ハイスクールD×555   作:白尾芯

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久し振りの投稿。
この話書くのに一年以上かかるってマ?
と言ってもリアルが忙しいんだよなぁ。
ついでに、話の構想はできてるのに、書こうって言う気持ちが全然起きなくって、何て言ったら良いんでしょう。燃料が足りない?料理で例えると、あれ作ろうこれ作ろうって思ってるのに、肝心の火を起こすガスが出ない、みたいな感じですね。
…言い訳ですね。すみません。
ではどうぞ。


冥界からの帰還

小猫とギャスパーの部屋を出て、俺は次の部屋へと向かった。その次の部屋というのは匙の部屋だ。理由としてはアイツが兵藤に負けてしまっていたからである。

別に怒っているわっけではないが、アイツ自身が自分を責めているのではないかと心配なのだ。

そう思いながらシトリー眷属のいる階まで来た。そしてそのまま匙の部屋に近づく。と同時にあの二人、変態ジジイ(オーディン)変態総督(アザゼル)が居ないかを確認してから、部屋の扉を開けた。

 

「よう、匙。無事に回復したみたいだな」

 

「よ、よう乾…」

 

声をかけると匙は妙によそよそしく返事をした。どうしたんだ?

 

「あの、乾!すまねぇ!」

 

「急になんだ」

 

すると突然、俺に向かって匙が謝りだした。何で急に謝りだしたんだこいつは。

 

「せっかくオーフィスさんに修行を付けてもらったのにあんな無様な姿を見せちまった!本当にすまねぇ、乾!」

 

……そんな事か。

 

「謝るならオーフィスに直接謝れ。ま、あいつならそんなこと気にしないと思うけどな。それでも気が済まないなら、最新ゲーム1本か菓子でも買ってやれ。それだけで十分だ。あと、お前の戦い見させてもらったけど…」

 

「ああ…。だらしなかっただろ。なんせ、命まで削ったのに、兵藤に勝てずにリタイアしちまったし、会長を勝たせることが出来なかったんだからな…」

 

「何言ってんだ。だらしなくも、無様でもなかったぞ」

 

「え?」

 

俺がそう言うと、匙は驚いた表情でこちらを見た。全くなんて顔だ。

 

「お前があそこまで兵藤に食いついたおかげで、引き分けに終わったんだ。お前が会長の作戦をしっかりと遂行したおかげで、グレモリーたちの裏をかくことが出来たんだ。それは十分誇っていいことなんだ。お前は勝負に勝って、試合を引き分けたんだよ」

 

俺がそう言うと、匙は、

 

「…そこは、勝負に負けて、試合に勝った。じゃないのか?俺兵藤に勝ってないし…」

 

「今回は、勝負に勝って、試合に引き分けた、で合ってるよ。なんせお前の力で兵藤の裏をかいて血を抜き取り倒したんだから。はっきり言って力で倒すよりも難しいことをしたんだよお前は。倒されてもお前の神器が消えなかったから、作戦が成功したんだからな」

 

俺からしたら倒れた後も神器を発動し続けたことに驚いたし、確りと自分の役割を果たしたのだから勝負に勝って試合に引き分けたでいいと思うのだが。

 

「そっか…会長の作戦…成功したのか…」

 

「?…ッ!お前…」

 

言葉が途切れたので疑問に思っていると匙は涙を流していた。

 

「良かった…!成功して…本当に…!」

 

それは嬉し涙だった。

 

「ああ、お前は諦めなかった。だから会長も引き分けに持ち込めた。お前が今回の試合を決めたんだ。だろ?シスコン」

 

「ああ、その通りだ」

 

俺がそう言うと病室のドアが開き、手に何かを持ったサーゼクスが入ってきた。匙は泣きながらも驚く。

と言うかシスコンを否定しろよ。

 

「少し聞かせてもらったよ。確かに彼の言うとおり、君は今回のゲームで中心に立っていた。さっきアザゼルと眼帯を付けた老人が来ただろう。その老人は今日のゲストでね、君の事を高く評価していた。近年稀に見る戦士だったと」

 

君の目の前では言っていなかったかもしれないがね、とサーゼクスは言う。

そして手に持っていた箱を匙に差し出した。

 

「かくいう私もそして恐らくだけどアザゼルも同意見でね」

 

「あの…これは?」

 

サーゼクスが箱を開けると中にはメダルが入っていた。

 

「今ゲームでもっとも輝いていた、優れた評価だった者のみに与えられるメダルだよ。今回の君の勇気溢れる…否諦めなかった精神を称えこれを授与しよう」

 

「ええッ!?」

 

渡された匙はサーゼクスが来た時よりも驚いた顔をした。涙は驚きすぎて引っ込んだようだ。

 

「そ、そんな!受け取れません!おr…私は相手の兵藤に負け、途中退場してしまいました!それなのに「匙、いや…匙元士郎」ッ!乾…」

 

その表彰を受け取るのを拒否した匙に俺は言う。

 

「その魔王はお前が相応しいと思ったからソレを授与してるんだ。ソレを拒否してどうする?その行為は自分の努力を否定してることになるんだぞ」

 

「彼の言うとおりだ匙君。私はこのゲームでの評価だけでなく、このゲーム迄に努力した君を称えているんだ。生半可な修行では今赤龍帝のイッセー君にはあそこまで戦え無かっただろう。だからこそこのメダルを受け取って欲しい。これは私達魔王とアザゼル、そしてゲストの総意だ」

 

「大人しく受け取れ、匙」

 

俺とサーゼクスがそう言うと、匙は引っ込んだ涙を再び出しながら、震える手でソレをしっかりと受け取った。

 

「は…はい…ッ!ズビッありがとう…ござい…ますっ!」

 

「うむ、これからも精進しなさい」

 

サーゼクスがそう言うと匙は涙を出しながらしっかりとサーゼクスの方を見た。

 

「ハイッ!これからも精進し、支取会長に…我が主に仕え、そして我が主の夢を支えます!どんなことがあろうとも…!」

 

「ああ。主は眷属が居なければ主の意味がないからね。こんなに良い眷属を持っているソーナくんは本当に良い眷属を見つけた」

 

それを聞いたサーザクスはそう言うと、それではと言って病室を出ていった。

サーゼクスが出ていった後も、匙は贈られた箱を確りと握っていた。

 

「さて、長居しちまったな。俺も行くか」

 

そう言ってドアに近づくとと匙が言ってきた。

 

「乾!その、ありがとうな、乾。見舞いに来てくれて」

 

「気にすんなよ。それとな俺もお前の事は気に入ってんだよ。今回のゲームお前、一番強かったぜ。じゃあな()()()。また学校でな」

 

そう言って俺は病室を出る。

 

「ああ、またな…って、今元士郎ッって!?」

 

匙がなにか言ってるが気にせず俺は廊下を歩いていった。

 

 

 

 

 

《匙side》

 

「行っちまった…」

 

あいつは今サラッと言ったが確りと俺は聞いた。今あいつは俺の名前を言った。

よく考えたら、俺はさっきずっと乾と言っていたのに全く怒った様子は無かった。

あいつは自分が認めなかったら自分の名前、名字すらも言わせないし、相手の名前を言う事もない奴だ。

流石に先生相手では(先生側が)困るので呼ばせているし、呼んではいるがそれも俺が見る限り少ない。

そんなあいつが俺の事を名前で呼んだ。

俺が名字を言っても怒らなかった。

 

「…ッ!」

 

普通に嬉しい。ホモではないが、嬉しい。

理由?あいつは赤の戦士で、今巷で有名な仮面ライダーで、俺よりも上の実力の持ち主。

少なからず尊敬はしてたし、赤の戦士には憧れもあった。と言うか今もある。

そんな格上の存在に認められた。これが嬉しくないわけがない。

 

「そっか、俺あいつに認められたんだな」

 

そう言ってサーゼクス様に授与された箱を見る

正直、サーゼクス様にこれを授与された時と同じ位、嬉しい。

 

そう思って俺は横になり、考える。

俺は会長が好きだ。だからこそ今さっきサーゼクス様に支取会長の夢を支えると言った。

でも…。

 

「でも、会長は乾が好きなんだろうな」

 

そう、会長は乾の事が好きなんだろう。会長も赤の戦士のファンだし、乾には会長だけでなく生徒会の助けになっている。そんな奴を好きにならない筈がない。

会長は自分の気持ちに気付いてないけど、俺が分かってるんだ。恐らく仁村や花戒、いや、全員気付いてると思う。よく仮面ライダーの特集も欠かさず見ていたし、会合の時、乾と会長の二人は本当にお似合いだった。

極めつけは、会長が乾を見るときの目だ。俺に向けている時の目とは明らかに違う目だった。

 

そう思った瞬間、散々泣いたにも関わらずまた涙が出てきた。

 

「…これが失恋って奴かな」

 

まだ告白してないけどな。

でも…

 

「あいつなら…乾なら会長を任せられる」

 

他の男に盗られるよりも、乾に盗られるほうがまだ納得できる。

俺はまだ弱い。だからこそ、

 

「会長の事、頼んだぞ。乾」

 

俺が強くなるまで会長を守ってくれ。俺も強くなって会長の眷属として会長を守るからよ。

 

そう思って涙を拭った。

 

《匙side out》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《第三者視点》

 

冥界を走る列車内。そこでは一誠が額に汗を滴し、頭を抱えながらシャーペンを走らせていた。

 

「うわぁぁぁ!宿題やってなかったぁぁぁ!」

 

一誠はそう言いながら、ペンを走らせる。それを苦笑いしながら見る木場と呆れた表情で見る蓮の姿があった。

 

「お前らはやんなくて良いのかよぉぉぉ!」

 

「僕は夏休み始まった4、5日で全部終わらせたから」

 

「俺は夏休み始まる前に終わらせてる。小猫とギャスパーの宿題見てやらなきゃいけなかったしな」

 

「マジかよ!と言うか俺にも教えてくれよ!」

 

「断る。自業自得だ」

 

「チックショォォォォ!!」

 

そう言うと蓮は考え事を始める。考えているのは今回襲ってきた、リゼヴィムと木場勇治に教えてもらった魔方陣の事だ。

 

~回想~

 

『あのオルフェノク達のルートを調べていたら、こんなものが見つかった』

 

『これは…魔方陣?』

 

そう蓮が聞くと勇治は頷く。

 

魔方陣(これは)転送の魔方陣でね。魔王様にも確認したから間違いないよ。で、恐らくここからあのオルフェノク達は送られてきた』

 

『つまり……』

『ああ、ここに術者がいたのは間違いないと思う。たぶん犯人は…』

 

『『禍の団の一員』』

 

二人で同じ答えを言う。

 

『下端か幹部かは分からないけどね』

 

『少なくともその組織が絡んでることは間違いないですね』

 

『ああ。だから僕は戻り次第調査するつもりだ』

 

『分かりました。此方も細心の注意をはらっておきます。駒王にも何回か来てますからね』

 

『すまない。君には苦労を掛けるね』

 

『大丈夫ですよ。木場さんも気を付けてください』

 

『分かってるよ乾くん』

 

 

~回想終了~

 

そんなことを思いながら蓮が外を見ていると、

 

[まもなく駒王町~駒王町~]

 

と車内音声が入り列車のスピードが落ちて、停車した。

駒王町に着いたのだ。

 

蓮達が列車から降りると、一人の男が、

 

「やっと見つけた」

 

と言って駆け寄ってくる。

そして、アーシアの方に近づき、こう切り出した。

 

「アーシア、久しぶりだね」

 

「えっと…貴方は確か会合の時にいた…?」

 

「覚えていないかい?この傷を」

 

そう言うと男は自分の胸元を見せた。

 

「その傷…!」

 

「あの時君に救われた男だ。アーシア、僕の妻になって欲しい」

 

その男、ディオドラ・アスタロトはそう言った。

因みに蓮はその光景を見て、また厄介事かと思ったと同時に、

 

「(こいつの目…この前より濁ってるな。こいつは一体…?)」

 

と思っていた。




長かった。やっと夏休み編が終わった。
あ、それと最近新しい小説の構想が出来てまして、書けるかどうか分からないですが、こんなクロスオーバーですね。

ゴブリンスレイヤー×モードレッド(FGOとアポの記憶所持)のクロスオーバー?作品(GL、百合要素あり)

って言う感じの小説ですね。作者はモードレッドが好きで、こう言う作品を考えてたりしてます。ただ、この小説書いてるのに、そっちまで手出したら、ただでさえ更新が遅いのにもっと遅くなりそうな気しかしないので、申し訳ないですが、書きません。
(気が変わるかも知れませんが…)

なので期待している人がいたら、すみません。

じゃあ書くなって?その通りでございます。
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