ハイスクールD×D 永遠の皇帝<エターナル・エンペラー> 作:てこの原理こそ最強
今日から新学期初登校ということもあって今日は生徒会も委員会も朝の活動がないため久々にみんなで登校することができる。ちなみにジブリールと黒歌はさすがに学校に通える容姿ではないので申し訳ないが留守番してもらっている。犬猿の仲っていうのが不安なのだが…
雪菜「先輩、どうかしましたか?」
蓮夜「いや、留守番組がケンカしないか心配でな」
雪菜「問題ないと思いますよ?そんなことすれば後でどうなるか二人共わかってますから」
蓮夜「それもそうだな」
まぁ今までもやってきたし大丈夫か。あの二人が本気でケンカした日には
蓮夜「それにしても雪菜」
雪菜「はい?」
蓮夜「その呼び方どうにかならんか?」
雪菜「?何か問題ありますか?」
蓮夜「問題は、ないが。なんか他人行儀に感じるときがあってな」
雪菜「…そう、ですか。なら、れ、れん…や…さん…」
雪菜はなんでかわからないけど昔からオレのことを先輩呼びしてくる。本人曰く「先輩であることに変わりはないですし、こっちの方が気軽に呼べるので」だそうだ。「蓮夜先輩」とは普通に言えるのにさん付けだとそんな難しいのか?恥ずかしいのかどんどん俯いていく雪菜
シノア「蓮夜さん、今度は雪菜さんイジメですか〜?」
蓮夜「人聞きの悪いこと言うな。雪菜、ゆっくりでいいから」
雪菜「はい…」
後ろかヒョコッと顔だけ覗き込むように出て来たシノア。こいつは何かと悪戯好きの子である。でも弄られるのが自分に向くととても弱い
シノア「ところで〜、蓮夜さんはなんでティナさんとアンナさんと手を繋いでいるんですか〜?」
シノアの言う通り今現在、つっても家を出たときからだけど右手をアンナと、左手をティナと手を繋いで歩いている
ティナ「まだ、朝に慣れてなくて…」
アンナ「蓮夜、あったかい」
ティナは少し俯いた状態で答え、アンナはいつも通りの感じで答えた。しかしさっきからオレの背中に感じる視線が強まった気がする。それになんか寒気も。風邪引いたかな?
蓮夜「なんだ?シノアも手繋ぎたかったのか?」
シノア「はい?」
蓮夜「そうなのか。シノアもまだまだお子ちゃまだな」
シノア「そ、そんなことありません!ふ、ふふん。私はもう立派な大人の女なんですよ」
深雪「でもたまに一人で寝るの嫌で私のところに来ますよね」
蓮夜「あ、オレんとこにも来んな」
シノア「ちょっ!お二人とも!!」
さっきまでの余裕の表情は消え、反対にアタフタと焦っているようだ
ユウキ「へぇ〜。シノアはまだまだ子供だったんだね」
シノア「ユウキさんだって蓮夜さんのところに行ってるじゃないですか!」
ユウキ「ボクは蓮夜のことが好きだから行ってるんだよ♪」
シノア「わ、私だって…!」
ユウキの言うことにムキになって言い返してはいるがそこで口ごもるシノア
クロメ「私だって…なに?」
シノア「わ、私だって…その…」
カナリア「正直に言った方がいいよ!シノちゃん!」
そろそろ止めるか。シノアもう携帯のバイブ機能ぐらいプルプルしいてるし
蓮夜「はい、そこまでな」
学校まであと少しというところでオレはみんなに声をかける
オレ達が通う”駒王学園”は駒王町に存在し小・中・高の一貫校で元女子校ということもあり女子の比率の方が高い
その学校が近づくにつれてオレ達に視線が集まる。当然だ。オレの後ろには美男美女が揃っているのだから。みんな(不本意ながらオレも含めて)この学園の人気者なのだ。しかもそれぞれが訳のわからない称号を持っているらしい
ユウキ、クロメ、犬千代、は<学園の五代マスコット>のうちの三人だ。しかもそこには本人は否定しているがタツマキも入っている。先輩の威厳…
オレと達也は<学園の三大イケメン>、<学園の二大お兄様>と言われているみたいだ。達也は確かにイケメンだし事実お兄様だから納得だな
深雪と雪菜は<学園の二大清楚お嬢様>。うん。納得
カナリアは<学園の元気ハツラツお姉さん>
十六夜は<学園の博識ヤンキー>。ヤンキーみたいな言動なくせに頭がいいからこう呼ばれるようになったらしい
アンナ、ティナ、レムは<学園の美少女妹>だそうだ
シノアは<学園の悪戯っ子美少女>
みんな何かしらの称号を持っている。何人かは不本意な者もいるが…
校門を通ったところでこちらに全速力で走ってくる三人のバカを目視で確認した。それを見てオレと達也、十六夜は女性陣を守るようにして前に出る
蓮夜「深雪。悪いが少しだけ持っててくれ」
深雪「はい」
こっちに向かってくる三人を迎撃するために深雪にバックを預ける
「「「イケメンはみんな敵だ!!!」」」
三人のバカがそう叫びながら襲いかかって来た。しかも泣きながら。オレと達也は二人の拳を十六夜の方に払い十六夜は残りの一人に回し蹴りをくらわし三人仲良く空中に飛んで行った。そして五秒後に地面に戻って来た
蓮夜「朝からうるせぇぞ、三バカ」
オレらに襲いかかって来たのはこの学園で(悪い意味で)知らないものはいない変態三バカトリオの兵藤 一誠、元浜、松田の三人だ
元浜「うるさい!朝からこんな美少女達と登校できるやつらに俺達の気持ちなんてわかるものか!」
一誠「朝から見せつけんじゃねぇ!このリア充共!」
松田「そーだそーだ!」
蓮夜「はぁ、お前らは…十六夜襲うとか頭大丈夫か?瞬殺されるぞ」
十六夜「よぉお前ら。ちょっとあっちで遊ぼうぜ」
十六夜が肩を回しながら言うと三人の顔はどんどん青くなっていく
「「「すいませんでしたーーー!!!」」」
三人は息ぴったりに土下座をして謝罪した
蓮夜「まったく…あ、ありがとう深雪」
深雪「いえ」
深雪からバッグを受け取って三人方に向き直る。するとユウキが前に出て来て三人に笑顔で言い放つ
ユウキ「先輩達って本当にバカだよね〜」
三人は顔を上げてユウキの顔を見るとまた涙を流し始めた
「「「天使だ…」」」
ユウキ「あ、ボクには蓮夜がいるから。ごめんね」
と言ってオレの元に駆け寄り腕に抱きついて来た。その瞬間その場の空気が一気に寒くなった
蓮夜「この甘えん坊が」
ユウキ「えへへー♪」
こいつは昼夜問わずこういうスキンシップを取ってくるから大変だ。特に周りの視線とかが…
蓮夜「ほら、お前らもそろそろ教室行きな」
雪菜「わかりました」
レム「じゃあまたお昼に」
犬千代「犬千代達も」
ティナ「行ってきます、お兄さん」
アンナ「行ってきます」
蓮夜「あぁ、行ってらっしゃい。また後でな」
雪菜とレムの中学生組、犬千代とティナとアンナの小学生組を見送ってからオレらも校舎に入り、ユウキとクロメとシノアは一年生の、タツマキは三年生の、その他は二年生の教室に向かった
ちなみにオレと達也、十六夜、深雪、カナリアは同じクラスでそのクラスにはあの三バカトリオもいる。なのかはわからないがいつも騒がしい。学校側から三バカのストッパー役を強制されて同じクラスにされたと疑うくらいだ
しかし一番大変なのは深雪とカナリアだ。言わずもがな種類は違えど二人共美少女だ。休み時間になると取り巻きがすごくなる。深雪にはその容姿から主に男子、カナリアには誰にでも隔たりなく接するその性格から女子といった感じだ。だからこのごろは避難という感じでオレの元に来ることが多くなった。でもまぁそんな中でも楽しく過ごすことができている
時は過ぎお昼。お昼は学園の敷地内ならばどこでも行けることができるため小・中・高を行き来することも可能となる。そのためオレ達は生徒会や委員会の活動がないときはみんなで集まってお昼を食べることにしている。今日は幸いにもみんな参加できた
蓮夜「いただきます」
『いただきます!』
お昼は今日の朝にオレとレムで用意したものだ。三段の重箱を四つ用意したのだが特に食べ盛りが多いので足りなくなるときもある。そしてお昼ではいつも小学生組の誰かがあぐらをかいているオレの上に座ることになっているらしい。今日は犬千代の日らしい
蓮夜「犬千代。その被り物取らないか?前見づらいんだけど…」
犬千代「蓮夜なら大丈夫」
蓮夜「なんの根拠だよ」
オレの目の前には犬千代の後頭部があるわけではなく犬千代が被っているトラの被り物の上部分がある。だから前がよく見えないから食べづらいし左手は犬千代の頭にあるためどうしようもできない
深雪「なら蓮夜さん。どうぞ」
どうやって食べるか悩んでいたところに深雪が箸で掴んだおかずをオレの口元へ持ってきてくれた。オレは「サンキュ」と言ってそれをありがたく頂戴した
『っ!!』
蓮夜「ありがとう深雪」
深雪「い、いえ///」
深雪は肌が白いから赤くなるとすぐわかるな。どうしたんだ?
カナリア「ユッキーだけズルい!蓮ちゃん!あたしも、はいあーん!」
ユウキ「カナちゃんもズルいよ!蓮夜!ボクのもボクのも!」
クロメ「蓮夜、はい」
カナリアに続いてユウキとクロメもおかずをくれる。他のみんな(達也と十六夜以外)もこっちにおかずを差し出してきた。みんな優しいな。でも囲まれ過ぎて公開処刑みたいだ
蓮夜「そういえばみんな今日委員会あるのか?」
達也「オレはあるな」
深雪「私もあります」
雪菜「同じくです」
カナリア「私はないよー」
この学園では特に委員会や部活に入らなければいけないという規則があるわけでもないから入るか入らないかは本人の自由だ。しかし達也と深雪、雪菜は半ば強制的に入らされたと本人達は語る。深雪は生徒会に、達也と雪菜はそれぞれ中等部、高等部の風紀委員会に所属している。ちなみにカナリアは放送部に入っている
オレ達が入学当時は部活への勧誘がすごかった。達也や十六夜は見るからに運動ができそうな体格をしているため引っ切り無しに運動部から「入ってくれ!」と頼まれたそうな。しかし二人共興味はなく、達也が風紀委員に入ったのだって帰りが一人になる深雪を心配してのことという理由があるからだ
部活の勧誘はユウキ達にも同様で特にユウキは運動という運動の部活から勧誘が毎日のように続いたそうな…しかしあるとき一緒にいたオレが「誰も寄るな」オーラを全開にしたらそれ以来ユウキへの勧誘はなくなった。ユウキ本人は、「体を動かすのは好きだけど、それより蓮夜と一緒にいたい!」という理由で部活には入らなかったらしい。クロメやシノアも同じ意見だったらしい
ちなみに中等部の方では雪菜がなんと野球部、サッカー部、バスケ部の男子部員全員から『うちのマネージャーになってください!』と土下座までされたそうだ。後でそれを聞いたオレが先生に迷惑だと直談判して、その対策が風紀委員に入るということらしい。なんか納得いかないけど雪菜がそれでいいと言ったのでそれ以上は何も言わなかった
蓮夜「オレは放課後用事があるから先帰っててくれ。タツマキはすまないが付き合ってくれ」
タツマキ「仕方ないわね!」
蓮夜「すまんな。夜のことは帰ってから話し合おう」
『わかった(わかりました)』
「ごちそうさまでした」
『ごちそうさまでした』
話もお昼も終わり、重箱をカバンにしまってそれぞれが自分の教室に戻っていった
それから五時間目、六時間目と授業を受けて放課後になった。委員会があるやつ、部活があるやつ、そのまま帰宅するやつ、友達とどっかに行くやつと様々だろう
さて、オレはタツマキを連れて学園内の敷地にある古めかしい旧校舎に来ている。目的地はこの中にある”オカルト研究部”というなんとも辛気臭い部の部室だ
コンコン
『どうぞ』
その部屋の扉をノックすると中から声がしたので扉を開けて中に入る
蓮夜「失礼します」
タツマキ「お邪魔するわ」
「ようこそ。ここに座ってちょうだい。朱乃」
朱乃「はい部長」
部長と呼ばれた先輩が座っているソファーの向かい側に腰をかける
中にいたのは<学園の二大お姉様>のお二人、リアス・グレモリー先輩と姫島 朱乃先輩だ。部長と呼ばれた一際目立つ紅い髪をしてソファーで足を組んで座っているグレモリーに言われてこちらは地面に付くのではというくらい長い黒髪を後ろで縛ってポニーテールにしている姫島先輩がお茶を淹れている
朱乃「粗茶ですが」
蓮夜「ありがとうございます」
タツマキ「相変わらずな部屋ね。ここは」
リアス「オカルト研究部だもの」
グレモリー先輩がいう通り中はオカルトチックな内装になっている。カーテンはドラキュラの映画に出てきそうなものだし、イスとか机なんかもそんな雰囲気を醸し出している
というか姫島先輩が淹れてくれたお茶うまっ!まぁレムには劣るけど
蓮夜「あまり時間もないですし本題を話しますね。最近この辺に
リアス「そのようね。まったく腹立たしい。それよりその敬語やめてもらえないかしら。なんだか変な感じだわ」
蓮夜「そうですか?一応この学校の先輩と後輩という立場があるので」
リアス「ここなら他に誰もいないし大丈夫よ」
蓮夜「わかった。んで、その堕天使どうするんだ?もし忙しいならオレt「ダメよ」…はぁ…」
リアス「ダメよ!この土地の所有者は私なの。なら私と私の眷属で片付けるのが筋よ。あなた達に許してるのは夜の巡回だけ」
所有者とか眷属とか所々引っかかる単語があるがそんなことより彼女の態度だ。そのおかげでタツマキの怒りのパラメーターが着々と上がっている
蓮夜「わかった。オレらはいつも通り巡回だけしとくことにする」
タツマキ「ちょっと蓮夜!」
蓮夜「いいから」
リアス「わかればいいのよ」
蓮夜「ただし」
リアス「まだ何か?」
蓮夜「ただしなリアス。もし被害者なんて出してみろ。そんときは…」
さっき話してたときよりもドスの効いた声で殺気をも感じさせるオーラを放つ
蓮夜「覚悟しろよ?」
リアス、朱乃「「っ!!」」
二人はそのオーラを感じたのか急にすごい汗をかき始めた。オレはオーラを出すのをやめてドアに向かう
蓮夜「邪魔したな。行くぞ、タツマキ」
タツマキ「…わかったわよ」
未だ何の言葉も発せない二人を背に部屋を出た。そして校舎を出たところでタツマキがさっきのことについて言ってきた
タツマキ「なんでよ!ここは日本神話の土地なはずでしょ!?あの方々から許可もらってるのは蓮夜でしょ!」
蓮夜「あの自分勝手我儘お嬢様に何を言っても耳を貸さないさ」
タツマキ「だからって!」
蓮夜「わかってるよ。あの調子じゃ必ず足下を掬われる。だからちゃんとオレも動くさ。じゃないと天照や伊邪那美さん達に顔向けできねぇ」
タツマキ「…」
それでも納得の行かないような顔をするタツマキ。安心させるためにタツマキの頭を撫でる
蓮夜「そこまで考えてくれてありがとな」
タツマキ「ふん!」
ふん!って自分でいうとこタツマキの可愛いとこだな。納得はしてないけど理解はしてくれみたいなので一緒に帰宅した
ーその夜ー
夕食を終えて、オレは夜の巡回のことを話し合うため全員リビングに集まってもらった
蓮夜「今日の巡回のメンバー決めるよー」
オレ達は毎日決まった時間にこの街を巡回している。余程のことがない限り危ないことはないだろうが一人ではやらせず最低でも二人で回ることにしている。誰が行くかはこうして話し合って決める。ちなみに深雪、アンナ、カナリア、ユウキ、レムは巡回に参加しない。させていない
蓮夜「昨日は達也と黒歌、それに雪菜にやってもらったし…今日はオレが行こうか」
クロメ「ならついて行く」
ジブリール「お伴します、マスター」
ティナ「私も行けます」
犬千代「犬千代も行く」
シノア「私も行けますよ〜」
黒歌「二日連続でも全然行けるにゃ!」
雪菜「わ、私も!」
このようになぜかオレが行くときに限ってみんな(達也、十六夜、タツマキ以外)やる気を出す。なぜだ?
蓮夜「今日は広く見たいからな。ティナとジブリール、頼めるか?」
ティナ「もちろんです!」
ジブリール「はいマスター!」
完全に巡回に行くテンションじゃないな。どっちかっていえば遊園地とかに行くときのテンションだ
クロメ「ぶー」
蓮夜「そう膨れるなって。また今度な」
クロメ「…わかった」
一緒に行けないからなのか不貞腐れるクロメの頭を撫でる。わかってくれたようなのでティナとジブリールを連れて家を出た
今日もいつもと何ら変わらない街並みが広がっている。特に変わった様子もないが念には念を入れる
蓮夜「ジブリールは魔力、光の力の感知をやってくれ」
ジブリール「かしこまりました」
蓮夜「オレとティナは目視による警戒だ。ティナの方が目がいいから頼りにしてるよ」
ティナ「はい!」
巡回を始めてから数分もしないうちにジブリールの感知に何かが引っかかった
ジブリール「マスター この教会から堕天使の力を感知しました」
蓮夜「わかった。ありがとう」
ジブリール「いかがいたしますか?」
蓮夜「今日のところは帰ろう。明日からの巡回は必ずここを通るように伝えて、昼間は黒歌に監視を頼もう」
ティナ「そうですね」
蓮夜「もしかしたらティナのビットに頼ることもあるかもしれない」
ティナ「大丈夫です」
蓮夜「ありがと。でもムリはするなよ?」
そう言いながらティナの頭を撫でる
ティナ「あ、ありがとうございます...」
この暗さでもわかるくらいティナの顔が赤くなっていく
ジブリール「マスター...私にもなにかないのですか?」
蓮夜「あぁ、それはすまんかった。ほれ」
ティナと同じようにジブリールの頭も撫でてやる
ジブリール「なんでしょう。とても落ち着きます」
蓮夜「それはよかった。じゃあ帰るぞ」
ここのことは今日はとりあえず発見できただけで大丈夫だろう。そして他にも同じようなとこがないか巡回を続ける