Fate/Corruption Justic 作:らららい
正直なところ、自分の目を疑っております。
この小説を始めた頃は、目指せお気に入り登録者数50件!と思って書いていたので。
これからも、応援よろしくお願いします!
俺が家に入ると、桜が朝ごはんを作っていた。
「いつも悪いな、桜」
「いえ、大丈夫ですよ。先輩」
桜は、にこっと笑って答えた。俺はそんな笑顔を見ながら食卓に着き
「そういえば、美綴は大丈夫だったか?」
桜は少し考えるそぶりをし見せた後、微笑みながら答えた。
「ええ。弓道場にいた人たち全員が倒れちゃったんですけど、美綴先輩が看病してくれたんですよ。おかげで助かりました」
朝ごはんが出来たようで、桜が朝ごはんを持って来てくれた。若干質問と答えがあっていないような気もするが、大丈夫だったのだろうと安心する。そんな俺を見たからかは分からないが、机を挟んで向かい側に座っていたフェムトは、飲んでいたお茶を置いて
「シロウはそのミツヅリという人間が好きなのかい?」
爆弾を投下していった。台所の方から桜が皿を落とす音が聞こえる。桜が皿を落とすなんて、珍しい事もあるのだな。と現実逃避をしたのだが、フェムトはそれを許さずにニヤニヤしながら追撃をしてくる。
「で、どうなんだい?シロウ?」
顔が赤くなっていく。正直なところ、よく分からない。美綴のことはいい奴だと思っている。でも、これが恋という感情なのかどうかは分からない。俺は、逃げるように朝ご飯を胃袋の中に流し込み、身支度を整え学校に行った。
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学校に着いた時間はかなり早かった。最近やけに登校時間が早い気がする。俺が学校に到着するのと、一成が登校してきたのが丁度同じだったので、互いに驚いた。
「どうした衛宮。ここ最近朝が早いのだな」
「一成も、毎日こんなに早いのか?」
別に毎日では無い。ここ最近生徒会の仕事が立て込んでいてな。と一成は言う。まあ、俺もここ最近色々立て込んでるから互いに頑張ろうぜ。と俺は返す。
別にこれといって特別な会話では無い。たとえ聖杯戦争が始まったとしても、日常が変わるわけではないのだ。それに少しほっとしながら、俺は校舎に入って行った。
校舎に入ると遠坂がいた、なんて展開は無く、誰も居なかった。早く来すぎたからなのだろうか。外が明るいのに誰も居ない校舎というものを初めて見た。
生徒会室に向かう一成と別れ、俺は自分の教室に向かう。その道中で自然と美綴の事が頭に浮かび上がって来る。朝フェムトが言っていた事が原因だろうが、俺は美綴という人間をもう一度考え直した。
美綴綾子。弓道部主将にして様々な武道を極めた人物。高校の部活で弓道部を選んだのは今までやった事がなかったかららしい。何かと男勝りだが、時々年相応の少女のような一面が出て来る。
俺が知っているのはこれくらいだ。ああ、あと薙刀が一番得意とか言っていたな。
さて、いつのまにか教室に着いていたわけだが、どうしよう。特にやることも無く、本もない。仕方ないので眠ることにした。
「衛宮ー。起きろー。遠坂が呼んでるぞ」
顔を上げると、美綴の顔があった。どうやら美綴が起こしてくれたみたいだ。俺は一度背伸びをして、美綴に感謝を伝える。
「ありがとな美綴」
「いや、いいってことよ。それより、遠坂がよんでたぞ」
目をこすりながら廊下に向かう。夢を見た。どんな夢かはあまりよく覚えていないが、何となく金色の剣があった気がする。でも、他のことはまるで霧でもかかっているかのように思い出す事ができない。
何とかして思い出そうと唸っていると、遠坂から声をかけられた。そちらを向くと、
「衛宮くん?綾子からの伝言伝わってなかったかしら?」
「ああ、悪い」
遠坂は俺を廊下に呼び出し、そのままどこかに引っ張っていった。
屋上についた。授業が始まる前だってのに、一体どうしたんだ。
怪訝そうに眺めていると、遠坂は自分の右手をこちらに見せて……違和感がある。その原因にはすぐに気づいた。令呪が無いのだ。
「遠坂。令呪はどうした?」
「奪われたわ。あのキャスターに。アーチャーごとね」
奪われた?アーチャーを?そんなことが可能なのか。
「奪われたってなんでさ」
遠坂は、顔を歪めながら
「キャスターの宝具よ。あいつの宝具のせいで私のアーチャーが盗まれたのよ!」
そしてそのままの勢いで
「というわけで衛宮君。今日の放課後龍洞寺に行くわよ」
「ちょっと待て。今龍洞寺って言ったか?」
「ええ、言ったけど、何か?」
何を聞きたいの?とでも言わんばかりの顔と声色で言ってきた。
「あそこには一成と葛木も住んでるんだぞ!?なのになんでまた」
「知らないわ。でも、多分洗脳でもされてるんじゃない?」
「なっ!」
俺が何かを言う前に、遠坂は校舎内へと向かった。そして、一度こちらを振り向いて
「どうでもいいかもしれないけど、そろそろ
遠坂が校舎の中に消えたのと同時に、チャイムが鳴った。
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今日は、学校では特にこれと言った出来事は起こらなかった。
連日昨日のような騒動があっては困ると思っていたので、安心していたのだが、そんな中でも常に胸の中には懸念があったのだ。それは、遠坂のアーチャーを奪ったキャスター、そして葛木と一成のこと。
遠坂は二人はキャスターに洗脳でもされているのではないか、と言っていたが、俺にはどうもそう思えなかった。
葛木はどうか知らないが、少なくとも一成は違うだろう。
今までと雰囲気は違わないし、それに最近は結構忙しいらしいから。
家に着くと、フェムトと遠坂が出迎えてくれた。
「やあ、遅いじゃないか、シロウ。この赤い人は30分前には来てたよ」
どうやって来たんだよ。30分前って学校が終わったばっかりくらいの時だぞ。
「衛宮君!今から出撃するわよ!」
今から、だと暗くになる前に龍洞寺につくな。
「遠坂、それだと夜前に龍洞寺につくぞ。基本戦いって夜にするんだろ?」
「そこのところは問題ないわ。ここにくる前に人除けの結界張っといたから」
本当にどうやってここまで来たんだろう。
「じゃあ、今から行くわよ!!あの女狐に痛い目見せてやるんだから!」
遠坂が勢いよく外に飛び出して行ったのを頑張って追いかけた。
俺とフェムトと遠坂は、龍洞寺の階段の前で立ち止まっていた。
いざ踏み込むとなると少し怖気付いてしまうのは、仕方がないことだろう。
「———。よし!」
遠坂が、一歩踏み出す。そしてそのまま進んで行った。俺とフェムトも、それに続く。
………そういえば、今日はフェムトが来てるな。
「ああ、今日はちょっと実力が心もとないからね。シロウが死なないようについて来たんだよ」
何も言っていないのに、フェムトは答えた。顔にでも出てたかな?
しばらく進んだ後の山門前、一人の着物を着た男が立っていた。
「サーヴァント、アサシン。佐々木小次郎」
「っ!!真名を名乗った!?」
アサシンは、階段を一段ずつ降りながら
「何、この身は真の佐々木小次郎にあらず。ただ、かの剣豪の
そして、踊り場のようなところまで降りてくると
「さて、貴様達を通してやりたい気持ちは山々なのだが、あの女狐が山門を守れとうるさくてな。ここで足止めさせてもらおう」
剣を抜いた。全長3mは在ろうその剣をアサシンは構えると、一言。
「誰が戦う。全員でかかってきても、いや、そこのセイバーの相手は一対一で頼みたいものだな」
「君の相手ならシロウがするよ」
「はぁ!?」
何を言っているんだこいつは。
「これも修行のうちだよ、シロウ」
スパルタすぎる。アサシンの相手をしたら普通に死ぬだろうに。
「なるほど貴様が相手か。なに、臆することはない。共に全力で戦おうではないか」
いつのまにかフェムトと遠坂は上に行っていた。これはやるしかないのか。
「ッく!!!衛宮流投影術一式
「佐々木小次郎、参る」
さて、衛宮君の足止めもいつまで持つか分からないし、とっととアーチャーを取り返して助けに行こう。
と思っていたのに………
「なんでアンタがキャスター守ってるのよ!!!」
肝心のアーチャーが敵対していてはどうしようもないだろう。
それに、セイバーもセイバーだ。
全く働かない。さっきからキャスターをチラチラ見ては、ニヤニヤしている。
一体何をしに来たのか。
「戦闘中によそ見とは余裕だな、凛」
矢がいくつも降ってくる。
魔術を使って何とか防いげたのでいいのだが
「今本気で殺そうとしたわよね!!!」
「令呪で命令されているのでな、イヤイヤやっている、と言ったかんじだ」
それでもムカつく。
本当、何でセイバーは動かないんだろう。何か目的があるのか、無いのならキャスターを倒してほしいものだ。
それに葛木。アイツ洗脳も何も受けてないのに何でキャスターと一緒にいるんだか。
「そーだ!」
セイバーが手をポンとついて言った。
嫌な予感しかしない。
「ほい」
と言い、セイバーは葛木に向かって何かを放つ。
当然キャスターは反応して防ごうとしたが、なぜかセイバーの放ったものはキャスターの魔術をすり抜けて行った。
葛木も避けようとしたが、セイバーの放ったものは葛木を追尾。
結果、葛木に当たった。
「ぐ!!!」
当たった途端に効果が現れた。
葛木の体に一気に紋章が広がったのだ。
キャスターはそれを解こうとしたが
「なっ!!!私の魔術が通じない!?」
それをいうや否や、ローブの中から宝具を取り出し、葛木に向かって突き刺した。しようとした。が、それは届かなかった。なぜなら
「おっと、それは僕が受けて見たいんだ」
フェムトがキャスターと葛木の間に入り、キャスターのナイフをその身で受けたのだ。
瞬間、フェムトを中心に赤い光が走った。そしてその光はキャスターの右手に集まり、
「嘘……」
令呪となった。
これは……
「なっ!!!、いや、まあ良いわ。何はともあれセイバーも手に入れたのですもの。いや、それよりも、総一郎様!!!」
キャスターは、ナイフを葛木に突き刺した。次の瞬間、葛木の体に走っていた紋章が消える。
なるほど、あれは解呪にも使えるのか……じゃなくて!?
「セイバー!?」
「なんだい?赤いマスター」
セイバーは、何も問題が無いとでも言うように答えた。
「アンタ……分かっててアレ受けたの!?」
「そうだよ?どんなものか体験して見たくてねぇ。ああ、心配しなくても良いよ。どうせこんなのすぐに破れるし」
キャスターはハッと笑い。
「そんなに強がっても虚しいだけよ、セイバー」
右手を掲げ
「その女と下にいる坊やを殺しなさい、セイバー」
「え、やだけど」
……学校で衛宮君の呼び出しも無視してたし、令呪とか効かないのかなぁ、とは思ってた。
だけど、キャスターの命令まで無視できるとは何事か!?
本当、何者なのだろうか、このセイバーは。
だがキャスターはそんな気も知れず
「もう一度言うわ、その女と下にいる坊やを殺しなさいセイバー」
令呪を使った。そんな彼女に対し、セイバーは。
「おおー!!!令呪ってすごいね。今なら1割くらい本気を出してもこの街が壊れなさそうだよ。じゃあ、僕は下に行ってシロウ助けてくるね。そろそろ限界っぽいし」
と言い、山門へと行ってしまった。
「……何者なのよ、あのセイバーは」
キャスターは、私がいるのも忘れ、ポツンと呟いた。そんな彼女に私は
「さあ?私も、衛宮君ですら分かってないと思うわ。本当、何から何まで規格外・・・ハァ」
マズい。マズいマズいマズいマズいマズい。
だんだんとアサシンの攻撃が激しくなって来ている。
初めこそ俺でも対処できるレベルだったのだが、今は致命傷を避けるので精一杯だ。
それも、そろそろ限界だ。いくつもの傷がつき、血が垂れ、正直剣を持っているだけで辛い。
だが、防がないと死ぬ。死んでしまう。
「HAHAHAHA!!!」
陽気な笑い声と共に、そいつはアサシンを弾き飛ばした。
ギリギリ俺が死ぬ間際辺りだった。本当、ギリギリだった。
「いやぁ、シロウ。ボロボロだねぇ。何か吸収はできたかい?」
そいつは、フェムトはいつも通り聞いてくる。
「正直なところ、防ぐので精一杯だったよ」
「謙遜するな。貴様の剣技はその歳にしてはなかなかのものだ。生きている時代さえ違えば、将来有望ともてはやされたかもな」
嬉しいことを言ってくれる。まさかサーヴァントに褒められるとはな。
「だろぉ。僕のマスターは本当面白いからねぇ」
二人は、軽口を叩きながらも、向かい合う。そして、
「フッ!!」
先に動いたのはアサシンだった。間に合えないほどのスピードでフェムトに近づき
「ッ!!!」
下がった。
「へー。今ので仕掛けてこないって、なかなかやるじゃ無いか」
「並みの武人ならば今の場面で仕掛けることはせんだろうよ。セイバー」
アサシンは、次は動かずに刀を構える。
「どうやら貴様には初めから必殺でなければいけないらしい」
身をかがめ。
「『秘剣・燕返し』」
アサシンが、一瞬3人になったように見えた。
3人のアサシンがフェムトに向かって斬りかかり、吹き飛ばされたかのように。
アサシンは、一気に階段から脇道まで吹き飛び、そしてそのままかなりの距離を木を破壊しながら進んだ。
後に残ったのは、右手を少し突き出しているフェムトだけ。
「何やったんだ?フェムト」
そう聞くと、フェムトはいつもより楽しげに
「デコピンだよ、シロウ。1割くらい本気を出したね」
一割のデコピンであのアサシンをあそこまで吹き飛ばすとは・・・・・・
改めて思う。フェムトはすごく強い。
「さて、シロウ。赤いマスター拾って帰るよー。そろそろお腹空いてきた」
そしてすごくマイペースだ。
「分かった。遠坂はアーチャー取り戻せたのか?」
「いや?全然」
すごく、マイペースなやつだ。
「何で僕があんなのに協力しなくちゃいけないんだ。ボカァ今回はシロウのサーヴァントなんだ。なんで他のマスターに協力しなくちゃいけない」
まあ、気持ちは分からなくも無いけど……
「とりあえず、帰るよシロウ」
フェムトは上に飛ぶなり、すぐに遠坂を連れて帰ってきた。
キャスターが俺たちに向かって何か言ってきたが、俺たちはそれがなんて言っているか判断できなかった。
なぜって?
フェムトが魔術使って俺たちを家に届けたからだ。
何はともあれ、遠坂のアーチャー奪還計画は失敗に終わった。
結果としては、フェムトを満足させれたことくらいで、他は何にもしていない。
何のために戦ったのか、と肩を落としていると、遠坂が
「セイバー、アンタ今マスター誰?」
「ん?ああ」
フェムトは、一度指をパチンと鳴らした。
すると、俺の右手に令呪があらわれた。
……今まで無かったんだな、きづかなかった。
………なんだか少し頭がいたいな。
「僕のマスターはシロウ一人だけだよ」
視界がぐらつく。
目も霞む。なんだか体も重い。
「〜〜〜!!!」
遠坂が何か言っているのが聞こえる。内容は分からないが。
次の瞬間、床が俺のほおに当たった。
どうやら俺は倒れたらしい。
とりあえず、ああ、大丈夫だよ遠坂。そう言おうとしたが、口が動かない。
結局俺は、そのまま意識を手放してしまった。
小次郎の性格と口調が分からない!!!
あと、展開が早いのどうにかなりませんかね?