もしも生き残りが1人じゃなかったら   作:嗤う鉄心

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ば、バーに、色がついたああああああ!!!!!
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四話 異なる聖杯戦争

改めまして、こんにちは

 

ランサーと決着をつけ、一行はキャスターという同行者を増やして士郎の家だった場所に移動していた。

士郎曰く、『霊脈に行くんだろ?ここからだと遠坂とか桜の家が近いけど……多分、マシュは俺の家の方がいいと思う。魔力の回復が捗るんじゃないかな』との事。そして口には出していなかったが、『きっと遠坂たちの家は……破壊されているだろう。なんたって御三家だからな』という推測も含まれていた。

 

事実、遠坂・間桐・アインツベルン――聖杯戦争始まりの御三家――の邸宅は破壊されていた。

まるで、()()()()()()()()()()()()かのように。

もっとも、それを知るのはキャスターだけだろうが、彼にとっては御三家がどうこうなどさしたる問題ではない。

それよりも自身の命の方が大切だからだ。

 

御三家に対し衛宮はどうかと言うと、外部から来た上に冬木に根を下ろして間もなく、魔術師であることを知るものは少ない。必然的に、狙われにくくなる。それ故か、辿り着けば唯一燃えていない場所であった。

 

否、燃えていない唯一の安全な場所であり、ある意味では異常な場所であった。

そんなことは露知らず。衛宮邸の居間で家主を除く五名は腰を落ち着けていた。

 

「キャスター。先程は助けてくれてありがとう。感謝するわ」

所長が皆を代表して感謝の意を述べる。

 

「そりゃどーも。もっとも、オレはそこの嬢ちゃんとどっかに行った坊主の気概が気に入っただけだが。さて、改めまして自己紹介とするかね」

 

それを受けたキャスターはただの気まぐれだと言わんばかりに軽く流し、自己紹介を促す。

しかし、キャスターが言ったようにここに士郎はいない。皆に茶を出したあとフラリとどこかに行ったのだ。

 

「え、でも士郎はどこに……?居ないのにやっていいのか?」

「ここはご自宅だと仰っていましたし、思い入れのある場所に行っているのではないでしょうか?」

「多分、そうです。でも大丈夫だと思いますよ?先輩、きっと道場か土蔵にいますから」

「間桐、それは藤丸が言いたいこととちょっとズレてるわよ」

 

おそらくマシュからズレだしている。しかし、ズレていなくとも答えは“GO”だろう。

士郎はそういうことを気にするような人間ではないし、そもそも相手は因縁の仲。あの夜に結ばれた縁は、よほどのことがない限りきっと消えることがないだろう。

 

「あー、いいか?」

「ああ、頼む」

 

キャスターも呆れ気味である。早く本題に入りたいのだろう。

 

「おう。オレは魔術師(キャスター)のサーヴァントだ。まあ魔術師ってのはオレの本領じゃあないんだが」

「ええまあ、それはなんとなく気づいていたけれど。……キャスターの癖に杖で殴りかかるバカが本当に根っからの魔術師なわけないもの」

「バカって……」

 

呆れながらボヤく所長とその言葉に呆れる立香。

しかし、当のキャスターは気にしていないようだ。

 

「ハハ、バカか。違いねぇ!オレは魔術師とか英霊とかである前に一人の戦士なんだからな!」

豪快に笑い飛ばす。彼は生粋の戦士なのだから、ある意味そうなのだろう。

 

「魔術師で、戦士。そして戦いを好む……。もしかして貴方は」

「おっと嬢ちゃん、その先はちっとばかし待ってくれや」

 

マシュが幾つかのワードから真名を導き出そうとした。

しかし、キャスターがそれを拒む。

 

「キャスター、真名を教えなさい。私たちに協力すると言うのなら。そして、貴方の目的も」

 

信頼するに値するか示せと。所長はそういう意図を持って強気に出た。

 

「後ろで守られてるだけかと思ったが……芯はあるみてぇだな。いいぜ」

 

その意図が伝わったのか、はたまたなにか感じ取ったのか、キャスターはニッと笑う。

 

「オレの真名はクー・フーリン。今回は故あってキャスター、森の賢者ドルイドでの現界だが……本職はランサー、アルスターの戦士だ」

よろしく頼む、と笑う。

 

クー・フーリン。

古代ケルト、アルスターの英雄。

彼は確かに槍使い(ランサー)として有名だが、その実ルーン文字を用いた魔術も使いこなすのだ。

ただのルーン魔術ではない。影の国の女王(スカサハ)より教わったのは、原初の十八個のルーン。

その他にも戦車を持っていたなどの逸話もあり、ほかのクラスとして現界する可能性もあるのだが。

 

「アイルランドの光の御子ね。協力してくれるのならかなり心強いわ」

「本職……だからキャスターさんは接近戦があんなにも強かったんですね」

 

かなり有名な英雄であったことから、味方になってくれることに安堵した様子の所長とマシュ。

彼の笑みは好戦的で、戦いを求めて召喚に応じるタイプだとすぐに見抜いていた。

 

「ランサーとしての召喚であればもっといい動きができたんだがな」

謙遜しているが、それでも強かった。士郎とマシュが二人がかりで劣勢だったランサー相手に、一人で、キャスターなのに接近戦で圧倒したのだ。

 

「それでも充分強かったし、助かった。ありがとう。えっと……」

「クラス名でも真名でも。呼びやすい方で呼んで構わねえよ」

「じゃあ……クーで」

「クーか。ああ、いいぜ。オレは坊主と仮契約しなきゃなんねぇだろうからな」

「そうですね。私も先輩も、ラン……キャスターさんとは別の方と契約を結んでいたので」

 

桜はライダー――先刻戦ったランサー――と、士郎はセイバーと契約していた。

出来ることなら、また共に戦いたい。そう思っているが故に、キャスターと仮であるとしても契約を結ぼうとは言わないのだ。

 

「かつての縁を辿ればまた出会えるかもしれねぇな。それと嬢ちゃん、呼びにくかったらランサーで構わねぇよ」

「そう、ですね。……ランサーさん、ありがとうございます」

 

キャスターの言葉に僅かに頬を緩ませる。

 

「と、そうだわ。仮契約、召喚も必要だけどその前に連絡は取れ「おーい、みんな!こっちに来てくれ!」

 

所長が何か言いかけたが、それに被さったのはここにいない士郎の声。

 

「行きましょう。多分土蔵です」

桜に先導され、移動を始める。行き着いた先は外にあった蔵。

 

それを見た途端に、所長とマシュの表情が強ばった。

 

「こんな辺鄙なところに、どうしてこれだけの神秘があるっていうのよ。それにどうして気づけなかったの?こんな近くに尋常じゃない神秘があったのに」

「先輩、これは明らかに宝具です。……士郎さんはサーヴァントだったんですか?」

桜は知っているが故に表情を変えない。

立香はどういう事か全く分かっていないため表情が変わらない。

キャスターは……

 

「……あ?コイツはアイツと同じじゃねぇか。だが坊主とアイツは違う。どうなってんだ?」

 

自身と因縁深い相手に重ねていた。しかし、その謎は本人の口から聞かされない限り解決しないだろう。

 

扉を開く。埃っぽいのかと思えば、意外と綺麗だった。

一所に積み上げられたガラクタに見えるものは、全てが神秘を有している。それも、超一級の神秘だ。

ランクにしてみればA。

一体いつからあったのだろうか、それらは少し埃を被っていた。

 

「霊脈の調整は終わってたんだけど……この宝具の解析に時間がかかった。まず、連絡は取れると思う。安定させるにはマシュの盾を軸に召喚サークルを作ればいいんだろうけど、ここにはもう魔法陣があるからそれはしなくていい。で、この宝具の山なんだけど……結論からいえば全部投影品だ。それも、ただの投影じゃない。()()()()()()()()()()だな」

 

ほぼ一息に言い切る。

カルデアのメンバーは皆、一様に安堵した表情を浮かべた。連絡を取れることがハッキリしたからだろう。

 

「この宝具について説明する前に、俺のことを教えたいけど……先に連絡を取ろう。心配してるだろうし、――許可を取らなきゃいけないからな」

士郎の言葉にマシュは頷き、魔法陣の中心に盾を構える。すると、描かれた紋様が輝き出した。

 

『士郎!桜!』

『マシュ!立香くん!』

 

紋様が全て輝くと同時にカルデアとの通信が回復する。

 

「遠坂/姉さん!」

「ドクター/ロマニ!」

 

呼びかけてきた声にそれぞれ違う反応を返す。

現れたホログラムに映し出されていたのは、黒い長髪に青い瞳、そして白衣を身にまとった女性とオレンジの髪に白衣の男性――遠坂凛とDr.ロマン――だ。

先に口を開いたのは凛だった。

 

『何とか生存は確認していたのだけれど、物資とかは全く送れなかったのよ。とりあえず、みんな無事ね?』

「ああ。ランサーの別側面とも合流した。ただ……この冬木市は、俺達のいた冬木じゃないみたいだ。もう既に、戦いは始まっている」

『そう。……私が召喚するよりも早いってことは、きっとその世界の私はさっさと用意をし終えていたか、辞退していたって事ね』

 

凛は首を傾げ、納得したようなそうでないような表情をしている。

と、ホログラムの外から声が聞こえる。

 

『リン!シロウとサクラは無事なの!?マシュは!?』

その声に名指しされた三人はフッと表情を和らげる。

 

「安心してくれ、イリヤ。みんな無事だよ」

『っ!シロウ!!全くと言っていいほど適性が無かったのにレイシフトするんだから……ビックリするじゃない』

 

その声とともにホログラムに入ってくる女性。

美しい銀髪と赤い瞳を持つその女性は、少女と呼んでも差し支えない雰囲気を纏っている。

彼女はイリヤスフィール・フォン・アインツベルン。

人とホムンクルスの間に生まれた小聖杯だ。しかし、少女らしいのは雰囲気のみで、その外見は立派な女性のものである。

 

『ところで士郎、ランサーってあのランサー?』

「ああ、間違いなく。どうやらキャスターのクラスで現界したみたいだけどな」

『へぇ……まあ、有り得ないことじゃないわね。ただ、そこが“冬木”で“2004年”じゃなければ、だけど』

『そうね、ランサーがキャスターってことはキャスターは居なくて、誰かがランサーなのよね?でもあのキャスターはランサーの適性は持ってないと思うわ』

 

士郎、凛、イリヤの三人で交わされる会話は、予備知識がないと全く理解できない。

立香やマシュはもちろん、所長やキャスターもついていけていない。

話を理解しているのは桜だけだ。

しかし、この特異点Fがとんでもない異常であるということだけは誰でも理解し得た。

 

『キャスター、キミは一体どれだけのサーヴァントと戦った?』

と、膠着しつつある会話に横槍を入れたのは流石と言うべきか、ロマニである。

話を振られたキャスターは少し表情を歪めた。

 

「一応全員と戦ってはいる。……だが、倒すことが出来たのはさっきのランサーだけだ」

しん……と静まる土蔵の中。

 

「ラン…キャスター、真名がわかるやつはいるか?」

その空気を破り、士郎が問いかける。

 

「ああ。セイバーは間違いないだろう。あれは宝具を見りゃすぐ分かる。アイツはかの聖剣の持ち主。選定の剣の二振り目を持つ者」

 

「騎士王、()()()()・ペンドラゴン」

『『「「騎士王、()()()()()・ペンドラゴン」」』』

 

五つの声が重なる。しかし、その声は一つと四つに分かれた。

 

「あ?アルトリア?アーサーじゃないのか?」

 

キャスターの疑問も最もだろう。

しかし、アルトリアだと彼らは断言する。

何故ならば――

 

『ええ。アーサーなのは間違いないわ。けれどアルトリアなのよ』

『そ、リンの言う通り。彼女はアーサーだけどアルトリアなの』

「そうですね、セイバーさんはアルトリアさんです」

「ああ。セイバーはアルトリアだ」

 

『だって、そこにいる衛宮士郎はね』

『セイバーのマスターで』

「聖杯戦争の勝者なんです」

 

「俺が喚んだサーヴァントはセイバー。真名は騎士王、アルトリア・ペンドラゴン。ここが2004年の冬木なら、きっとセイバーのクラスはあいつだ」

何故ならば、そのマスターがここに居るからだ。

 

「ちょっと待ちなさい。あなた達、みんなそれを知っているということは……」

 

所長が慌てる。

四人がそれを知っている。つまり――

 

『ええ。あなたのご想像の通りよ、所長。私たち四人はそこで行われた第五次聖杯戦争に参加したマスター』

『そして、御三家と勝者の一族よ』

「イリヤ、勝者の一族って程じゃないぞ?」

 

所長は顔を青ざめさせる。

嘘でしょ……?秘密裏に行われていた聖杯戦争の関係者が四人も居たなんて……。いえ、これはある意味チャンスよ。この特異点について詳しい人間が多いのはチャンス。

 

「遠坂、アインツベルン。こちらへのレイシフトは可能かしら?」

少し冷静さを欠いたが、すぐ持ち直す。そして伝えたのは増援に来れるかどうか。返されたのは――

 

『レイシフト自体は可能よ』

「……そう、今すぐは無理なのね」

『ええ。コフィン無しでレイシフトに成功する確率はかなり低いわ。ま、士郎の場合コフィンに入っていなかったから成功したのかもしれないけれど』

 

肯定であり、また否定であった。

レイシフトシステムに異常はない。これは士郎の努力の賜物だろう。

しかし、レイシフトを安全に行う上で最も重要とされるコフィンは先の爆発で全て壊れてしまった。

つまり、カルデアからの増援は見込めない。

 

『話が逸れたわね。ラン…キャスター、他には?』

「真名は分からねぇが、バーサーカーは向こうの森で何かを守ってるみたいだったな。こっちから仕掛けなければ問題は無い。……嬢ちゃん達も坊主も、呼びにくかったらランサーでいいぜ?」

 

森にいるバーサーカー。この言葉だけでその正体が判明する。

 

「この世界のイリヤさんは参加しているみたいですね」

「バーサーカーか。……敵に回したくはないな」

『ええ。十二の試練(ゴッドハンド)を今の戦力でなんとか出来る気はしないわ』

『ふふ!私のバーサーカーは強いんだから!……きっと、バーサーカーはその世界の私を守ってるのよ。森から動くことはほとんどないはずよ』

 

バーサーカーのマスターだったイリヤが言うのだから間違いはないだろう。

と、そのような形で全てのサーヴァントについて意見を交わしあった。

 

『それじゃあ整理しましょう。イレギュラークラスはいない。セイバー、アーチャー、バーサーカーのクラスで召喚されたサーヴァントは私たちの時と同じ。ランサーがキャスターで、ライダーがランサー。アサシンとライダーは別のサーヴァントになっている。現在聖杯を所持しているのはおそらくセイバー。セイバーかキャスターのどちらかが負けるとその時点で聖杯戦争の勝者が決まる』

「サーヴァント達の動きとしては、アーチャーとセイバーが聖杯を守っている。バーサーカーは森にいて、他のサーヴァント達はキャスターを倒そうと街中を探し回っている。……ところでアイツは居ないのか?」

 

凛と士郎がまとめる。

しかし、皆一様に士郎の最後の言葉に首を傾げた。

 

「アイツ?アイツって……誰のことよ?」

『アイツ……あ』

『あのサーヴァントの事ね』

「あ、あの人ですか」

「すみません、それは一体誰なのでしょうか!?」

「ダメだ、全くついていけない」

『待ってくれみんな、立香くんが目を回してる!』

 

立香が音をあげたことでそれは一旦置いておくこととなった。

ともかく、拠点の確保は出来たのだ。

そして、この冬木が彼らの知る冬木とは違うこと。

ひいてはこの聖杯戦争が異なること。

この二点がハッキリとしただけでも大きな収穫と言えよう。

 

『で、サーヴァントの召喚なんだけど……桜だけしなさい。立花はキャスターと仮契約を。士郎は……余計な無茶をしないためにも召喚しないように』

『それに、サクラだけでしょ?正式に召喚したことがあるのって』

 

凛とイリヤに言われ、頷いたのは二人。

一人は不服そうな顔をして――それでも最後は従った。

『一旦、通信を切るわ。また何かあったら連絡してちょうだい』

 

その言葉とともにホログラムが消える。そして、土蔵には再び静けさが訪れた。




どこで切ればいいのか分からない!!
とりあえずここで一旦ぶっ血kill!!!

なんだろう、書いていくうちにどんどん長く……()


次は召喚です。
桜だけの理由は……決めきれていなくて……(ボソボソ)


とりあえずやっとイリヤと凛を出せた〜!
出そう出そうでようやく出せました。

おかしいな、立花がどんどん空気になっていく。
これ、主人公誰だっけ……?()
あと空気と言えばロマニが全然喋ってない……。
あれだ、きっと機械作業頑張ってくれてたんだ。



書きながら「あ、これまだ冬木じゃん……道のり遠くない?」と思いました、修学旅行wasな嗤う鉄心です。

職業…高校生
六日〜九日…修学旅行
やってた事…小説書いてた

修学旅行とは()



第四週目に映画観てきました!
ヤバイ……(語彙力の喪失)
続きが観たい……。
花の唄が合いすぎて凄かったです。
とりあえずランナー()
もう一回観にいこうかな……。



早く魔女狩り来ないかなー
ApocryphaメンバーFGO参戦はよ
村正のじっちゃんはよ!!!(リミゼロ来ない……)


追記:立香の名前が立花になっていました……。
すべて訂正いたしました。教えていただきありがとうございます。
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