超先史文明の巫女フィーネ。
彼女がどうして全裸なのか。その理由が明かされる!

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フィーネさん実装おめでとう。
まぁ、いくら実装されても出ないんなら意味ないんですけどね。(石残り56個


彼女が全裸になった理由

「なあ?今回目的の聖遺物ってあの『デュランダル』なんだよな?」

「…いきなりなんだ」

休日。アジトでくつろいでいる私に手駒として飼っているクリスが声をかけてきた。

此奴は昨日説明したことさえ覚えられないポンコツなのか。

考えが顔に出ていたか、クリスは慌てて話してくる。

「いや、暇だから本でも読んでたんだけどよ。『デュランダル』があるってことは本当にいたのかなって」

「いた?誰がだ」

「ローランだよ。シャルルマーニュ十二勇士筆頭」

「!!」

ローラン。今回の目標である完全聖遺物の所持者。そして、私に忘れがたい記憶を植え付けた男!

(その名前を…)

「どんな奴だったのかなって」

「その名前を…」

「えっ?」

「その名前を言うな!」

「お、おい。どうしたんだよ?知っているのか?その…」

「あの全裸バカの名前を言うな!吐き気がする!」

「あ、おい!」

私は飲みかけのワインを一気飲みして部屋から足早に出ていく。まったく、休日に奴の名前を聞かされるとは不愉快極まる!

「なんだってんだ…」

(全裸バカ?マッパのあんたが言うってどんな奴なんだよ…)

 

(まったく!不愉快なことを思い出してしまった!)

肩を怒らせながら自室に向かう。

もしも怒りで髪が逆立つならば今の私はビンビンに逆立っている。

「だが、私の記憶の中であいつほど強烈な奴はいなかったな」

そうあいつほど強烈な奴などいない。

なぜなら、あいつに会った事でわたしのライフスタイルが変えられたのだから。

 

 

あれは何回か前に私の意識が浮上したときのことだ。

いつもなら完全に意識を乗っ取ることができるはずなのにその時に限って私は意識を乗っ取ることができなかった。

私は迷った。このまま表層に出てもいいのか。それとも今回は見送って眠った方がいいのか。

(とにかく、確認だけしてみるか)

私は姿をみせない幽体の姿で顕現することにきめ、体を外に出した。

「さて、今回の適応者は…」

「わーたしはローラン!じゅーにゆうし!(ジャイアン風)」

「んなっ!?」

その男は一目で聖遺物とわかる宝剣をぶら下げていた。まさか適合者が男だとは思わんかったし、こんな下手糞な歌でアウフヴァッヘン波形が感知できる事にも驚いた。

だが、それ以上に私が絶句したのはその男の姿だった。

全裸である。足のつま先から頭のてっぺんまで服飾のふの字もない完璧な生まれたままの姿。すまりZENRAであった。

なるほど、顔はいいし体も鍛えられている。所作もいいことから教養もあるのだろう。

しかし全裸である。自分の秘所をフルオープンにしている歩く公共猥褻物がそこにいた。つまるところ、

「変態だーーーーーー!?」

「む、何者だ!」

思わず叫ぶと男は顔をキリッと改め、剣に手をかけ周りを見渡す。なるほどその行動だけで男がかなりの使い手と言うこともわかる。しかし全裸である。

「ふ、服を着ろこの変態!」

「変態ではない!私の名前はシャルルマーニュ十二勇士が一人ローラン!騎士だ。」

「お前のような騎士がいるか!」

「なんだと!そういうお前は何者だ!声だけとは…まさか幻聴?」

「違う!!」

屈辱だ。こんな全裸の変態に幻聴扱いされるなど。正直このまま見なかったことにして消えてしまおうとも思うが何故だか負けた気がする。

私は聖遺物に残っているリソースを使いこいつに見えるように体を構築する。

「ふう、これで私の姿が見えるだろう。しかし、男が私の後継者として選ばれるとは」

「……」

「私は『超先史文明期の巫女』で自身の血を引くものがアウフヴァッヘン波形に接触した際、その身にフィーネとしての記憶、能力が再起動する仕組みを施していた。」

「……」

「その目覚めし意識こそが、この私フィーネなのだっ!」

「……」

「おい、何か言え。なぜ何も言わず黙っている。」

おかしい。この男私が姿を見せてから一言もしゃべらず私の方をジッと見てくる。もしも視線で穴が開くなら私の顔は穴あきになっているだろう。

「フィーネと仰いましたね。」

「今名乗っただろう?貴様の耳はガラクタか?」

「その声も名前もきれいだ……。美しいあなたに相応しい……。」

「はぁ?何を言っているんだ?」

(全裸の男に言われてもうれしくはない。言われるのならばあの方にそう…。)

天上におられるあの方に言ってほしい。いや、欲を言うならばもっと熱い言葉を言ってほしい。そう

「一目ぼれです。付き合ってください。」

「そう、こんな言葉を…。はっ?」

(スキ?誰が?誰を?)

「な、何を言っているんだーーーー!!」

「どうか返事を!」

「な、なんだその恰好は!」

ローランはひざまずいて額を低く地面に擦り付けてひれ伏してきた。

(な、なんだこの姿は!このような姿など見苦しいものでしかないはずなのに、美しさすら感じる。まさかこれが東に伝わるという最終懇願方法DOGEZAというやつなのか!)

初めて見た。話には聞いていたがここまでインパクトのあるものだとは。これならばたしかに譲歩したくなる気持ちもわかる。しかし、私には何百年も思う方がいる。その気持ちは受け取れん。

「断る!私には思う人がいる!ましてや全裸になりたがるようなヤツなどお断りだ!」

「なにおーー!全裸の何が悪い!」

私が全裸を理由にすると男はバネのように立ち上がり怒ってくる。な、なんだ何をそんなに怒るというんだ?ここは私が怒る場面じゃないのか!?

「悪いに決まっているだろう!そ、そんな不埒な…」

「何を言う!人は生まれる時何も身に着けずこの世に生まれる。故に全裸こそが人の原初の姿!!」

「貴様には羞恥心がないのか!」

「羞恥心だと?そんなものは感じない。何故なら私の体に、恥かしいところなどないからだ!」

「貴様はどうだ!貴様は恥ずかしいといったな!ならばその恥かしい体でお前はお前の愛する人の前に立つということになるぞ!」

「!!」

(私が…あの方の前で……裸に?)

想像してみる。偉大なるあの方に誘われる。私は言われるがまま近づいていき、そして服を脱ぎ捨てーーー

「~~~~~~~っ」

それは想像するだけで顔が熱くなることだ。いくら好いているからと言って、あの方に裸体を見せるなど…!

恥かしさのあまり顔を覆ってしまう。ああ、恥かしい!

「恥かしがるな!胸を張れ!貴様の思いはその程度なのか!」

その程度?私のこの気持ちがその程度だと?馬鹿にするな、私は不興を買ってしまった愚か者であるが、それでもこの思いに間違いなど存在しない!

「……う」

「なんだ!聞こえないぞ?」

「違う!」

私は大声で否定する。そうだ、違う。私の想いはその程度のモノではないのだ!

その気持ちと同時に私は自分の構成を変化させる。最早私を覆うこの布切れなど不要!

アーマーパージ!!

「私の名前はフィーネ!愛するあの方にこの思いを伝えるため幾星霜の時を超えるもの!この心身に恥じるものはない!」

「よし、それでこそだ!その勢いでおまえのすきな男にアタックしろ!」

「言われずとも!この思い、きっと届けてみせる!」

男が出してきた手を握り返す。すがすがしい気持ちだった。

そもそも、この世界があの方の箱庭。つまり私たちはどこでも見られているということ。ならば裸でいることに何の羞恥心があろうか、いや、ない。

(暫くの間に弱くなっていたかもしれない。この男には感謝しなければ…)

気づく。男の目線が私の顔ではなく、その下方を見ていることに。

「おい、貴様…。どこを見ている…。」

「もちろん、お前の裸をだ!」

悪気お一切感じない堂々とした言葉だった。

開いている手に力が入り、強く握りこまれる。

「~~~~~死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇええぇぇぇええぇえぇえぇ!!!!」

「一片の悔いなグアアアアアアア!!!」

私はそのムカつく顔に渾身のストレートを叩き込んでいた。

 

パリィン

「はっ!しまった!つい窓ガラスを殴ってしまった…」

ガラスが突き破られて窓枠だけが残っている。どうしようか。

(クリスに後で掃除させるか)

そもそもあいつが不愉快な話題を振ってきたのが悪い。だから私は『悪くない』。QED

「おい、どうした!敵襲か!」

「あら、ちょうどいい。クリス此処の掃除をお願いね」

「はぁ!?なんで私が、っておいまてよ!」

ギャーギャー喚いてくるのを無視して部屋に戻る。

裸にいることは恥ずかしくもないが、あの方に見せるならばみっともない体でいることなど耐えられない。

美しい体は日々の積み重ねなのだ。

「ああ、待っていてください。いつか御身に逢いに行きますから」

そのためにあの完全聖遺物利用させてもらう。

わたしの願いの礎になってもらおう。




セレナの実装はいつになったら来るんですかねぇ(震え声
アプリ最初の画面に成長した姿が乗っているのにフィーネさんより遅いって、不憫。






そろそろごちゃごちゃしたきたから、他の短編とまとめた方がいいのかなぁ。

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