Fate/Corruption Justic 作:らららい
拳と剣がぶつかった際に起こる金属音
圧倒的な光と共に巻き起こる爆発
地下から漂う異質な雰囲気
改めて現状を確認してみると、この単語の中に何一つとして教会を表すものがないのがわかる。
存在しているのは教会の筈なのに。
赤い悪魔は裏切りの魔女と殺し合い、人殺しは贋作者と果たし合う。
なんとまあ。
かつての住処として、愛着も思い入れもない。
ただ、あの場所には
そして、すぐ横で眠っている道化に声をかける。
「喜べシンジ。戦いに行くぞ」
ふと思う。
はて、
未来が見通せないと言うものも難儀なものだ。
そう言い、道化を抱え歩き出す。目的地は
ああ分かった。
愛着も思い入れもなくとも、アレは我が財だ。勝手に使われるのはまだいい。まだ許す。だが、それを穢すのは許せん。
「ハッ。能力を一部封じると言うものは存外
口に出しては見たものの、この感覚がなんなのかは分からない。
だが、どこか妙だとは感じる。何かをしなければ終わるような、何かを間違えれば滅ぶような。どこか神を相手にとっていた時のような漠然とした何かがある。
止めていた歩みを再開させる。
まあ、たとえ何があろうとも
そう思いながら教会に向かう。
どうせ参加するのならたくさん戦いたいだろう。
フッと笑う。どうやら
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ガキンガキンと俺の剣が弾かれる。
相手は素手のはずなのに、なぜか砕けるのは俺の剣だ。
葛木との戦闘の最中、チラチラと遠坂の戦いも見えるが、あちらも苦戦しているらしい。
俺は、次の剣を投影しながら葛木に話しかける。
「ハッ。なんで俺の剣があんたの拳に負けるんだよ」
今回の剣も無残に砕かれた。
葛木が追撃してくる前になんとか引けているからダメージらしいダメージはないものの、俺の魔力にも限界がある。
「キャスターのおかげか?」
その前にどうにか隙を作ろうと声をかけ続けているのだが
「衛宮。私はあれの助けが無くともお前の剣はたたき折れる。無論、助けてもらっていることに感謝はするが」
どうも隙が生まれない。こいつ、かなり戦闘慣れしてやがる。
どうする。こんな時、どうすれば勝てる。
頭を全力で回転させる。奇を狙うのはいいかもしれない。だかどうやって。
全力で考えていると一つアイデアを思い出した。これが葛木に入ることはないと思うが、確かに意表をつけるであろう技。
「ッ!!!」
その技を繰り出す為に一気に近づく。
葛木は相変わらずの無表情で拳を構えていた。
チャンスは一度。これで無理なら今の俺には無理だ。
俺の技が当たる位置まで来た。ここだ!
「衛宮流投影術七式・『偽典・燕返し』」
アサシンは己が技量で剣を同時に三つ振り下ろした。
どうすればアレを防げるのか。アサシンがフェムト相手に
そこで俺が導き出した答えは、刀を三つ用意すればいい、と言うもの。
力や勢い、業はなにもかも足りないが、決死を深い傷程度にすることなら出来るだろう。と、考えていた技。
ぶっつけ本番だったがなんとかうまく行った。
俺が投影した三本の刀は、葛木の元へ向かっていく。俺はその間に
これなら、倒すまではいかなくとも傷をつけることくらいはできるのではないか。と、そう予感していたのだが、甘かった。
「成る程。面白い技だな、衛宮。だが」
葛木は左手を円のように回し『偽典・燕返し』を弾き、右手で俺の剣を粉砕した。
「力も技量も足りない」
私は驚いたが、と付け足す葛木。
今の俺の渾身の一撃をこうもあっさりと回避されるとなかなかこたえる。
「さて、どうする?衛宮」
葛木はどこか俺を試しているような気がしてくる。
と、俺が身構えると同時に背後で轟音が聞こえた。
今背後では遠坂とキャスターが戦っているはず。
一瞬でも思考を逸らした俺が馬鹿だった。次の瞬間、葛木は俺の目の前まで来ており、咄嗟にガードしたものの奴の拳は俺に入った。俺は壁まで吹き飛ばされ、壁を大きく凹ませる。
人間が出せる威力じゃない。
ゴホゴホと咳き込むと、同時に口から赤い液体が出てくる。これは内臓がやられてるかもしれないな。
今日初めてのダメージらしいダメージの筈なのに、俺は中々立ち上がれずにいた。投影しようにも、魔力が尽きかけ弱々しい剣しか投影が出来ない。
クソ。ごめん遠坂。
キャスターの方へ向かった葛木を睨みながら、俺は今回の作戦を思い出した。
『私はキャスターを、やる』
『じゃあ俺は葛木だな』
細かいところは違うかもしれないが、これは俺が選んだ戦いだ。
なら、勝手に諦めることはできない。
なけなしの魔力で投影した剣を握りしめ、なんとか立ち上がる。
キャスターを守るように立っている葛木を見ながら、どうやれば葛木を止めることが出来るのかを考える。
この剣を飛ばすことができれば。
今の俺には、この剣を葛木まで投げる余力はない。たった一発しか食らってないはずなのに情けない話だ。
「勝機を逃したな。4発打って殺しきれなかったお前の未熟だ。キャスター。傷を回復しろ。それまでは私が持ち堪える」
「ええ、ありがとうございます。マスター」
だが、何とかしなければ。打てる手を行うべく、剣を構えると、何処かから声が聞こえた。
「惜しいな。この状況がもう数分前に起こっていれば貴様らの勝ちだったのに」
そして
「
「
無数の剣が葛木へと襲いかかった。