Sword Art Online For Dark Souls   作:心折れた男

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綾波ちゃんとケッコンしてホワイトグリントと名前をつけようとしたら長すぎる!だからストレイドの名をつけて可愛がる作者です。




今回ちょこっとわかりにくいところがあったらすみません。

ダクソ知ってる人しかわからないーなんてことは出来るだけやめておきたいのですが。


でも『竜狩り』おじさんとかは名前だけ言ってもわからないしなぁ...

一体一体強い癖に二体で挑んできて、一体になったら巨大化するとかもうわけわかんないよね。




【狂った闇霊 に侵入されました】





【この先、闇霊に注意しろ】







【『 』に侵入されました】

 

 

 

 

 

 

とめどなく振るわれた猛吹雪の後に残された白と蒼の山脈、その道の一つ。

 

輝かしい氷の結晶は、幾重にも並び立った剣山の如く咲き誇り、それは太陽の光を反射して、まるで純粋な水晶のように、いや、それ以上にも美しく煌く。

 

どこまでも澄んだ蒼、何にも穢されていない白だけが満ちた自然の神威の表れ。

 

そんな御大層な言い方をしても違和感を感じないほどに、この空間は完成されていた。

 

 

 

「ああ...これは...」

 

 

 

 

イルシールに慣れ、銀騎士達に氷の刃でズタズタにされたからか寒さに驚異的な耐性を持っていたシンダー。

 

恐ろしくもある自然の牙を物ともせず余裕ある心持ちだった彼は、視点を曇らせる寒さのない純度100%の光景を目にして、身体を震わせ感嘆した。

 

 

 

この世にあるまじき神々しさ。

 

心が震える、あまりに現実離れした『完成』の自然が魅せるあまりの眩しさ。

 

 

 

その上、空では生きる者達の要とも言える太陽が天を彩り、その光が氷の地を反射して更に美しさを増している。

 

そこに映り込む『仄かに焔を身体に纏った亡霊の燃え殻』の姿は、その幻想的な景色をぶち壊すかといえばそうでもない。

 

 

 

 

『この』自然は受け入れるのだ。

 

食物連鎖に甘んずる生物達を。

 

愚者であった人間も。

 

 

 

 

そして、人間から成った不死人さえも、抱擁を持って。

 

 

 

 

 

そんな大自然の太っ腹に感謝しつつ、彼はその場を謳歌する。

 

きっと何事もなく、単なる『人として』イルシールの美しい白銀世界を楽しめることがあの世で叶っていたのならば、こうして闊歩しながら、見るもの全てに感激を覚えていただろう純粋無垢な男だ。

 

 

 

 

 

——願わくば、こんな場で永遠を過ごしたいものだ。

 

 

 

 

 

老いてなお、好奇心の対象には幼い。

 

なんとも見た目に不釣り合いだが、それが『シンダー』という人間なのだから。

 

 

 

 

 

...だが、内に燃ゆる焔は、それを否定する。

 

 

 

いつしか彼の手には、穂先に広い刃を持つ得意な槍、パルチザンが握られていた。

 

 

内側に眠る『王達の焔』が彼に語ったのだ。

 

 

先程までは気付かぬほどに弱々しい内側だけの発火だったのが、今では全身から燻る薄煙と火の粉がそれを彼に告げる。

 

 

 

 

『奴等が来る、あの世界の者達が』

 

『近い、きっとお前を襲うだろう』

 

『討て、死してなお足掻け、この火が尽きぬように』

 

 

 

 

 

恐れも、驚きもしてはいない。

 

他ならぬ火継ぎを殺した自身が来たのだ、他の奴らが訪れることになんの驚きがあろうか。

 

 

故に、何度も闇霊に襲われた時のように武器を持ち。

 

当たり前のように『殺す』心構えを組み。

 

 

 

訪れる者を、自然が作る氷の刃が乱れ咲くこの場で。

 

逃げも隠れもせず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ああ...感じる、我の片割れを』

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ、だが『歪み』は許さない。

 

彼が放浪者という肩書きのみで存在することを。

 

 

『彼方からの訪問者』、それはあまりにもシンダーの予想を逸脱していた。

 

 

 

『彼』の羽ばたきで起こる『虚しい風』に自然は悲鳴をあげて救いをのべることを諦め、太陽の光さえも、『彼』の中身のない心には日が射すことは決してなく。

 

過去に、自身だけが『不死の根源』を持たぬ劣等として生まれた時の感覚により探求し、そして果てに狂った心は、ただただ無。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『感じる...我の全てを』

 

 

 

 

 

 

 

否定する。

 

『灰』の今まで成してきたことの存在意義を。

 

 

 

『彼』は、ただ自分が『竜』に、『不死の竜』になりたかっただけだ。

 

自身がなるべくしてあった筈の種族の一員として、それを模索していただけだ。

 

 

——『シンダー』は勿論、『あの世界』、『この時代』の人々と同じように、幸せになりたかっただけなのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

『返せ、我の存在を...返せ、返せ、返せ返せ返せ返せェェェェェェェッ!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

輝かしい蒼の天津を、猛々しく、そしてあまりにも虚ろな咆哮が切り裂いた。

 

 

 

『彼』は、人には理解できぬ言葉とともに叫ぶ。

 

探求の果てにソウルさえ奪われて、心など無い機械人形の如く、『灰』の持つ『自身の魂』を求める。

 

 

遠い天津から墜ちるように急降下し、『灰』を殺さんばかりに自身の持てる武器を構えて唸り突撃していき。

 

 

 

 

 

 

最後に残った『意味』すら自分から奪うのか?

 

裏切りの果てに得たものが、結局は無意味な破滅だったというのか?

 

 

認めぬ、認められぬ。

 

 

全てを捨ててなお同胞に嘲笑われた『【ウロコ】の無い』弱者のままなど。

 

 

 

 

 

 

——だからこそ、『否定』するのだ。

 

 

自身を手にかけた一人の男が、『あの焔』を持ち続けることを。

 

 

 

 

 

 

 

「馬鹿な」

 

 

 

「貴公は...ずっと以前に、ロードランで...」

 

 

 

「何故生きている...いや、何故ソウルも無しに身体を動かしている!?」

 

 

 

 

 

 

それが独り言にしかならないと理解していても、シンダーの疑問の叫びは止まることは無い。

 

 

 

 

「....!」

 

 

 

 

『彼』の名を呼んだ瞬間、強烈な暴風と共に、咲き誇っていた氷達が舞い散るように砕け、その『花弁』を狂ったように風に舞わせる。

 

砕けた氷の煙が晴れ、ようやく中が見えるようになった時そこにあるのは、パルチザンではなく、神代の雷をその穂先に漲らせる、『竜狩り』が遺した聖ともいえる槍を持つ落魄れた騎士の姿と。

 

 

 

まるで御伽噺の妖精が持つかのような、青から緑、赤紫色にまで至るグラデーションを根近くの羽から先までに描く翼を六つ、美しくも恐ろしい身体の背に生やし。

 

『求めたもの』がない代わりに、その純白の肌の所々に『原始』の結晶を纏う。

 

猛々しく、しかし光の無い眼球で『灰』を見据える存在が。

 

 

 

 

 

 

ああ、『求めて狂い、なお手に入れられなかったモノ』——『ウロコ』を持たぬ不幸で、呪われた竜。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その名はシース。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——『あの世界』のあまりに遠い過去に、いつしか『はじまりの火』が起こり、そこから『王のソウル』を見出され、それを自身のものとした王、グウィンとその従者達は、その世界の支配者であった『竜』を倒すべく剣を持った。

 

 

竜達は殺しても殺しても死なず、しかしグウィン王達もまた強く、その戦いは長きに渡り。

 

 

その時、竜の中で唯一『ウロコ』を持たなかった『白竜シース』が、自身の一族を裏切り、秘宝であった『原始結晶』を奪ってグウィン側へと寝返ったのだ。

 

 

 

白竜は、竜達の不死を知っていた。

 

自分だけが持っておらず、竜達が当たり前のように持っているもの。

 

 

 

 

それが、『ウロコ』だったのだ。

 

無限に湧き続ける究極の生命の源であり、支配者足らんとする力の根源である、竜の力の秘密。

 

 

それを知ったグウィン王達は、竜達の『ウロコ』を裂き、剥ぎ、千切り、奪いて竜達を滅ぼし勝利したのだ。

 

 

 

 

その功績を称えられ、シースは公爵の名を得て、自身の『ウロコ』を得るために探求し、そして...その果てに、結局は。

 

 

 

 

何を成し得ることもなく、至るまでに多数の生物を犠牲にしてすら彼が求めた『ウロコ』を手に入れること叶わず。

 

せめてもの、とでもいうべきか。

 

全身に原始を纏うも、結局は、『偽りの使命』に縛られたシンダーにその魂を奪われ、無へと帰した。

 

 

 

筈だったのだ。

 

 

 

 

それを打倒した者の前に、以前よりも更に狂気に呑まれた白竜が、今ここにいる。

 

『結晶』の魔法を操る創始者であり、一人の探求者であり、そしてただ幸せを求めるふつうの『竜』の心を持っていた存在が。

 

 

 

その爪を、吐息を、尾を、足を、牙を。

 

全ての武器を用いてシンダーから、奪われた魂を取り返そうと、狂乱となりて求めている。

 

 

 

 

故に、『侵食』の事など考える暇すら与えられなかった。

 

ただの武器では、あまりにも分が悪い。

 

 

ならば、かの『竜狩り』が用いた武器を...

 

かつて自身が屠った強き者の刃を持って。

 

 

 

 

何故現れたのか。

 

何故『時代を渡って』来られたのか。

 

そして、ソウルも無い筈なのに動き続ける狂気の謎は。

 

 

 

結局どうしようもなく持ち合わせたその魂を返そうとしたところで、きっと殺されてしまうだけ、そう思わせるほどの猛き殺意がシンダーの思考の余地を奪っていく。

 

 

ただ、戦い殺すしか無いのだ。

 

 

 

今も昔も変わらない、血に濡れた過去のように。

 

 

 

咆哮が周囲の大気を震わせ、砕け散った『花弁』達の原子を震わせる。

 

太陽の元に降り立ち、無垢な結晶を纏う白竜の姿はあまりにも神々しく、そしてどこまでも禍々しい。

 

 

だが、それにかの不死人は折れることは無く。

 

 

 

 

 

 

 

「言葉は不要か...いや、元からそうだったな、貴公は」

 

 

 

 

 

 

 

彼が構えた槍の穂先から、神代の稲妻が吠えた。

 

新たに狩るべき竜を前にし、持ち主の狩りの成就を約束する。

 

 

持ち主が変わっても、この槍はずっとその意思は変わらない。

 

いつの世も竜を狩るために自身は在り、その刃は悪も善もなく眼前の敵を屠る為。

 

 

ならば、持ち主の違いなど歯牙にかけることでもなく、ただ『彼』は、シンダーの勝利を求めるのみ。

 

 

 

それに応えるべく、シースが齎す、一度発露すれば直後に命を奪われる呪いの耐性を身体に纏う為に。

 

 

 

製造された過程は不明とはいえ、持ち主が受ける呪いを弾く『呪い咬みの指輪』と。

 

 

失われた伝承に存在する、あらゆる異常への守りを堅固とする血の赤を刻まれた『血の盾』を構えて。

 

 

 

 

 

 

「行こうか、一度静かになってもらわねば、どうにもならん」

 

 

 

 

竜殺しの稲妻が迸る穂先を、距離で言えば20メートルほどに離れた竜の顔へと突きつけ。

 

 

それが、幕切りだった。

 

 

鋭いシースの爪の一撃と、瞬く間に迫りよったシンダーの稲妻の一突きが交差し、猛烈な爆風を吹き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今はまだシンダーにはわかるまい、かの白竜には。

 

 

 

 

 

『カーソルやHPゲージといったこの時代特有のモノが無い』ということが。

 

 

 

 

 

 

その違和感に気付くのは。

 

 

竜の返り血を、昔のように全身に浴びるその時に、ようやくであった。

 

 

 

 

 

 

 









闇霊なのに白とはこれいかに。

光の黒竜ギーラ「えっ」


白竜から月光の剣が出てくるのはわかる。

光の黒竜ギーラ「えっえっ」



そんなことより、私シースさんが裏切ったのって、『不死じゃない故に死にたく無い』から裏切ったか、ウロコがないことで散々馬鹿にされてたとかで嫌気がさしてたとかあると思うんですよね

貴公らはどう思います?



【絶望の予感...】
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