

犬千代「シノアと蓮夜、二人きりになんてさせない…」

 

夜空へ上がりながら首だけ犬千代のほうを振り向くとむすっとした顔をしている

 

蓮夜「まぁ別にまったくの他人に会いに行くわけじゃねぇからいいけどよ」

 

シノア「せっかくの蓮夜さんとの今宵のアバンチュールが~」

 

犬千代「そんなこと、させない…」

 

蓮夜「そろそろ着くぞー」

 

ちょっと曇りがかっている空に雲の切れ目から月明かりが差したとき、ほんの少しだけ空の空間自体が歪んだ。その歪みに向かってさらに上昇していく。そしてある境目からなにかの中に入った

 

『オカエリメェ~』

 

『オカエリメェ~』

 

蓮夜「おう、ただいま。ただいま?」

 

シノア「ただいまでいいと思いますよ」

 

犬千代「帰るとこは何個あってもいい」

 

入ってきた場所は浮遊艇と呼ばれる戦闘艇。そして出迎えてくれたのはこの輪貳號艇の防御システムで日々の雑用から警備まで何でもこなす高性能な黒い羊たち

 

羊『平門達モ待ッテルメェ』

 

蓮夜「わかった。案内頼むな」

 

羊『ツイテクルメェ』

 

羊について綺麗な廊下を歩いていく。案内された先には大きな扉が待ち構えていた

 

羊『ココメェ』

 

蓮夜「ありがと」

 

感謝をこめて羊達の頭を撫でる。それはロボットとは思えないほどふわふわしていて気持ちよさそうに『メェ~♪』と鳴いている。これを見て誰がロボットと思うだろうか、いや、思わない

 

犬千代「蓮夜…」

 

シノア「蓮夜さん…」

 

蓮夜「なんでこんなとこで嫉妬してんの」

 

名残惜しいが羊たちのもさもさ頭を撫でるのを辞めて扉の前に直立した

 

蓮夜「んじゃ、久々の再開といきますか」

 

二日続けて昔なじみとの再会。嬉しさのあまりにニヤケ顔にならないように注意しながら扉の手すりに手をかけてゆっくりと押した。すると中にはオレ達の方を向いて横一列で待っている団体がきれいに並んでいた

 

「久しぶりだな、蓮夜」

 

「再開できて嬉しいぞこのやろうが!」

 

真ん中にいる背の高い青髪と赤髪の二人が第一声と二声を上げた

 

蓮夜「久しぶりです、平門(ヒラト)さんに(ツキタチ)さん。みんなも」

 

「蓮夜くーん!!!」

 

簡単なあいさつを済ませると平門の左隣にいた金髪くせっ毛野郎が腕を広げてこっちに抱きつこうとしてきた。オレがそれをひらりとかわすとそいつは後ろの扉に顔面を直撃させた

 

「蓮夜くんヒドイよ!」

 

蓮夜「おー悪い。男と抱き合う趣味はなかったんでな」

 

「感動の再開だよ!?」

 

蓮夜「それにしたってもっと違う方法もあるだろうよ。まぁなんにせよ久しぶりだ、與儀(ヨギ)

 

ヨギ「うん!久しぶり!」

 

ヨギとそんなやり取りをしていると何人かがこちらに歩いてきた

 

「蓮夜…」

 

「来るの遅すぎですぅ~」

 

蓮夜「ツクモにキイチ。しばらく見ない間に綺麗になったな」

 

ツクモ「あ、ありがと…」

 

キイチ「そ、そんな見え透いたお世辞…嬉しくなんか…」

 

蓮夜「お前の素直じゃないとこは相変わらずだな」

 

歩み寄ってきた中の金髪のツインテールにしてるのがツクモ、青い髪に黒のキッシュつきカチューシャをしてるのがキイチだ。ツクモは寡黙、キイチはツンデレで最初のころはコミュニケーションとるのに苦労したものだ

 

「その会話聞いてると親戚の子に会ったおじさんみたいだよ、蓮夜くん」

 

蓮夜「オレは(ジキ)さんよりも年下です」

 

ジキ「それは人間としての年齢だろ?」

 

蓮夜「ジキさんの意地悪さも相変わらずで…」

 

ジキ「褒め言葉として受け取っておくよ」

 

同じメガネでも平門さんとは違って丸メガネをかけているジキさんは他人を弄るのが好きな腹も心も真っ黒な人だ

 

「蓮夜、久しぶり!」

 

蓮夜「よぉ(ナイ)花礫(ガレキ)も。勉強の方は進んでんのか?」

 

ガレキ「あぁ、おかげさんでな」

 

見た目からして幼く白髪のナイとそのお守り役で黒髪した元盗人のガレキ

 

ヒラトさんとツキタチさんが統率するこの団体は「輪(サーカス)」と呼称されている国家防衛最高機関だ。大陸中を飛び回り、犯罪者や犯罪組織を取り締まる集団。ツキタチさんがリーダーとして活動している壱號艇とヒラトさんがリーダーとして活動している貳號艇は能力者を追うための専門員で構成されている。つまりここにいる者はみな能力者である。ナイとガレキは例外で能力者ではないが大切な仲間であることはかわらない

 

再会を喜んでいるところに突然、背後から刀で切りつけられた。オレは瞬時に応戦しようとしたが後ろを向けば既に終わっていた。犬千代が槍でその刀を抑え切りつけた本人の首筋にはシノアが大鎌の刃を当てていた

 

蓮夜「なにかと物騒な挨拶なんじゃないか?優」

 

シノア「いくら優さんでもおいたは許しませんよ~」

 

優「さすがにこんなんじゃやれないことはわかってたさ!」

 

打つ手がない優こと百夜優一郎(ひゃくやゆういちろう)はニヤリと笑った。その刹那頭上から双剣の攻撃が迫っていた。しかしこれもオレが防戦する必要はなく犬千代が止めていた優の刀を掬うように持ち上げてその攻撃を止めた。攻撃してきたやつは表情を強張めて後ろにジャンプして後退した。がそれを読んだ犬千代が先に着地地点に移動し首元に槍を添えた

 

「ぐっ…!参った…」

 

優「くっそぉー!!!」

 

蓮夜「この攻撃パターン前にもやってたじゃねぇか」

 

「同じ攻撃も相手が忘れてればどうとでもなる、ってそこのバカが言ったんだよ。だからムリだって言ったじゃねぇか、このバカ優!」

 

優「んだと!お前だって作戦思いつかなかったじゃねぇか!」

 

双剣で攻撃してきたのは君月士方(きみづきしほう)。同じ二人とも元々シノアが率いてた治安維持部隊に所属していたがそのころからこうしてケンカばかりしている仲良しだ

 

「このバカ共!おに、蓮夜さんに失礼だろ!」

 

「はは…二人とも元気だね。蓮夜くん久しぶり!」

 

「二人とも少しは落ち着くことを覚えなよ…久しぶりだね蓮夜くん」

 

単細胞二人を怒鳴り散らかしてるのが三宮三葉(さんぐうみつば)。シノアとは同期でもありライバルであるがいつもシノアに弄られている元気な子だ。そして二人に呆れているのが早乙女与一(さおとめよいち)とミカこと百夜ミカエラだ。与一は単細胞組みにいつも苦労している苦労人。ミカは優とは一緒の施設で育った義理の兄弟だ。こっちも苦労人である

 

シノア「みなさん、お久しぶりです~」

 

蓮夜「与一とミカはいつもご苦労さんだな。三葉もな」

 

三葉「おに…!蓮夜さん!?」

 

いつの間にかオレの前に移動してきて腰に手を当てて仁王立ちしている三葉の頭を労いの意味も込めて撫でる

 

犬千代「蓮夜。犬千代、蓮夜守った。だから撫でて」

 

蓮夜「ん?そうだな、ありがと」

 

犬千代「ん♪」

 

戻ってきた犬千代の頭も撫でてやると後ろから凝視されてる気配がした。振り向いてみるとツクモとキイチがこっちを睨んでいた

 

再会を喜んでいたのも束の間、オレの周りにはシノア、犬千代、ツクモ、キイチ、三葉といった女性人に囲まれてしまった

 

「あら、蓮夜じゃない。来てたのね」

 

蓮夜「げっ…イヴァねぇ…」

 

向かって左側の奥にあるドアからまた知り合いが入ってきた。ここにいる女性陣より大人の雰囲気をかもし出している女性だ。名前はイヴァ。オレの中で怒らせるとヤバイ人ランキングでもトップ3に入る怖いお人だ…

 

イヴァ「あんた、今失礼なこと考えたね?」

 

蓮夜「ナ、ナンノコトデショウ…」

 

イヴァ「カタコトになってる時点で自覚してるもんでしょ。まったく、カワイイ子達に囲まれてなんて羨ましい。だから一発殴らせなさい」

 

蓮夜「それは、できれば遠慮したいのですが…」

 

イヴァ「ダ・メ♪」

 

あらイヴァねぇさんカワイらしい笑顔。でもなんでだろう、足が震えて言うこと聞かない…

 

オレが覚悟を決めて衝撃に備えようと前にいるツクモとキイチを後ろに下がらせると、今度はキレイな銀髪にワンピース風な服を着た女の子がイヴァねぇさんの入ってきたドアからタッタッタと走ってきてイヴァねぇさんの背中に抱きついた

 

イヴァ「ん?あら」

 

「イヴァ、にぃにのこといじめちゃメッ!」

 

イヴァ「白〜♪」

 

振り向いたイヴァねぇは抱きついてきた少女、白をまるで小動物を愛でるように撫で回す。しかし白はそれを振り払い今度はタッタッタッとこっちに走ってきた

 

白「にぃに!」

 

蓮夜「し〜ろ〜」

 

蓮夜、白「「ヒシッ!」」

 

こうしてオレと白は感動を再開を果たしたのであった…

 

っと涙溢れる描写はこんな感じで。白は所謂超天才。11歳にして数々のタイトルを持っている。それはTOIECや数検などに限らず、囲碁や将棋、チェスなんかでも名人を破ったAIに対して20連勝している。特にゲームに限っては白の兄と共に最強とまで言われている。あれ、そういえば…

 

蓮夜「白、空はどうしたんだ?」

 

白「にぃならまだゲームしてる」

 

蓮夜「?珍しいな、二人で一緒にやってないの」

 

白「にぃにに、早く会いたかったから…」

 

スカートの裾をギュッと掴んで恥ずかしそうに俯く白に、その部屋にいる者全員が心打たれてしまった

 

イヴァ「や〜ん、白カワイイ〜」

 

蓮夜「ダメだ!いくらイヴァねぇでも今の白は渡さん!」

 

イヴァ「あら、蓮夜。姉の私に刃向かう気…?」

 

蓮夜「イヴァねぇがその気なら、仕方ない…」

 

オレとイヴァねぇは向かい合い、仲間内で出るものだはない異様な雰囲気に包まれる

 

ヒラト「イヴァ、その辺にしておけ」

 

ツキタチ「蓮夜もだぞー」

 

二人の言葉にオレは冷静になって周りを見ると三葉やキイチが涙を浮かべて震えていた。ツクモや犬千代、シノアも平然を保っているようでも汗をかいている。オレはやっちまったと頭をかかえみんなの前に移動する

 

蓮夜「みんな、悪かった…」

 

みんなの前に立って謝罪をする。怖がらせてしまった。こんな特に何もないもので

 

オレが頭を垂れて地面を見ていると、五人が抱きついてくる

 

シノア「まったく…なんで蓮夜さんは、こんなことで…!」

 

犬千代「あの蓮夜は、イヤだ…」

 

三葉「バカ!お兄ちゃんのバカ!」

 

ツクモ「あんなの、いつもの蓮夜じゃない…いつもの、優しい蓮夜でいて…」

 

キイチ「べ、別に泣いてなんかないです…でも、今は顔見ないでほしいです…」

 

ホントバカだなオレは…こいつらにこんな思いさせて…

 

蓮夜「イヴァねぇ…悪かった…」

 

イヴァ「私の方も悪かったわね」

 

イヴァねぇもオレと同じ心境なのか、オレと目は合わせないが腕を組み暗い顔をしている。周りではナイは泣きじゃくり、一番泣きそうなヨギはガレキやジキさん、優や君月、ミカと同じように真剣な表情を浮かべている。与一はただオロオロしているが…そんな中白だけは何がなんだか分からずポカンとしている

 

しかしその中でヒラトさんとツキタチさんはなぜか笑っていたが…そして再度イヴァねぇの方を向くと体制は変わらないがオレと目が合ってしまい頰を赤らめてそっぽを向いた。しかし、大きいな…

 

蓮夜「イテッ…」

 

シノア「蓮夜さん…今、イヴァさんの胸見てましたね…?」

 

蓮夜「ソ、ソンナコト…」

 

優「蓮夜もやっぱ男なんだな!」

 

君月「でも、あれはヤベェよな…」

 

イヴァ「あんた達ー?一旦奥に行こうか♪」

 

優、君月「「ヒッ!!!」」

 

ミカ「はぁ…」

 

与一「あはは…」

 

犬千代「胸なんてただの飾り…」

 

さっきまでのシリアスがどこにいったのやら…でもまぁ、やっぱこっちの方がいいな…

 

蓮夜「さてと。白、空のとこ行くか」

 

白「ガッテン!」

 

オレのせいで悪くなった雰囲気も優達のおかげでなんとか持ち直した。それを機にオレは白と手を繋いで部屋を出て白の兄、空の元に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

蓮夜「おーい、空ー」

 

白に案内されてきた部屋の中は電気がついておらず真っ暗。その中でパソコン光だけが灯っていた

 

空「はぁ…はぁ…」

 

蓮夜「あれま、どうしたよ」

 

白の兄、空、童貞18歳。一日中部屋でゲーム三昧。しかしながら白とはまた違う種類の天才。ブラフ、はったり、そこらへんの心理戦が得意としている。そんな空が相当お疲れの様子でイスの背もたれに体を預けている

 

白「にぃ、おつかれ?」

 

空「おいおい妹よ。ゲーム最中に担当ほっぽって出て行ったのはどこのどなただったかな?おかげで手足使って4キャラ操作しなきゃいけなくなっただろ」

 

蓮夜「それはまたすげぇな…」

 

白「にぃ許せ」

 

オレの右腕をガッチリホールドしながら片腕だけ離してグッジョブサインを出す白。どうやら兄への労いはないようだ

 

蓮夜「んー。久しぶりにきたし、なんかゲームすっか」

 

白「ん、やる」

 

空「す、少し…休ましてくれ…」

 

蓮夜「なんだ?世界最強のゲーマー様がこれぐらいで。まさか、負けるのが怖いのか?」

 

空「負ける…?」

 

オレはニヤリ顔で挑発すると空はイスから立ち上がった

 

空「蓮夜。いつも言ってるようにな、ゲームに関してオレ達には負けはねぇんだよ。空と白、オレ達『 (くうはく)』にはな」

 

蓮夜「わってるよ。んじゃ何すっか。囲碁とか?」

 

空「お前!前にそれやって劣勢になったら碁石破壊してただろ!却下だ!」

 

蓮夜「えー。んなことあったけかなー」

 

白「そんなにぃにもカッコいい」

 

蓮夜「おー、嬉しいこと言ってくれるなーこいつめ!うりうり!」

 

白「〜♪」

 

オレは白の頭をわしゃわしゃと撫で回す

 

蓮夜「あ、オレ新しいゲーム?遊戯?見っけたんだった」

 

空「あん?」

 

白「新しいゲーム?」

 

蓮夜「あぁ。“軍儀”って言うらしい。将棋に似た感じかな」

 

空「へぇ。なら白の専売特許だな」

 

白「将棋やチェスなんて、ただの⚪︎✖︎ゲーム」

 

さすがゲーマーさん達だ。新しいゲームって聞いてすぐに説明書に目を通してやがる。それから何局か遊んでいると空と白も慣れてきて五分五分の勝負が続いた。さっきは『 』に敗北はないんて言っていたがお互いには負け合ってる。いい兄妹愛だ

 

その後はみんなで食事してワイワイして寝た。寝るときにぞろぞろとオレの布団に入ってきていたのはみんな甘えたがりなのだろう

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