Fate/Corruption Justic 作:らららい
「あら、やはり来たのね。ここに近づかない限り命を取るつもりはなかったのだけれど」
教会に入ってきた私達を見るや否やキャスターはそう言った。
相変わらず気に食わない女。
「ええ、今回こそ私のアーチャーを返してもらうわよ」
「今は貴女のアーチャーではなく、私のアーチャーなのだけれど」
「〜ッ!!!」
いけないいけない。ここで激昂してしまったら色々と終わるわ。
遠坂たるもの如何なる時でも優雅たれ。優雅たれ。
「まあそうね。確かに今は貴女のアーチャーだわ。でも、アーチャー自身色々と嫌なんじゃない?誰とは言わないけど服のセンスがアレな上に性格まで最悪なマスターと一緒にいるなんて、ねぇ?」
「そうね。赤い変な服を来ていて性格までそのダサい服装と同レベルの貴女と一緒になんか居たくないと思うわ」
〜ッ!!!ダメ、ダメよ遠坂凛。
遠坂たるもの常に優雅たれ。優雅たれ。
「実際そうよね?だってアーチャー、避けようと思えば私の
…………………
「ッ!もう、アッタマきた!衛宮君!葛木をお願い!私はこの性悪女狐をヤるわ!」
「お、おう。なあ、遠坂」
なによ!
「一応言っとくけど、冷静にな」
「分かってるわよ!あくまでも冷静かつ優雅にあいつを倒してやるわ!」
私はキャスターを正面に構え、宝石を取り出す。
「
私が放った魔術はキャスターの魔術によって阻まれた。
キャスターは即座に反撃してくる。キャスターの魔法陣から放たれる光線を、こちらも魔術で防ぐ。
「
キラキラと輝きながら、私の魔術は砕けていく。が、確かに防いだ。
「欲を言えば今ので攻撃もしたかったな」
「それは欲張り過ぎじゃない?私の魔術を防げただけで誇っていいと思うわ」
そして、誇ったまま殺してあげる、と再び光線を出した。
「
再び光線を防ぐ。それを見たキャスターは少し驚いた表情をして
「驚いた。貴女才能があるのね。なおさら残念。才能のある若者を殺さなきゃいけないなんて」
「よくもそう思ってないことがスラスラと出てくるもんね」
キャスターはフフフと笑い空を飛んだ。私は次々と宝石を使ったが、その全てが避けられるか防がれた。
このままじゃまずい。
残る宝石は後6個。本来ならもっと余裕があったはずだけど、初めに使い過ぎた。
次があるのならこの反省を生かしたいのだけれど、次あるかなぁこれ。
とりあえず、次のが効かなかったら奥の手しか無くなる。
アレは魔術師相手なら確実に効くけど、そのためには近づかなければならない。
「クソッ!
Der
現段階での私の全力全財産。これが効かなければ何百の宝石を使ったって……
「惜しかったわねそして今度こそ誇りなさい。貴女はこの私に魔術戦をさせたのですもの」
キャスターは飛行の魔術を解き地上に降りてくる。そして近づいてきて
「そろそろお終いにしましょう」
来た。
「
私は強化した
反撃を予想していなかったキャスターは、大した受け身もとらずにもろに受ける。
「グッ」
「ハッ!最近の魔術師はね!それぞれ護身術くらい持ってるの!はるか古代の魔術師は知りもしないでしょうけどね!!」
2発目を叩き込む。先程の攻撃同様受け身一つとらないのは、肉弾戦が苦手、もしくはやったことがないのかも知れない。
「ここの教会にアイツが居ないってことはそういう事だった分かってんのよ」
3発目
「確かに私はアイツが嫌いだし憎んですらいるわ。でもね」
4発目。確かに入った。次で仕留めるべく力と魔力を集める。
「それでもっ!アイツは私の兄弟子なの!兄弟子の仇、とらせてもらうわ!」
5発目は、キャスターに届くか否かのところで腕を掴まれた。
キャスターにではなく、葛木に。
葛木の はそのまま私を投げ飛ばした。
「勝機を逃したな。4発打って殺しきれなかったお前の未熟だ。キャスター。傷を回復しろ。それまでは私が持ち堪える」
「ええ、ありがとうございます。マスター」
クソッ!衛宮君はどうしたのよ!と彼の方を見てみると、壁にめり込んでいる姿が。
あちゃー限界だったか。
どうしよう。絶対絶命とはこのことね。キャスターは全回復。衛宮君を一方的にやっつけれる葛木の参戦。衛宮君の敗退。
あーあ。こんなところで終わるなら……………
その時、何処かから声が聞こえた。
「惜しいな。この状況がもう数分前に起こっていれば貴様らの勝ちだったのに」
私がその声の主を見るとそこには
「
赤い外套のアーチャーの姿が。そして、アーチャーが何処かで聞いた事のあるフレーズを唱えると
「
無数の剣が葛木へと襲いかかった。