Sword Art Online For Dark Souls   作:心折れた男

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しゅごい...UA1万にお気に入り200が目の前...ほおずきちゃんに頭破裂させられるんじゃ〜

取り乱しました、作者です。

妖王オスロエスさんの没ボイスで、思わずリアル『キヒイイイイイ』を上げてしまいました。

なんだあの狂気じみた設定は、明らかに食って腹の中じゃない...こんなの絶対おかしいよ、どう見てもブラッドボーン世界だよ...(おめめぐるぐる)



さて、ほのぼのを求めている閲覧者様の為(自分の為)に今日は、ブラックな部分を切り離した閑話を図りました。

良からぬほのぼのをはじめようじゃないか!




【一休み...】





『火(想い)継ぎ』

 

 

 

キリトの『真実』が暴かれたあの一件は幕を下ろした。

 

幸いだったことは、彼の過去を聞いた二人は口が固く、『良い』人間であったからだろうか。

 

結局告げられた後も、友人関係になんの支障もはいることはなく。

 

最近の『いつも通り』に、三人は新たな一日を過ごしている。

 

 

 

 

その中でも、『人』として生まれ変わったとも言えるシンダーその人に、この日もフォーカスを当ててみよう。

 

 

 

天気は晴天、ある層の洋風な街並み、その中でも質素でこじんまりとした一つの店に彼は居た。

 

その中の大きさも勿論小さく、客が座れる席はたった三つ程度。

 

しかし、木製のものが基本だったりと昔懐かしい香りが漂う、不思議と懐古の心を呼び起こす不思議な場所。

 

 

 

 

「...ああ...生きているとは素晴らしいことだ」

 

 

 

そんな場所で、彼が行なっていることは...『食事』。

 

どうも、元々この世界に送られてから食事の経験があまりなく割ととっていたらしいのだが、前述の件で、ある閃光の料理を貪った時、この行為の素晴らしさに目覚めてしまったらしいのだ。

 

 

目の前にある、シンプルなミートソースパスタを食みながら溢れてくる食への感謝、そして今この時を謳歌できる幸せ。

 

 

 

「...もし、鎧の人...そんなに何か苦労したのかい?」

 

 

 

こんな風に、店を盛る料理人とも話せることが、小さな店の良い点の一つでもある。

 

この料理人はいわゆる『NPC』ではない正真正銘の人らしく、彼が作るパスタの全てが一流。

 

 

 

麺の歯ごたえ、舌触り、そして本来が持つ麺の味が。

 

どんな味わいに仕立て上げられても突出して煌めくことなく、全体的な味の良さを引き立て、食した人の胃袋を掴むのだ。

 

 

 

「いや、店主の作る料理があまりにも旨くてな...確かに苦労もしたが、ここで食べられるだけでその甲斐があったというものだよ」

 

「はは、嬉しいことを言ってくれるな」

 

 

 

知る人のみぞ知る名店として、一部の人に知られるこの店舗は本当に通でもなければ知っている場所ではない。

 

値も手頃、そして味も最高質のパスタ専門店。

 

やけくそとばかりに舞い込む【青の騎士】宛の依頼に辟易しながらも、しっかり一人一人こなしていた最中、そのほんの一部からこの場所のことを聞いたのだ。

 

 

 

そして行ってみれば、この魅了。

 

何十、何百、何千、何万、何億。

 

そんなソウルですら放り捨ててでも食べたくなるこの幸福。

 

 

 

 

そこまで自身の何かを喜ばせるものを前にして、彼の瞼の裏には、かつての地獄で見出した光が渦巻いていた。

 

 

 

 

——こんな食べ物を、一緒に卓を囲んで食べてみたかったよ。

 

我が友太陽の騎士ソラール、カタリナ騎士ジークバルド。

 

不死の『偽りの』使命など関係なく、ただ一人の人間として、友として居たかった。

 

 

 

そして、私の二人の師であるクラーナとカルラ、私自身の味方でいてくれた者達。

 

彼等とも、永く友として...

 

 

 

 

 

 

『お前、【裏切る】んだろ?』

 

『お前だけにしかできない選択なら、勝手にすりゃ良いさ』

 

『まぁ、無理矢理俺に【竜】を押し付けやがったお前がどんな選択をしても、俺は受け入れてやるよ』

 

『それが敗者の役割ってもんだろ...なんだ、そんな顔をするなよ、勝者さんよ』

 

『...ハッハッハッ...』

 

 

 

 

 

『あの事』を根に持っているのか、少々不貞腐れた感じに、しかし背中を1人の友として押してくれたホークウッド。

 

 

 

 

『よう、今日もまた武器を鍛えに来たのかい?』

 

『...そうか、最期の、か』

 

『あんたはずっと戦って来たんだろう?アノール・ロンドの『あいつ』が生きていた頃からさ...俺はあんたの言ったことを信じてるぜ』

 

『俺は鍛える事しか出来ねぇからな...あんたが絶対に終えられるよう武器を鍛えてやる事しか、な』

 

『じゃあ...絶対に無事でいろよ、じゃないと俺が鍛えた武器達も、ここであんたの選択を待ってる奴らの気持ちも無駄になるからな』

 

 

 

 

最後の最後まで、私の武器達を、神造の領域に達するまで鍛え上げてくれたアンドレイ。

 

 

 

 

『なぁ...あんた、ロスリック城へ儂を行かせなかった理由は、儂を気遣ってのことじゃないのか?』

 

『これでも盗人として名の知れたもんだ、なんとなく感じはしてたさ』

 

『...もしかすると、あんたの言っていた『繰り返し』ってのも強ち間違いじゃないのかも、なんてな』

 

『...無事でいてくれよ、あんた』

 

『儂が五体満足なのに、あんたがおっちんじまったら協力者としての、儂の面子が立たんからな』

 

『前に渡したあの女への指輪が、儂が集めて来た盗品の数々が...あんたを守ってくれると信じてるよ...イヒヒ』

 

 

 

 

『ロスリックで起こる惨劇』を知っていたが為に引き止め、残念そうではあったが従い、最後まで見送ってくれたグレイラット。

 

 

 

 

『英雄様...私が英雄様にお聞かせした物語は、貴方のお役に立ちましたか?』

 

『そうですか...良かったです』

 

『火守女の一人としても、英雄様に仕えられて、私は本当に幸せでした』

 

『英雄様がどんな選択をしようと、私はもう、かつて暗闇で私を蝕んだ虫などにも負けはしません』

 

『...英雄様、ここに帰って来られることはなけれど、貴方の偉大な使命の成功を、ここでずっと祈っております』

 

 

 

 

イーゴンから託され、彼女が願っていた火防女へ辿り着き、夢を叶えてなお私に仕えてくれたイリーナ。

 

 

 

 

『...まったく、最後の最後でようやく、か』

 

『お前はすごい男だよ、あれだけの魔術を全て修め、その上で俺も知らない呪術や奇跡さえも、世にあるもの全てではないかというほども学んじまった...』

 

『...デタラメな男だ、お前のような奴が竜の学院にいたら酷く疎まれるだけじゃあすまないだろうな』

 

『...お前には感謝してる、学院の真似事も...まぁなんだ、楽しかったぜ』

 

『俺がお前に伝えた、その魔術の数々が、お前の力になってくれるだろうよ...選択をするその時もな』

 

『さぁもう行け...なぁ、無事でいろよ』

 

 

 

 

 

ぶっきらぼうで、いつも教えてくれる最中に竜の二相を出そうとするのは勘弁願いたかったが、それでもただの火の無い灰に、自身の知る魔術の術を施してくれたオーベック。

 

 

 

 

 

 

 

『私は貴方の火防女』

 

『貴方の望む全てに従います』

 

 

 

『しかし、今から私がいう言葉は、火防女ではなく、【私】の言葉として...お聞きになっていただけませんか?』

 

 

 

 

『貴方が全てを裏切ろうとも、【私】は貴方と共に...暗闇の中、王たちが継いだ、『新たな』残り火が宿るその日まで、そしてそれからも居ることを願っています』

 

『貴方と片時も共に、それが【私】の意思...それを恐れるならば、今、ここで私を殺してください』

 

『...微かな光を齎す瞳よりも、惹かれるものが火防女としての私を裏切るでしょう』

 

 

 

 

『...これから先、もし貴方の心が変わったら、貴方の手で【私】を殺してください』

 

『でなければ...きっと、【私】は裏切るでしょう...貴方以外の全てを、火防女としての私の一切、瞳がもたらす禁忌の光さえも棄てて』

 

 

 

『無事に...その【終わり】の時を【私】はずっと待っています...貴方が、ロードランの古き神達を殺し、はじまりの種火を看取るその時まで...』

 

 

 

 

 

...最後まで私を想ってくれていたのに、結局はこの形で裏切ってしまった火防女。

 

 

 

 

 

彼等に、今の腑抜けた私を見られれば、どんな反応をされるだろうか。

 

 

 

彼等との対談を思い出すだけでも、少しだけ微笑みが漏れる。

 

ずっと友として、師としていてくれた皆のことをどうして忘れられようか...こんな旨いものを共に食えれば...

 

 

そして、『彼女』、いや『彼女達』の想いを受け入れず、逃げた私もまた...

 

 

 

 

 

一口、一口とパスタを口に入れるだけで湧き上がる、かつての友人達への想い。

 

 

 

 

 

——あのロスリックの時、火継ぎをやめ、新たな「火」が見出された結果がこの時代なのならば、私が選択したことは間違ってなかったのだろう。

 

もし未だ不死として歩むものがいたのなら、彼等は幸せにやっていけるだろうか。

 

 

もしもだ、それで単なる禁忌しか生まなかったのならば。

 

きっと私は気が狂い、亡者、それ以下に成り下がる。

 

 

 

自身だけこの幸せを享受するなど、あまりにも憐れではないか。

 

全てから逃げようとした私だけが、その枷から逃げられただなんて、あまりにも、皮肉ではないか...

 

 

 

 

 

...しかし食器をつかむ手は止まらない。

 

食器の使い方すら忘却していた彼だが、『記憶を教授してもらえる』と判明した途端に凄まじい熟練度で食器を使い始めた姿は、前の料理人もたまげるような変貌だったのはここだけの話。

 

 

 

 

さて、楽しい時間も過ぎ去るのは早いもの。

 

傭兵紛いのお仕事でたっぷりと知らず知らずに儲けた(基本的に彼の稼ぎは高くはないが、別段食事など必要としない為か彼には空腹ステータスがなく、ほとんど使わずに少々の賃金という塵が山を成した故、たっぷりである)『コル』を使い、何十皿も呆気なく食べ終えて。

 

 

一瞬の満足をしたシンダーは、お店から立ち去り、今日も身体の内に眠る、真の『火継ぎの王』の焔の揺れるまま、気が向くまま放浪していく。

 

彼は与り知らぬことではあるが、歩き始めてから数時間程度、偶然にも辿り着く先は、48層。

 

 

 

そして...彼の知らない『鍛冶屋』へと誘う道。

 

 

惹きつけられたのは、かつて、結局渡せず拾ったままであった『種火』達が、自身の使用を求めてのものなのか。

 

それは、今を生きる人々を温かい目で見守るシンダー、その後しかわからないのだった。

 

 

 

 

 





騙して悪いが、ダクソ部分は独自解釈の塊でな。

ホークウッドニートさんは『神々のしがらみ』から逃れるために竜になりたかったのかな?と。

イリーナさんは火防女としてかつての暗闇を克服してくれたと思ってるし、オーベックおじさん...お兄さんはツンデレ、グレイラットおじちゃんは灰を気遣ってくれるいいおじちゃん。

かぼたんは一途可愛いやったー!重そうだけどそれがまたそそるぅー!



そんな感じで、かつての言葉を思い出すシンダーさんの食事回が書きたかった。


ああ、一応この時辺りできっと『あのお二人』は猛吹雪の中睦まじく青春の歩みを謳歌してるんじゃないでしょうか。

最も黒の剣士ニキは女泣かせに定評がありますから、彼にとって青春かはいざ知らず。



人食いお姉さん「女泣かせなんて悪い人!肉断ち包丁持って闇霊してやろうかしら!」

????の末裔「フン!フン!」




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