ハイスクールD×D 永遠の皇帝<エターナル・エンペラー> 作:てこの原理こそ最強
妹会のメンツと別れてようやく自分の部屋に戻ってこれた。しかしまぁみんな仲良くできてるようで安心した
「さて、ただいまっと...あっ」
「「「えっ...」」」
部屋の中にはいるはずのない3人の人影。しかもその手には何やら布のようなものを持ってる。一旦ここが自分の部屋なのか確認するため部屋の中を一周見渡す。うん、3人がいるのとベッドの布団が膨らんでること以外はいつも通りだ。さすがアスタルテ。って今はそれよりも...
「何してんの?3人とも」
「え、えっと〜...」
「ち、違うのよ神崎蓮夜!」
「そ、そうよ!別にやましい事をしてるわけじゃないの!」
「へぇ〜...してその手に持ってるのは一体なんだと言うんだね?チミ達」
「「「うっ...」」」
「オレの目にはオレがアスタルテにアイロンをお願いしていたシャツに見えるのだがね。そこんとこどうだい?」
「「「......」」」
ぐぅの音も出なくなってんじゃねぇか。とりあえず...
「シ〜ノン〜!ゆ〜きな〜!ウェンディ〜!」
「「「ちょっ!!!」」」
「なによ」
「お呼びですか?先輩」
「蓮夜さん、何かご用ですか?」
不法侵入及び窃盗未遂の容疑で3人を起訴するべくオレは部屋から頭だけ出して尋問官を呼んだ。いや〜優秀ですな。呼び出し3秒で来ましたよ
「急に呼び出してすまんな3人とも。実はどこぞの不届き者がオレのいない間にオレの部屋に不法侵入したみたいでな」
「そんなのいつものことじゃない。毎日誰かしらあんたの布団に侵入してるでしょ」
「それだけならまだいいんだけどな。あれ見てみ」
「あれ?」
「「「...」」」
「「「...」」」
後から来た3人は既にいた3人の姿を捉えて何かを言うのではなくただ黙り込んだ。そして呆れたように同時にため息をつく
「はぁ〜...アスナ、あなた......」
「か、顔が怖いよしののん...」
「紗矢華さん...」
「違うの雪菜!これには訳が!」
「ルーシィさん...?何をしているんですか...?」
「ウェンディ...?その目はダメなやつだよ...」
さて、お叱りはお3方に任せて布団の膨らみの方を確認しますか
「んじゃご開帳っと」
布団をバサッとではなくゆっくりと中のやつを起こさないようにめくる。そこには気持ちよさそうにお昼寝に勤しんでいるアンナ、翠、美遊と猫2匹がいた。これもまた珍しいメンツだな
「んっ...」
「やべっ」
「お兄さん...?」
「...」
「蓮夜さん、ですか...?」
寝起きで目をクシュクシュしている3人。なにこの可愛い生き物。ずっと愛でてたい
『あなたはいつからこんな変態みたいなことをするようになったのよ...』
『そんな酷いよ〜...』
「すまん、起こしちまったな」
「ううん、大丈夫」
「そっか。ほらこっちおいで。髪梳いてやっから」
「ん」
「早いな...」
寝起きで髪がボサボサになってしまった3人。そんな髪を梳いてやろうとベッドにあぐらで座りその前に来るように促すとこんなときだけ行動が早いアンナが1番になった
「ってお前らはそこなんだな」
「「ニャ〜」」
「お前らも後で毛繕いしてやるから待っとれ」
一緒に寝ていた猫は白い方が頭の上に、黒い方はオレのふくらはぎにそれぞれ陣取った
『紗矢華さん、自分が何をしたのかわかってますか!?』
『うぅぅ...』
「ほいできた」
「ありがと」
「あいよ。んじゃ交代な。次はどっちだ?」
「私。お願いねお兄さん」
「あいよ」
『ルーシィさんだけズルい...ルーシィさんだけズルい...ルーシィさんだけズルい...』
『ごめんなさい...ごめんなさい...ごめんなさい...』
「ほい。どうだ?」
「うん、大丈夫」
「そか。じゃあ最後は翠だな」
「はい」
「ん〜」
「あの、蓮夜さん?」
「おーすまん。相変わらずの猫耳だなって思ってたら無意識で撫でてた」
「い、いえ」
翠には出会ったころから猫耳が生えていた。普段はとんがり帽子を被って隠してるんだがみんなの前では隠さずに生活できるようにはなっている
「よっしゃ完璧だ」
「あ、ありがとうございます」
「いいえ。んなら次はお前らだな。そだ」
翠の髪の梳きも終えて猫共の繕いを始めようとしたところである事を思い出した
「おーい、3人共そろそろ許してやってくれ」
「はぁ、まったく」
「先輩がそうおっしゃるなら」
「むぅ〜」
相当なお叱りを受けたのだろうか、アスナと紗矢華とルーシィは目を回してぐったりしている
「ところで雪菜。今って夏音いたか?」
「夏音ちゃんですか?えぇ、いると思いますけど」
「おっけー。かのーん」
雪菜に確認を取って猫共を抱っこしながらさっきと同じように部屋から顔だけを出して夏音を呼んだ
「そういえばお前はいつの間に来たんだ?”ネコ“」
「ニャ〜」
「そっか。みんなにはこのこと伝えてるんだよな?」
「ニャッ!」
「ならええわ」
「呼びましたか?お兄さん」
「おう。急に呼んですまんな夏音」
「いえ。あれ、その猫達って」
「丁度来てるみたいだし黒歌もこの状態だから。夏音に毛繕いやってもらうかと思ってな」
「わぁー」
夏音はオレの知る中でもかなりの猫好きだ。せっかくやし世話を頼もうと思った次第でありんす
「雪菜もやるか?」
「い、いいんですか!?」
「そんなそわそわしてたらわかるって。黒歌もいいだろ?」
「ニャ〜」
「はいはい。夜はオレがやってやっから」
ってなわけでネコを夏音に、黒歌は雪菜に毛繕いを任せた。白音もいればやってあげたんだけどな
「蓮夜さん!」
「お、おう...どうしたウェンディ」
「私も髪梳いてほしいです!」
「そんなことか。別にいいぞ?」
「本当ですか!?」
「おうともさ。そこ座んな」
「はい♪」
アンナ達の見て自分もやってほしくなったのかな。ウェンディがグッと気合いを入れながら懇願してきた。そんなんしないでもやってやんのにねぇ〜
「そういえばシノンさ」
「ん?」
「フォルムチェンジできるよな」
「できるけど、なによいきなり」
「いや翠見てたらそういえばって思い出して。ちょっと変わってみてくんね?」
「なんで?」
「そんなん愛でるために決まってるだろ」
「...いや、そんなキメ顔で言われても」
「わぁ〜いいですね!私も久しぶりに見たいです!」
「私も見たい、でした」
ウェンディの髪を梳きながらシノンのとある能力を思い出してちょっとお願いしてみたところウェンディと夏音も見てみたいと提案してきた
「ほらほら〜、2人も見たいってよ〜」
「...」
ウェンディと夏音が期待の眼差しを向けているとシノンも折れたのか目を瞑って集中しだす。するとシノンの体が青白く光り頭には猫耳が生え尻尾も出現した
「これでいいでしょ」
「「「おぉ!」」」
シノンはさっきまでの通常の姿と今のケットシーモードに自由に変わることができる。通常の姿だと視力が強化されており、こっちの姿では聴力が強化されたりといろいろと変化があると聞いている
「久しぶりに見たけどこっちのシノンもありだな」
「なっ!」
「あ!見てください蓮夜さん!シノンさんの尻尾がぴーんって!」
「っ!これはちがっ!」
「うんうん。シノンよりも尻尾の方が正直ってな」
「れーんーやー!」
「あ、あはは...」
そんな顔を赤くして睨まれても可愛いだけだっての
「シノンさん、可愛い」
「美遊!?」
「えっと、可愛いです」
「翠まで!」
「...」
「ちょっ!アンナ!尻尾を触んない!」
チビ共に弄ばれるシノン。でも突き放そうとしないところ本気で嫌がってないんだろうな
「これで終わり。そのヘアゴム結構長いんじゃないか?」
「ありがとうございます。そうですね。蓮夜さんに貰ってっからずっとなので」
「そっか。今度新しいの買いに行くか」
「はい♪」
「んじゃウェンディもシノンで、あ、間違った。シノンと遊んできな」
「ふふっ、はーい」
「蓮夜!あんた後で覚えときなさいよ!」
「はいはい。そんで、アスナ達はどうする?」
「「「へっ...?」」」
「今ならオレ櫛持ってて手持ち無沙汰になってるけど?」
「「「お願いします!!!」」」
「あいよ」
ぐでーっとなってたアスナ達に声をかけると魂が戻ったように元気になった
「まったく。洗濯とか手伝ってくれんのはありがたいんだが、人のものの匂いを嗅ぐのはやめような」
「ご、ごめんなさい。なんか誘惑に負けちゃって...」
「アスナは止める側たと思ってたんだけどな〜」
「あはは...」
「ま、アスナもまだまだ子供だったってことだな」
「むぅ〜。蓮夜くんはすぐそうやって」
「そういうとこもだぞ」
最初はアスナから。ウェンディも髪は長い方だがアスナはもっと長い。毛先まで丁寧に梳いた
「はい終了」
「ありがと♪」
「次は紗矢華か?」
「え、えぇ」
「緊張しすぎだろ」
「そ!そんなことあるわけないでしょ!」
「...はいはい」
「...悪かったわね。つい魔がさしたのよ」
「もうよしてくれよ?こんなことで紗矢華達を嫌いになったりしないが、雪菜はどうかわからんぞ?」
「っ!もうしないよう努力するわ...」
「そだ。紗矢華のシュシュも結構年季入ってるよな?」
「えぇ。雪菜に貰ったものとあなたに貰ったものしか使ってないから」
「紗矢華も新しいの買いに行くか?」
「し、仕方ないわね。どうしてもっていうなら行ってあげてもいいわよ?」
「お前もシノンに負けず劣らず素直じゃないねぇな」
「蓮夜!聞こえてるんだからね!」
「お〜こわっ。ほれ終わりっと」
「ありがと。それから私はあそこまでじゃないわ!」
「どーだか。ルーシィお待たせ」
「やっとだよぅ」
「じゃんけんに負けたからしゃーねぇ」
「もう待ち疲れちゃった」
「オレに腕は二本しかないんでね、勘弁してくれ」
「冗談冗談♪」
「今日はツインテールなんだな」
「たまには昔の髪型もいっかなって。いつもの方がよかった?」
「いや、特に深い意味はなかったんだ。昔のもいつものもルーシィらしくていいと思う」
「...そう?」
「あぁ。ルーシィはなんというか子どもっぽさと大人っぽさがどっちも似合うからなのかなぁ。どんな髪型も似合いそうだ」
「あ、ありがと...」
「アスナは外面よくして大人っぽく見せてるからいきなりツインテールにしたら違和感満載だろうな」
「あー確かに」
「2人とも。聞こえてるからね!」
「おっといけね。まぁ普段から大人っぽい那月ちゃんがいきなりツインテールとかしても容姿的に問題なさそう...あてっ」
「蓮夜!?」
いきなり窓からなんかが飛び込んできてオレのこめかみに激突した
「角砂糖...あの地獄耳は...ストーカーかっての...あてっ」
二撃目いただきました。まったくすぐそうやってなにかを当てるんだから
「ってなわけでルーシィはどんな髪型でも似合いそうって話だ」
「うん!ありがと♪」
「れーんーやー」
「お、お疲れシノン。お前もやって、やろう...か......」
ルーシィの髪の整えも終わって立ち上がろうとするとシノンがこっわーい笑顔で右眉をピクピクさせていた
「言ったわよね?覚悟しておきなさって?」
「い、いやー...さらば!」
「あっ!ちょっと待ちなさい!」
今のシノンの状態で説教はヤバい。逃げねば。オレはダッシュで部屋を出ようとする
「あ」
「ちょっ!急に止まるな!」
オレを追いかけて駆け出そうとしていたシノンの前で急に止まったことでシノンはオレの背中にぶつかった。オレはそれを合図に後ろに向き直りシノンの頭をひと撫でふた撫でさん撫でする
「やっぱこの姿のシノン見たら頭撫でないと気がすまないわな」
「なっ!なななななにを...!!!」
「んじゃ改めてさらば!」
「〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!」
シノンはプルプルと体を震わせる。それは嬉しさからなのか恥ずかしさからなのか。はたまた怒りなのかは本人しかわからない。目に涙を浮かべ顔を真っ赤にしているシノンは弓を出現させ力一杯にそれをオレめがけて射ってきた
「蓮夜!絶対許さないからね!」
「おい待て!これ誘導式じゃねぇか!」
「ふん!」
さて問題です。蓮夜がシノンの弓から逃げ切ったのは一体何時間後の話でしょう?