昨今、芸能人の結婚や離婚が話題となる現代
アイドルとて結婚に悩むものは一人や二人いるものである
「おや?和久井さん、何を読んでいるんですか?」
「あら新人Pくん、これ雑誌の結婚特集よ。この歳になるとどうしても気になるからね」
某プロダクションの某所、新入りのプロデューサーとして入社したプロデューサーは別部署ではあるが、秘書からアイドルへとジョブチェンジをした和久井留美が熱心に何かを読んでいるのに気づき興味本位で尋ね、なるほどと納得した
「確かに、お嫁さんは女性にとっては、アイドルに並ぶ夢の職業ですからね。和久井さんが気になるのもしかたないですね」
「ちなみに、理想の結婚式はやはり、西洋式ので?」
「まぁ、そうね」
その言葉に新人Pは黙り込む
「どうしたのかしら?」
「あ、いえ。お気を悪くしたくはないのですが、西洋式で幸せな結婚生活が送れるか少々疑問に思ったもので」
「どうしてもかしら?」
「ヘラ(結婚の神)の旦那ってゼウス(浮気の常習犯)ですからね」
その言葉をきいた留美は何とも言えない顔になる
「個人的には日本式もいかがなものかと思いますがね」
「確かに、一番有名な縁結びの神が大国主命(日本の浮気の常習犯)だったわね」
「なのでインド式の結婚が一番安牌って気もしますが、そのインドの神も浮気こそしませんが焼き殺されてます、さて」
一息ついて、留美をまっすぐ見据える
「結婚の神の話を聞いて尚、結婚したいと思いますか?」
「あんたは私をどうしたいのよ?」
「まぁ、結婚とはそういう華やかだけでは無いという事を言いたいんですが。まず和久井さんはアイドルですし、なかなか難しいかも知れませんが」
「そうね、今はファンが恋人って事よね」
「まぁ、私は近々、トレーナーさんと結婚しますがね」
そう言い立ち去る新人P
「は?」
「ちなみに、彼女経っての要望で西洋式のウエディングドレスでの結婚式です」
「さっきまでの話は何だったのかしら?」
「留美さん、新人Pと何を話していたんですか?」
「プロデューサーくん…私と結婚して!」
「新人P!お前何をした!」
立ち去りながらそれを聞いていた新人プロデューサーは
「まぁ、これもプロデュースって事でいいのですかね」
そうつぶやき自分の担当アイドルと婚約者のもとへと向かった
後日、招待された結婚式は中国式の結婚式で旦那さんは死んだ魚のような目をしていました
「人生の墓場とはよく言ったものですね」
新人Pは先輩Pのご冥福を祈っていた
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